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2006/11/14

イジメは日本の文化?

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■イジメを理由にイジメ?

イジメで、いじめられた子供が自殺し、マスコミに責任を問われた校長も自殺している。この構図はヘンだ。結局大人達は、イジメはダメよと言いながら、子供達の前でイジメを展開してるんだから、これじゃイジメはなくならない。

■当事者不在の議論

イジメを問題としながら、この国の世論は何故にこうも、当事者や核心から遠ざかるのだろう。イジメは第一にイジメた犯人がいて、第2にその結果イジメられた被害者がいる。第3に現場直接の責任者つまり担任がいて、第4にその管理者つまり校長・教頭・教育委員会がある。そしてこれら全体を統括するのが文部科学省となる。

■問題の優先順位

犯人がいなければ、イジメは無い。当たり前だ、なのに、原因者であるイジメた張本人の話がすっぽ抜け、第2と第4即ち、被害者と直接の当事者ではない校長や教育委員会ばかりに目がいって、直接の当事者ではない連中を吊るし上げている。これって、おかしくないか?注目すべき順位と問題の捉え方が違うだろう。

■イジメた張本人が犯人

まずは、イジメた張本人に注目すべき。ここでは問題を明確にするためにあえて犯人と言おう。犯人を問い詰めろとは言わないが、お前の言動で、結果的に人死んだ、そのことをどう思うかと、しっかり教えこむ事が第一ではないか。

■犯人と被害者

犯人は自分が悪いことをしたとは思っていないのだ。現に小学校のイジメで同級生を自殺に追いやった子供が、中学でも同じことやった例を知っている。イジメが咎められなければ、イジメはなくならないのだ。

次に、被害者がある。自殺したというだけで、聖域化してアンタッチャブルになるが、被害児童が親にも誰にも相談していなければ、イジメの存在が判らないのだから誰にも、防ぎようが無い。問題解決の優先順位はこれだろう。まず親や担任に相談することを教え、そのシステムが不備なら整備することが先ではないか。

■直接の当事者

そこで初めて原因が分かるはずだが、原因はおそらく特殊解だろうから、そこで管理責任となるのだろう。だったら、まず直接の当事者つまり、教室の管理者である担任だ、状況によっては子供の管理者である親もそう。

そこで、担任が見てみぬふりをしていたり、イジメを煽ったなどというのは未必の故意による自殺教唆だ。言語道断であり、校長や教育委員会云々以前に糾弾されるべきではないか。また、もし親がイジメを知っていたなら、保護責任として親の行動も検証する必要があるし、犯人の親も同じだ。

■イジメの連鎖

なのに、事件から遠い校長や教育委員会ばかりが矢面に立たされ吊るし上げられている。勿論組織の責任者としての最終的な管理責任はあるが、組織上の責任者を吊るし上げるのは問題解決への手段としてはあっても目的ではないはず。

しかし組織の頂点に立つ者の管理責任を問うことは、形式的には筋が通っているので、誰かを集団リンチする場合には都合が良い。この場合、校長がそれだ、その上になると教育委員会や文科省となって個人が特定しにくいからだ。

かくして、直接の問題解決にはトンと関心が無いマスコミに人々は煽られ、一緒になって彼らを吊るし上げ、集団リンチに溜飲を下げると言うわけだ。さらには、吊るし上げられた校長が自殺すると、今度は教育委員会だ教育長だと騒ぎ出し、イジメが問題と言いながら、国民みんながイジメの連鎖に参加しているのだ。

■イジメは日本の文化?

これではイジメは日本の文化ではないか、さらにマスコミや国民は文科省を非難しているが、この国の国民は本当にイジメを解決する気があるのだろうか。未だにイジメの犯人や当事者に無関心でいて、識者達がイジメは良くないなどと叫んでいても、しらけるばかりだ。

このイジメ文化は学校ばかりではない、耐震偽装の当事者や被害者バッシング、万波医師バッシング等々、仕返しされる恐れの無い個人や個人の集合に対しては事件の内容を吟味することなく人々はリンチに参加するが、仕返しされる暴力団や右翼は絶対にバッシングされない。なんともこの文化は恥ずかしい。

■文化代革命

ではどうすべきか。根本的にはこの文化を変えることに尽きる。文化ならば国民の意識改革しかないから、一朝一夕には出来ないだろう。だが不可能ではない、まずは政府がイジメは「悪」「恥ずかしいこと」だと一大広告キャンペーンを張ってもらいたい。タバコのポイ捨てだってだいぶ無くなったではないか。

平行して、個別対応や現象面から原因を排除するしかない。ゆえに、先に述べた優先順位で問題を解決すべきだと思う。まとめると・・・・、

     まずはイジメっ子を叱る。怒られなければ反省など無い。理由を聞いて責任があれば懲罰を加える。

     イジメられっ子に相談するよう教える(誰がイジメられっ子かではなく普遍的に)

     相談する雰囲気・環境の整備

     担任の弁明を聞いたうえでの責任追及

     組織の責任追及はその後

ただ、自分達のイジメ体質に気付かないマスゴミにこういうことを期待してもムダだから、国やマスコミに代わって、ブロガーの連携で広めるしかないだろう、題して「文化代革命」。

■おまけ

イジメによる自殺予告が問題となっていて、石原新太郎氏は、「やるならさっさとやれ」切って捨てたが、まったくその通りだと思う。この騒ぎ、イジメ問題解決の本質とは全く無関係、文科省が後でもし本当だったら責任追及される、つまりイジメの連鎖に巻き込まれるのが嫌が故の自己防衛だ。

自殺予告に大騒ぎし差出人探しを演じるのも良いが、文科省は堂々と、親や担任或いは、これこれこういうところに相談しなさいと公言すべき。「自殺」と言う単語に反応して思考停止に陥り、直ぐ日本中がパニックになるのはいかがなものか。

イジメ問題については以上。

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コメント

追伸

学校の先生には期待するべきではないと思います。私の経験上。。
先生には嫌がらせされましたから。幸い、先生とはきわめて不公平なものという共通認識が同級生にはあったのでいじめられないですみましたよ。先生ってのは、ひいきするし、差別もする。別にエラクないのです。いつもそんなもんでした。

投稿: あい | 2006/11/20 03:33

この前、初コメントさせてもらったんですが、自分の名前失念しました。すみません。今回のお話全く同感で、なぜ犯人は放置なんだといつも思ってました。次の標的はお前だと平気で言っているそうですよ。今のいじめは、もはやいじめではなく、犯罪行為と思っています。今日も失神ゲームとかいうことをして、あげく海に放り込もうとした3人が捕まったと報道されていましたね。これもいじめ?殺人では?
いじめられる側の弱さを指摘する人もかなりいますが、殺人者に目をつけられた人間に強くなれとか、負けるなとか、よく言えると思います。
いじめはいじめる側が悪いはず。しかし、現実は日本自体がみんな一緒じゃなきゃだめ、ちょっとでも違う奴は排除しろという社会と思います。そしていじめをする子の親はきっと手本を見せているんでしょう。
私は外国のことはよく知りません。他の国でも、ちょっとしたいじめはあるのだろうと思うのですが、どんななのか、教えていただけませんか?

投稿: あい | 2006/11/20 03:26

やや右より?のベルさま、コメントありがとうございます。

>本当の解決を望むよりも責任の追求に傾倒しているのです。

正しく、その通り。これはイジメ問題に限らずあらゆる事に日本中が「責任追及」に血眼、集団リンチで次は誰を血祭りに挙げるかに夢中です。

自分が血祭りに上げられて、初めて事の恐ろしさに気が付いても、時既に遅し。だから敬愛すべき日本人に、明日は我が身ですよと教えてあげたい。これがこのブログの狙いです。

ですが、日本語が下手なので、書いていて頭に来ると、突然ばっかじゃねーか等と筆が滑ってしまいますが、これはご愛嬌、「おうっ!おめっちの言うとおりだ!」と思ってやってください。

今後もよろしくお願いいたします。

投稿: イザヨ・ベンダソン | 2006/11/15 20:19

久しぶりに合点が行くブログを読んだ気がする(褒め殺しではありませんよ:笑)。

加害者であるいじめっ子をスルーして学校・担任・校長にばかり責任を追及したのは、初期?の自殺者が担任からもいじめられていたからですが、いじめっ子に反省を求めないで再発防止が成しえると考えているならひどい勘違いです。当事者が責められず、教育者が責任を取り続ける以上、いじめはなくならないとなぜ気付かないのか?

もちろん気付かないのではありません。加害者である小中学生を叩くと自分も弱いものいじめをしているようだが、大人である校長・担任を叩いている分には自分が正義を行っているような気分になれるからです。

コレは反体制を装うサヨクの行動と同じです。本当の解決を望むよりも責任の追求に傾倒しているのです。そういう人は石原さんを叩き、自殺予告者をたしなめはしないのです。

いじめが卑怯な事だと教え、卑怯な者には罰を与え、あるべき正義(=いじめを見過ごさない)を躾けなければなりません。こういう事に『子供の自主性』を期待する方が間違っています。自ら模範となる行動を取り、あるべき正義を示してこなかったから学級崩壊が起きているのだと思います。ゆとり教育で授業時間は減りましたが、ちゃんと道徳の授業は残っているのでしょうか?まさか未履修ではないですよね?

投稿: やや右より?のベル | 2006/11/15 17:09

自殺に至るような執拗ないじめは、日本の闇社会や日教組を抜きに語ることは難しいのでは?
所謂、部落や在日といった問題である。自殺者を出すほどのいじめが存在する教育現場では、こういった輩の圧力と日教組のゆがんだ教育観で満ちているのではないか?
そこに光をあてて、きちんと報道するのがマスコミの仕事であるはず。しかしながら、そこのところも「すっぽり」と抜けている。
中共や韓半島に腰を使うマスコミは、日本を貶める記事を書くことに奔走し、本来のマスコミの使命を忘れてはいないだろうか。

投稿: anger | 2006/11/15 02:15

いじめ・・・思い出して心の中で発声してみて下さい。
誰もが一度はしたことがあるでしょうし、又誰もが一度はされた経験
がおありでは・・・??
ただ、我々のころはあっさりとしてましたし、
両親にも相談しても「そんな奴ほっとき!」「一回しばいたれ」
と言われたことを思い出します。マスコミも騒ぎすぎ!?
その上テレビのコメンテーターも同情的な意見ばっかりで、
もっとまともな意見を言いなさい!!
まだまだ犠牲者は出そうです。出ないことを祈りますが・・・・

投稿: 大事マン | 2006/11/14 22:10

この記事によるとお互いの尊敬と助け合いが健康をはぐくむhttp://blog.tatsuru.com/archives/001799.php

んだそうですがね、こういうことを教えていけばねいじめなんて少なくなると思いますがね。なんか、今の学校は逆のことをやってるんじゃないでしょうか?

投稿: omo | 2006/11/14 22:05

SESIRIA様、コメントありがとうございます。

世は自殺の連鎖を問題にしているようですが、元を断たなければどうにもなりません。

イジメがどんなに卑劣なことか教えもせず、大人達はイジメの連鎖を広げる事に躍起です。これでは説得力ない、子供にバカにされてしまいます。

私も、子供の頃、大人をバカにしてました。その結果ろくなモンになりませんでした。そういうナレの果てが言うのですからマチガイ有りません。

よろしくお願いいたします。

投稿: イザヨ・ベンダソン | 2006/11/14 20:11

はじめまして。実に理路整然としたご意見でまさにその通りだと思います。石原氏の発言には批判もあったようですが、しかし本当の大人とはあれ位の事を言い、諌める必要があるでしょう。
「自殺」をちらつかせれば相手がびびる、と学習してしまった子供達。
世の中をなめて甘えて厳しさに耐える機会を失ってしまったかもしれないのです。大人(社会)は毅然としていてほしいものです。

投稿: SESIRIA | 2006/11/14 18:39

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