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2007/08/14

20年前の名作CM

私は映像大好き人間で、かなり以前からホームシアターを楽しんでいます。今までで、最もお気に入りの映画は、「2001年宇宙の旅」。キューブリックの作品には駄作が一つも無く、どれもこれも、すげーのですが、私は特にこれが好き。

好きと言うより気になると言った方が良いでしょう。何故なら超難解で、未だに良く分からないからです。他の作品は、全部理解できるのに、これだけは良く理解できない。近いところでは、アイズワイドシャットがありますが、こちらは難解と言うより何だか良く分らんが、とりたてて分ろうとも思わない、という感じ。黒沢明の「夢」に近い印象を受けます。

で、CMの中にも、こういうものすごーく気になるCMがあります。クライアントから商品の宣伝を依頼され、その目的で創る映像ですから、自分勝手な映像ではダメ、難解で人に理解されないなんて問題外です。そういう意味では映画より遥かに厳しい世界かも知れません。

今から20年程前の僅か1分足らずのそのCMは、キッチリ商品を印象付け、それでいて何の嫌味も無く、高い芸術性を匂わせ溜息が出ます。このCM、マカ不思議な音楽と映像もさることながら、そのセリフに度肝を抜かれました。

文学的素養ゼロの私ですが、いったい誰が考えたのか、ランボーをモチーフにしたそのセリフは、抒情詩しか日本には無いと思っていた私に、衝撃を与え、日本語の叙事詩がこれほど、スタイリッシュに表現できるなんて、この作家、アンタはランボーの上を行くぜ、と感心したものです。

元々文章表現が超苦手の私の場合、読書によって先達のフレーズを幾つも身に付け、物真似から始まった文章作法ですが、かようなスタイリッシュな詩は一生かかっても真似できないだろうと思いました。

その詩(=コマーシャルコピー)は、シッカリ記憶に残っていて、私の頭の引き出しに入っているのですが、全く応用が出来ません。

奇妙な音楽と映像は、砂漠のピエロを映し出し、こう言います。

その詩人は、底知れぬ渇きを抱えて、放浪を繰り返した。

限りない無邪気さから生まれた詩(うた)。

世界中の詩人達が、青ざめたその頃・・・、

彼は砂漠の商人。

「詩なんかより、旨い酒を」などと、おっしゃる。

ランボー、あんな漢(オトコ)ちょっと、いない・・・サントリーローヤル。

とまあ、こんな感じなんですが、なにせ20年も前のCMなんて何処探したって無いだろうと思いつつ、ネットで検索したら、サントリー山崎工場のミュージアムで見られるとの事。ホホウ、さすがと思いつつ、山崎は遠いなあ。

さらに「サントリーローヤル CM ピエロ」で検索すると、結構ヒットする。このCM、やはり皆さんも良いと思われるようで、どうもCMの名作らしい、簡単に映像が見つかった。まあ、何はともあれ、こちらをご覧下さい。

今見ると、記憶に残っているほど、映像は緻密ではなく、結構ラフですが、やっぱりイカシテます。この頃生まれた、愚息に見せたら、おおー!トウチャンすげー、サード・アイ・ファウンデーションもぶっ飛ぶぜっと、感心しておりました。

この頃の、一連のサントリーローヤルのCMは秀作が多くて、この次のガウディとかマーラーをテーマにしたのとか、いずれもなかなかのもの、ご覧下さい。

本日はこれにて。

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