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2007/04/17

なんともイヤラシイ専大北上高野球部解散の茶番

Sennsyu 元指導者が西武の裏金問題に関与し、学費免除の奨学制度などでも学生野球憲章違反をしていた専大北上高(岩手)が16日、硬式野球部を解散したそうな。連座ってヤツかな?バカバカしいというか、発想のお粗末さがイタイ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070417-00000001-maip-spo

<引用開始>

専大北上 校長は出直し強調 部員たちは「困惑」

4171013分配信 毎日新聞

 「いったん解散し、新生野球部を結成して出直したい」。部員を対象とする特待制度の発覚などから、野球部の解散届を高野連に提出した岩手県北上市の専大北上高。高木敬蔵校長は16日の会見で部の出直しを強調した。「処分逃れの解散では」との厳しい質問も飛び、答えに詰まる場面も。選手たちの夢を突然の解散を知った部員たちからは「公式大会に出られる日が来るのか」と心配する声も聞かれた。一部のエリート部員を優遇してきた球界の論理。そのツケをかぶるのは選手たちだ。
 疲れた表情で会見に臨んだ高木校長は「学生野球憲章に触れる行為があったままでスタートするわけにはいかない。すべてを洗い流し、本当に新しい気持ちで新生野球部のスタートを切る」と言葉を選びながら説明した。
 夏の大会までの野球部復活の可能性については「私たちが判断できることではない。新しい野球部を認めてくれるかどうかは高野連が判断すること」と答え、「1カ月後とか2カ月後とか、できるだけ選手たちの夢をかなえられるようにお願いしたい」と頭を下げた。
 「解散は厳しい処分を逃れるための偽装ではないか」との質問も出たが、学校側は「除名されることなどの処分を念頭に置いたものではない。あくまで新しいスタートを認めてもらおうというもの」と繰り返した。
 不祥事の代償は、当の部員たちに影を落としている。岩手県内から推薦入学した野球部員(2年)は「部員に小遣いを渡したり、もっと悪いことをしている高校もある。どうしてうちだけ取り上げられるのかわからない」と悔しそうに話した。
 特待制度を適用されていた別の野球部員(同)は「監督から『心配するな、練習は続ける』と言われたが、やはり気になる。これからどうするか両親と相談します」と不安げな表情だった。
 また、今春卒業した選手の母親は「まさか、こんな結果になるとは」とショックを隠せない様子。後輩を心配する息子は電話で事情を聴いていたという。新チームになった昨年秋以降も練習試合の応援に駆けつけるなど、甲子園を目指す現部員を見ているだけに「大人に責任のある問題で、子どもが夢を絶たれるのは何とか避けて」と語った。【石川宏、山口圭一】最終更新:4171013

<引用オワリ>

要は、日本高野連が禁止している野球のスポーツ特待をやっていたから、お詫びに解散しましたということなんだが、ここには、この学校と日本高野連、2つのズッコケが見てとれる。そしてその結果の「解散」と高野連の今後の「処分」には、オトナ達がオソマツな頭で必死に保身を考えた茶番がミエミエだ。

この茶番に登場するオトナ達は狭い社会で、生き延びる術には長けているのだろうか。高野連という村社会の上位下達構造の中では、もっとも弱い学生選手にシワ寄せしても誰からも文句は出まい。各自にはそれなりの思惑もあろうが、ハタから見れば、人の弱みに付け込んでオトナ達が保身を図っているようにしか見えない。

これから始まる、いや始まった3文茶番劇に注目したい。

■解散の茶番

先ずは解散の茶番から。フツー、何か反省とかお詫びする時、当事者が反省し、被害者にお詫びする。当事者の反省とは自らを制裁を加えることを言う。私が悪うございましたと、自分の部下に制裁を加えるなんて話は聞いた事がないだろう。

だが、専大北上高野球部が解散とはそういうことだろう。一番の制裁は野球部員に向けられたからだ。同好会では公式試合に出られない。しかも選手たちには何の落ち度も無いから連帯責任でもない、単に学校の責任を子供達に負わせたに過ぎないだ。

全く無関係なコドモ達に罰として夢を奪うなんて発想は、一体どうやったら出てくるのだろうか。連帯責任なんだろうか。

だが誰の目にもこれは、選手に関り無い事から連帯責任ではない。そこで、形式的に解散して直ぐにも、野球部を復活すれば高野連も加盟を拒否すまいとの思惑なんだろう。と言うか、高野連の言い方ではデキレースの印象を受ける。故に茶番だ。

■高野連の茶番

取り締まる側?の高野連、こちらこそヘソが茶を沸かすような茶番だ。甲子園の競合チームはどこも優秀な選手を全国から集めてきている。かつての巨人軍じゃあるまいし、憧れだけで越県してまで全国から選手が集まって来ると言うのか。

全部が全部とは言わないが、半ば公然の秘密としてスカウトして来るのだ。アナタの近くでも中学野球で優秀な選手がスカウトされたのを見聞きしているはず。実際、熱血野球少年だった我愚息も県体に優勝し、同級生がスカウトされた。

余談だが、愚息は慎重182センチのスポーツマンだが、連帯責任とか精神主義に嫌気が差して高校では野球を止めてしまった。今は熱血サッカー・オタク。愚息曰く、プロも含めて日本の野球は管理する側の論理ばかりだから、面白くない、プロもアマも日本の野球界は自分の首を絞めているそうな。

だから、スポーツ特待がいけない? はあ? と思った方も多いはず。スポーツ特待禁止なら禁止で良いから、だったらキチンと規則に基づき公正に適用すべきだ。権力をひけらかすように、特定の学校を狙い撃ちでは困る。

高野連が専大北上高野球部を除名処分すると言うなら、他の学校もキチンと調査し、処分しないなんて事になったら、これこそ茶番だ。ヘソが茶を沸かすどころではない、笑えない3流コメディといえよう。

だが、この茶番、杞憂には終わらないだろう。本気でそんな事したら、甲子園常連校は軒並み出場停止になってしまうと思う(とココは断定しないでおく)からだ。だったら、高野連は、専大北上高野球部に対して除名するぞなんて脅して廃部に追い込んだりしないで、選手に責任無しとして当事者を叱るべきなのだ。これを茶番と言わずして何という。

■管理する側のイヤラシさが滲み出ている

この問題、発想は全て管理する側の論理だ。管理する側が批判をかわそうと言う視点ばかりで、選手や観客の視点が全く感じられない。スポーツ特待禁止は高野連だけだ、サッカー始め他のスポーツにこんな規制は無い。

拙稿、ココまでの所専大北上高野球部の廃部はケシカランと書いてきたが、そもそも、高野連が除名をほのめかすからこうなったのだ。高野連→所専大北上高野球部→野球部員と流れてきていて、最終的な処分の対象は当事者ではない部員だ。

そしてこの逆の順に当事者は安泰、正に管理する側のイヤラシさが滲み出ていると言わざるを得ない。

■追加記事(記事アップ後2007/4/17.16:35頃の追加・修正)

この件に関して専大北上高野球部の当事者は、校長始め既に引責辞任している。にも関らず高野連は除名をほのめかした。一度除名されると2度と復活できないとは知らなかった。とすると、専大北上高野球部としては苦渋の選択というか、自ら解散以外選択の道は無いようだ。

だから事実上、専大北上高野球部の解散は高野連の意思でもあり、その意味では、専大北上高を責めるのは酷だと思う。よって、冷静になって読み返すと言い過な部分を本文記事から削除した。

だが、本文にも書いたようにデキレースの匂いがプンプンする。本来、関係者の処分で済むというか済まさなければならないと考えるので、デキレースではないならば、堂々と高野連と対峙すべきと思ったのだ。現状の解散は、長いものには巻かれろの印象を与えかねない。

但しこれは、あくまでこちらの私見。だから確かに、現状では他に確実に野球部を守る手立てはないので専大北上高関係者の取った措置、つまり解散は致し方ないかもしれない。非難されるべきは高野連と思う。

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コメント

何も関係ない高校生まで連座で責任を取らせる。
いかにも日本風なやり方で、実質無責任な風潮が見て取れますね。
本当に悪いヤツは何も感じてないんだろうがね。
高校生が野球をやれるのは今だけなのに
アホ~は上は首相から下はどこまでも・・・
イヤになりますね。

投稿: カルロス | 2007/04/27 00:32

その蜩様、早速のコメント有難うございます。


>これは多分氷山の一角だと思います。


その通りです。そしてこれは誰もが思っていること。
その意味では、槍玉に上がった専大北上高は運が悪いと言うか、解散以外に選択肢が無いので、冷静になって考えるとココを責めるのは酷と気付き記事を訂正しました(汗)

問題は、氷山の一角を罰しなければならない事態を放置してきた高野連にあると思います。

投稿: ベンダソン | 2007/04/17 16:53

規則というのは性善説の立場で決められていることが多く、罰則は厳しく定めてはいるものの、実際にそれを使うことは無いだろうという視点です。
故に、今回のような事件が起こってしまうと、規律を正すためにも厳格に罰則が下されるわけですが、問題はその後の落とし所です。
罰則の多くは多分、その罰則を適用した後のことまで考えて作られておらず、いざそういう事態になってしまうとどう落とせば良いのか困ってしまうわけです。
仰るとおり、今回の件にしても学生には多分いい迷惑で介在する大人が起こした事件ですが、実際に罰則を食らうのは学生でありいつまでも無関係な学生に罪を擦り付け続けるわけにも行きません。
なので、多分今回みたいな茶番になったんではないでしょうか。
いずれにせよイヤラシイ話ですね。それにこれは多分氷山の一角だと思います。

投稿: その蜩 | 2007/04/17 16:04

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