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2006/11/19

病気腎移植と日本の壊し方(1)

エッと、タイトルに驚かないでいただきたい(脅かしといてよく言うな)、別にテロを起こそうと言うのじゃない。病気腎移植事件、耐震偽装事件、イジメ問題、どれをとっても今の日本では誰かを吊るし上げ、イジメ側に参加することに夢中になり、事の本質や問題解決に全くと言ってよいほど関心が無い。正に批判の為の批判―代案無き批判が横行し、足の引っ張り合いで危機管理が全くなっていない。こんな調子じゃ日本は滅びるよ、というお話。では・・・・・、

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■これから始まる人格攻撃

藤田社長の告発では、日本中がしらばっくれてるから、この問題、入り口でストップしている。この後考えられるのは、お決まりの人格攻撃、これで目を逸らすだろう。だが偽装事件は藤田氏が起こしたのではなく、彼は単なる告発者に過ぎないから告発の真偽と彼の人格とは何の関係も無い。

しかもその告発は物凄く重要なことを言っていて、日本の社会経済に重大な影響をもつものなので、この点でも告発者が誰であろうと関係なく、早急に検証すべき重大な問題なんだが、隠蔽したい人々は、彼を黙らせれば隠蔽できると信じているようだ。

だが、ガリレオを黙らせても「それでも地球が回っている」のだ。にもかかわらず操られた国民は今後、告発の真偽とは無関係の藤田社長への人格攻撃をエスカレートさせていくだろう。でも、皆が皆サル棒ニッポンジンではないはず、藤田氏がどーたら、手続きがこーたら、だから何、川崎市さん早く計画変更の資料見せてよ、と言おう。どんなに話が矮小化されてもここは絶対に押えておかなければならない。

問題の本質から外れた、こういうトンチンカンな批判や欺瞞は、耐震偽装に限らず日本中に蔓延しているので、今日は再び病気腎移植事件を例に取り上げ、そのトンチンカン振りをこき下ろそう。

■病気腎移植批判の欺瞞

拙ブログでは万波医師を擁護する記事を書いたが、世間は相変わらず批判が多いようだ。批判は移植して問題無いなら元に戻すべき、倫理的に問題あるというもの。倫理と言いながら患者の救済と言う視点が完全に欠落し、批判が目的化し、批判に夢中で論理矛盾に気が付かない。彼らの言う倫理とは一体何か。

繰り返しになるから、余り言いたくないが、捨てたものを拾うのが問題ならば、捨てた事と拾った事を検証すれば良い。まずこの矛盾点を指摘しておこう。

     腎臓摘出の是非

病気腎を元に戻すべきと言うなら、摘出つまり捨てるのが妥当な処置だったかどうかが問題なはず。摘出する必要の無い臓器を摘出したのなら犯罪だ。これを議論しないで倫理云々は論理矛盾。その上で、摘出が適切ならば、そこで結論が出ており、棄てたその臓器が他の患者で機能しようととしまいと関係無いし、そんな臓器、自分に戻せなんて誰が言うだろうか。アナタ病気を直すために取った臓器を戻して欲しいと思いますか。

     倫理を振りかざしながら倫理を明らかにしない矛盾

倫理を振りかざし批判しているが、未だ何が倫理に反するのか一度も聞かない。人の命が掛かっているのに、具体的指摘も無くただ倫理に反するからと人の生きる可能性を絶って何の倫理か、論理矛盾もはなはだしい。「病気腎移植は倫理に反する」じゃワカランよ、「切腹は武士の作法、毛唐の医術で生身の体を切るなんぞ倫理に反する」とどう違うのか、江戸時代じゃないんだから、何故倫理違反なのか理由を言ってくれんか。

     患者を救済せずして何の倫理か

そも、この議論、臓器摘出が適切とすれば、移植が必要な患者を救う医療の問題なのに、肝心の患者を救う話がすっぽ抜けている。正常な移植腎があるのに病気腎移植をしたのならともかく、無いから病気腎移植をしたのだろう、だったら病気腎移植の是非つまり倫理の話は、この患者をどうやったら救えるのか、ここからスタートではないのか。

そして病気腎移植が違法でないなら、代わりにどういう救済措置があるのか聞きたい。患者は命が掛かっているから、例え病気腎でも一縷の生きる望みを託したのだろう。それをヤメロと言うのは死ねということ、他の確実な治療法を提案するか、自分の腎臓を差し出すべきではないか。そういう覚悟も責任感も無く患者を死に追いやることが、一体何の倫理か。飢え死にしそうな難民が拾ったパンを食おうとしたら、汚いからと払いのけ、代わりの食料を与えないこと人道的と言えるか、万波批判は正にこれなのだ。

このように病気腎移植事件に限らず、耐震偽装事件にしても、イジメ問題にしても、今の日本では誰かを吊るし上げ、イジメ側に参加することに夢中になり、事の本質や問題解決に全くと言ってよいほど関心が無い。正に批判の為の批判代案無き批判が横行し、危機管理が全くなっていない。

だから日本を壊そうと思ったらいとも簡単に出来そうだ。①まず都市機能を破壊し、②これを継続、③本当の犯人ではない誰を血祭りに挙げるかに日本中がパニック、④社会不安と政権打倒、都市機能破壊継続、⑤生産活動停滞と食糧難、⑥社会不安、国家崩壊、こんなところだろうか。

エッと引いたアナタ、既に単語に反応モードですよ。私はテロを起こそうと言うのではない、危機をシュミレートして、問題点を明らかにし転ばぬ先の杖を考えようと言うのだ。というわけで続きは明日にでも・・・・、よろしければ、またお付き合いくださいナ。

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コメント

カルロス様、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりですね。

11/14「イジメは日本の文化?」でも書きましたが、イジメた本人を正さなければ無くなりっこありません。

病気腎移植批判も、耐震偽装、イジメの責任追及もみんなイジメです。そんな状況でイジメを論じても、結局は誰かを悪者にして溜飲を下げるだけのピンボケ議論です。悪いことは悪いと、悪いことをしている人間に先ず教えることです。

投稿: ベンダソン | 2006/11/20 14:11

こんばんは、初めまして

この日記とは直接関係ないですが、以前の日記で虐めのことを見たので書かせてください。

最近、子どもの虐めに関して、いろいろ自殺予告とかありますが、根本的な疑問を少しばかり

1.マスコミや被害者の遺族は学校を責めますが、なぜ、加害者とその親を責めない(少なくとも学校より激しく)のでしょうかね。

2.責任感のある教師がいたとしても、虐めたヤツ(女)の親は証拠がどこにあるとか、言って話しにならないので、そういう虐めGメンみたいな人を学校に入れて証拠を掴むとかしないのでしょうかね。

3.政府が国民を虐めているような国で、子どもだけの世界が虐めがなくなると本気でマスコミは思っているのでしょうかね。

投稿: カルロス | 2006/11/19 21:00

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