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2005/12/16

反証性と魔女狩り

サンタさんなる方からコメントをいただいた。一部引用すると、

何かに対して批判する場合、目的が改善にある場合、おっしゃるとおり指標を提示することになりますが、目的が罵倒、挑発にある場合行動そのものが不条理なので、逆に指標をぼやかすことが「普通」かと思います。そして、最近の批判は後者で行われることが多いかと思います。(良い悪いは別ですが)」

うーん、ナルホドと思った。私はこのブログでニホンジンの悪口を言っているが、出来るだけ論理的に必ずアーギュメントの形式で言っているつもりだ。勿論罵倒が目的では無く、日本民族の優秀性を鼓舞するためなのは言うまでも無い。

ニホンジンの非論理性を批判するとき、当然に、その非論理性を論理的に指摘していたつもりなのだが、この行為自体が既に自己矛盾だったとは気付かなかった、理屈の通らん相手に理屈を言っていたのだ。目から鱗です。そう考えてハタと気が付いたのが、この一連の耐震構造計算書偽造事件は、もともと誰も改善などを考えていなくて、罵倒・挑発を目的に考えていたのだということ。

そう考えれば、ン・ナルホドと理解しやすい。「安かろう悪かろうが動機と言いながら何故具体的な安さを誰も検証しないのか」「検証すればウソかホントか直ぐ分かる事を何故検証しないのか」「過失を責めておきながら、何故過失の内容を具体的に指摘しないのか」等々、ズーッと、疑問に思っていたことも、元々目的が罵倒・挑発なら説明がつく。要は何だって良いのだ。アホクサ。

とまあ謎が解けたのだけれども、そんな不条理がマスコミ・政治始め、日本社会を席巻していて誰も何とも思わないとすれば、巻き込まれたらなすすべが無いということか、実際、被害者である住民がバッシングされているしなあ、などと思ってしまう。

「今そこにある危機」という映画があったが、日本は理不尽さにおいて、世界一ヤバイ国かもしれない。ある日突然罪人にされたり、公開リンチされたりする危険があって、フツーの法治国家なら考えられないけど、そういう危険の中で我々は暮らしているのだ。地震なら逃げられるが、コイツからは逃げられない、巻き込まれたらアウトだ。

「科学的」の定義に反証可能性がある。簡単に言えば化学的とは反証できる余地があること、反証できないものは非科学的という考え方だ。例えば「明日は雨が降るか降らないかのどちらかだろう」という仮説は反証することができないのでペケ。

で、日本の社会ではこういう反証できないことが実に多い。「責任を感じるなら黙ってろ」とか「弁解するとは全然反省がない証拠」では、どうにも反証できない。そういえば、何世紀も前のヨーロッパ魔女狩り裁判で、袋詰めした被告を井戸に沈め、浮いてきたら魔女だとして火あぶりにしたとか。21世紀の日本、未だやってることはたいして変わらんか。

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コメント

いやいや、引用までされてしまうとは...

こんにちは。
今後とも定期的にとは行かないかもしれませんが、参照させていただきます。
自分のブログに関しては、世の中に対して主義主張できるほどのバックボーンを持ち合わせていないので公開していません。(基本的にオチャラケキャラなので...)

ブログスペース?自体は持っているので、時間ができて自分のバックボーンに自信が持てた際に始めたいと思います。

それでは

投稿: さんた | 2005/12/21 08:28

イザヨ・ベンダソン様

初めまして。gskayさんが書かれているブログ「揺れるマンション 顛末記」から辿り着きましたyukoと申します。

書かれた記事と直接は関係がないことで申し訳ないのですが、ご自身が書かれる「日本人の僻み気質」について、それに気がついている日本の若者もいる事が分かる掲示板があり、お教えしたいと思い、URLを載せさせていただきたくお願い申し上げます。

http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1134719546/
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1134744268/l50
不適当な場合は削除をお願いします。

投稿: yuko | 2005/12/17 01:28

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姉歯秀次元1級建築士の構造計算書の偽造に関する証人喚問が先日あった。 姉歯氏の証人喚問での答弁は終始淡々としていた、と言う印象だ。 喚問が終わった後の姉歯氏は「全てしゃべった」、「肩の力が抜けた」と言うような表情をしていた。 その後ふと、証人の会話の一部を論理的に考えてみた。 もちろん、「証言がすべてその通りだとすると」、が前提である。 ケース? 木村建設の篠塚元東京支店長は、「建築事務所は他にもある」、「鉄筋の本数(量)についてもう少し何とかならんか」とは確かに姉歯元建築士に言った... [続きを読む]

受信: 2005/12/17 23:17

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