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2006/12/12

領土と戦争

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Yokosuka_d4y3_1 昨日に続いて領土問題について考えたい。領土問題と言えば、忘れてはならないのが北方領土。北方領土と言えば、ロシアのがめつさだ。持て余すほどの国土がありながら、終戦間際のドサクサで掠め取った日本領土をがっちり握って返しもしない。

■ドコの国もガメツイ

多くの血を流して日本に勝ったアメリカは、日本復興とともに返還したというのに、なんとまあガメツイのだろうと思うが、それだけ領土は大事であるということだ。で、今日の結論、先に言うと、「領土なんて忘れてしまえ」だ。何を(怒)っと思わず、まあ聞いてくれ。

ところで、世界中の町並みを見ると日本ほど道路がお粗末な国はない。土地神話というか古来、本領を安堵したのが土地であり、とにかく財産と言えば土地だ。土地に対する執着が強く、この国で最も信用のある担保であるため、土地は個人の財産としての意識が強い。

だから土地に対する個人の権利意識が強く公共用地がどうしても狭くなる。不思議なのは、それほど土地に執着しながら、何故領土になると、かくも寛容というか無関心なんだろう。所詮自分の財産じゃないから?

■誰も信じてない領土返還

ところで、北方領土や竹島など、現実に既に奪われてしまった領土を日本国として今後どう対応するかについては、今ひとつ国家も国民もどうしたいのかが見えない。そりゃ日本の領土なんだから返還要求が当たり前であるし、そうし続けているが、おそらく本音を言えば、国民の誰一人として、今の状態、つまり抗議や要求だけで領土が帰ってくるとは思っていまい。もし本気で思っているなら、アナタ、相当におめでたいよ。

■領土奪還と平和、どちらが大事?

批判ばかりではないか、代案を出せと言われるだろうから、ではどうすべきかを考えようではないか。それには、まず何故領土かを考えてみよう、要するにジブンチがどれくらいあれば満足かということだ。

多分ロシア人は見渡す限りの土地が欲しいのだろう、日本人だってそうかもしれないが、程度の問題、血を流してまでと思うかだ。日本人はそうは思わないから、現実問題竹島を許し、北方領土を奪い返さないのだろう。憲法9条があるからだと言うなら、それは本末転倒、領土奪還のための戦争より、変えられる憲法9条を維持し平和を優先したということだから。

■平和が最優先

日本人の暗黙のコンセンサスとして、「平和最優先」があるのではないだろうか。自分のことは自分が一番よく分かるだろう、ニッポンジンは決して好戦的な民族ではないと思う。むしろお人好しじゃなかろか。だから、本気で血を流してまで領土返還ねえ、と考える。

■甞められたニッポン

ところがそこに諸外国が付け入り、なめられてしまうのだ中国の潜水艦がすっとぼけて日本領海を侵犯したり、春暁油田開発をするのは、どこまでやったらアメリカ(日本ではない)が怒り出すのかちょっかいを出し、どんどん既成事実を積み上げようということ。どうせ奴らはアメリカの傘の下でしか吼えられないのだからと見切られているのだ。

■目的と手段は違う

「平和」を叫んでいれば平和が保てるなら、それに越したことはないが、そうならないから戦争がなくならない。護憲派の話でかみ合わないのは、改憲派も平和を願っており(タブン?)平和維持のための手段として武装や戦争を考えているが、護憲派は目的と、目的達成のための手段がごっちゃになっている点だ。

■ヤクザ相手に理想は通じない

戦争は国家間の紛争解決の最終手段で、相手がある。現実に国連が紛争解決の機能を持たない以上、他国からの宣戦布告を拒否は出来ない。ヤクザに因縁吹っかけられた時はお巡りさんが助けてくれるが、ヤクザの国が因縁吹っかけてきて国民をさらって行っても、国連はおろか6カ国だって助けてはくれないのだ。ミサイルぶっ放すなと言ってもぶっ放してくる。

■軍国主義は怖い

では改憲し、軍備を持てばよいのかと言えば、それも軍国主義のおそれがあり怖い。護憲派の人々が恐れるのも実はここではないだろうか。であれば軍国主義にならないような軍隊であれば良いではないか。専守防衛であれば軍国主義にはなるまい、だから領土を拡大しないことを憲法に謳えばよいと思う。詳しくは過去ログ「私見国防論:領土拡大否定論をご覧頂きたい。

■戦争の目的は領土拡大

近代における国と国の戦争は、領土問題だ。独立運動も、資源を求めての侵略戦争も帰結するところ領土問題である。パレスチナ紛争も宗教戦争ではあるが、敵を改宗させるためではない、聖地奪還のためだから、やはり領土問題なのだ。

中韓が首相の靖国参拝をどんなに批判しても、それを口実に戦争を仕掛けるかもしれないが、ベトナム戦争やキューバ問題のように自国の不利益解消でもない限り、内政干渉だけを目的とする戦争は論理的に有りえない。

■領土拡大無ければ軍国主義の意味が無い

だから日本自身、法で領土拡大を禁じれば、軍隊には消費だけで生産性がない、つまり防衛以外に存在のメリットが無いから必要以上の軍拡や巾を利かす事は起こりえない。一方被侵略に対して戦う意思があれば、日本に戦争を仕掛けるメリットはなくなるから、平和が維持し易いのではないだろうか。要は外交において「平和」を取るか「領土拡大」を取るかなのだ。

■戦争の目的を消滅

領土拡大を優先する限り、最終手段として戦争は常に選択肢として存在するから、相手国は日本に対し脅威を覚え、同じ事を考える。いくら専守防衛と言ったところで、そんなことを信じてくれるなら戦争はとっくになくなっている。やはり専守防衛※なら専守防衛を相手に納得させなくてはならない。ゆえに領土拡大を憲法で否定し、戦争の目的を消滅させてしまうしかないのだ。

■領土は程度問題

となるとアトは、守るべき日本領土の程度の問題だ。北方領土も、竹島も尖閣も、何が何でも返してもらう、そこまでは武力行使をいとわないが、そこから先は一切領土拡大しないよとなれば、中韓露も折れるだろう。

それでも折れなければ中韓露に戦争を仕掛けるまでだが、チキンゲームに、国民がいやよとなれば領土返還は諦めるしかない。人口は減少していくのだから、別にそれでも良いだろう。その代わり、現有領土だけは、一億層玉砕しても死守することを法で定めれば、一体誰がこんな資源も無い国を攻めてこようか、放って置けば日本からは攻めて来ることも無いのだから。

■目的と方法

くどいようだが、平和主義を唱えて何もしないより、同じく平和主義を唱えながら、怒らせると怖いと分らせる方が現実的だろう。本論は目的の是非を論じているのではない。目的達成の手段、方法論を論じているのだ。

※注)本論で言う専守防衛には、先制攻撃権を含む、要するに軍隊の武力機能としては核を含め何の制約も無い。軍隊は他国を侵略するけれど占領しないので一定期間後平和になったら必ず引き上げる。第二の関東軍は起こり得るが、駐留しないし従って満鉄も満州建国も起こり得ない。

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コメント

nobusukegou 様コメント有難うございます。

>侵略はしないが、(拡大移動したい民族がいる以上)現状の線は絶対死守するとの意志表示と姿勢は必要でしょうね。


有難うございます、私の「領土拡大否定論」を素直に肯定頂いたのは、貴兄が始めてなような気がします。

私は改憲論者ですが、意見を言うと護憲論者からは問答無用で否定され、議論自体が出来ません。一方、では改憲論者と論が一致するかと言えば、こちらからはさらにヒステリックな攻撃を受けます。

現状では改憲派=侵略派であって、平和主義者ではないようです。
私のように平和維持のための改憲論はどちらからも嫌われる異端児のようです。

そこで得た結論は、大多数の日本のサイレントマジョリティは、平和を望んでいるが、改憲派・護憲派を自認する日本人は、どちらも国家の安泰ナド興味が無く、自説を放言する事が目的なんだろうと言うことです。

「領土問題になると急に腰が引けるのが日本のハンテリ・リベラルの特徴」とおっしゃるのは、皆さん、これら放言に巻き込まれたくないと思う結果でしょう。

投稿: | 2006/12/13 16:50

領土問題になると急に腰が引けるのが日本のハンテリ・リベラルの特徴のような気がします。
かく言う私ものその一人です。

歴史の中で異国からの侵略(米国による占領以外)を経験していない島国の遺伝子か?

世界地図をつらつら眺めるにつけ、歴史的事実はおいておいて竹島は独歩島のような気がするし、
尖閣列島も、琉球を含めて、どちらなのかな~と思ってしまう。

戦前の日本地図と比べるとずいぶん狭いが、元の鞘に収まった気がする・・・・・

問題になるのは、生活+軍事+経済の3点だが
生活者は現在いないし、軍事も昔ほどの意味合いはなくなっている。残されている経済(水域、地下資源)は別の解決策が有ると思うのだが。

侵略はしないが、(拡大移動したい民族がいる以上)現状の線は絶対死守するとの意志表示と姿勢は必要でしょうね。

投稿: nobusukegou | 2006/12/13 13:36

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