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2006/10/28

真実の見方(2)

2 真実の見分け方については、以前書いたが、簡単に言えば、真実はどの角度から見ても論理に破綻が無いが、ウソは特定の条件設定でしか成り立たないので、角度を変えて見たり、条件設定を変えるとたちまち論理が破綻するというもの。

さて、これをここ一連のイーホームズ藤田社長の告発と、これを無視しつづけるマスコミに当てはめてみよう。

A.藤田社長告発の要旨は、アパのマンションの構造計算に官も加わった不正の疑いがあるから検証しろという事だろう。

B.報道しない理由は、①裏が取れていない、②藤田社長の責任転嫁といったところだろうか。

では、AとBを角度を変えて検証してみよう。

■藤田社長の告発の真偽?

まず、A。藤田社長は自分の主張がウソかホントか検証しろと言っているだけだから、そもそもウソもホントも無い。ならば彼に検証しろと主張する権利があるか否かが論点だろう。

となれば、彼は元々指定検査機関として耐震偽装の監視を怠り見破れなかったことが罪に問われたのだから(それも別件逮捕)、当然に告発する権利いや義務がある。そして彼は自ら証拠を提示しその義務を行使したのだから、義務を与えた側は、彼の告発を受け入れるか、検証する義務がある。

そうでなければ、正に放置国家。警察が、証拠を調べ犯人を逮捕してきたら、検察がその証拠を見もしないで、犯人かどうか分らんと無視するようなものだ。繰り返す、彼は指定検査機関としての義務を果たしていないとして逮捕され、義務を果たしたら無視され、非難されているのだ。ジョーダンもたいがいにせいよ、だ。

■裏が取れていない?

次にB。まず「裏が取れていない」だが、何の裏だろうか、藤田社長は芸能界のゴシップ話をしているのではない。自分が非難されている指定検査機関としての義務を果たし告発したのだから、マスコミはその発言の裏を取る必要などあるはずが無い、裏を取るのはしかるべき官憲の仕事だろう。そうでなければ、有罪が確定するまで一切犯罪報道が出来ないではないか。

裏を取ると言うなら、報道することが事実かどうか、つまりこの場合、「告発しているのが事実かどうか」だ。ところがこれらは、Youtubeで既に動画配信されているから、裏を取る取らないなど、子供でも言わない屁理屈だ。

■責任転嫁?

次に「藤田社長の責任転嫁論」だが、彼は責任転嫁などしていないから全くの見当違いだろう。「告発=誰かを悪者にしている」という図式を描いてのことだとすれば、誰かを悪者にしても当人の責任とは無関係だから、これも子供の屁理屈、何の意味もなさない。

但し、他の民間検査機関や自治体の検査機関や国の責任を告発する事は、彼が検査機関としての責任を追及されているのだから、彼の責任逃れでもなんでもなく同じように追及されなければオカシイ。このことは藤田社長が言おうと言うまいと関係ないことであり、彼に指摘されること自体、法と秩序を守る任にある者は恥じるべきだろう。

■単純な疑問

ああいえば上祐じゃないが、こんなことグタグタ言いたくも無い。書いていてアホらしくなってきた。この国には、法も正義も無いのだろうか!!!

これも再三言ってきたが、何も藤田社長の話を鵜呑みにしろというのではない。彼を無過失と言っているのでもない。ある罪で人を逮捕し廃業にまで追い込むのなら、

      衆目が知っている同じ罪を犯した者・組織を何故逮捕しないのか、

     そのような事件の原因究明と再発予防を何故議論しないのか、

     問題(耐震偽装)の全容を何故解明しないのか、

ここを明らかにし改善すべきだろう。

■子供だましの屁理屈

巷間まことしやかに、発覚した耐震偽装は氷山の一角、全容を明らかにしたら、強度不足の建築だらけで日本中がパニックになるからなどと言われているようだが、正に噴飯もの。子供だましもいいところだ。

これこそ、このようなシステムを創った国の責任逃れのための詭弁以外の何ものでもなく、論理矛盾もはなはだしい。いーかあ(ア、だんだん興奮してきた、モトイ)、そもそも、鉄筋量を減らすためとか、まことしやかに言われたが、耐震偽装のメリットなどありはしない。こんなことちょっと考えれば分ること。

これも1年前拙ブログで言い続けた事だが、事業をやる側にとっては、経済設計は当たり前だが、偽装までしてやるメリットはない。姉歯というイカレポンチの単独犯行は明らかなのだ。思い出して欲しい、何より奇異なのは、経済性云々とマスコミは言うが、具体的数値を一切報道していないのだ。

おかしくないか?耐震偽装で減った鉄筋量が何パーセントかまでは報道するが、それで浮いた金が総事業費の何パーセントなのかほとんど報道しないのだ。一見、不正を追求しているように見えるが、不正の具体的事実を明らかにせず、「とんでもない」とか「ケシカラン」といった感想ばかりなのだ。対象の無い感想?これは単にマスコミが馬鹿だからなんだろうか?

と、ここまで書いたところで、また長くなってきたのと、過去のエントリーを調べたいので、続きはまた後日・・・。

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コメント

 日本のえらい人は、正義の意味を知らないんですよ。
 正義というと、水戸黄門とか暴れん坊将軍とかしか出
てこないのが日本の正義です。
 で、これが有罪なら、同じようなあれも有罪だろ!と
主張すると「責任逃れ」とか「言い訳」とこれまた断
罪されるんですよ。
 えらい人が認定した悪人を、えらい人自ら処断する、
そして、その結果に逆らってはいけない。これが日本的
正義です(笑)。

投稿: 猫車 | 2006/10/29 00:55

スパイラルドラゴン様
トラバ、コメント、ありがとうございます。

簡潔どころか、つい冗長な文が悩みなので、お褒めいただき恐縮しております。
こんな駄文でよろしければ、どうぞ転載してください。
よろしくお願いいたします。

投稿: イザヨ・ベンダソン | 2006/10/28 22:30

イザヨ・ベンダソンさん、こんにちは。
そして、トラックバック有り難うございます。
今日の「真実の見方(2)」は、私のような文才が無い者が申し上げるのも何ですが、今回の藤田東吾社長の行動を説明している数あるブログの中でも、簡潔で大変説得力のあるトップクラスの文章だと思います。
出来れば、私のブログへの転載をお許し頂きたいと思いますが、いかがでしょうか?

投稿: スパイラルドラゴン | 2006/10/28 21:52

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