地上の楽園の創り方~自治体乗っ取り編
これからお話しする構想いや妄想は奇想天外、荒唐無稽と嘲笑されること請け合いだが、結構リアリティがあり本気で考える価値があると思う。しかし妄想にしか見えないので、多くの方が引いてしまうだろう。そういうアナタのために別途系統立てて整理し、日々の記事とは別に常設項目として掲げておくので、気が向いたらお読みいただきたい。(例によって長いのですが、これだけは読んでいただきたいから)
さて昨日、開陳した都市経営3つの方策「P4」「原発」「米軍」は、ロケーションに問題(例えば山奥に海軍基地を造るような)なければ、日本全国何処でも成功する。問題は住民の反対だ、何でも反対の今の日本では、原発を造るのも反対、撤退も反対だろう。
そこで、地域住民に新たな政策を問うのではなく、コノ3つの施策に賛成する市民が自治体を造れば良い。だがそんなことはたとえ特区を造っても不可能だ。ならば、どこかの村に大挙して住民票を移せば合法的に村を乗っ取れるではないか。
blogランキング ←よろしければクリックしてやってください。
具体的プロセスは、
① 呼びかけ
インターネットを通して、全国のプータロー、引きこもり、ニート、その他何でも良い、自己の都合と責任で行動できる者に対して、こういう街を造りたいと参加を呼びかけ、同時に趣旨賛同するスポンサーを集め基金を設立する。
② 候補地選定
人口のが出来るだけ少ない村で、区域が広いが人口が集落に集中しているところを探す。大多数の地方の農漁村はそういう構造だからケッコウ有るはず、出来れば海辺の暖かいところが良いだろう。
③ 橋頭堡
先遣隊が可能な限りその村の土地を購入し、集団農場等何でも良いから集団生活の基盤を造る。コノ土地は当初の誘致施設用地となる。
④ 人口移動
選挙権獲得と期日に合わせ、プータロー達を人口の過半数を超えるまで、呼び寄せ住民票を移動する。世論の批判がかわせれば住民票移動だけが理想。当面選挙までは基金で補いながら集団農漁業等自給自足生活でしのぐ。
⑤ 実施
選挙で村長と過半数の議席を確保し、政策の実施に当たる。
⑥ 既存住民
既存住民が反対した場合、多数決と言えども、押し付けるわけには行かないので、移住を勧めるか、現住既存集落をそっくり別の自治体に区域移転する。賛成の既存住民には入植地を用意する。それでも反対ならば当面説得を続ける。
⑦ 条件付誘致と旧住民優遇
趣旨に位賛同する企業や国に条件をつけて施設誘致を図る。
施設建設では既存住民の口利きなど村内業者を優遇し、利益を既存住民に行き渡らせ、豊かさを啓蒙する。
⑧ 地上の楽園
施設建設と共に、巨大な資本投下と税収がもたらされ、村民は働かなくとも生活できる(詳細は後述)ようになる。
⑨ 地上の楽園のデザイン
施設稼動と共に、優秀な技術者と家族が移住し教育レベルが上がる。米軍駐留と共にアメリカ文化を優遇し本物のアメリカ村を創出する。
とまあ、ざっと、こんなところだろうか。実際問題、全住民が遊んで暮らすわけにはいかないが、職や食うことには困らないだろう。
では、具体的にどういう都市〔村〕を造るかについては。手段としての住民が遊んで暮らせる街が出来てしまえば、各自勝手に暮らせば良いと思うが、キーコンセプトは必要だ。キーコンセプトは無形の街づくりの理念と有形の街のデザインだろう。
ここでは、「環境に優しい文化芸術と先端生命科学の村」を理念として、デザインコンセプトに「アメリカ村」を考えてみよう。また合わせて具体的基盤整備のテクニカルな解決方法も以下にお示ししよう。
■環境に優しい文化芸術と生命科学の村
まず、無形のまちづくりコンセプトは、環境に優しい文化芸術と生命科学の村としよう。排気ガス出さず、村内は全て電化の街とする。P4施設では世界最先端の生命科学の研究をする。何しろそういう施設が無いのだから、日本中から研究者が集まり、上手くすれば世界最先端の研究拠点となるだろう。
遊んで暮らす住民は、では何をして遊ぶのか。人の役に立たないプータローばかりでは都市経営とはいえない。住民も経営資源なのだ。そのために先ず衣食を保障した彼らには、文化芸術の担い手となってもらう。
何しろ食いはぐれはないのだ、好きにやってもらおう。最高水準のスタジオその他の施設を用意し全て無料だ。各施設の管理は旧住民を優先雇用し、不足分を新住民に任せる。米兵が除隊後に宣伝し、アメリカからは未だ食えないジャズメンが移住するかもしれない。いや世界中から芸術家が集まって来るだろう。
■アメリカ村
次に有形の街のデザインコンセプトはアメリカ村だ。別に江戸村でもスペイン村でも良い、要はディズニー村だ、米軍を駐留させるのだから、あるものを利用し、街(村)全体をテーマパーク化してしまうという訳だ。
街づくりといえば、バカの一つ覚えで「歴史と文化」「水と緑」のまちづくりを連発するが、そんなもの日本全国どこにでもありコンセプトなんかじゃない。全く新しい都市を建設するのだから、それ自体が感光名所になるように創ればよい。地上の楽園らしくアメリカをモチーフにしたディズニー村で良いだろう。
運河を張り巡らした、サンアントニオみたいなイメージを連想いただこう。洋風じゃイカンというならエリア分けして、日本、ヨーロッパ、中国、中米夫々の良いとこ取りでOKだ。
■整備手法
コンセプトに基づく具体の整備手順と手法だが、まず問題となるのが用地の確保だ。いくら過半数の住民票移動で自治体を乗っ取っても、それは選挙と政策だけ。個人の基本的人権や財産権は犯せないから、正当に用地を取得しなければならない。
そこで、最初の段階で出来るだけまとまった土地を購入し、その他買える限り虫食いでも良いから購入し、新住民の名義にする。新住民名義の土地全部を含む区域を設定し土地区画整理事業を実施し、原発や米軍用地を民主的且つ合法的に整備する。
以上、アウトラインだけ書いてみた。細かい点では、その土地を一旦行政財産として移管したり、特区を申請したり、税法上の問題等々、突っ込むところは山ほどあると思うがまず概要をご理解いただきたい。また具体的な施策についてはもっといろいろ考えられるが、とりあえずこの3点或いはそのどれかで十分だろう。この3つの事業は間違いなく地域経済を潤すからだ。
問題は、普通はそれが分かっていても、好き嫌い或いは考え方の視点夫々によって意見が分かれ、絶対に実現が不可能であることだ。その問題点を逆手に取った、つまり合意形成が図られれば、圧倒的な都市経営のアドバンテージが得られるということをお示しした。
実は、過疎地のままで住民がちょっと話し合い理解すれば、明日にでも地域が日本中に注目され、日本中から人が訪れる施設をタダで造る方法もあるのだが、ここまで話すのはもったいないので今は内緒だ。
■妄想のポイント
最後にこの構想いや妄想のポイントを確認しよう。先ず住民がいて、この代表が政策を立案実施するのが従来の自治行政、これに対して政策が先にあって賛同者が自治体を造る、これがポイントだ。荒唐無稽と笑う人は参加しなくてよい、やってみようと思う人だけで出来ることだ。で、やってみてどうも難しい出来ないとなれば、やめれば良いということ。それで問題が無いのだ。
■妄想のきっかけ
余談だが、何故こんなことを考えたかと言えば、2年ほど前にある村長さんから、村の遊休施設の活用法を相談されたのがきっかけ。その村を訪れて驚いたのが、人口が2000人しかいなくて一箇所に固まっていたこと、そして山一つ全部が村有地だったこと。
オオーッあの山に飛行場、この谷に原発造れば2000人全部が潤うぞと、思ったが村長に言わなかったのは、どうせ誰かが反対するからだ。で、こういう村なら乗っ取ってしまったほうが早い、と思ったのがきっかけ。で、調べると、人口2000人どころか1000の村が結構あるのだ。
益々妄想が膨らみ、友人達に話したら結構面白い、10億くらいなら出すぞと言う社長連中が結構いたのだ。ニート対策になると言う友人もいた。ま、実際になるとどれだけ本当に協力するかは怪しいが、反応は悪くない。アナタ、一口どうです?
blogランキング ←よろしければクリックしてやってください。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
やってることはリアル「希望の国のエクソダス」かも。
投稿: 名もなきブロガー | 2016/10/23 19:27
ウッキッキーローズ様、コメント有難うございます。
このエントリーでは概要だけを載せました、具体的行動計画詳細は系統立てて整理し、いづれブログの右側に常設リンクします。
この構想、インターネットで呼びかければ現実性があります。
拙ブログのように面白くもなんともないサイトに、これだけのアクセスが有ることが不思議、身近なところでは全く誰も見てくれませんが、ボーダーレスなネット上では見てくれる人がいるので、中にはアナタのように物好きな人もいるでしょう。
そういう人が、集まって、日本の社会システムを上手く活用し、ノアの箱舟を造りたいと考えています。日本がただダメだと嘆いているより、見本を示し実行する方が早い。かと言って素人くさい理想論ではリアリティがありません。
私の構想は一見荒唐無稽に見えますが、都市経営の観点からも、制度運用の観点からも現実性があります。問題は人だけです。それと、必ず無関係な人々が大反対しますので、その対策を事前にしておけば万全です。
投稿: ベンダソン | 2006/12/04 12:50
このお話すごいです。一口のりましょ。
投稿: ウッキッキーローズ | 2006/12/03 22:26