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2007/02/23

耐震偽装に見る日本人ピグミン説

一連の耐震偽装事件に対する日本人の反応を見るに付け、ああこの国の国民はピグミンなんだなあと思う。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007022100065&genre=C4&area=K10

<引用開始>

アパホテルの耐震改修計画を承認京都市、早期着工求め通知郵送

<引用開始>

 田村水落設計(富山市)による耐震偽装が発覚した京都市下京区の2カ所のホテルについて、京都市は21日、建築主のアパマンション(金沢市)が提出した耐震改修計画を一部修正のうえ承認し、速やかな着工を求める通知を郵送した。

 市は、耐震強度が不足し、先月29日に提出された「アパヴィラホテル京都駅前」と「アパホテル京都駅堀川通」の改修計画案を、専門家でつくる「市構造計算調査検討委員会」で審査。補強個所の追加や一部工法変更を求めていた。

 承認した計画では「京都駅前」について1-4階の計14本の鋼管柱にコンクリートを充てんするほか、「筋交い」27カ所を撤去する。「堀川通」は主要部材の「大梁(おおばり)」234カ所に鉄骨を追加して補強、57カ所の筋交いを撤去する。

 ホテルを経営するアパグループ(東京都)は通知を受けて「早期に着工する。市の検査を受けた上で、4月上旬までには営業再開できるよう準備したい」としている。

<引用オワリ>

この耐震偽装事件、ヒューザーの時は小嶋社長が、公的資金を一時借りて補強できるものは補強し、建て替が必要なら建て替えると言っていた。そして精算したら30億円の金があった。小嶋社長の言っていた事は実現できたのではないか。

今でも思い出すのは、小嶋社長が一連の耐震偽装に関しての改修計画を述べる度に修正していたが、これを重箱の隅をつつくように、前言と違うとバッシングされていたことだ。次々と新たな偽装実態が明るみに出てくる中では、計画の前提条件が違ってくるので、本気ならば修正するのが当たり前、修正しないとすれば、あらかじめ事件の全容を知っていたか、最初から改善の意思が無いことになる。

だが評論家達は、獲物に襲い掛かるようにヒューザーバッシングを止めなかった。これに被害住民は完全に乗っかって、誰も聞く耳を持たず、行政からは退去命令が出された。そして、耐震強度0.5以下は危険だとしてぶっ壊した。ぶっ壊したのはヒューザーではない。

ところが、その後の調査で耐震強度がはるかに下回る公共建築さえ出てきた、長野合同庁舎=0.12、上田合同庁舎=0.16、大町合同庁舎=0.27、長野県庁本館=0.38、議会棟=0.41、木曽合同庁舎=0.33、諏訪合庁=0.37等々、いづれも耐震強度0.5を大きく下回る。

ヒューザーマンションをぶっ壊した責任は誰が取る?

また、こういう裁判例もある、以下に、耐震偽装に関して当事者でありながら常に冷静な判断を示し続けているブログ「揺れるマンション」顛末記からの2/19記事を引用する。

<引用開始>

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <耐震強度不足>売り主の住友不動産、請求棄却求める 札幌
2月16日15時37分配信 毎日新聞
 札幌市の元2級建築士による耐震偽造が判明した中央区の分譲マンションの住民11世帯が「消費者契約法違反に当たる」として、売り主の住友不動産を相手取って総額約3億7000万円の返還を求めた訴訟の第1回口頭弁論が16日、札幌地裁であった。住友側は「強度不足は軽微で違反ではない」として請求棄却を求めた。
最終更新:2月16日15時37分

購入者が納得できるような解決の仕組みはなく、供給側に有利です。解決までに時間がかかれば、負担に耐えられなくなるのは、購入者ではないかと思います。

また、たとえ、購入者に有利な判決が出たとしても、誠実に迅速に業者が対応するとは限りません。

結局、不都合のツケは、購入者が背負うことになるようです。

安心できる確かなものは、何もありません。

マンションというのは、おそろしくリスクが高い買い物になってしまっています。

その原因は、関係者の役割分担や責任分担が明確でないまま放置されてきたからだと、私は考えています。逆にいえば、その欠点を解決すれば、安心してマンションを購入する事ができる仕組みができるということだと思います。

<引用終了>

不都合のツケ

まさしくこの通りだ。結局、不都合のツケは、購入者が背負うことなってしまったのだ。いまさらだが、マスコミ等に煽られヒューザーを破産に追い込んだが、もし、少しでも小嶋社長の言い分に耳を貸し、事態の再建を検討していたなら、違った結果もあったのではないか、そう思えて仕方ない。

■状況を冷静に判断すれば分ること

これは結果論を言ってるのではない、拙ブログでは当初から言い続けてきたことだ。別に特段の見識や情報があって言ったのではない、状況を冷静に判断すれば分ることだから言い続けたのだ。

■何故人々はヒューザーのように騒がないのか?

現に、ヒューザー物件よりもはるかに耐震強度が劣る公共建築があり、ヒューザー以外の大手マンション業者は買い手の要求を退けている。そして、アパの偽装発覚だ。何故人々はヒューザーのように騒がないのか?不可解極まりない。

■アパの対応は予定調和?

例えば、先に述べたアパ京都ホテルの改修計画、これは偽装発覚からたった4日で作り、その後もアパ物件の偽装若しくは強度不足が明るみに出てきているが、何故こんなに対応が素早くそつが無いのか、あらかじめ全容を知っていた以外に考えられないではないか。

次々と、「知らなかった」偽装や強度不足が明るみに出てくるなら、対策の前提条件が変化するのだから、その対策も変化するはずだからだ。つまり全ては事前に分っていて、対応策も出来上がっていた出来レースということだ。

■まさかのうやむや

国民の生命財産に関る大事件なので、いくらTVが無視したところでこの問題は週刊誌も取り上げているから、まさかとこのままうやむやはあるまいと思っていたが、そのまさかになりそうな気配すらしてきた。

■騙しやすい国民

こういう事がまかり通るとすれば、国民は簡単に騙せるということだ。なにしろ、ヒューザー事件とアパ事件では、耐震偽装という事実が明白であり、その事実の有無には主観的解釈の余地がないのだ。なのに、こうも扱いが違うとなれば、何でも隠蔽し、事実を曲げられるということだ。

■騙しやすい下地

考えてみれば、日本にはそういう下地があった。自衛隊はその最たる例だろう。誰がどう見たって軍隊なのに、堂々と軍隊ではありませんと言い切ってしまい、それが通ってしまうのだから。専守防衛と言ったところで、それは特殊な武器の使い方戦い方しかしないと言う軍規に過ぎない。

■まかり通る強弁

つまりこれは、隠蔽どころではない。堂々と明らかな事実を晒しておきながら、その事実に対し黒を白と強弁して押し通し、誰も疑問に思わないのだ。この国では問題の大きさが話題の大きさではない、もっと別の要素が話題の価値を決めるようだ。

同じ閣僚の失言でも、実害の無い柳沢失言には目くじら立てるのに、国益を損ないかねない久間失言には余り感心が無い。大局的見地よりも、私事の見地の方がプライオリティが高いようだ。

アメリカ副大統領が来日して、防衛大臣を忌諱していることは、同盟国日本に対する強烈なメッセージである。なのに、久間防衛大臣は「あちらは副大統領、格が違うから当然」とうそぶき、特に問題にもならない。イヤハヤだ。

マスコミはどうでも良いことは、針小棒大に取り上げ、現に怒っている棒大名事実は針小に取り上げるか無視する。それに大衆は簡単に乗っかり右往左往、どうでも良いことに大騒ぎする。ハテ?こんな馬鹿馬鹿しいしいことやって何の利益があるのだろうか。

■本当に大衆がバカな話を求めている?

大衆がそれを求めるからだとはよく聞く話だ。本当か?本当に大衆がバカな話を求めているんだろうか、確かにそういう面はある。私だって、女優が結婚したとなれば、誰と?と気にはなる。だが全てがそうではない。ゴシップ記事と同じくらいに、大事件の真相を知りたいと思う。

決して、耐震偽装をゴシップ化して欲しいとは思わない。娯楽なら他にいくらでもあるのだ。マスコミの低俗さは大衆のせいばかりではないのではないか、そう考えると有る仮説が考えられる。

■日本民族を支配する仮説

日本民族の特質を研究した結果、明らかの大きな事実になるとこの国の国民は、理解できず判断能力がなくなるのではないかとの仮説だ。古くは島国根性といわれた民族の特質に、大局観の欠落を見出したのではないか。本質的に大局観が無いので、全てが私事でしか判断できず、横並びから飛び出せば、目立つヤツとして、たとえ救世主でも忌み嫌われるのだ。

こことを1951年以来、自衛隊や、日米安保条約の経緯のなかで、いわば壮大な社会実験が行われ、確信を得た者達がいたのではないか。半世紀を過ぎる社会実験の中でそれは、この国を支配するメソッドとして確立しつつあるように思う。

■家畜国民

日本人がどんなに優秀で、働き者で反映しても、所詮アングロサクソンの手の平で泳いでいるに過ぎず、いわば家畜に過ぎない。適当に肥え太らせ、セックスと飽食に満たしておれば大きなことには目を向けない。そう確信する力がこの国を支配していると仮定すれば、いろいろな辻褄が合ってくる。

例えば、国家予算80兆円の中身は概ね分るが、特別会計は誰にも分らない。日本国債は9割以上が国内償還だ。つまり我々の金融資産が国債に置き換わっているのだ。国地方合わせて数年前から1000兆円の借金があると言われているが、これだってよく分らない。

日本人はせっせと貯金してるつもりでも、そっくり抜き取られている可能性大だ。銀行に公的資金が注入され倒産は免れたが、もし取り付け騒ぎが起きていたらどうなっていただろうか、アレは銀行を保護したのではなく、空の金庫を隠すためではないか。

日本は赤字国債を乱発して、アメリカ国債を買っているのだ。オイオイ、気が付けよ。

まるで日本人はピグミンみたいだ。

数年前にピグミンというゲームが流行ったが、このゲーム、お忘れの方もいようから、最後に、このピグミンの歌をお届けしよう。

僕たちピクミン
あなただけについていく
今日も
運ぶ
闘う
増える
そして
食べられる

いろんな命が生きているこの星で
今日も
運ぶ
闘う
増える
そして
食べられる

引っこ抜かれて
闘って
食べられて
でも
私たち
「愛してくれ」とは言わないよ

いろんな命が生きているこの星で
今日も
運ぶ
闘う
増える
そして
食べられる

引っこ抜かれて
闘って
食べられて
でも
私たち
あなたに従い尽くします

(イラキにも飽きたし、そろそろ北朝鮮でもやっつけるか)

(イヤ、まだ早いっぺよ、ニッポンジンは拉致問題で北を本気で敵だと思ってるから、危機感を煽っときゃいいっぺ。)

(あに、言ってんだ、中国はスターウォーズおっぱじめて、ゴミ撒き散らしてんぞ。そろそろドコがヤバイかニッポンジンだって気が付くべえよ。)

(んにゃ、ヤツラそんなアタマねえ。北朝鮮の後ろまで見えやしねえさ。)

(んじゃあ、沖縄に新型機でも配備して中国黙らせっか。北の核なんて、ホントは俺達にあんまし関係ねしな、ヤベーのはその後ろだっつうの。

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コメント

アムロ様、コメント有難うございます。

ご紹介いただいたブログ、時間が無くザッと目を通した限り、かなりそそられますね。情報提供有難うございます。

ただ、この手の話はフリーメーソンや日本におけるM資金話のようにキワモノと扱われ易いので、後日改めて検証したいと思います。とはいえ、表現のキワモノ的な部分をブラックボックスとして感情を一切排除し、クールに見ると、妙に辻褄があうのも事実。

私は辻褄が合う仮説を書きました。
取り急ぎ
よろしくお願いいたします。

投稿: ベンダソン | 2007/02/26 12:45

初コメントです。
いつも面白く読ませていただいてます。

>アングロサクソンの手の平で泳いでいるに過ぎず・・・
家畜国民としている力とは、これではないかと思いました。

『静かなる戦争のための 沈黙の兵器』という文書です。
http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/20051110
http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/20051111
後編では、具体的な方法論もあります。

投稿: アムロ | 2007/02/26 11:35

Ivanat様、おひさです。コメントありがとうございます。

全くもって、どうにかならんもんですかね。ところで・・・・、

>TB,通り難いようですので、URLに貼りますね。

アパの偽装と藤田東吾の名誉回復を記事に書いてから、かなり偏執狂的サイバー攻撃が続いており、ご迷惑をおかけしております。ただし、攻撃に知性が無いので、陰謀説とは無関係でしょう。

仕事の合間に、いただいたトラバからマトモなものを承認する為時間がかかってしまいますが、必ずトラバ受け付けます。もし間違って削除してしまった場合はお手数でもコメントいただければ幸いです。

とりいそぎ、宜しくお願いいたします

投稿: イザヨ・ベンダソン | 2007/02/24 09:52

お早うございます。お久しぶりです。
>アパの対応は予定調和?
確かにおかしいですよね。
強度不足を確定する速度と改修工事を承認する速度の差。
特定行政庁の行政執行に対する不信感を煽ると言わざるを得ません。
TB,通り難いようですので、URLに貼りますね。

では。

投稿: ivanat | 2007/02/24 08:29

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