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2005/11/30

ヒューザーへの果てしなき民族ヒステリーと公開リンチ(1)

syounin 構造計算書偽造事件に関しては、結論から言えば国の責任だと思っている。そして最初のエントリーで姉歯とマスコミのイカレポンチを非難し、北川国土交通大臣が最もまともだとも言った。今もそう思っている。そんな中、今日、北側国交相が「建築確認は民間の機関がやったとしても公の事務。行政としても責任を果たしたい」と公的支援を検討する姿勢を示したことを、賞賛したい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051130-00000027-san-pol

さて、相変わらずヒューザー・バッシングが続いている。私も失礼ながらヒューザーの小嶋社長の風貌や格安な点を考えるとどこか手抜きしているかも知れないと思う。でも思うだけに留めている。だって主観で人を罪人扱いしたら、それこそ違法だろう。

そこで、公平にヒューザー・バッシングに焦点を当てて検証してみたい。そこから、集団ヒステリーやパニックに陥りやすい日本人やマスコミの特質が見えてくるだろう。そしてこれは、先の大戦に突入した原因でもある。日本人はいつまで同じ過ちを繰り返し続けるのだろうか。

尚、念の為言うが、私はヒューザーに過失が無いと断定しているのではない。現時点までのところそれを裏付ける確証が無いから、無過失責任を負わされた被害者の可能性が高いと言っているだけだ。

まず、ヒューザー・バッシングは瑕疵に対する無過失責任という法の【決め事】と実際の故意又は過失の犯行という【罪】を混同した、実に不思議な現象だ。昨日の参考人質疑でも、ヒューザーに対する質疑はキチンと弁明させず、一方的な断定が実に奇妙だった。それでいて肝心な点はボケていて議員センセイのテイノウぶりもさることながら、これでは完全な集団公開リンチだ。

【無関係な論拠】

これだけバッシングされているのだから、参考人質疑ではヒューザーの偽造関与が客観的に検証されるだろうと思っていたが、相変わらず偽造関与の可能性を印象付ける質問ばかりで、客観的に検証した質問がなかった。

何よりこれだけヒューザーがバッシングされていてもなお、未だにヒューザーの何処に過失があり、何をどうすべきだったか、今後どうすべきかを、誰一人として指摘していない。そんなバカなと、お思いの方のために、整理してみた。

     【ゴルフ場にいた】【オジャマモン発言】

→論点即ち「偽造関与の有無」とは無関係

     【施工会社社員のリベート】

→姉歯との関係なら「親しい」とも「信頼関係」とも「弱み」とも取れ、何の証明にもならない上、施行会社社内の問題だ。

     【経済設計でコストダウン】

→法を破れならまずいが、これって、いけない事?談合のない横須賀市の工事発注では設計価格の6割~7割だ。

     【儲けている】 【立派な家に住んでいる】

→これが何か問題?

     【参考人招致で大声を上げるとはケシカラン】

→怒ったから、怒鳴ったのだろう。ソレが偽造関与の証拠になる?

     【対応がころころ変わる】

→次々欠陥マンションが増えていくのだから、全てを投げ打って等しく補償するなら、その対象が増えた分変わらなければおかしい。変えないで済むとすれば、あらかじめ欠陥を知っていたか、ウソの場合だろう。違いますかね?違うなら、どうすればよいか言ってあげるべき。

     【国土交通省役人と会った】

→会いに行くのは別にいいんじゃないか、何がいけないのか、救済を頼むのは当然だと思うが。元大臣を仲介したのが同いけないのか、何か具体的に不法行為があったのだろうか、何がいけないのか良く分からない。

等々、「小嶋が悪!」と言う「決め付け」を外してみると、全く偽造への関与に結びついていない話ばかりか、非難すべき事かさえ怪しい。さらには、小嶋社長発言とされる「天災地震にて倒壊したときに調査し発覚したことにしたい」など、事の真偽もさることながら、自己矛盾だらけの論拠に気が付かずにヒューザーを槍玉に上げる様は異様だ。

長くなるので、「矛盾や・疑問だらけの論拠」についてはまた後日、・・・・つづく

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コメント

権威暴落の一級建築士より更に下っ端の二級建築士です。
半兵衛様。建築のことはあまりお詳しくないようで、施工主とはこの場合木村建設等ゼネコンを指します。
ヒューザーは建築主と言い、極端に言えば自分の家を建てた一個人と立場的には変わらないんですね。
それを売って生業としているだけで。
なので設計(姉歯)と施工(木村建設)でぐるになっていたとしたら偽造しているのを見抜けるわけ無いです。
デベロッパーはあくまでも不動産屋であって建築屋ではないわけで、言ってしまえば素人です。
その辺誤解されている方が多いようですが、ヒューザーはむしろ被害者なのではないかな~と思います。
それを悪者に仕立ててイーホームズが自分の否をごまかそうとしているように見えますが。

投稿: 二級建築士 | 2005/12/07 23:11

半兵衛さん、2度目のコメントありがとうございます。しかしながら、やはりあなたのご意見には何一つ客観的事実が無く、すべてご自身の考えや感想です。公器である報道でそれがなされるなら問題ですね。それが私の主張です。と再び全く同じ事を申し上げざるを得ません。
これでは不親切なので今度は少し検証しましょう。

一番簡単な事は、アナタの文章中どこかに御自身の意見ではなく①客観的事実、②ヒューザーの何がいけないかの具体的指摘があれば、お示しください。

例えば、第一の論点として、施主(売主)が偽造を見抜けないことの責任を問うておられますね。「見抜く義務」はどのような法律に規定されているのでしょうか?ソレが規定されているなら何も議論することもありませんね。

ついでに言うと、見抜くことが第一の検査機関や設計者自身が見抜けないこと、或いは施行の専門会社も見抜けないことを施主が見抜かなければならないとなります。責める順番が違ってないでしょうか。国の検査を通ったものでも施主に第一の責任があるなら、自ら設計し直し、検査し、施工も管理するしかありませんね。

第2の論点では原価から不審に思えとのことですが、貴兄の考えをいくら開陳しても所詮個人の意見でしかありません。記事に書いたように、ヒューザーが言う「欠陥品とそうでないもののコストが逆である点」を検証し、その通りならシロ、ウソならクロでしょう。この判断には個人の思惑は入りません。

別に半兵衛さん、をやっつけるつもりで書いたのではありません。マスコミ始め世間のヒューザー追及には、具体性が無いということを、見事に演じていただいたので、事例として使わせていただきました。

投稿: ベンダソン | 2005/12/02 16:00

少なくともヒューザーは施工主である
建築を立てるために設計を適切か判断するだけの技術者がいない施工主など
中身も分からず食品を輸入する商社がいないようにいるわけがないです
また建設にたずさわるものなら原価や施工規模に相当する鉄筋量がどれぐらい必要かも把握できるはずです
異状に少ない鉄筋量、コンクリート量などから
十分に危険性は立てる前に察知できます
新聞発表では30%少ないこれは特殊工法でも行わない限りありえません
図面すら見ることのできない、原価も計算できない施工主がいると思いますか
以上いわるゆる状況証拠はヒューザーが真っ黒であることの証明になります
また姉歯氏などの証言からこのことが確信犯的に行われた犯罪であることは自明の理です
間抜け質問しかできない議員は論外ですが彼らの犯罪は実際にあったのだと思います
又、対応がころころ変わるのは詐欺師がころころ証言を変えるのに似てると思います
私は公的資金の投入には反対です
法律に不備があったことは同意できますが
詐欺にあった被害者は泣き寝入りしかないのではと思います

投稿: 半兵衛 | 2005/12/02 13:16

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