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2007/03/19

ホリエモン実刑判決に見る、似て非なる耐震偽装共通点

Tky200703160070 拙ブログでは、以前から、ホリエモン擁護の論調で記事を書いてきた。容疑事実が今ひとつ分かりにくく、藤田東吾氏逮捕と同様国策逮捕の観を否めないからだ。但し藤田氏の場合は、容疑事実は明白で微罪による別件逮捕だ。

■耐震偽装の方がデカイ事件

容疑がホントだとしたらホリエモン自身が他人に与えた影響は藤田氏のそれよりデカイ。ところが、国民経済に与える影響は、藤田氏が告発した耐震偽装事件の方が遥かにデカイ。この辺が国策逮捕(?)っぽい両者の似て非なる点だ。

■日本はトンデモ国家

というかホリエモンは儲け過ぎて逮捕、藤田氏は告発して逮捕ということだとすれば、検察のお気に召さなかった点以外何の共通点も無い。だが内容はともあれ、両者とも国策逮捕だとすればとんでもない事、北朝鮮どころじゃあないトンデモ国家ということだ。

溺れる犬に石をぶつけてるつもりの人々も何時、溺れさせられるかワカランのだよ。明日の我が身と言うことを、もちっと真剣に考えないと、ホントこの国は今ヤバクなっているのだ。

■ホリエモンは極悪人?

相変わらず思考停止のマスコミは、ホリエモン有罪判決を受け、極悪人扱いだ。

http://massacre.s59.xrea.com/othercgi/shasetsu/index.xcg?event=105

だが、さすがのマスコミも、今回のホリエモンに対する実刑判決には危うさを感じたらしい。今までの一斉バッシングとは報道の仕方もチョイト違うような気がする。少なくともテレ朝のサンデープロジェクトやスーパーモーニングでは、判決に疑問を呈している。

■目覚めたネット市民は知っている

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1010622090

目覚めたネット市民には、今更だろうが、同種の事件と比較するとライブドア事件への処遇の不自然さが浮かび上がる。私は株とか経済は素人だし、ホリエモンのやった事が良いか悪いかの判断が出来る自信が無い。要するに未だにホリエモンの何が問題で逮捕されたのかが良く分からない。分らないから良いか悪いか分らないのだ。

例えば、連結決算していない投資事業組合がライブドア株を売った売却益や企業買収に絡んで売り上げにこれを計上したのがイカンということらしいが、じゃ計上してなければ良かった?ホンマかいな、そうなれば脱税では?こんなこと素人が議論しても仕方ないので、何が良くて悪いかは専門家に任せる。だがイカンと言うのなら、罪名が同じなら同じ様にイカンというのが法だろう。

■罪と人柄は関係ない

人殺しの罪は、犯人の人柄とは関係なく罪だ、情状酌量の余地があるにしても、ヤクザの殺人は罪だが、善良な主婦の殺人は無罪なんて事は無いはず。だから、粉飾決算の細かな手口なんて分らなくても粉飾決算が罪ならば、粉飾の額が問題なんだろうと言うのは、知識の有る無しに関らない普遍的な判断基準だろう。

■同じ時期の大事件、大きい罪は咎めなし?

では日興コーディアルとライブドアはどうか、300億円対50億円だ。6倍もの開きがあるのに、片や誰も逮捕されず、金融庁のわずかばかりの追徴金で、後はお咎め無しだ。こんな事が、10年前と今とかでは無い、同じ時期に起きているのだ。

■過去に例が無い実刑判決

過去を見ても、こういう犯罪でいきなり実刑というのは聞いた事が無い。有ったら教えて欲しい。人を6人殺したら罰金で済むが、一人殺したら実刑ということではないか。こういう場合必ず言われるのが、交通違反で捕まった人間が、何故俺だけが、との比喩表現だ。

■交通事故とは違う

だが交通違反とは全く違うし、そもそも裁判にもならない微罪と一緒くたにしておいて、片や大事件だとすること自体論理矛盾だ。そもそも、捕まる捕まらないの話ではない、捕まった後の処遇の話なのだ。

■ホリエモンが何であろうと関係ない

私はホリエモンが何所のどなたで、いかなる人物かは知らないし、いくら儲けたかなんて興味も無い。そんなこととこの事件は何の関りもいないからだ。なのに、やれタレントと自家用ジェットで旅行したとか、体重が元にもどったとか、報道される情報はそんなものばかりだ。

■アパ事件との共通点

こんな事書いているうち、ふと気になったのが、アパとの共通点だ。日興コーディアルの社長は成蹊大出身で、アパはワインの会とやらで、共に時の首相との関係が取りざたされている点だ。

安倍首相にどれほどの力があるのか知らないが、偶然にしては出来すぎている。それと、ホリエモンの実刑判決を妥当と断じている専門家にも疑惑を感じる。昨日のサンプロでも、ホリエモンを前に、或る経済事件に詳しいとされる弁護士が、判決は至極妥当と言っていたが、過去の同種の裁判では、いきなり実刑判決は無いのだ、一体何を基準に妥当と言うのか理解に苦しむ。

■やっかまれてはオシマイ?

結局、この事件でも浮かび上がってくるのは、「何がいけないか」じゃなくて「誰がいけないか」、「何を言ったか」では無く「誰が言ったか」だ。「目立つヤツ」がいけないのではないだろうか。もっと言えば目立って、やっかまれる人間がイケナイのだ。

■社長たるもの知らなかったでは済まされない?

ホリエモンが無罪と主張する根拠の真偽のほどは分らないが、ホリエモンに言わせれば判決は結果責任を問われていると言う。つまり社長たるもの知らなかったでは済まされず、結果として儲けたではないかという論理だとか。

他のブログを見ても、このような批判が多い。仮に粉飾を知らなかったとしても社長なんだから知らなかったでは済まされないとするなら、それはそれで一つの普遍的な判断基準として確立した欲しいものだ。

■形式責任を問うなら天皇の戦争責任は?

そうなれば、天皇の戦争責任はどうなる?陸海軍はもとより国家の最高責任者として大日本帝国を統治していたのだ、A級戦犯だけ断罪してお咎めなしは無いだろう。形式的に超の責任を問うなら、こういうことになる。

天皇陛下とホリエモンを一緒にするなと怒ったところで、論理的には間違ってない。そしてこの問題は法即ち最も論理的なジャンルの話なのだ。

■罪と罰は司法当局の気分次第?

このようにライブドア事件や耐震偽装事件を見ていると、決して正義がこの国の基準では無い様に思う。後を絶たない冤罪事件に象徴されるように、果たしてこの国の司法制度は本当に、犯罪を取り締まり、正義を全うする気があるのか疑問だ。少なくともこの国の司法当局の判断には国家のそれとしての同一性が保持されて無く、担当検事の思い付きで市民をしょっ引いて、裁判官の気分と思い込みで判決が下されているようにしか見えない。

繰り返すが、ライブドア事件も、藤田社長逮捕も、交通違反取締りとは全く違う。逮捕後の処罰を論じているのだ。交通違反者がアイツを何故捕まえないと不満を言ったとて、確かに罪は罪だが、捕まった以上は10キロオーバーの罪ならば万民が同じ処分を受ける。他の違反者は罰金だけど、ホリエモン君キミは、24ヶ月の実刑ネ、とはならないのだ。

■壮大なイジメ

確かに、ホリエモンは、美人タレントと××してたりしてウラヤマシイ、じゃなかったケシカランと思うかもしれない。ワカゾーのくせに額に汗をかかずにあんなに儲けやがってと思うかも知れない。どう思おうと自由だ、しかし法に明文化されて無い基準なら、それは思い込みでしかない。にも関らずミンナが思うからとやっつけてしまうなら集団リンチだ。

今の日本は、余りにもこの集団リンチが多すぎる。集団リンチとはイジメなのだ。学校内のイジメは社会問題になるのに、マスコミや社会全体のイジメは問題にならない。ここでも日本人は、小さな事には目くじら立てるけれど、大きな事になると思考停止してしまうようだ。

今日の話はここまで。

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コメント

皆様コメント有難うございます。

●jp様、
>「反省の色が見えない」と言ってましたが、無罪か有罪かを争っているのにまるで、最初から検察の起訴事実を全て認めて反省しろと言ってる様にしか聞こえなかったです。

これは難しい判断ですね。
裁判官は判決するのが仕事で、判決は出された時点においては、最も真実としてオーソライズされた意見だと思います。だから現時点においては、ホリエモン有罪は絶対ではないけれど、これ以上公的な判断も無い状態です。

だから有罪が今の時点では真実なので、反省が無いとはケシカランとなるのでしょう。殺人犯が俺はヤッテナイと言い張り有罪となった場合を想定すると分り易いですね。

しかし、一方では、被告人ホリエモンは一貫して無罪を主張し続け、上告の意思がはっきりしているのですから、反省の色など出したなら自己矛盾。ですから、反省などできっこないのも事実。

先日のカセットテープ入れ替えに気を取られ園児をひき殺した事件のように、容疑事実が明白で犯人もはっきりしている場合ならば、この裁判官の言い方はアリなんでしょう。

ところが、容疑事実が客観的に明確ではなく、もっぱら証言という人の主観の寄せ集めで判断している事件で、尚且つ終始一貫して容疑者が否認し続けているのですから、当然に反省は無いだろうというのが世間一般の常識と言うものでしょうね。

この裁判官の言い分は、司法の世界では定型化された技術論としてはアリなんでしょうが、そもそもの人間社会のあり方として素直に見たとき?マークが付きますね。


●とし様、
>司法行政立法、さらには警察等のやっていることというのは目に余ります。

その通りだと思います。その象徴が、耐震偽装であり、ライブドア事件だと思います。また情報が無いので軽々には論じられませんが、植草教授逮捕も今ひとつ疑義を感じてしまいます。

ベンダソン 拝

投稿: ベンダソン | 2007/03/20 11:02

お久しぶりです。
このネット社会において、司法行政立法、さらには警察等のやっていることというのは目に余ります。
ただ、ネット社会が普及してきたことによって、「本当の民主主義」というのに目覚め始めていると言う気がします。
こうして、テレビ等で流した情報に真っ向から反対する意見が気軽に見れるようになったのが何よりの証拠だと思います。
ですので、これからの3年間というのはとてつもなく大きな流れが起こるのだと思います。
メディアも、政治家も、警察も、すべての人たちはこれから、「大きな破壊」と「大きな再生」の中で生きていくんだと思います。
この3年から5年で、きっと多数の「廃人」が出てくることでしょう。
でも、それは当然の流れだと思います。

投稿: とし | 2007/03/20 10:46

今回の判決で裁判長が実刑の理由の一つとして「反省の色が見えない」と言ってましたが、無罪か有罪かを争っているのにまるで、最初から検察の起訴事実を全て認めて反省しろと言ってる様にしか聞こえなかったです。
そもそも犯行の過程に情状酌量の余地があったとしても、逮捕後に反省しているから減刑というのは裁判長の主観的な要素が強いような気がします。日本以外はどうかは知りませんが・・。

投稿: jp | 2007/03/20 01:42

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今更ながらホリエモンの判決が出ましたね。まぁ刑が重い軽いなんて話や国策捜査だったのかなんて話を俺がしても不毛なんで、いちwebジャンキーという視点からこの事件を見てみたいと思う。 まず、事件以前のlivedoorに対する俺の立場はwebジャンキーとしてもかなりポジティ..... [続きを読む]

受信: 2007/03/23 17:29

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