棒に怒らない日本人
人間、人のことは言いやすい。かく言う私もそうなんです。このブログでは一連の構造計算書偽造事件に対し、客観的に冷静になって、マスコミに踊らされるなと言い続けてきたが、正直なところ所詮他人事。もし自分がその被害者だったら、いったいどれほど冷静にモノを見られるか自信が無い。
ヒューザーには今もって何一つ、偽造関与の証拠もなければ、対応についてもアレ以上の誠意ある対応は無いだろうと思いつつ、実際に当事者として説明会に出れば、バカヤロー、社長呼んで来いと怒鳴るかもしれない。
そんな中、一週間程前gskayさんから「はじめて、自分と似た論調のblogにあたりました。あとは、爆笑問題の大田光さんくらいです。」とのコメントとTBをいただいた。このときは、そのTBを斜め読みして、うかつにも自分とほとんど同じ見解をお持ちの当事者とは気付無かったが、改めて、彼のブログ<「揺れるマンション」顛末記>の全てを読んでオッタマゲタ。例えば・・・
もし、資金が多少でもあるなら、それを瑕疵担保責任の履行のために使うのではなく、国家賠償や、イーホームズ、設計事務所に対する賠償請求の元手に使うべきだと思います。ヒューザーが、無い袖は振れないのは承知済みです。でも、ヒューザーには、生き残ってもらわねばなりません。瑕疵担保責任の請求の相手が消えてもらっては困るからです。(2005/11/29)
なんともハヤ、冷静で、まるで他人事のように客観的、そして推論が論理的なのだ。だから一つ一つが、物凄く説得力あり、無責任に扇動するマスコミや、これに踊らされた感情的な意見には無い鋭さと凄みがある。
ブロガーの皆さん、一度、ご覧あれ。アナタにこの冷静さが保てますか。あっ、また自分のことを棚に上げてしもた。
↓
どうやら、ひっ叩かれたら、棒にではなく、叩いた人に怒る日本人もいるらしい。
ならば、我々は被害者を叩かない日本人でありたいもの。私は、公的資金が導入されたら、被害者バッシングが始まることを恐れる。そんな事態になってしまったら、本当にこの国は良い国か、息子達に説明がつかない。溺れる犬に石を投げるのは、日本でしょ、と。
しかし、残念ながらやっかみ即ち嫉妬に狂った人々は歯をむき出して襲い掛かってくるだろう。ヒステリーを起こしたお猿さん達だから彼らには理屈は通らない。政治家や役人がどんなに税金を無駄使いしようが関心が無くても、自分と同じ庶民が救済されることにはガマンがならず、嫉妬に身を苛まれ、今度は誰を血祭りに挙げるか、必死だろう。
先ず手始めに、拙ブログ辺りが狙われ、感情的書き込み増えていくことだろう。ま、超マイナーなブログゆえ、賑やかになってケッコウ、大歓迎だ。何より、今までも靖国問題で何回か同じ現象を証明したが、今回も、ちょっと論破したりすれば、ヒステリーとなって、罵倒の嵐だろう。それこそが、このブログのテーマ「サル棒ニッポンジン」の証明実験なのだ。
12/8追記:このエントリーの後、拙ブログが狙われるかと思いきや、上に紹介した「揺れるマンション」顛末記が狙われ、一斉に被害者バッシングが始まった。理屈も何も無く、ただただ嫉妬に身悶えして、被害者バッシングするさまは、何ともおぞましい。
拙ブログにそんな影響力があるとも思えないが、御紹介したとたんにバッシングの嵐となってしまったことに申し訳なく思う。が、見事に「サル棒ニッポンジン」の証明実験は成功してしまった。
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コメント
Radcliffe様、真摯なコメントありがとうございます。
>今回の責任は一に姉歯、二に姉歯に丸投げした設計者、三にそれを素通ししてしまった検査機関
とのこと、全く同感で、この事件に関して最初に書いた11/23のエントリで全く同じ事を書きました。
http://yahhoo.cocolog-tcom.com/goodwill/2005/11/post_6077.html
普通に考えれば、そうなると思うのですが、本質に関係無い、誰が儲けたとか、そういう次元で日本中がリンチの犠牲者探しに狂っている様は異常としかありませんね。
投稿: イザヨ・ベンダソン | 2005/12/09 00:31
はじめまして。この事件関係の情報をあさっていてたどり着きました。
私自身、構造設計者という立場におり、完全に客観的な立場に立てている自信はまったくないのですが、今回の責任は一に姉歯、二に姉歯に丸投げした設計者、三にそれを素通ししてしまった検査機関(民間のみならず国や都道府県の行政庁も)に責任があると思っています。
ただ、それはそれとして、どこもかしこも責任の追及(買い手の自己責任論を含めて)が目立ち、「どうすれば再発を防げるか」という議論があまり見られないのが残念です。
それにしても、今回比較的多く見られる「騙された買い手の責任」論にせよ、ちょっと古い話ですがイラクで日本人人質が取られたときに噴出した自己責任論にせよ、北朝鮮の拉致被害者の家族が再会するのに豪華なホテルを国が用意したからといって、そのホテル代を自分の月収と比較してやっかむ輩にせよ、正直なところ「どこをどうひねくったらそんな情けない考えが出てくるの」と言いたくなるばかりです。
日本人はいつからこんなに思いやりというものをなくしてしまったのかと、情けない気持ちになります。大多数の人は違うと思いたいのですが、なぜかネットで見かける論調はそういう極端なものが多くて……
最後になりましたが、私も拙ブログで今回のことについて色々と書き連ねています。よろしければお運びの上、ご意見いただければと思います。
投稿: Radcliffe | 2005/12/08 23:57
匿名さま、真摯なコメントありがとうございます。
>決定的な違いは「数」に尽きると思います。
いいえ、数は問題ではありません。決定的な違いは「成果」に対する国の関与なのです。ついでに言えば、資格等の人品の保障でもありません。
有資格者が作業した個別の「成果」(=設計)に国がお墨付きを与えた点が問題なのです。しかもソレが構造に関するため、当該建築のみならず周辺に危害をもたらす危険がある点も、単なる違法建築とは違います。
そこを御理解いただけないと、他の違法建築や欠陥住宅、さらには様々な詐欺や医療事故等国家資格保持者による被害との違いが区別できなくなり、議論が平行線となってしまいます。
取り急ぎ
よろしくお願いいたします。
投稿: ベンダソン | 2005/12/07 11:03
ポイントとして、「妬み」が産まれることに一つの見のがせない事実があります。姉歯関連の物件詐欺に合って生活出来ないほどの痛手を負った人達以外に、世の中には物件による詐欺で同じような苦痛をしいられている人は山程いるのに前者の人達だけに限って公的資金などで補助をするのはあまりにも後者の人達が可哀想ではないかということです。物件詐欺にもいろいろあるとおもいますが、今回の件のように買い手にふせぎようがない、つまり落ち度がないのに詐欺にあってしまうケースであれば前者と後者ではまったく同じ状況ではないでしょうか?前者と後者の決定的な違いは「数」に尽きると思います。被害を受けた人数が多ければ処置をするけど、人数がすくない方には泣き寝入りをしてもらうことに問題があると思います。バッシングの理由は庶民が優遇されるといった単純な妬みだけとは限らないと思います。同じような思いをしている人は一杯いるのに何故この人達だけを救済するのかという批判もあると思います。
投稿: 匿名希望 | 2005/12/07 10:47
あの~
べつに猿な考え方(というか獣?)するのは日本人に限ったことではないんですけど・・・・・^^;)
どの国でもどんな民族でも、自分よりちょっとでもいい思いしてる人がいるとあしをひっぱりたくなるんですなあ。
獣におちいらないために、哲学や宗教が生まれたんでしょうが・・・・。
はたして、人間は進歩しているのか退化しているのか・・・・・
投稿: q | 2005/12/07 00:36
たしかに、あなたの言うとおり、現代日本人は民度が低いと思います。
そのおかげで小泉さんはやりたい放題。。。ですな。
投稿: norts | 2005/12/06 22:21
うーんたとえヒューザーが生き残ってもですね。チッソと違って誰もマンション買ってくれないんだから売り上げも上がるわけ無いと思うんですけど。(結局公的支援?)おれが住民だったら真っ先にヒューザーに差し押さえかけて、自分だけ逃げ切るけど。
あと瑕疵担保責任の相手としては、、、
投稿: a | 2005/12/06 16:46
↓予想通りだなあ。さるさる日記を見ろってことかな。
投稿: ベンダソン | 2005/12/06 16:38
勉強不足だなぁ・・。この問題の根深さが全然分かってないですね。
語る価値なし。
今回の住民救済劇に違和感を感じませんか?
加害者と被害者と救済申出者の共通項を理解してますか?
投稿: じゅん | 2005/12/06 15:41