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2006/02/07

放置国家の談合容認論

チョットしつこいが今日の記事は、「談合の是非」が論点。そして違法だから「悪」、そうでないなら「適法」とすべきが結論。これで納得いただければ、時間の無駄、以下は読み飛ばしてください。

ニホンジンの会話や議論では論点が分からない場合が非常に多い。例えば「あなたは昨日新宿に行って、ホテルで食事をしたあと、歌舞伎町のクラブで遊んだか」と言うような例だ。この質問例で1文中に3つの論点があり、全く整理されていない。

論点を整理するとは、文章にすれば、1文1件ということだ。つまり上記の質問は

     あなたは昨日新宿に行ったか

     ホテルで食事をしたか

     歌舞伎町のクラブで遊んだか

の3つの論点に分けられる。これを一つ一つ明らかにしていけば、聞かれる方も何を聞かれているか或いは議論しているか分かりやすい。ところが実際には最初の例のように1文として聞かれることが多く、さらにはその表現に感情的ニュアンスが加わると、何が言いたいのか分かりにくくなる。

例えば「あなたは昨日という日でさえも新宿に行って、しかもホテルで食事をしたあと、さらには歌舞伎町のクラブで遊んでしまいましたね」と言われると、言っている事実は最初の文と何ら変わりないのに、あたかも昨日がドンデモネー日なのか、新宿に行ったり、ホテルで食事したり、クラブにいくことが悪いような感じになる。

そして、悪いのは昨日なのか、新宿に行った事か、ホテルで食事した事か、クラブに行った事か、或いは全てか分からないから、聞かれた(追及された)方は何がいけないのか、或いは問題なのか分からなくなってしまうのだ。

歌舞伎町のクラブで遊んだかどうかが論点ならば、③だけを言えばよいし、もしその日時や直前の行動がこの論点に関わるなら、①②を順に確認し、結論として③を問えばよい。簡単なことなのに、日本人にはこれが出来ない。談合問題を論じるときは、正にこれだ。

談合は法で禁じているから不正である。これでオワリのはずなのだが、そこにダンピングや仲間意識や業界秩序やら、なんやらかんやら一緒くたにしてしまい、平然と犯罪を正当化してしまう人が実に多い。

     ダンピングが起こるというなら、その理由は

     談合しないと過当競争になるというなら、どうすれば過当競争にならないか。

     業界秩序というなら、何をもって秩序というのかその正当性は

     業界秩序が崩れ、業界が弱体化するというなら、何が弱体化か或いは弱体化しないための方策はなにか

を1つ1つ議論し解明すればよい。ところがこれら4つ或いはそれ以上の論点を一緒くたにして論ずるから訳が分からなくなる。

     については、ダンピングのメリットを無くせばよい。つまり永久に談合が出来ないとわかれば、ダンピングする意味が無くなる、横須賀市がその例だ。

     については、単純に過当競争を無くせば良い、つまり評価基準を明確にして業者選定すればよい。これが出来ないなら、さらに何故出来ないかを議論すべきであって談合が必要との理由にはならない。

     については、そもそもそんなものは違法シンジケートなので、堂々と議論も出来ないはず。

     については、既得権益と業界を履き違えた論理だ、競争が無ければ既得権益は安泰だろうが、業界は進歩せず弱体化する。

以上は私の考えなので絶対正しいかどうかは他の意見も聴かなくては判らないが、このように一つ一つ、論点を明確にして考えていけば分かりやすいはずだ。そして再び結論。

談合は「違法行為」だから徹底的に取り締まれ!

そうしないなら合法化せよ!

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コメント

こんにちは

効果が薄いと言うか、打っても響かないと言うか、議論してもかみ合わないのは

・「実際誰がどれくらい困っているの?」
と言うことですかね。

・「正義感はないの?」→「正義感を持ってなにが変わるの?何か得なの?」
→損得じゃネーダロ
・「官僚に甘い汁を吸われているぞ」→「へー。で、それはいつ変わるの。誰が変えてくれるの?今のところ困ってないや。」
→ヲイヲイ。困っていることに気が付いていないだけだろ
・「世論に訴えかけようよ」→「やだよめんどくさい。ちなみにいくらくれる?」
→...(絶句)
・説教やめてくれる?うぜーよ。
→...(絶句その2)

と言う流れですかね。

> 今の日本では正義感とは結局、親から子にしか伝えにくいと思います。

本来親子関係、徒弟関係、師弟関係あたりがその役割を担うのでしょうが、かなり希薄になってしまっている状況ですね。自分には子がいないので、なんとも言えませんが...

ただ、賛同してくれる人が皆無ってことは無い状況なので、そこから裾野を広げていくかな~って思っています。

投稿: さんた | 2006/02/09 09:36

さんたさん、コメントありがとうございます。

>問題点改善を草の根的に活動しても、いまいち効果が薄いと

私も同感です。で、途方にくれます。だからといって、認めるわけにはいきません。
だから、検察の取締りを後押しすることしかありません。公取は全くの欺瞞ですから。

検察の後押しとは、国民が感心を持って騒ぐことです。結局それも草の根なんですが、悪の悪たる所以を、具体的な被害で提示し、或いはいかに旨い汁を吸っている輩がいるか、その被害者が国民であることを知らしめるしかなさそうです。

と言いつつも効果はないだろうなあとも思うので、先ず息子に徹底的にこれを叩き込んでいます。今の日本では正義感とは結局、親から子にしか伝えにくいと思います。

投稿: ベンダソン | 2006/02/08 09:42

続けてですが、
最近話題の
・談合
・偽造
・粉飾
の3点セットですが、「罪」の大きさは全て同格だと認識しています。(すべて違法ですが、「違法だから」と言う理由だからではないです)
すべて「正直者が馬鹿をみる」ことにつながってくるからです。(馬鹿正直ではない)

この辺は追々有効な議論できたらと感じています。
今後とも色々ご教授よろしくお願いします。

投稿: さんた | 2006/02/08 09:20

こんにちは
またまたお邪魔させていただきます。

まず最初に結論としては、「談合は悪」(それは違法だからではないと感じています)
ただし、全ての悪が摘発されるわけではない。(ネガティブだけど、どうやら真理らしい)
倫理=道徳=宗教感という観点で考えるべきだろうと思います。

さて、問題点は「競争意識」の持ち方にあって、本来競争とは「自己の研鑽により競争相手を凌駕する」を考えるべきところを「他者(社)を貶めることによって自己の位置を保つ」となっていることです。(日本人特有なのかは未確認。ただし、とても多い)

その為、
競争=不当な価格競争
談合=それを防ぐ行為→正当化

とつながるのでしょう。
要するに、競争する以上過当競争にならない訳がない、と想像してしまうのでしょうね。(誇大妄想?)

自分も経験上(SI関連ですが)
・コンペに新規ベンダー参加
・ものすごく安い値段提示
・そこが選ばれ推進したが、影響範囲認識不足により頓挫
・数ヵ月後にユーザが泣きついてくる
・目減りした予算しか残っていない
※談合はありません。
と言った状況を「毎年」経験します。

とは言え、談合をすると
・正当な競争力の低下
・発注側、受注側に大きな上下関係の発生
になってしまうので、こっちの「罪」が大きいでしょう。

問題点改善を草の根的に活動しても、いまいち効果が薄いと感じる今日この頃です。

投稿: さんた | 2006/02/08 09:09

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