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2006/11/27

ニッポンの常識講座(ニッポンジン編)

今日と明日は日本に住むニッポンジンと外国人のために日本の常識をお伝えしよう。一言で言えば、世界の常識は日本の非常識であるから、くれぐれも世界の常識で日本を見ないこと。ここでは先日外国人記者クラブで会見した藤田東吾社長の処遇を例に、日本の常識を解説してみることにしよう。先ずは、ニッポンジンのためのニッポンの常識講座から。

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■罪と罰の大小

藤田社長の罪は架空増資で罰せられた、それもたかだか2700万円、所詮自分の懐の話だ。一方、大銀行は日本銀行から金を借りながら不良債権を隠した罪を犯したが誰も罰せられていない。こちらは銀行だけの問題ではない、国民経済に大打撃を与え、長期不況を招いた。それが莫大な公的資金を食いつぶし、今や大黒字という。

おかしくないか。方や自分の会社の書類上の資本金の有無だ、ちゃんと税金払っていれば、誰にも迷惑はかけない。一方の大銀行は何度指摘されてもウソをついて国民経済に大打撃を与えたのだ。

ま、しかし、この国で犯罪者になっても困るので、同じ過ちが繰り返されないよう、ここで政府に代わり国民を啓蒙しよう。

■警告!

警告1:財布に2300円しかなくて5000円ありますといって商売したら、誰にも迷惑かけて無くても有罪になるので注意する事。

警告2:返済不能な巨額の借金がある場合は、政府が肩代わりするので公表したり、自分で返したりしないこと。

■微罪逮捕、巨悪奨励?

このように、ニッポンでは、微罪は逮捕するが、巨悪は不問に付し、国家事業としてこれを保護育成するので、くれぐれも注意すること。尚、ただ今談合撲滅キャンペーンを行っているが、これは踏み絵である。真に受けて告発した場合は、後日過酷な仕置きがあるのでこれも注意すること。

■ニッポンの秩序

以上、政府に代わり、広くニッポンジンが身に付けるべき常識を啓蒙した。今まで、主権在民、自由と正義が通るなどと心得違いをしていた諸君は眼をさますことだろう。これで、ニッポンの秩序は保たれるに違いない。自分で言うのもナンだが、私はなんと親切なんだろう、いい事をすると気持ちがいい。

以上、ニッポンの常識ニッポンジン編でした。

明日は、ニッポンに住むガイジンのためのニッポンの常識講座をお届けいたします。

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コメント

>追伸:ベンダソンさんが議論を容認出来る人と分かったのは収穫でした。「ブロガーの意見が気に入らないなら来るな!」と言い出す人が多いですから、右も左も。

いやいや、キチンと議論できる方なら大歓迎です。これからも是非反論をしてください。

困るのは議論を勝ち負けで捕らえる方です。こういう方にはうっかり反論すると際限なく言葉尻を捉えてきますな。タダこういう方は一回のレスで分かりますから、以後スルーします。

また、私の文章にそんなに人動かす力があるなんて思ってもいませんでしたから、今日のコメントはウレシイ叱りと受け取り、今後は少し(少しじゃ素直じゃないか?苦笑)気をつけます。

よかったら、人気ブログのクリックもヨロシク御お願いします(ちゃっかりしてるナ、自爆)!
取り急ぎ

投稿: | 2006/11/30 18:35

ベンダソンさん、返答ありがとうございます。あなたが私と同じ建設業界の人なら、藤田社長の良い点(いさぎよさ)や悪い点(支離滅裂さ)も私と同じ視点で見れていると事と思われます。5000万円の基準の件や日経アーキテクチャーなんか、良くご存知だったのですね(笑)?他の読者が読んでくれるなら書いた意味もありますが。

>警告1:財布に2300円しかなくて5000円ありますといって商売したら、誰にも迷惑かけて無くても有罪になるので注意する事。

しかし、ならば尚更こういう『風刺』はして欲しくなかったですね。だって読者コメントにもあるように、あなたのこの風刺エントリーを読んで『正論』を思ってしまう読者がいるのですから(苦笑)。

次のエントリー『ニッポンの常識講座(ガイジン編)』でも
>例えば、下請けからリベートを取らない建設会社はニッポンには1社も無いので、全員逮捕される可能性がある。だが、ガイジンがニッポンのゼネコンの下請けをするときは、ちゃんとリベートを監督に渡さなければ、次から仕事が無くなるので注意が必要だ。
・・・との記載がありますが、これを皮肉の風刺と分かって読めば苦笑いで済みますが、nobusukegouさんのような純粋な読者は「やっぱり建設業は汚いヤツラばかりなんだ!」と誤解してしまいます。
はっきり言いますけど、私リベートを受け取った事ありませんよ。焼肉をおごってもらった事はありますが、それは建設業界じゃなくてもあるでしょう(笑)?

前にも書いたとおり、日本の建設業には不備と改善する余地があります。おそらく建設コンサルタント業を通じて嫌な目にも合われたでしょう。まあ、風刺と分からずに信じる人もそんなにはいないでしょうが、建設業界人が自らの業界を公の場(=ブログ)で罵って欲しくないのです。業界を知らない人に誤解を与えないよう、もうちょっとだけ配慮をお願いします。

追伸:ベンダソンさんが議論を容認出来る人と分かったのは収穫でした。「ブロガーの意見が気に入らないなら来るな!」と言い出す人が多いですから、右も左も。

投稿: やや右寄り?のベル | 2006/11/30 18:07

やや右より様、コメント有難うございます。

意見は対立する方が意義があります。同調意見はうれしいけれど、プラスにはなりません。対立のためのかたくなな否定意見との議論は時間の無駄ですが、意見を戦わせ見識が広がれば成長になるからです。自己啓発のためには負ける議論は金を払ってでもする価値がありますが、勝つ議論は奉仕に過ぎず無価値です。さて・・・、

ご指摘の通り、このエントリーは勿論ジョークです。正確にはこうなってはいけない、でもそういうことがおこなわれているよと言う皮肉、風刺です。『政治家=悪』『建設業=悪』などとは毛頭思っていません。むしろ国会議員には実に魅力的な人間が多いことを知っています。

拙ブログでは日本の談合体質を一環して非難しています。その最たるものが建設業界というだけです。私自身建設コンサルタントなので良く分かります。そして現実に談合と戦っていますが、想像を絶する仕打ちがあります。

既得権益と戦う事がいかにしんどいかはやったものでなければ分かりません。信念と正義を貫こうとすれば、無理やり溺れさせられ、一斉に石を投げられます。恐ろしいのはオンブズマンを称する市民団体たちは、全く無関心であることです。市民はどうでも良い重箱の隅はつつくけれども巨悪や根本的なことには全く無関心なのだと思ってしまいます。

とにかく、信念や正義に関しては、ほとんどの市民は口先だけのパフォーマンスが多く、いかに目立ち自分をアピールするかを重視しています。その意味では直感的に藤田社長には立ち上がり行動する人間の匂いを感じました。そして本当に悪と戦う者の苛立ちが伝わってきます。これは実戦した者にしか分からない感覚、机上論者には絶対理解できないことだと思います。

以前藤田社長が拙ブログに反論した事があり、藤田支持者の方が心配した事がありましたが、真剣勝負をやっているのですから、つまらない妥協などするわけが無く、お互い直ぐに論点と解決すべき問題のプライオリティを理解できました。

この辺は問題を個人レベルでしか考えない人々には理解できないかも知れません。藤田氏が小嶋社長に有利な上申書を書いたことも、敵に塩を送るようで奇異に見えるでしょうが、プライオリティは個人の問題よりも国家の安全に有るからではないでしょうか。

藤田社長の支離滅裂さ軽さは気になりますが、孤軍奮闘なので仕方ないかなと思います。むしろ、退路を断った故の開き直りに見えるのです。

話が横にそれましたが、「藤田社長の支持者には、安倍政権(与党)が憎いだけの人も混ざっていて、『政治家=悪』『建設業=悪』と思い込んでいる」とのことですが、もしそうなら困ったものです。私にはそうは見えず、安晋会云々に懐疑的な人も多いと思います。

ただ、支持者がどういう考えであれ、藤田氏がどうであれ、藤田告発とは何の関係も無く、藤田告発は国民経済の根幹に関る最も重要なことです。にも関らず藤田がどうのこうのといった個人レベルに話を矮小化し、夫々の評論を開陳していったい何の意味があるのでしょうか。

だから、反藤田派の人々には、分かった君の言うとおりだ、藤田はバカでとんでも無いヤツだ、何でもキミの言うとおり同意するから、真相究明のジャマはしないでくれよと言いたいのです。

よて私は持論展開のツールとして談合や建設業界を挙げますが、これが論点ではないので、耐震偽装に関してはどうでも良いし、実際日本の建設技術は世界一であることは紛れも無い事実です。

架空増資の問題も、これで藤田社長が無罪とは思いません。ただし、「架空増資が違法である以上、厳しく罰せられます。お目こぼしはありません。」とのご意見には賛同しかねます。見解の相違と言うより事実認識の違いでしょう、私はお目こぼしの実例を少なからず知っているからです。

本日のエントリーに「夕張破綻は粉飾ではないのか」と書きましたが、藤田氏の正当性を言いたいのではなく、粉飾が違法でありお目こぼしが無いなら、何故こういう事が何の咎めも無いのか、法律論云々というテクニカルなことではなく、事件の本質を何故見ないのかが不思議です。

おっと、書き出すと止まらない。これでは喋りだすと止まらない藤田社長と同じですね。長文になってしまいましたが、取り急ぎ、
よろしくお願いいたします。

投稿: ベンダソン | 2006/11/29 16:46

ベンダソンさん、返答ありがとうございます。あなたの意見を否定する私のコメントに、お返事が頂けるとは意外でした(笑)。

>このようにニッポンでは、微罪は逮捕するが巨悪は不問に付し、国家事業としてこれを保護育成するので、くれぐれも注意すること。

これがジョークなら構わないのですが、『ニッポンジンのためのニッポンの常識講座』でこう発言されるならならば、あなたは『政治家=悪』『建設業=悪』と思い込まれているように見受けられました。

建設業界にも自浄努力が見受けられます。建設業のメジャー誌:日経アーキテクチャーと言う専門誌では今週号でも活発に議論されていますよ。

藤田社長の支持者には、安倍政権(与党)が憎いだけの人も混ざっているのですが、そういう人は『政治家=悪』『建設業=悪』と思い込んでいます。『談合』『癒着』『天下り』など、悪い噂を完全否定しきれない面もありますが、世界に誇れる技術者集団を十分な知識もなくレッテル貼りして罵る姿勢にうんざりしています。

どの業界にも不備と改善する余地があります。藤田社長の活動は、長い目で見れば、建設業界を正しい方向に導いてくれると思います。そういう意味で私も彼を応援しているのですが、与党であれ野党であれ、この問題を政治的に利用しようとする人達には同意出来ません。

架空増資による捜査・逮捕は藤田社長だけに行なわれている訳ではありません。過去も、そしてこれからも架空増資が違法である以上、厳しく罰せられます。お目こぼしはありません。
お目こぼしがあるという主張は、駐車違反したドライバーが「他にも停めている車があるじゃないか」と言っているのと同じように思います。藤田社長自身は自分の非を認めた上で活動しているのですから、それまで否定しては彼の行動をおとしめる事になりかねません。

追伸:ここはベンダソンさんのブログですから、反対意見があっても『お詫び』はしなくて良いと考えます。反対意見にも耳を傾ける姿勢を持ち続けて下さい。

投稿: やや右より?のベル | 2006/11/29 14:16

やや右より?のベル様、コメントありがとうございます。

おっしゃる通りだと思います。相対評価を申し上げただけです。絶対的には決して藤田氏の資本金見せ金は正当化されるものではありません。であれば、藤田氏だけではなく他も同じように取り締まっていただけないものだろうか、何故お目こぼしになるのだろうかと思います。

しかし、そんな事実はこのニッポンにはないというのであれば、お詫びして撤回いたします。

>でも建設業=悪とは、短絡的過ぎますよ。政治家=悪、芸能人=SEX中毒みたいなレッテルを自分から剥がさないと、ね。

これは、私はそんなこと思ってもいないのですが、そう受け取られたのは何故でしょうか、拙文の未熟ゆえかもしれません、もしそうならお詫びして訂正いたします。

投稿: イザヨ・ベンダソン | 2006/11/29 00:49

>警告1:財布に2300円しかなくて5000円ありますといって商売したら、誰にも迷惑かけて無くても有罪になるので注意する事。

これはちょっと違うんじゃないですか(笑)?外人さんには分からないでしょうが、藤田社長が5000万円(←この数字が重要)の架空増資にこだわったのは、法律が5000万円を一つの基準としているからなんです。

例えば従業員が5人、資本金100万円の会社に六本木ヒルズを建てる工事は発注しませんね?それはその会社に建てる能力がないからです。もしかしたらその3人は超お金持ちで、かつ超優秀かもしれませんが、現実的にはまずそんな事はありません。

そこで、一つの判断基準として資本金の下限を設けて「これぐらいの規模がある会社は大きな工事を請け負っても良いですよ」というルールがあるのです。このルールは発注者(お客さん)を守る意味もあります。「ちゃんと出来るから、大丈夫だって。とりあえず頭金振り込んでよ」などという詐欺も防げます。

今回、藤田社長は身の丈以上の工事を受注出来るように「ウチにも資本金ありますよ。でっかい工事も請け負えますよ」とウソをついてしまったのです。実際は5000万円の半分もないのに。
実態は5000万円クラスの会社ではないから、従業員も少なく、お金にも余裕がありません。ここがマズイのです。

>自分の会社の書類上の資本金の有無だ、ちゃんと税金払っていれば、誰にも迷惑はかけない。
そうではないのです。実体のない会社に仕事が回れば、より多くの人に迷惑を掛けることになるから架空増資で罰せられたのです。実態の2倍以上の架空増資は悪質です。藤田社長もこの罪は認めています。

ただし・・・巨悪は不問に付して良いとは私も思いません。むしろ『同じ穴のむじな』として、藤田社長はいろんな事を知っているはずですから、どんどん告発・告白して、悪を暴いて欲しいと思います。

でも建設業=悪とは、短絡的過ぎますよ。政治家=悪、芸能人=SEX中毒みたいなレッテルを自分から剥がさないと、ね。外人さんには完全に理解出来ないかもしれませんが、頑張って下さい。

投稿: やや右より?のベル | 2006/11/28 18:29

一郎様、コメント有難うございます。

早速、書店に行きます。
鼻血ブーを覚悟し、ティッシュも用意しましょう。

などとオチャラケ手いる場合じゃありませんね、貴重な情報有難うございます。

貴ブログの論理構成、非常にしっかりして読み応えあり、期待しております。

私は典型的なビンボーヒマ無し職業なので、これから年度末にかけて超多忙になりブログ更新もままならなくなります。

しかし、この事件、風化させてはならないと思いますので、ブロガーの連携で風化を防ぎ、叫び続けたいもの。
そんな訳でよろしくお願いいたします。

投稿: ベンダソン | 2006/11/28 12:05

昨日から、岩波新書新刊『建築紛争』を読んでるんですけど、この137pに興味深い記述がありました。曰く:

「志のある」記者たちはいる。しかし、建築紛争を取材する記者たちから意見を求められることがしばしばあるが、「記事はデスクから黙って突き返された」「やっぱりウチではこういう記事は載らない」という話を何十回となく耳にし続けてきた。

うーん、と絶句しました。

藤田さんの一連の行動は、"日出処ずる国"の抱える問題をかなりの数の人々にハッキリ伝えた、という点だけでも、偉大な功績ですよね。私自身、この一ヶ月、藤田さんの呼びかけをきっかけに、それなりに、勉強し、いろいろと知ることができたので、とても感謝しています。

『建築紛争』。Blogにもかきましたけど、おすすめです。

投稿: 一郎 | 2006/11/28 11:47

nobusukegou 様、コメント有難うございます。

アクセスが10倍になったら、コメントが1/10になってしまいましたのでアナタ様のコメントは貴重です(涙)。どうやらブログ人気とコメント数は反比例するようです。それはさておき・・・、


>日本人は戦後60年、世界の常識に向かっていたはずが、いつの間にか世界の非常識に迷い込んでしまったようです。

その通りです。本日のガイジン編では、ニッポンジンが気がつかない珍妙さをお届けいたします

投稿: ベンダソン | 2006/11/28 09:58

始めまして。

いつも楽しく読ませて頂いております。(楽しんでいられる状態ではないのかも知れません)

最近正論を聞かれさるのは、殆どベンダソンさんの様な在日外国人の発言しかないような気がします。

本来ベンダソンさんの言ってる事は私たちも小学校で習ったはずだったのですが・・・・

日本人は戦後60年、世界の常識に向かっていたはずが、いつの間にか世界の非常識に迷い込んでしまったようです。


投稿: nobusukegou | 2006/11/27 23:24

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