« 耐震偽装はパンドラの箱ではない | トップページ | イーホームズ復活は国民のため »

2007/02/06

藤田東吾の地位回復は法治国家としての踏み絵

拙ブログ、2/3イーホームズ処分取り消しを要求しようとの記事をアップしてから、強烈なトラックバック攻撃を受けていて、やむを得ず許可制にしたのでご了承いただきたい。全て海外商売サイト(を装って?)からの攻撃で、毎回IPが変わるので、いくらIPを禁止しても追いつかなかった。

こういうのは初めて、今までも商売サイトのトラバが来てたがIP指定で防げた。よっぽど、藤田東吾の地位回復が気に障る人々がいるようだ。だったら余計、言ってやろう。北風はコートを脱がせられないのだ。と言う訳で、再び藤田東吾の地位回復について

■簡単な事実

物事、枝葉から少し離れて、根本的な事に目を向けると案外簡単なものだ。耐震偽装においても同じ。この事件、民間の指定確認検査機関イーホームズが、その職責において耐震偽装を見つけ告発し、且つ告発し続けた。コレがこの事件の基本的事実。脇役は多いけれと全てに共通するのは藤田東吾と国交省、簡単だ。

で、唯一偽装を見破り告発した藤田東吾は何故か指定確認検査機関を取り消された。この取り消しを取り消さなければ、耐震偽装を見破ったり告発してはイケナイ、資格を剥奪され罰せられると言うことになる、これまた簡単な理屈だ。

■正義は組織の大小?

ところが、この簡単な事実は、この簡単さに反比例するように重大な問題を含んでいる。その為、様々な思惑が働き、事実を分り難くしてしまったようだ。簡単な事をややこしくしてしまったモノ、それは組織の大小と力だ。

事件に隠された問題点は、その影響の大きさに応じて語られるべきだが、そうではなかった。影響が大きければそれに比例して責任も大きくなる。そしてこの事件では、対象が建築という物量とコストそのものであるため、影響の大きさ=組織の大きさの関係にあった。このため、大きな問題が隠蔽され、話が矮小化されてしまったのだ。

■実に分り易いスケープゴート

こういった場合のお決まりは、スケープゴートの用意だ。当然に、潰し易い人物・組織が選ばれる。それがイーホームズであったのだろう。或いはそこまで具体的に考えず、結果的にスケープゴートにされた可能性もある。

イーホームズが、職責において耐震偽装を見つけ告発したことは単純な事実だったので、スケープゴートにされたことも実に分り易かった。何しろ今日まで藤田東吾以外、誰一人耐震偽装を告発していないのに、指定確認検査機関を取り消され、業界から抹殺されたからだ。しかも別件逮捕が耐震偽装事件に無関係との司法判断となれば、誰がどう見たって、不都合な真実を暴いた故の口封じにしか見えない。

■藤田告発は分り易い事実

そしてその告発のうち、検証されたものは例外なく全て本当だったから、その他も真実だろうと考えるのが妥当だ。京都市にしても、千葉県にしても、藤田東吾から指摘されてから偽装を発見しており、川崎市に至っては指摘を受けても検証すら公表していない。つまり、この日本にある特定行政庁と民間指定確認検査機関全ての中において、最もその職責をまっとうした確認検査機関ということだ。余計な予断を捨て事実だけを見ると、これまた実に単純で分り易い。

■若い世代への影響

なのに日本において、最も職責を果たした指定確認検査機関である事が分ったのに、指定取り消しのままとは実に具合が悪い。一連の耐震偽装問題と藤田東吾を取り巻く経緯は、ネットを通じて特に若い世代が見ているからだ。

■藤田東吾は出る杭?

ああ、マジメにやったらこの日本ではバカを見るだけなんだなと、強烈に印象つけるだろう。日興コーディアルの処遇とは明らかに違うホリエモンや村上氏逮捕など、出る杭が打たれた印象を与える事件は、この日本では多い。これらの事件は本当に出る杭だから打たれたのか、犯罪なのか、事の真偽が分かりにくいが、藤田東吾の場合は出る杭が打たれた事は、実に単純明快だ。

何しろ、逮捕容疑は電子公正証書原本不実記載という言ってみれば微罪だ、しかも判決では耐震偽装の見逃しとは無関係と出ている。完全に別件逮捕だ。しかも他の自治体、民間全ての確認検査機関の中で唯一イーホームズだけが自ら偽装を発見し、指摘してきた。つまり一頭他を抜いていた、正に飛び出た杭そのもの、それが別件逮捕で打たれたのだ。

不正を見つけなければならないのに、藤田東吾に指摘されるまで、自らは一切の不正を見つけることも正すことも出来なかった官民全ての確認検査機関や建築主から見れば、抜きん出た存在、うっとしい存在として映るだろうが、彼の指摘を受けなければ、知らないうちに犯罪と被害の拡大に手を貸していたことに気が付くべきだろう。

■発見が見逃しと言われ、見逃しが発見と言われる不思議

不思議なことに、京都市や千葉県は藤田東吾の指摘がきっかけで再チェックし偽装を発見した。マスコミはアパ物件耐震偽装の「発見」に注目しているが、これは

藤田東吾に指摘されるまで「見逃し」ていたことだ。

「発見」とは最初に見つけること、「見逃し」とは自分で見つけられなかったことだ。耐震偽装はイーホームズ藤田東吾が最初に見つけ公表した。その後、他確認検査機関は藤田指摘を受け、それまで見逃していた偽装を見つけた、つまり自発的には見つけられなかった。「発見」と「見逃し」の定義がひっくり返っている。

それで、イーホームズが指定確認検査機関の指定取り消しと言うのなら、確認検査業務では耐震偽装を発見してはならず、見逃さなければならない。その後誰かに指摘を受けてから偽装を見つけなければならないと、法に定めるべきだろう。

繰り返すが全ての自治体、指定確認検査機関はイーホームズを含め偽装を見破れなかった、その後イーホームズだけが最初に気付き告発したが、他はしなかった。最初に法を守ると罰せられるとはどういうこと?コレでは放置国家だ。

■アパは何が問題なのか分っていない?

ところで、アパグループ社長室の担当者は、この京都市の偽装発覚でのJ-CASTニュースの取材に対し、「あの発言は、自分(藤田社長)が(確認検査の業務を)受けたものについて発言しているものであって、今回の件とは別。現在は、今起こっている問題に対応しているので、それどころではない」と答えたとのこと。

http://www.j-cast.com/2007/01/26005159.html

ここで言う「あの発言」とはアパの藤田東吾への告訴検討のことだが、「今回の件とは別」として、京都の偽装発覚が、藤田東吾の指摘とは無縁であるかの様な言い方は噴飯ものだ。まあ、混乱のさなか、つい本音が出たんだろうが、国交省が昨年6月に田村水落設計の関与した埼玉、千葉県のマンションで構造計算書の差し替えが判明したことから、同省が関係自治体に同社の関与物件42件の調査を求めたのが事の発端、コレは藤田東吾が指摘した案件だから、何をかいわんやだ。

このようにアパは、京都の物件は直接藤田東吾が偽装を指摘していないと言っているが、きっかけは藤田東吾が指摘した埼玉・千葉の案件なのだ、自社の物件に設計者に問題ありとして指摘を受けたんだから、関係する全てを調べるの普通じゃないか?事実一昨日辺りから公表し出したではないか、何が問題なのか、おそらく分っていないのだろう。

■マスコミの静観は何のため?

今回、次々と明るみに出てきたアパの物件始め、水落設計士による耐震偽装疑惑やその他旧法設計の耐震強度不足物件だが、今のところマスコミは静観しているようだ。相変わらずTVではほとんど取り上げられていない。コレは関心の無さだろうか。

そうでは無いと思う、先の耐震偽装騒動を繰り返さないための知恵だと思いたい。マスコミにそんな正義感や大局観があるかと言えばはなはだ疑問だが、国交省あたりの知恵者が一生懸命に考え、同じ過ちを繰り返さないよう配慮し、それにマスコミも協力しているような気がする。過大評価だろうか、こちらの単なる願望かもしれないが、犯人探しに目を血走らせたあのバカ騒ぎと集団ヒステリーは避けたいものだ。

藤田制裁を解かなければ、北朝鮮以下の放置国家だ!

だが、もっと避けたいのは、藤田東吾の地位が回復せず、再びバカ騒ぎに終始して、何にも原因究明や改善が行われない事。そうなったら、多くの若者達は学ぶだろう。この国の法律や規則は、空気を読まずに、うっかり守ってはいけない、法より大事なのは誰が権力者で、誰の利益になるかだ、国民国家の利益を考えて行動するとトンデモナイ事になると。

特に、このまま制裁の理由がなくなったのに、藤田東吾に制裁が加えられたまま放置されるなら、国交省自身が藤田東吾の指摘により成田の偽装が発見されたと発表しているのだから、法治国家としては北朝鮮以下、分り易い故に致命的汚点を残すことになるだろう。法治国家としての踏み絵と心得るべきだ。

■水落設計士やアパについて

最後に念の為追記したい。拙ブログでは、今のところ水落設計士が耐震偽装したとは認めていないこと、コレに関する客観的事実の報道も確認していないので、彼が耐震偽装したとは断定していない。アパについても藤田指摘を受けておきながら放置していたこと(少なくともそう見える)から言い分に?がいっぱい付くが、今のところ両者のキチンとした言い分が報道されないので耐震偽装をしたのか、関与したのかは分らないとのスタンスを取っている。(ただし、アパの自社ホームページでも、キチンとした説明が無いのは問題だと思う)

本文中にも書いたように今後、様々な事実が検証され明らかになっていくうちには、アパ・水落設計士悪者説が席巻するかも知れない、だが仮にそのような事態になろうとも、両者の言い分には耳を傾けるべきと思う。

先の騒動のような民族ヒステリーを期待する方もおられようが、リンチではないのだ、あんなものは百害あって一利もない。3流マスコミ経営者をほくそえますだけ。それ以上に日本を密かに研究する諸外国の機関は日本を見くびった判断と分析をするだろう。それがフェイントなら良いが事実となれば、バカ国民として世界に定着してしまうだろう。単に国防だけではない、ビジネスにおいても決して得な事はあるまい。

クリックよろしくお願いします。

↓ ↓ ↓

人気blogランキングへ


藤田東吾を国会へ贈るかい?参加はこちら

|

« 耐震偽装はパンドラの箱ではない | トップページ | イーホームズ復活は国民のため »

コメント

女の騎士様、一郎様
かくも慈愛に満ちたご配慮、ご支援有難うございます。
未熟者ですが今後とも、よろしくお願いいたします。

ベンダソン 拝

PS:それにしても、日本のマスコミ、特にTVはどうなってるんでしょうかねえ。それと藤田東吾擁護の方々も!彼の名誉回復には関心が無いのでしょうか?今日のエントリ(タブンこれから書きます)をご覧いただければ幸いです。

投稿: ベンダソン | 2007/02/09 10:34

My Pleasure!!

I believe his fight is a fight for truth.
People in Japan know the truth and the truth shall make us free.

投稿: ichiro | 2007/02/09 10:24

To Mr.Bendson and Ichiro,
Thank you for your kindness.

投稿: 女の騎士 | 2007/02/09 00:17

I appreciate that Ichiro helped me.

Although I have noticed later, I did not correct the word. It is because the position of the person who pointed out may worsen.
I am poor at Japanese.

Even so, I appreciate that Ichiro conducted much investigation.
English and Japan are very difficult!

投稿: jzayoe bendson | 2007/02/08 17:35

こんばんは。

ScapegoatでもEscapegoatでも良いのかも。

"The original meaning of scapegoat was escape goat, the goat that was allowed to "escape" with its life. The accepted modern meaning of scapegoat, someone who is punished for the wrongs of others, is not at all accurate for Satan. He is as guilty as guilty can be, and he deserves everything that's coming to him."(The Scapegoat by Wayne Blank)

http://www.keyway.ca/htm2000/20000502.htm

ちなみに

"Oxford English Dictionary"のescape:

• verb 1 break free from confinement or control. 2 elude or get free from (someone). 3 succeed in eluding (something dangerous or undesirable). 4 fail to be noticed or remembered by.

• noun 1 an act of escaping. 2 a means of escaping. 3 (also escape key) Computing a key which interrupts the current operation or converts subsequent characters to a control sequence.

ただし、"Oxford English Dictionary"には"escape goat"は載っていません。"scapegoat"のみです。

"Oxford English Dictionary"のscapegoat:

• noun 1 a person who is blamed for the wrongdoings or mistakes of others. 2 (in the Bible) a goat sent into the wilderness after the Jewish chief priest had symbolically laid the sins of the people upon it (Leviticus, chapter 16).

• verb make a scapegoat of.

— ORIGIN from archaic scape escape + GOAT.

ということで、さっさと逃げる一郎です(笑)


投稿: 一郎 | 2007/02/08 02:00

女の騎士様、
ご指摘、有難うございます。早速、直しました。

ご近所のジイさんが、あんたのプログいいねえと言うのを笑えません。
私は今まで、勘違いしてた、いや、お恥ずかしいかぎり。

投稿: ベンダソン | 2007/02/06 23:01

イザヨ・ベンダソン様
はじめまして。
私は『藤田東吾かわいそう派』です。
僭越ながら、エスケープゴートとお書きになっているのはスケープゴートのことではないでしょうか?《聖》贖罪の山羊

投稿: 女の騎士 | 2007/02/06 19:22

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101905/13810674

この記事へのトラックバック一覧です: 藤田東吾の地位回復は法治国家としての踏み絵:

» 改めまして昨年10月の藤田社長のメッセージ [頑張れ藤田東吾(イーホームズ藤田東吾社長を応援します)Mission for freedom and democracy]
改めまして、昨年10月の藤田社長のメッセージを再度掲載いたします。藤田氏の判決後の記者会見で配布された、このメッセージを多くのマスメディアが無視?隠蔽?したことが、このブログをスタートした理由でもあります。... [続きを読む]

受信: 2007/02/07 07:07

» 藤田東吾に、今、聞きたいこと [耐震偽装と報道責任]
今、この日本の中に、アパの偽装物件を糾弾するのは、もう僕個人しかいないかもしれない。 最近、藤田さんは、ほとんど、発言されなくなりました。 2007年1月26日に、第二次耐震偽装問題がはじまった次の日に、「イーホ... [続きを読む]

受信: 2007/02/07 14:25

» 月に響く笛 耐震偽装 子供たちは何を学ぶ?? [耐震偽装と報道責任]
やがて多くの市民が真実を知る。 今日。2007年1月16日。『月に響く笛 耐震偽装』Amazonでは87,812位です。 一時は、44,048位(Blog『中野サンプラザで働く社長のブログ』, 2006.01.09)でしたから、かなり、下がってきました... [続きを読む]

受信: 2007/02/07 14:45

» ”「アパ逃げ切り」に失敗した「安倍官邸の4か月」”という記事が週刊ポストに掲載 [風に吹かれて]
さっき、駅前のコンビニで立ち読みしていたら週刊ポストを見つけた。 [続きを読む]

受信: 2007/02/13 21:47

« 耐震偽装はパンドラの箱ではない | トップページ | イーホームズ復活は国民のため »