納得できない藤田社長逮捕と処分(2)
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■差別の理由
では何故、このような理不尽な差別が起こるのか、何処がイーホームズと他社が違うのかを検証してみよう。組織形態の違いとしては会社の規模、天下りの数。行動の違いとしては、告発の有無だろう。イーホームズだけが、官民問わず告発し、責任を糾弾している。要するにウルサイ。
これらの違いを穿った味方をすれば、権力側、大資本側にすれば面白くないから逮捕されたのだろうとなる。そう考えざるを得ないのは、これらのイーホームズの特異性は糾弾されなければならない理由にはならないどころか、規模を除いてむしろ賞賛されるべき事だからだ。
■権力に楯突いた見せしめ
だから、権力に楯突いたので、口封じに逮捕し、見せしめに会社を潰した、と考える以外、どうにも説明がつかない。直訴したらバッサリだ。他に妥当な解釈があるなら、どなたか適示いただきたい。
事実、この記事の終わりには、「・・・指定機関についても月内に取り消しなどの処分を公表する方針。イーホームズについては、電磁的公正証書原本不実記録罪で起訴された社長の藤田東吾被告(44)が保釈されたため、改めて聴聞手続きを実施、日本ERIなどと合わせて処分する。」とある。
てっきり、日本ERIも御取潰しになっていると思いきや、ご覧のとおりだ。http://www.j-eri.co.jp/ これにはタマゲタ、オイオイ大丈夫かニッポンジン。自分が渦中に居ないからといって他人事だと思っているかもしれないが、そうじゃないのだよ。
■見えない将軍様
と、まあ北の将軍様はハッキリと分るが、日本の将軍様は見えないから無気味だ。知らずにトラの尾を踏んだら、逮捕され社会的に抹殺されるらしい。溺れる犬に石を投げるのは今や日本のお家芸、たちまち寄って集って潰されるのだ。イジメは学校だけじゃない。
面白がって、一緒に石を投げていると、いつか自分が石を投げられるだろう。何しろ将軍様の正体が分らないのだから。安晋会が怪しいと言う説も3文ネタ風で確証が今一つだが、藤田社長の告発無視や、検証しない点など、状況を見る限り、これが怪しいと言うのも妙に真実味がある。
以前なら、こういった考えも世に出る前に潰されていただろうが、今やブログによって、人の口には戸を立てられない。しかも会話と違い、記録に残るから、情報に接した側は、検証し考えることができる。だから具体的根拠のないプロバガンダでは、いくら国民の目を逸らそうとしても、もう意識ある人々は騙されない。そういう時代になってきているのだ。
■藤田社長のビデオを見ていて気付いたこと
今回の藤田社長の告発は正に、この典型で、らくちんランプの動画配信は、この時代の始まりを予感させる。配信された川崎市直訴ビデオでは、ありのままの自然体で淡々と主張を述べている藤田社長の様子が映し出されている。
注目すべきは、川崎市職員やマスコミなどの相手がいること。それまでの藤田社長単独のビデオでは、一方的な藤田社長の主張であるが、相手がいることで、彼の主張に客観性と真実味が増していた。
■真実の強み
例えばビデオでの藤田社長の発言と行動は、全て理にかなっており主張にぶれが無い。ところが上からの命令とはいえ、手続き論しか展開できない職員の言動は、相対的に藤田社長の正当性を浮き立たせ、書面にしろとの要求を、藤田社長があっさり応じたので、件の職員がパニックに陥り、墓穴を掘っていたのが、悲しいほど滑稽だった。
藤田社長は、こんなに頭の回転が速く冷静な人だったのかと驚いたが、失礼を承知で言えば、真実はどんな条件設定でも真実足り得ることから来る自信のなせる技ではないかと思う。例えば、嘘や嘘ではないにしても、揚げ足を取られるので言っている事を文書化しろと言えば、相手を威圧する効果があるが、真実を言ってる人には何の影響も無いからだ。
だから、ビデオを見る限り藤田社長は単に真実を淡々と述べているか、嘘を言って凄まじいスピードで天才的に頭を回転させ辻褄を合わせているかのどちらかだろう。それでも出たとこ勝負で全て辻褄を会わせる事は困難であろう事は想像に難くないから、前者と見るのが妥当だろう。
■藤田社長は金持ちではない
もう一つ気付いた事がある。一連のビデオが中身は濃いがヒジョーにチープであること。兎に角金が掛かってないのだ。本当に事実だけをありのままに流している。ただ、騒音までがそのままとなると、ひょっとして資金不足ではと思ったのだ。
そういえば、藤田社長が裁かれたのは、資本金の見せ金だった。お金持ちならそんな事する必要は無いのだ。
ITならともかく、あの若さで、あれだけの堅い事業をやっている、加えて、あの風貌だ。エリートっぽくて、しかも私よりは少しハンサムなのが気に食わん、フンなんだ藤田東吾は金持ちのボンボンに違いないと、思いこんでいた。(普段言っていることと違うな、自爆)
ところが、資本金見せ金容疑で逮捕され会社は業務停止だ。決して潤沢に資金があるとは思えない。
その罪にしても、確かに違法なんだが、とっ捕まえて前科者にし業務停止にするほどの事か?だったら耐震偽装どころの数じゃない、何万もの人と会社が逮捕され業務停止しなければならないだろう。
同じ事は篠塚支店長の粉飾決算有罪にも言える。確かに違法だが、赤字決算では受注できない建設業界にあっては、決して少なくないはず。違法は違法だが、同じく不公平感は否めない。何度も言ったことだが、守れない法や社会システムを造っておいて、お上の機嫌を損ねたヤツを逮捕するのでは、我々国民は何時逮捕されてもおかしくない。法治国家ならぬ放置国家だ。
■資金カンパ
だから、藤田社長の戦いは、決して彼個人の問題ではなく我々国民の問題でもあるのだ。そして彼はタブン資金不足だ。だから我々は彼にカンパすべきだと思う。勿論、賛同できない人はするべきではないし、ムリをする必要は無い。藤田社長の行動に賛同できる人が、何ら見返りを求めずに出せる金額をカンパをすれば良いと思う。
具体的にどうするかは、私は藤田社長とは何の面識もないのと飲んでしまう可能性が高いので、このブログを通じて真面目な「きっこ」さん(拙ブログを見てるはずも無いが、間接的に)、「頑張れ藤田東吾」さん、「スパイラルドラゴン」さんらにお願いしたい。
耐震偽装問題と藤田社長支援については以上です。
明日は、愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院万波医師の腎臓移植問題について書きます。
この事件、何が問題かより手続き論ばかりと言う点で、藤田社長に川崎市職員が手続きばかりを言いつづけていた事とダブルのです。そして、こちらも裏に何かありそうな気になってしまうのだ。
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コメント
イザヨ・ベンダソンさん、こんにちは。
今日は本文とは関係ないコメントを投稿しますが、どうかお許しくださいませ。さて、私の11月6日のブログのコメント欄には、面白いメンバーからのコメントが寄せられていますので、是非ご一読下さいませ。
投稿: スパイラルドラゴン | 2006/11/06 20:40