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2007/01/24

正義と悪

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■分母が正義と悪の判断基準

正義と悪の判断基準はナンだろう、恐らく多数決だ。10人のうち6人が正義と言えば正義、6人が悪といえば悪なんだろう。問題は分母のとり方だ。ヤクザ組織が分母なら善悪が逆転する。だから絶対的な正義とか悪なんて存在しない、殺人だって時には正義になる。

よく言われるように、戦争の英雄は見方を変えれば大量殺人者だからだ。こういう事は余り議論しても仕方ない、分母の話に戻そう。このニッポン、島国の単一民族国家なのに、この分母が入り乱れていて、国家として統一された明確な価値観がハッキリしない。

例えば国家ならば、何所の国でも愛国心は第一に来る価値観のはずだが、この国ではどうもそうではないらしい。日本人でありながら国旗掲揚、国歌斉唱を否定してはばからない。国歌の場合は、歌詞が帝国憲法時代と同じだから反対と言うのは分るが、国旗は単なるデザインで明確な意味があるとは思えない、是を否定する事は国家の否定だと思うのだが、違うのだろうか。

ただし、国旗や国歌の是非が今日のテーマではない、分母の話の一例として上げただけなので、この単語に反応しないでいただきたい。要はこの国の人々には、個人レベルでの会社や学校、地域はイメージできるが、国家という誰もが分りきった分母、つまり社会全体はイメージでき無いのではと言いたいのだ。

■一人一人に都合の良い分母

国家観すら曖昧だから、国民一人一人に夫々の都合の良い分母があって、その分母の常識とか価値観に人々は支配されてしまい、時には法律さえも及ばないのだ。

例えば、雪印やフジヤがそうだ、雪印の場合、社長が「私だって寝てないんだ!」と叫んだように当事者の問題意識が余りにも世間とかけ離れていて、一時が万事でちょっとやそっとでは、違法性を指摘しても直らなかった。

或いは、談合もそうだ、こちらは単体の会社ではなく業界レベルに分母が広がるが、それ故に中にいるとその異常さに気が付きにくいので、未だに平然と談合は必要悪と言い放ってはばからない。だったら法律を変えろよ。

■分母が大きくなるほど鈍感になる

このように分母が大きくなればなるほど、不正とか悪に鈍感になっていく。イジメも学校や会社単位ならば、外から見て指摘され直ぐに分るが、業界単位になると平然と官民一体となって談合しない業者をイジメる。

この場合は、分母が広がったと言っても業界だから、まだ外から見ればマチガイを指摘できる。ではこの分母が日本全国に広がるとどうなるか。今度は広がりすぎて正義とは文字通り普遍的なこの国の正義だし、悪も同じつまり法に限りなく近づいてしまい常識とか正義と言ったものが建前そのものに見えて掴みどころがなくなってしまうようだ。

■国家レベルの問題を個人レベルで論ずる

その結果、大きな問題を卑近な次元の価値観で論じてしまうように思う。例えば教育基本法を論ずるとき、是は当然に国家レベルの問題なのに、個人レベルの議論をしてはいないだろうか、誰が言ったとか、譲歩したとかしないとか、裏がどうとかこうとかで条文そのものは余り議論になっていない。

だから、「国際社会の平和と発展に寄与する態度」の何がいけないのか、そういう議論はあまりネット上でも目にしていないし、「涵養」と「態度を養う」違いも分らない。だがこういった明文化される法律はまだ良い、厄介なのは、解決すべき問題が発生した場合だ。

■大きな問題には思考停止

発生した問題が、局地的な事件事故ならば人々にも理解し易く対応も建て易い、先の雪印やフジヤならば、自分レベルでものを考え「もうフジヤは買わない」とか「社長の態度が気に食わん」とかでも、いつかは問題点が収束し解決してしまうが、国民生活全体に広がった問題では完全な思考停止に陥り、なかなか問題解決には至らない。

■耐震偽装は日本全土にまたがる問題

最近の最も分りやすい例は耐震偽装問題がそうだ、なに、本題に入るまでが長い?まあそう言わずお付き合いくださいな。この問題、再三述べたように、姉歯だけではない、国交省の調べでは、7%の建物の耐震性に強度不足の疑いがあるという、日本全土にまたがる問題なのだ。

にも関らず、今までこの耐震偽装問題は卑近な問題に矮小化され続けてきた。小嶋がいくらの資産があって愛人がいるとかいないとか、藤田は会社を潰された腹いせだの、被害者は安物買いの銭失いだ等々、一向に事件の原因究明、再発防止策、事後処理について語られていない。

■単語に反応する日本人~問題を直視する事は難しいこと?

トカゲの尻尾切りのように関係者が別件逮捕され、次々偽装と関係ない事が明らかになっても、「逮捕」と「有罪」との単語だけに国民は反応し、「悪い印象」を植え付けられてしまって、それ以上考えようとはしない。未だにこの建築確認システムの中枢である国交省は聖域のままだ。

是は、フジヤ事件に当てはめれば、フジヤ本体には目がいかず、期限切れ牛乳を納品した業者やそれを運んだ運送会社やパートのおばさんをとっちめているようなもの。納品した後の期限切れと言ってもリンチに夢中で取り合わない。問題を直視する事はそんなに難しいことだろうか?

■私事のレベルで語られる耐震偽装

耐震偽装に関する藤田告発に対する、世間一般の反応は特に、この私事のレベルを出ず、反対する人々が、本の宣伝、自己弁護、病気、そして、選挙目当てと、とにかく、次々に足を引っ張るテーマを見つける能力には驚く。

藤田東吾が病気では困るが、そうでなければ本の宣伝、自己弁護、選挙目当て等々、仮にそうだったとして何が問題だと言うのか、彼個人の問題をあれこれ推測することは面白いし、癪に触る人もいるかもしれないが、それはアナタの心根の問題だ。

今もって不思議なんだが藤田告発や、彼の行動の問題点は一切といって良いほど客観的には検証されず、もぱら主観的なやっかみの類の批判ばかりだ。彼が偽装されていると主張している設計図書を公開して検証する事はそんなに難しいことなんだろうか。

一生懸命に設計側をあれこれ弁護したり藤田氏を罵倒するより、検証してウソを証明すれば、彼はイッパツで再起不能になるんだが?

■大損をしてまで人の足を引っ張る?

人々は、何故そうまでして彼のジャマをするのだろうか。私には合理的な答えが見出せない。「藤田東吾→有罪→悪いヤツ→なにか言ってる→罪人が生意気に→自己弁護だ」こう言う思考回路では無いだろうか。だとすれば、ここには問題解決の意識は全く入っておらず、人をとっちめて喜ぶ心理だけだ。

自分に関係ない問題ならばそれもアリだろうが、耐震偽装問題は普遍的に潜在する財産と都市防災の問題なのだ、自分の家が丈夫でも隣が崩れたら安全ではない、一生を掛けた資産がパーだ。それと引き換えになるほど、藤田東吾の足を引っ張る事に価値があるのだろうか?

■大衆が擁立する候補~議員は猿回しの猿

拙ブログで提案しているように、誰でも良いから我々不特定国民の要望で擁立した候補を国会に送る事が出来たなら、それ自体エポックメイキングな事だ。言い方は悪いが猿回しのサルを演じてもらうのだ。

勿論猿回しは我々国民だ、猿回しとサルの間には正義以外に利益供与はないから、ろくな仕事をしなければクビだ。キチンと説明責任を果たさなければならない。こういう当たり前のことが、実は我が国の政治にはなかった。

■有権者と繋がっていない比例代表

不特定を浮動票というなら、比例代表区はそうだが、浮動ゆえに有権者と候補者にはつながりが無い。有名人だから入れるといったところだろう。だが、「藤田東吾を国会へ送ろう!」は耐震偽装問題解決なる政策ありきだ。

国民からのミッションがあっての候補者擁立である点が全く違う。従来のように候補者がマニュフェストを創り実行して政策目標を実現するのではない。政策目標は国民が創って猿回しの猿ヨロシク議員がマニュフェストを創って是を実行するのだ。

コレはそもそも、藤田東吾を国会議員にしようと決定した話ではない。嫌がる本人に、耐震偽装問題解決への出馬を頼むことを、先ずはミンナで話し合う事なのだ。擁立するから投票しようではない。選挙は国民が自己責任で考えれば良い。

■都市伝説化?

耐震偽装問題は、日刊ゲンダイが取り上げたようにやっと認識が変わり定着してきた。だが定着してくる事は常識化して話題性がなくなる。話題性がなくなれば、耐震偽装の事実は定着するが、解決策はうやむやになるだろう。

しったかの知識として、7パーセントの建物はヤバイってよとは言うが、それがどういうことか、自分とどう関るかは誰もイメージせず、都市伝説化してしまうのだ。だが大多数の人々がそれでよいとするなら、それはこの国の正義だろう。何しろ耐震偽装問題の分母は大多数の国民なんだから。

     管理人からお詫び、(後日修正)

当初アップした記事には、この後、不適切な表現で、今まで藤田東吾氏を応援してきた方々を非難するような記述がありましたが、読者のご指摘を受け至極ごもっともな意見であってので、管理人の判断で削除しました。

また、「猿回しのサル」と言った表現も、単語としては強烈な印象を与え、誤解を招くので、表現を変えたいところですが、となると全文を変えざるを得ないことに気付きました。よって、ここは読者諸兄の英知にすがり、文意をご理解いただけるものと期待して、そのままにしました。

今後ともよろしくご指導お願いいたします。

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コメント

ココロ様、
>たとえ出ようと思ってても「やっぱりやめようかな」ってならないでしょうか。(笑)

あっ、そーか。ま、そこのところは、運動が盛り上がったらゴメンねと許してもらいましょう。もうイジメんでください。(苦笑)

投稿: ベンダソン | 2007/01/26 16:25

こんにちは。感情が高まったところで書くのが一番書きやすい。そうすると、いろいろとありますよね。私なんかもリアルでも口が滑るってこともありますし。私は藤田氏を単純に応援しています。^^

しかし一つ疑問があります。読者よりも気になるのは、ご本人です。おっしゃっている趣旨はわかるんですが、それでも「猿回しの猿」と言われ、「ろくな仕事をしなければクビだ」‥って言われたら、たとえ出ようと思ってても「やっぱりやめようかな」ってならないでしょうか。(笑)

投稿: ココロ | 2007/01/26 16:21

激しく同意。

何処にピントを合わせるか。

大衆よ!しっかりせぃ!

投稿: 疑問詞 | 2007/01/25 01:10

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