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2007/04/02

よ~く考えなさ~い。見ざる、言わざる、聞かざるは誰のため?

今更だが、またアパの耐震偽装が発覚した。と言うより確認された。結局藤田東吾が言っていた事は本当だった。1年前の藤田指摘に対して、告訴するぞと息巻いていたアパは、これからどうするんだろうか。知らぬ顔の半兵衛なのか。

先ずはこちらの記事。

http://www.shikoku-np.co.jp/national/social/article.aspx?id=20070329000275

<引用開始>

アパ物件2件で強度不足/マンションと東京のホテル

2007/03/29 17:15

「田村水落設計」(富山市)による耐震強度偽装問題で、埼玉県は29日、アパグループが同県鶴ケ島市に建設中のマンション「アップルガーデン若葉駅前」の耐震強度が建築基準法に定められた基準の50-92%と、不足していたことを明らかにした。埼玉県は「偽装があったと言わざるを得ない」としている。

 東京都も「アパホテル日本橋駅前」の一部で強度不足が見つかったと発表。床の荷重を支える間柱が必要な強度の70%で、床が抜ける恐れがあるが倒壊などの危険はない。同ホテルは営業休止中で補強工事するという。ホテルは偽装ではなく、設計ミスとみられる。

 2つの建物は、いずれも水落光男元建築士が構造計算。埼玉県のマンションは昨年3月、指定確認検査機関「イーホームズ」(廃業)が構造計算書に疑問があると指摘し、工事が中断していた。

<引用オワリ>

で、ついでに、こちらはヨミウリの記事。

http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20070330hg05.htm

<引用開始>

水落元建築士 埼玉でも耐震偽装

マンション強度50%

富山市の水落光男・元1級建築士による耐震強度偽装問題で、国土交通省などは29日、埼玉県鶴ヶ島市に建設中の分譲マンション「アップルガーデン若葉駅前」(工事中止)の構造計算書に改ざんが見つかり、耐震強度が50%しかないと発表した。

 東京都中央区の「アパホテル日本橋駅前」も不適切な設計により一部の柱の強度が不足していることがわかった。今回の2件を含め強度不足が判明した6件はいずれも全国でホテルチェーンなどを展開する「アパ」グループが建築主で、強度50%は6件の中でも最も弱い。

 国交省の調査によると、アップルガーデンについて水落元建築士は、構造計算の前提となる建物の重量を低く見積もったり、地震の際に柱や梁(はり)にかかる「地震力」の値を8割程度にして入力したりして、細い柱や少ない鉄筋でも耐震基準を満たすように偽装していた。

 水落元建築士は「設計途中だった」と故意を認めていないが、建築確認などを所管する埼玉県では構造設計の専門機関に調査を依頼し、偽装と判断した。アパでは、問題発覚後、同マンションの工事を中止。昨年11月までに購入者との契約をすべて解除している。15階建ての5階までしか出来ていなかったため、国交省は「ただちに倒壊などの恐れはない」としている。

 アパホテル日本橋駅前は、1階から6階までつながっている特定の柱の強度が基準の7割程度と弱く、長期的には柱にたわみが出る恐れがある。偽装ではないが、柱の強度計算が行われた形跡がないなど、ずさんな設計が判明した。

 水落元建築士の物件の調査では、17都道府県の227件のうち、京都市の2ホテルなど計6件の強度不足が判明、現在も45件で調査継続中となっている。

2007330  読売新聞)

<引用オワリ>

例によってマチガイではないが、ヨミウリの記事には、イーホームズが構造計算書に疑問があると指摘したことは書かれていない。ま、こんなもんだろう。いまさら目くじら立てる気にもならない。

■繰り返される告発者の悲劇

これもまた今更だが、藤田東吾は偽装を指摘して、別件逮捕された。一方藤田東吾に指摘され、その通りだったアパには何の咎めも無いどころか、ヒュザーをあれほどこっぴどく罵ったみのもんたは、立派なもんだ、謝り方の鏡だと褒め称えている。イヤハヤどうかしてるぞ、この国は。

■事件を起こした者より知らせたものが悪い?

既に、耐震偽装若しくは耐震強度不足が一定の割合で広く蔓延している事は、国交省のこれまでの発表でも間違いない。なのに、その事実を指摘した者が罰せられ、惚けた者が褒められる?と言う事は、事件を起こした者よりも、事件を知らせた者が悪いということか。

事態を飲み込めない方のために、極端な例に置き換えよう。貯水池に毒を入れた者がいると通報したら口封じに逮捕され、毒が入れられた事は明るみに出なかったので、パニックは起きなかったが、毒が入った事実は変わらない。

とまあ、こういうことだ。確かに考えようによっては、耐震偽装を余り騒ぎすぎると、自分のマンションも危ないかもしれない。もしそれが明るみに出ると資産価値がなくなる。ところが、実際は山梨県合同庁舎は耐震強度0.2以下でも問題ない。ここはヒューザー小嶋社長じゃないが、地震が起きて倒壊するまで知らなかったことにしよう。と、こういう心理も働くのだろうか、良く分からない。ホントどうしてみんなコンナに無関心でいられるのだろうか。

■変わらない事態

見ざる、言わざる、聞かざるを決め込んでも、事実は何一つ変わらないのだ。そしてこの場合、その対象は、権力の恐怖でもなんでもない、設計者の設計ミスか偽装だ。つまり国民が別の国民からペテンにかけられたかも知れない事実なのだ。だから相手をおもんぱかる必要は無い。

■堂々巡りの無関心

なのに何故、皆知らん振り?そう考えると、ババを引いたことを知られたくない、知りたくないと言う心理?だが、皆がマンションに住んでいるわけではないから、戸建居住者はババを引く心配がない。そう考えると、やっぱり只の無関心?となって、堂々巡りだ。

■耐震偽装への反応の不思議

マンションを買うと言う事は、大根や菜っ葉を買うのと訳が違う、先ず一生の買い物だろう。既に買ってしまった方は自分のマンションがババかどうかなんて知りたく無いかもしれないが、これから中古を買う人はそうはいかないはず、買うマンションが安全かどうか、資産価値の無いガラクタかもしれないと、気にならないのだろうか。それがとても不思議だ。

■怒らない被害者

不思議な事はまだある。ヒューザーマンションのうち、耐震強度0.5以下のものは取り壊された。これは取り壊されたマンションの住民の資産だ。ところが、世の中には適法であっても昭和56年以前のマンションには、耐震強度0.5未満はゴマンとある。こちらは何の話題にもならない。

同じ0.5未満でも新築物件は強制的に退去させられ、ぶっ壊され、老朽化した古いマンションにはそのまま人が住んでいる。おかしくないか。私が退去命令を出された住民なら、行政が無料で立て直ししない限り、怒るぞ。

本来は、民間の確認検査機関だろうが、公共のそれだろうが、建築基準法の手続きに乗っているのだ、買う方に落ち度や不正があったならともかく、国家が定めた法に基づくチェックを経てるからと、それを信じて買ったはず。

■つまらない屁理屈に納得するな

さもしたり顔で、建築確認は確認であるから、行政には責任が無いなどという輩がいるが、そんな言葉のアヤみたいな理屈、いったいどこでオーソライズされているのか。口は出しし強制もするが、責任は取らない?

あほらしい、誰がそんな理屈を信じると言うのか。もしそんな理屈が法理論的に正しいとするならば、その論理体系が間違っている。元々非論理的で理屈に拒否反応示す国民なのに、何故コンナ訳の分らない屁理屈には納得するのか、アンビリーバボー!だ。

■全く過失の無い被害者と国の責任

そもそも、耐震偽装を見逃した責任とか、原因といった問題と、被害住民は何の関りも無い。誰が悪かろうと、誰のミスであろうと、マンションを買った人々は、国が定めたシステムで安全確認がされたから買ったのだから、国は被害住民に保障すべきなのだ。

犯人や原因探しは、国の責任であり、それはそれで被害住民とは関係なく進めれば良いだけのこと。

■制度に問題あればそれは国の責任

では、これを欠陥車に置き換えるとどうなるだろうか?タブンそういう疑問が湧くだろう。だが、同じだと思う。欠陥車の場合は型式認定においてインチキを許すシステムになっていればメーカーよりも国の責任となるはずだ。

分りにくければ、薬害エイズを例に取れば理解し易いだろう。先ずは国の責任が問われた。薬害エイズ事件も耐震偽装事件も、被害者には何の落ち度も無い事が共通している。一時期、ヒューザーマンション購入者をして、安物買いの銭失いだと揶揄されたが、これは飛んでも無い言いがかりであり、やっかみだ。

「へへ、ダンナ、格安物件がありやすぜ、但し国の確認申請とか検査は受けちゃいねえですがね」と言われて、買ったわけではないのだから。

では薬害エイズとの違いは何だろう。それは①原因究明されない事、②無関心である事、グ③被害者が泣き寝入りしている事、だろう。これは奇怪なことだ。

■原因究明されない怪

耐震偽装は、今に至っても、これを告発したのは藤田東吾只一人である。今回のアパ物件の偽装にしても、先の京都の偽装にしても、藤田東吾の告発がきっかけだ。なのに、別件逮捕され、微罪で極悪人の印象を与えられたまま放置されている。実に奇怪だ。

そして何一つ、このような事件が起こった原因と再発防止の策が論じられていない。性善説を前提とする建築確認制度はそのままに、たまたま偽装が発覚した構造設計士を、トカゲの尻尾切りのごとく処分するだけだ。唯一の告発者である藤田東吾が指摘し続けている、認定プログラムや認定のプロセスに潜む問題点には一切触れられていない。

過去藤田東吾が言い続けてきた事が、これだけ検証され次々正しい事が明らかになってきたのに、なおも彼の言うことを無視し続け、その名誉や資格まで剥奪したままとは、正に奇怪だ。なにをどうすれば、このようなロジックが温存されるのか、正に東洋の神秘としか言いようが無い。

■無関心の怪

さらに奇怪なのは、人々の無関心だ。何時の頃から、この国の国民は喜怒哀楽までマスコミに操作されるようになったのか。明日の我が身かもしれない事件なのに、マスコミが報道しなければ関心も持たないようだ。茹で蛙とはよく言ったもので、直ぐに分る身の危険さえも教えられなければ理解できないし、反応も出来ないようだ。

結局、藤田東吾の言っていた事は全て本当だった事が分ったが、関心を他に向けられた国民は事態がどんなに深刻だろうが無関心だ。これまで再三述べたように、耐震偽装は日本全国に広がっている可能性が高い。なのに何故にこうも無関心でいられるのか、奇怪としか言いようが無い。

■泣き寝入りの怪

前から不思議だったが、ヒューザーマンションの被害者は泣いてばかりいる印象がある。被害者として団結している様子が見えないのだ。夫々の被害状況やもともとのマンションの価格差から来るグレード差や、所得格差から考え方が違うのでまとまり難いのだろうが、実に不思議だ。

中には解決の目処が付いたりしているマンション住民にしてみれば、あえて共闘する必要もないからと言えばそれまでだが、それはあくまでマンションの原状復帰若しくはそれに近い解決であって、このような被害を受けた原因とは関係ない。そこの追求が、肝心の被害者自身にすっぽ抜けている。

おそらく、先に述べたように、被害者バッシングで散々やられたからなのだろう。だが、アホな大衆がどんなにやっかもうが、ヒューザーマンション・オーナーには何の落ち度も無かったのだ。割安とか格安とはバリュ-フォーマネーということだ。これががいけないと言うなら、人気マンションは全て問題アリということになる。価値判断は絶対的価格だけではない、利便性とか間取りとか全てを判断して割安だから人気があるのだ。

見ざる、言わざる、聞かざるは誰のため?

それにしても、この耐震偽装事件、見ざる・言わざる・聞かざるが、ココまで徹底すると、一体誰のためと聞きたくなる。「見ざる・言わざる」はマスコミのせいとしても、「聞かざる」は我々国民の問題だ。

情報が完全に隠蔽されているならともかく、今回のアパ物件耐震偽装報道のように、一部とはいえ報道されているし、ネット系メディアでは比較的取り上げてもいる。それを見ようともしない。

■一億総ピグミン

結論として見えてくるのは、一億総ピグミン説だ。ニホンジンには個が無く、総体だけ、喜怒哀楽までもが何かに支配された奴隷国民ということか。ではニホンジンは誰のために生きて、戦って(はいないか)、食べられるのだろう。

ココは再び天海有紀扮する女王さまに登場願おう。

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コメント

仏の金さん,コメント有難うございます。

確かに、その通りかもしれません。
それにしても、ふう・・・です。

投稿: ベンダソン | 2007/04/05 11:55

お久しぶりです。マージャン、パチンコ、競馬など、人は勝ったことは言うが、負けたことはあまり話さないのと同じ心理と思う。

投稿: 仏の金さん | 2007/04/03 06:25

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