« よ~く考えなさ~い。見ざる、言わざる、聞かざるは誰のため? | トップページ | 痴呆選挙とエクソダス? »

2007/04/05

東国原知事失言から見えるどーでも良い話と、良くない話

2007022700000007maipsociview000_1 東国原知事と上田知事の失言が問題になっている。東国原知事発言のドコが失言なんだ。それに比べれば上田知事の「人殺しの練習」はないよなあと書くつもりでいたが、よく考えたら、両方とも失言とは思えなくなってきた。結論を言うと、どーでもいい。

東国原失言はマッチポンプ?

先ずは、東国原知事から・・・。

なんでも、先週、インフルエンザのために入院していたことから、「タミフルを5日間飲み放題飲んだので異常行動、異常言動に走るかも」と発言したところ、県庁に県外から「タミフルの服用と異常行動の因果関係が証明されていない」という抗議の電話が1本あったとか。

あ、そー、ホントに抗議があったかどうかは知らんが、言いがかりにしか思えないし、そもそも1本の電話に一々釈明するのか?要するにマッチポンプの匂いがする。まクレームは本当なんだろうが、そんな目くじら立てるような失言でもない。だからこそあえて取り上げて釈明?したんだろうが、それに我々が乗せられて騒ぐこともあるまい。

ついでに言えば、目くじら立てるような失言でもないと言うのは、これを失言として取り上げている方々の言い分には、具体的に何がいけないという指摘が見当たらないからだ。指摘されているのは、「公人として発言には気をつけるべきだ」式の理屈。これじゃ理由にならない、ダメだからダメといってるようなものだ。

だから、単語の印象に反応しているだけ、文脈を理解していないので目くじら立てるような問題では無いと思う。モウ一つ言えば、東国原知事が言っている、社会風刺の高度なジョークというのは、そうかなとも言えるし、そうじゃないとも言える。つまり主観的見解であって絶対的或いは客観的判断ではない。要するにどうでもよい。ちなみに私は東国原知事の意見に賛成だが。

■上田発言は単なる事実、それ以上でも以下でもない

Chiji1 一方、上田知事は「自衛官は大変だ。分かりやすく言えば平和を守るために人殺しの練習をしている。国民の命、財産を守るためだから偉いと褒めたたえなければいけない」といったとか。

聞いた瞬間は、ウゲっ、なんと言うことをと思ったが、よく考えりゃ実際その通りだ。「人殺し」を「殺傷」と変えようが意味は変わらないし、こういうことを言ってはならないとすれば、それこそおかしなことだ。何しろ、法に基づく行為を具体的に表現しただけのことなんだから。

それを言う事自体がいけないとするなら、根拠不明の言論統制だ。みなさ~ん、自衛隊は人殺しの練習してますよ~、いいんですかね~っと言ったら、これは問題だが、そういう言い方ではないのだよ。

両方とも、要は事実の捉え方に対する評価が、聞く側に最初からあって、そこを妙に刺激されちゃったもんだから、目くじら立てる。と、こういう構図じゃなかろうか。だから文脈ではなくて単語に反応するのだろう。この場合は「異常行動」と「人殺し」だろう。どちらにしても、あほらし。

■どーでも良くない話

以上がドーデも良い話、今度はこのタミフル問題について考えてみたい。こちらはどーでも良くない話だ。今のところタミフルと異常行動との因果関係は不明だそうだ。気になるのは、「タミフル異常行動128人に」とか「タミフル調査会、参考人側に寄付」といったような記事。

■扇情的報道の怪

報道される記事は、どれもタミフルの副作用で異常行動がおこったことを強く印象付け、調査会側に寄付があったとなれば、なんだふざけやがってと思いたくもなる。だが冷静に考えるとナンか変だ。

本当に、報道から受ける印象通りならば、調査会はとんでもない悪党の集まりと言うことなんだろうが、彼らが「断定」出来ないとする、根拠があるはず、そこを知りたい。明らかにタミフル以外に原因が考えられないのに「症例」の発生率だけで「断定」出来ないとしているのかどうかだ。

もしそうなら、率の問題としてメリット・デメリットを患者が判断する材料になる。つまり副作用を恐れて治療を諦めるかどうかの判断だ。そういう判断材料となる情報が全く無くて。只、危険!という結果だけが報道されている。

■伝わってこない調査会の言い分

また、先ず知りたいのは、タミフル服用以外にも「異常行動」があるのか無いのかだ。報道される情報では、タミフル服用者だけが異常行動を起こしたかのように報じられているが、ホントにそうなんだろうか。調査会は率の問題だけで「断定」を避けているのだろうか、副作用の発生率と副作用の有無は無関係なはずだからだ。

つまり、どんなに症例が少なくても、タミフル服用者だけに異常行動が発生するならば、それが限りなく少ない発生率であっても、副作用である可能性は論理的に否定できないのだ。こういう基本的な情報の伝わり方に先ず素朴な疑問を感じてしまう。何しろ調査会の言い分がサッパリ伝わってこない。

■知りたいのは印象ではなく客観的事実

マスコミは公器として、人々に危機を伝える義務がある。だから少々確信がもてなくとも、これこれ、こういう危険性があると報道するのはかまわない。ただその時に、記者の印象だけを伝えるのではなく、危機と判断した根拠となる事実を先ず正確に報道して欲しいのだ。そうでなければ、いまや狼少年でしかないマスゴミのいうことを大衆はうかつに信じるわけにはいかない。まして、病気の特効薬ともなれば、他に余り選択肢も無いから、治療そのものに影響がある。

山のように有る風邪薬のなかでピリン系は心臓発作の可能性があると分かりピリン系でなくとも効くとなれば、非ピリン系を選べる。だが、他に選択肢が限られているならば、そしてその病気が生命を脅かす危険があるなら慎重でなくては困る。

効く薬を抹殺しておいて、何人もの患者が死んだ後で、ああアレはマチガイでしたでは済まないのだ。副作用を隠されるのも困るが、かといって誇大に取り上げ治療の道を閉ざされるのも困る。事実を正確に伝えて欲しい所以だ。

■ところで丸山ワクチンは?

ところで、かつて癌の特効薬として丸山ワクチンが話題になっていたが、アレはどうなったのだろうか。認可されたのだろうか、それともなくなったのだろうか。そう思ってネットで調べたら、未だ製造許可が出されないまま、有償治験薬としての製造が認めらているとのこと。

タミフルの副作用判定に慎重なのは良いし、そうあって欲しいが、一方では、この丸山ワクチンにはかくも厳格なのに、との思いが有る。何しろ昭和39年から研究され昭和51年には製造認可を厚生省に申請したが、臨床試験の結果などより癌に対する効果は認められないとして製造認可は出されていないのだ。しかし、既に使用していた患者などからの要望により有償治験薬としての製造が認められた。だからナンだそりゃ?なのだ。

■製薬会社の政治力?

こんなだから、一連のタミフル報道を見るに付け、タミフルに限らず製薬会社の政治力でこの国の薬事情は決まっているのだろうとの思いが人々の潜在意識にはあって、ふむふむ、調査課に寄付かあ、やっぱりなあ、となってしまうのかもしれない。

こうなった原因が、扇情的なマスコミの報道なのか、疑惑を呼ぶ国の対応なのかは、鶏が先かタマゴが先かのような気がするが、だからといって扇情的な報道が続く限りは真実が見えてこない。真実が見えなければ、ウソがまかり通る。

■求められる冷静な判断

結局のところ、売らんがためか、偏った正義感かは知らないが、どんな場合でも真実を装った報道の「事実」だけを繋ぎ合わせて、冷静に我々が判断するしかなさそうだ。

で、チョイト、ウィキペディアで調べたら、 「タミフルは01年2月の国内発売以来、のべ約3500万人が使用した。昨年までに服用後の死亡が報告されたのは54人で、転落などの異常行動で亡くなったのは(2007/2/28までに)5人となる。5人の死亡時の年齢は12~17歳。」。」(一部意訳修正済み)なんだそうだ。

誰が書いた記事か知らないし、責任も持たないかもしれないが、それは報道だって同じだ。だがこちらの方(=ウィキペディア)は間違っていたら直ぐクレームがつき修正されるシステムだ。だからがはるかに客観的で、信頼できそうだ。

役に立たない有料媒体

いちいち、報道をこういう風にチェックしなければならないなんて、そんな媒体にこれから一体誰が金を払うのだろうか、恐らく有料の紙媒体である新聞などは、今後廃れていくだろう。

それはネットが普及したからではなく、ネットの普及によりより正しい情報が伝わるようになったからだ。つまり手段としての媒体の能力ではなく、媒体を構成する人々の資質の差なのだ。分かり易く言えば、既存紙媒体の記者やディレクターがオタンコナスということ。正確な情報伝達は、ネットだろうがTVだろうが紙だろうが関係ないのだよ。

と言う訳で、クリックよろしくお願いします。

↓ ↓ ↓

人気blogランキングへ


『藤田東吾を国会へ贈るかい??』に参加する http://groups.yahoo.co.jp/group/togotodiet/

|

« よ~く考えなさ~い。見ざる、言わざる、聞かざるは誰のため? | トップページ | 痴呆選挙とエクソダス? »

コメント

皆様、コメント有難うございます。
●いわし様
疑問、不信感、ごもっともと思います。
しかし最終的には、推定の範囲になってしまいます。
ですが、誰もが思っている事。

結局のところ、情報開示に帰結しますね。
「情報開示しない=不正と同義語である」位の社会通念を定着させないとダメでしょうね。
日本では灰色はクロではないと、妙なところだけ論理的なようです。

● とし様、
>きっと「決定的に効果のあるもの」を業界は認めないんじゃないですかね?

ですね、その最たるものは政治でしょう。この場合の業界とは我々国民です。
我々自身が「決定的に効果のある政治家」を認めようとはしないような気がします。

>「朝ズバッ」にだけは出演して欲しくないですね。

同感です。私の理由は、みのもんたがインチキ臭いからです。
只のDJなら良かったのですが、いまや社会に害を撒き散らしています。
私は特段に東国原知事シンパではありませんが、マジメそうなので頑張って欲しいと思います。なので、インチキに振り回されたり、同じレベルに落ちて欲しくないのです。

投稿: ベンダソン | 2007/04/06 13:31

相変わらず鋭いご指摘ですね。
見ていて納得させられます。
単なる私見ですが、きっと「決定的に効果のあるもの」を業界は認めないんじゃないですかね?
認めてしまえば、それ以降、癌なら癌についての薬の開発研究が行えなくなり、さらには、その特効薬を作った製薬会社に癌に関するすべての利益が行ってしまう。
だから、独占を恐れて、本物が闇に葬り去られているのではないか?と思います。

なんだか、「圧倒的に強い」なんて言葉を使っておきながら、本当に圧倒的に強いものを見たら理解の範疇を超えていて言葉が何も出ないのと同じ構造のような気がします。

後、これはまったく関係のない話ですが、そのまんま東は個人的に応援しています。ただ、1つだけ注文をつけるとすれば、「朝ズバッ」にだけは出演して欲しくないですね。

それだけなんですがね。

また来ます。

投稿: とし | 2007/04/06 11:05

丸山ワクチンが認可されなかったのは、言われるとおりたぶん政治力の話だと思います。
しかも、一度不認可になると、たとえその後顕著な効能が確認されたとしても中々認可を通さないのが役人の悪いところで。
実際に、丸山ワクチンはかなりの効果が報告されてますね。
薬害エイズの時もそうでしたが、医療関係での裏の金の動きというのは相当なものらしいです。
しかも、それが医療発展の資金にもなってるって言うんですから、暗い話ですね。

投稿: いわし | 2007/04/05 17:17

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101905/14563524

この記事へのトラックバック一覧です: 東国原知事失言から見えるどーでも良い話と、良くない話:

» 「タミフル」騒動治まらず -ひょっとして「坑鬱薬」としての認可も?- [さかぽよすの記 with To LOVEる]
 さて、タミフル服用における「異常行動」の症例が続々と発覚しており、4月4日現在 [続きを読む]

受信: 2007/04/05 12:59

« よ~く考えなさ~い。見ざる、言わざる、聞かざるは誰のため? | トップページ | 痴呆選挙とエクソダス? »