« 民族ヒステリーの恐ろしさ | トップページ | 世界一優秀な民族 »

2005/12/05

棒に怒らない日本人

人間、人のことは言いやすい。かく言う私もそうなんです。このブログでは一連の構造計算書偽造事件に対し、客観的に冷静になって、マスコミに踊らされるなと言い続けてきたが、正直なところ所詮他人事。もし自分がその被害者だったら、いったいどれほど冷静にモノを見られるか自信が無い。

ヒューザーには今もって何一つ、偽造関与の証拠もなければ、対応についてもアレ以上の誠意ある対応は無いだろうと思いつつ、実際に当事者として説明会に出れば、バカヤロー、社長呼んで来いと怒鳴るかもしれない。

そんな中、一週間程前gskayさんから「はじめて、自分と似た論調のblogにあたりました。あとは、爆笑問題の大田光さんくらいです。」とのコメントとTBをいただいた。このときは、そのTBを斜め読みして、うかつにも自分とほとんど同じ見解をお持ちの当事者とは気付無かったが、改めて、彼のブログ<「揺れるマンション」顛末記>の全てを読んでオッタマゲタ。例えば・・・

もし、資金が多少でもあるなら、それを瑕疵担保責任の履行のために使うのではなく、国家賠償や、イーホームズ、設計事務所に対する賠償請求の元手に使うべきだと思います。ヒューザーが、無い袖は振れないのは承知済みです。でも、ヒューザーには、生き残ってもらわねばなりません。瑕疵担保責任の請求の相手が消えてもらっては困るからです。(2005/11/29)

なんともハヤ、冷静で、まるで他人事のように客観的、そして推論が論理的なのだ。だから一つ一つが、物凄く説得力あり、無責任に扇動するマスコミや、これに踊らされた感情的な意見には無い鋭さと凄みがある。

ブロガーの皆さん、一度、ご覧あれ。アナタにこの冷静さが保てますか。あっ、また自分のことを棚に上げてしもた。

http://gskay.exblog.jp/

どうやら、ひっ叩かれたら、棒にではなく、叩いた人に怒る日本人もいるらしい。

ならば、我々は被害者を叩かない日本人でありたいもの。私は、公的資金が導入されたら、被害者バッシングが始まることを恐れる。そんな事態になってしまったら、本当にこの国は良い国か、息子達に説明がつかない。溺れる犬に石を投げるのは、日本でしょ、と。

しかし、残念ながらやっかみ即ち嫉妬に狂った人々は歯をむき出して襲い掛かってくるだろう。ヒステリーを起こしたお猿さん達だから彼らには理屈は通らない。政治家や役人がどんなに税金を無駄使いしようが関心が無くても、自分と同じ庶民が救済されることにはガマンがならず、嫉妬に身を苛まれ、今度は誰を血祭りに挙げるか、必死だろう。

先ず手始めに、拙ブログ辺りが狙われ、感情的書き込み増えていくことだろう。ま、超マイナーなブログゆえ、賑やかになってケッコウ、大歓迎だ。何より、今までも靖国問題で何回か同じ現象を証明したが、今回も、ちょっと論破したりすれば、ヒステリーとなって、罵倒の嵐だろう。それこそが、このブログのテーマ「サル棒ニッポンジン」の証明実験なのだ。

12/8追記:このエントリーの後、拙ブログが狙われるかと思いきや、上に紹介した「揺れるマンション」顛末記が狙われ、一斉に被害者バッシングが始まった。理屈も何も無く、ただただ嫉妬に身悶えして、被害者バッシングするさまは、何ともおぞましい。

拙ブログにそんな影響力があるとも思えないが、御紹介したとたんにバッシングの嵐となってしまったことに申し訳なく思う。が、見事に「サル棒ニッポンジン」の証明実験は成功してしまった。

|

« 民族ヒステリーの恐ろしさ | トップページ | 世界一優秀な民族 »

コメント

Radcliffe様、真摯なコメントありがとうございます。
>今回の責任は一に姉歯、二に姉歯に丸投げした設計者、三にそれを素通ししてしまった検査機関
とのこと、全く同感で、この事件に関して最初に書いた11/23のエントリで全く同じ事を書きました。
http://yahhoo.cocolog-tcom.com/goodwill/2005/11/post_6077.html
普通に考えれば、そうなると思うのですが、本質に関係無い、誰が儲けたとか、そういう次元で日本中がリンチの犠牲者探しに狂っている様は異常としかありませんね。

投稿: イザヨ・ベンダソン | 2005/12/09 00:31

はじめまして。この事件関係の情報をあさっていてたどり着きました。
私自身、構造設計者という立場におり、完全に客観的な立場に立てている自信はまったくないのですが、今回の責任は一に姉歯、二に姉歯に丸投げした設計者、三にそれを素通ししてしまった検査機関(民間のみならず国や都道府県の行政庁も)に責任があると思っています。
ただ、それはそれとして、どこもかしこも責任の追及(買い手の自己責任論を含めて)が目立ち、「どうすれば再発を防げるか」という議論があまり見られないのが残念です。

それにしても、今回比較的多く見られる「騙された買い手の責任」論にせよ、ちょっと古い話ですがイラクで日本人人質が取られたときに噴出した自己責任論にせよ、北朝鮮の拉致被害者の家族が再会するのに豪華なホテルを国が用意したからといって、そのホテル代を自分の月収と比較してやっかむ輩にせよ、正直なところ「どこをどうひねくったらそんな情けない考えが出てくるの」と言いたくなるばかりです。
日本人はいつからこんなに思いやりというものをなくしてしまったのかと、情けない気持ちになります。大多数の人は違うと思いたいのですが、なぜかネットで見かける論調はそういう極端なものが多くて……

最後になりましたが、私も拙ブログで今回のことについて色々と書き連ねています。よろしければお運びの上、ご意見いただければと思います。

投稿: Radcliffe | 2005/12/08 23:57

匿名さま、真摯なコメントありがとうございます。
>決定的な違いは「数」に尽きると思います。

いいえ、数は問題ではありません。決定的な違いは「成果」に対する国の関与なのです。ついでに言えば、資格等の人品の保障でもありません。

有資格者が作業した個別の「成果」(=設計)に国がお墨付きを与えた点が問題なのです。しかもソレが構造に関するため、当該建築のみならず周辺に危害をもたらす危険がある点も、単なる違法建築とは違います。

そこを御理解いただけないと、他の違法建築や欠陥住宅、さらには様々な詐欺や医療事故等国家資格保持者による被害との違いが区別できなくなり、議論が平行線となってしまいます。

取り急ぎ
よろしくお願いいたします。

投稿: ベンダソン | 2005/12/07 11:03

ポイントとして、「妬み」が産まれることに一つの見のがせない事実があります。姉歯関連の物件詐欺に合って生活出来ないほどの痛手を負った人達以外に、世の中には物件による詐欺で同じような苦痛をしいられている人は山程いるのに前者の人達だけに限って公的資金などで補助をするのはあまりにも後者の人達が可哀想ではないかということです。物件詐欺にもいろいろあるとおもいますが、今回の件のように買い手にふせぎようがない、つまり落ち度がないのに詐欺にあってしまうケースであれば前者と後者ではまったく同じ状況ではないでしょうか?前者と後者の決定的な違いは「数」に尽きると思います。被害を受けた人数が多ければ処置をするけど、人数がすくない方には泣き寝入りをしてもらうことに問題があると思います。バッシングの理由は庶民が優遇されるといった単純な妬みだけとは限らないと思います。同じような思いをしている人は一杯いるのに何故この人達だけを救済するのかという批判もあると思います。

投稿: 匿名希望 | 2005/12/07 10:47

あの~
べつに猿な考え方(というか獣?)するのは日本人に限ったことではないんですけど・・・・・^^;)

どの国でもどんな民族でも、自分よりちょっとでもいい思いしてる人がいるとあしをひっぱりたくなるんですなあ。
獣におちいらないために、哲学や宗教が生まれたんでしょうが・・・・。
はたして、人間は進歩しているのか退化しているのか・・・・・

投稿: q | 2005/12/07 00:36

たしかに、あなたの言うとおり、現代日本人は民度が低いと思います。

そのおかげで小泉さんはやりたい放題。。。ですな。

投稿: norts | 2005/12/06 22:21

うーんたとえヒューザーが生き残ってもですね。チッソと違って誰もマンション買ってくれないんだから売り上げも上がるわけ無いと思うんですけど。(結局公的支援?)おれが住民だったら真っ先にヒューザーに差し押さえかけて、自分だけ逃げ切るけど。
あと瑕疵担保責任の相手としては、、、

投稿: a | 2005/12/06 16:46

↓予想通りだなあ。さるさる日記を見ろってことかな。

投稿: ベンダソン | 2005/12/06 16:38

勉強不足だなぁ・・。この問題の根深さが全然分かってないですね。
語る価値なし。
今回の住民救済劇に違和感を感じませんか?
加害者と被害者と救済申出者の共通項を理解してますか?

投稿: じゅん | 2005/12/06 15:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101905/7478980

この記事へのトラックバック一覧です: 棒に怒らない日本人:

» オジャマモン [(・ω・)]
オジャマモンが消えた ヒューザー・小嶋社長 身の危険感じ説明会を欠席  耐震強度偽造問題で、偽造マンションを販売したヒューザーの小嶋進社長(52)が、ついに逃げ出した? 3日、同社は都内で複数のマンション居住者に対する説明会を行ったが、本来なら出席すべき....... [続きを読む]

受信: 2005/12/05 18:56

» 構造計算書の偽造(その4)−結局はザルでしかない [独 言 工 房]
先日の国会参考人招致で、イーホームズから偽造を隠蔽した、と暴露された日本ERI。1年半前に、すでに建築確認済の物件で構造的な危険性を指摘されていたが、何も手を打たなかったようです。 ・じ通報者によって連絡を受けたイーホームズは、偽造を公・したわけですが、構..... [続きを読む]

受信: 2005/12/05 19:01

» 「こんな図面通ったら大変」偽装通報者、1年半前に指摘 [zaraの当方見聞録]
「こんな図面通ったら大変」偽装通報者、1年半前に指摘  耐震強度偽装問題で、姉歯秀次建築士の構造計算書偽造を見抜き、検査機関・日本ERIとイーホームズに通報した東京都渋谷区の設計事務所代表(44)が朝日新聞の取材に応じた。姉歯建築士の図面は「はりや柱が細く、鉄筋の本数も少なかった。どれも常識では考えられない水準だった」という。代表は驚き、検査機関に伝えたが、不正が明るみに出るまで、それから1年半かかった。  国土交通省が当初発表した21棟の偽装物件のうち、少なくとも10棟は代表が検査機... [続きを読む]

受信: 2005/12/05 19:24

» お雇い外国人(おやといがいこくじん) [(有)ロジカル・コミュニケーションのブログ]
「お雇い外国人」とはご存知のように、幕末〜明治初期に、日本政府や各自治体、民間において殖産興業のため欧米の技術や学問、制度を「輸入」するために雇用された欧米人のことである。 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば(一部引用・抜粋)、当時、政府関係では、1872年時点で214人のお雇い外国人がいて、外国人を最も多く雇用していたのは工部省で、お雇い外国人採用制度開始から廃止までの15年間(1870年-1885年)の間に総計580人の外国人を雇っていたと言う。 最も多かった... [続きを読む]

受信: 2005/12/06 07:44

» 【耐震偽装】マンション業界建て直しに頑張る行政 [もう書きません【ニュースを斜めに解説します】]
前回のエントリで「これで最後〜」みたいなこと書いておいて難ですが、続編です。私の主張と同じだと思うんですが、今、マンション業界は大打撃を食らってます。「建築業界信じられね」 → 「マンション買わね」という構図ですね。私もマンション購入考えてましたが、白紙....... [続きを読む]

受信: 2005/12/06 07:51

» マンション購入も不動産投資の一種 [兄やんの一言モノ申す]
あらかじめ断っておきますが、マンションの住人に全ての責任があるとは思っていません(間違って最初「います」と書いてしまいました^^;)。 このことについて触れるのは、嫌だったのですが、そうも言ってられないので言わせてもらいますが、国土交通省が発表したように....... [続きを読む]

受信: 2005/12/06 17:20

» 総合経営研究所(総研)、姉歯氏を紹介…横浜の設計会社に「安く早い」 [40代の私にとっての最新情報・重要ニュース]
内河所長「われわれもだまされた」と開き直り 耐震強度偽装問題で、欠陥マンションやホテルの多くに関与し、“黒幕”ともされる経営コンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」(東京都千代田区)の社員が、東京都港区内のマンション建設をめぐり、横浜市内の設計会社....... [続きを読む]

受信: 2005/12/06 22:24

» 瑕疵担保責任と責任負担能力 [Think difficult! ::物事をあえてこむずかしく考えてみるブログ]
 マンション強度偽装問題については、売主(事業主)、施工会社、設計元請、設計下請、民間確認検査機関、行政(国・自治体)、買主(住民)と、さまざまな関係者が入り乱れてはいるものの、いったい誰にどれだけの...... [続きを読む]

受信: 2005/12/08 00:34

» 指定住宅性能評価機関 [(有)ロジカル・コミュニケーションのブログ]
報道機関のニュースによると、構造計算書の偽造が判明した建物に対して、「住宅性能評価制度」による設計評価書が交付されていたと言う。 住宅性能評価制度とは、構造の安定(耐震性)や環境面、高齢者への配慮など9項目に渡り住宅の性能を証明するため、2000年に創設された。 評価書が交付されるためには、建築主が指定住宅性能評価機関に申請書類を提出し「設計段階」(設計)と「施工・完了段階」(建設)の2段階で検査をしてもらいそれぞれの段階に評価書が交付される。 イーホームズや日本ERIなどの会社が話題とな... [続きを読む]

受信: 2005/12/08 06:53

» 自己責任を求めすぎるのは危険だ [滑稽本]
>目がふしあなだった人々にまで 国は援助の手を差し伸べるのだろうか。 貞子さんのブログより(参照1、参照2) こういう考え方で、強度偽造問題を見るのは危険である。 消費者に求める「自己責任」を拡大させる事は、究極的には、 「買い物はしない方がマシ」 という考... [続きを読む]

受信: 2005/12/08 21:08

» 耐震・想定内ついに出たゼネコン [ブログ らぷぽ]
想定内の出来事だけど・・やっぱね。  それは営業中止に追い込まれているホテルのうち、まだ2棟だが鹿島建設(通称鹿島)と大林組が施工したというもの。  ああついに出たって感じ。まだこれからだね。だけど大手ゼネコンの中でもやっぱりっていう所がまず出た感じだ...... [続きを読む]

受信: 2005/12/08 22:27

» 耐震・独り言 [ブログ らぷぽ]
 なぜ経営コンサルなんぞ(失言?)に鉄筋の量など指示されなければならないの? この世の七不思議だ。しかも建築屋がこぞって教祖様のいうことに従ったとは・・これこそ自己責任か・・その教祖様のいうことを聞いたら売り上げがうなぎのぼり、善悪はもうどうでもよくなっ....... [続きを読む]

受信: 2005/12/08 22:28

» 耐震・自己破産とは? [ブログ らぷぽ]
自己破産の勧め・・これ今回の耐震偽造の件で2重ローンを抱え、弁護士に相談したらかえってきた解決策。一旦ローンをご破算にして出直せという。  それについて良いとか悪いとか、当事者でない自分がコメントできないが、自己破産するとどうなるのだろうか。  ちな...... [続きを読む]

受信: 2005/12/08 22:30

» 制度見直し イーホームズ、偽造構造計算書を承認 [東急リバブル東急不動産被害者の会]
制度見直し 国土交通省は多数の偽造が見抜かれないまま建築確認に至った点を問題視する。国土交通省は社会資本整備審議会建築分科会に専門部会を設置する。再発防止策を検討するとともに、検査機関などには審査が形式的にならないよう注意喚起する(「建築確認審査を緊急調査 国交省が再発防止策検討」共同通信2005年11月18日)。 「規制緩和で適正な手続きにほころびが生じているなら、民間検査機関の業務の見直しも求められる」(「耐震強度偽造 他に背信はないのか」中国新聞2005年11月20日)。「審査結果に対する... [続きを読む]

受信: 2005/12/11 14:54

« 民族ヒステリーの恐ろしさ | トップページ | 世界一優秀な民族 »