アパが被害者?一体どういう論理構造なんだろう?
みのもんたが、アパを被害者であるとし、自分で作ったわけではないと弁護しているが、一体どういう神経なんだろう。ディレクターの指示かも知れないが、コメンテーターはそこまでアパを擁護していないから或る程度、みの氏自身の意見と見てよいだろう。
ヒューザーだって自分で造った訳ではないのに、こうは言われなかった。しかもアパには9ヶ月も前から藤田氏が偽装を指摘していたのに?ヒューザーとアパの違いを整理してみよう。
【偽装を指摘された時期】
ア パ:発覚9ヶ月。前去年の3月、さらに10月には藤田氏が大々的に指摘し、アパは藤田氏告訴を通告。
ヒューザー:発覚数日前。この間に知っていてマンションを引き渡したか否かが争点の詐欺容疑で逮捕。
【会社の規模知名度】
ア パ:でかい、有名、コマーシャル多し。
ヒューザー:新興中堅デベ、アパほど有名ではない。コマーシャル少ない。
【両社の対応】
ア パ:知らなかったと泣いて詫びた。藤田氏より偽装指摘受け告訴を辞さないと言いながら、マンション契約者に解約。
ヒューザー:おじゃまモンと、おチャラけ泣かなかった。一貫して貸し担保責任を認め全財産をなげうって対処を約束。
【事件後の両社への評価】
ア パ:被害者
ヒューザー:加害者
【疑問点】
ア パ:知らなかったのなら、建物は自分のものであり瑕疵担保責任も無いから詫びる必要は無い。悔しくて怒るなら分るが、泣いて詫びる理由が分らない。
ヒューザー:全財産投げ売ってでも責任取るといっていたのに、全くさせずに身ぐるみ剥いで被害者が分け合った。誰の意思?こちらは発覚直前まで本当に知らなかったのに何故加害者扱い?
【日本における企業の危機管理の鉄則】
以上のことから、日本における企業の危機管理においては次のことが言えそうだ。
① 事後対応:泣くこと。危機管理は不要。泣けば許される
② 告発対応:無視と告訴。告訴をほのめかせば世間は告訴する側を信じる。告発は無視し、真実ならこっそり保障すればよい。決して認めないこと。
③ 日常対応:コマーシャル。普段からコマーシャル多くしマスコミを味方にしておけば、糾弾されないので、品質管理や危機管理は不要。問題が発覚してから直せばよい。
ナンというか、ヒューザーとアパを比較したとき、偽装指摘されて9ヶ月もほったらかし、藤田告発が厳しくなってから契約解除したのは詐欺未遂みたいなもんで、たまたまその(告発の)おかげアパの方は被害者がいないだけ。内容は悪質だと思うのだが、アパは被害者とは、書いてて空しくなるな。も、止めよう。
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コメント
確かTBSのスポンサー企業だったような・・
投稿: | 2007/01/28 07:44