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2007/08/07

緒方事件は小さな大事件?

28171_c160 朝鮮総連本部をめぐる詐欺事件で、元公安調査庁長官の緒方重威容疑者が、詐取について、共犯容疑者との事前謀議を認める供述をしたという。オーマイガ!これは、単なる詐欺事件とは片付けられない。日本の司法史に残る大事件かもしれんぞ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070807-00000901-san-soci

<引用開始>

緒方元長官きょう追起訴、事前謀議認める供述(87102分配信 産経新聞)

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部をめぐる詐欺事件で、元公安調査庁長官の緒方重威(しげたけ)容疑者(73)が東京地検特捜部の調べに対し、再逮捕容疑となった総連資金の詐取について、元不動産会社社長の満井忠男容疑者(73)との事前謀議を認める供述をしたことが関係者の話で分かった。
 特捜部は拘置満期の7日、詐欺罪で両容疑者を追起訴し、総連をめぐる一連の詐欺事件の捜査を終結させる見通し。
 これまでの調べでは、緒方、満井両容疑者は中央本部の不動産取引に絡み、総連から資金を引き出して分配しようと計画。総連側に「満井容疑者の海外ファンドが運用する資金を引き揚げ、中央本部の購入代金に充てる。資金を引き揚げるには違約金が必要」などとうそをつき、4月18日と24日に計4億8400万円をだまし取った疑いが持たれている。
 関係者によると、2人は満井容疑者が総連から資金を受け取る数日前の4月中旬、東京・赤坂の日本料理店で会食。満井容疑者が緒方容疑者に総連資金の詐取計画を伝えるなど、2人は事前に謀議していたという。その後、緒方容疑者は満井容疑者から総連資金1億円を受け取っていた。
 緒方容疑者は再逮捕時にいったん容疑の一部を認めたが、その後は再び否認に転じていた。しかし最近になって、特捜部の調べに事前謀議について「はい、そうです」と認めたという。

<引用終わり>

■個人の「罪」と事の重大さ

この事件、緒方容疑者が本当に意図的に詐欺を働いたのならば、事件そのものは単に緒方某個人の犯罪である。「罪」としては単純明快、それまでのことだ。ところが、其の犯人が「元公安調査庁長官」というところに問題があって、事の重大さは、この「罪」の大きさとは別の次元で、とてつもなく大きな意味を持つ。

■言葉と概念

さて、本題に入る前に、ちょいと屁理屈を・・・。我々は、物事を考えるたり認識する時、頭の中である事物をイメージし、それを材料に言語で思考を組み立てる。そしてそれを言語で表現し他人に伝える。イメージだけでモノを考える事は、単純な概念を除いてあまり無い。

例えば、彼女とのベッドインを考える場合、イメージそのもので映像としての概念がアタマに浮かぶだろう。そして興奮するのは楽しい。いや人によっては恐怖?ま、それはおいといて。

どちらにしても、それは時間も場所も限定された映像イメージでしかなく、考えと呼ぶには至ってない。其の先又は其の手前のプロセスを考える時、何をどうして、こうして、ああすると言うような事は、映像イメージとともに言語で考えを整理し、組み合わせて、思考しているはず。

いきなりベッドインしようなんて言ったら、彼女の回し蹴りが飛んでくるだろうなあ、とか、「うふふ・・・」とか、「でへへ」とか、まあ、いろんな事を考えると思うが、既にこれが、もう言語で考えている。

で、アタマで考えているうちは、其の考えは自分の中にしか無いから、何がどうなっていようとも他人には分らず、ゆえに分らないものは分らないから、どうと言うことも無い。でも、それを他人に伝えようとすると、頭の中で考えた概念を、言葉と言う共通のプロトコルに翻訳して伝える。

すると、えっ翻訳?だって元々言葉で考えてたんだから、翻訳は無いんじゃない?と思われるだろう。確かに其の通り、正確に言うとあなたが理解している言語も他人が理解している言語も、あなたが発明したものではなく、共通のプロトコルとして教え込まれたもの。

だから、自分の考えを他人に伝える時、言語で考えた事を、そのまま同じ言語で伝えればよいはず。ところが、言葉そのものが、曖昧だったりすると、其の曖昧な言葉を組み合わせた文は更に曖昧で、実は意図を正確に伝えきれてない。

件の彼女をベッドに誘った時、回し蹴りを食らえば、これは拒否されたと分るが、「ヤーネ、バカ、うふふ・・・」なんて言われると、悩んじゃうかもしれない。「バカときたかあ、こりゃダメだな」とか、「うふふ・・・って何だ?OKか?」とか、経験やテレパシーがモノを言う深遠な世界に入り込んでしまい、言語が機能しなくなってしまうのだ。

■何が言いたいの?

えっ何が言いたいのかって? いや、だからですね、言葉として表記された事実が、単なる現象ならばそれほど問題無いのですが、そこに色々な解釈を入れる余地があると、視点や前提条件の設定によってかなり解釈が違って来るというのを言いたいのだよ。

■現象としての詐欺罪

で、本題。この事件を記事の通りだとすれば、これを単なる現象として捉えると、「罪」と言う事で、単なる「詐欺罪」となる。現象だけが問題なので、緒方重威容疑者が元公安調査庁長官であろうと、通行人Aであろうと関係ない。詐欺を働いた犯人がいて、被害者がいて、手口がこうで、被害がいくら、と言う話に過ぎない。

■元公安調査庁長官

ところが、容疑者が、元公安調査庁長官ということに考えが及ぶと、ここから色々な解釈が生まれてくる。先ずは、元公安調査庁長官という謂わば司法界の頂点を極めた人物が何故?との疑問が生まれる。

■直ぐにバレる犯罪

何しろ、金をパクってすたこら逃げられる立場に無い。しかも不動産と言う動かし難い物件だ、法的な書類も介在し、これ以上無いくらいに、最も隠滅しがたい証拠ではないか。しかも其の罪は「詐欺」と言う経済事件だ。すぐにバレるのは素人でも分る、そんな事件を元公安調査庁長官が仕組む?

■割りに合わない・・・残る謎

経済事件でありながら、最も経済的に割が合わない事件の構図だ。だが、本稿はそこに面白おかしく推測し疑義を唱えるほどの、情報も知識も無い。とは言え、不思議な事も事実。ゆえに、疑義を唱えるほどの確証は無いが、謎が残るのだ。

■正反対の2つの解釈

この謎を前提に、元公安調査庁長官が逮捕されたというこを考えると、大きくは正反対の2つの解釈が生まれる。一つは謎が事実では無かった場合の「素晴らしき日本の司法」、もう一つは、謎が事実の場合の「ヤバイぞ日本の司法」である。

■「素晴らしき日本の司法」

先ずは、謎が単なる杞憂つまり、元公安調査庁長官が本当に詐欺犯だった場合だ。この場合、3文ミステリーの世界では、被害者が拉致問題などで日本人から憎まれている朝鮮総連で、加害者が司法の元トップである事を考えると、被害者を言い含めてもみ消してしまう事は十分に考えられる。

事実、緒方容疑者は、一ヶ月前には、東京地検に「売買契約を白紙にするので、捜査を中止して」と泣きついていたという。そして其の事で、特捜部は緒方容疑者が元高検検事長という立場を利用して逮捕を逃れようとしたとみて追及する方針を立てたという。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/59919/

これが事実ならば、日本の司法当局はスバラシイ!といえる。元々経済事件には日本の司直は関心が薄く、羞恥心さえ失くせば、経済事件は割りに合う犯罪だと思うから、尚更だ。

経済事件は割りに合うと思ったのは、自分が被害者になってみれば直ぐ分る。これは私の経験から来る判断なので、絶対にそうだとは断言できないが、被害が一億円以下では実際問題、警察は取り合ってはくれないからだ。

確かに4億5千万円の被害額は大金だが、先に述べたように被害者が憎まれっ子で、容疑者が地検のカリスマ的仲間ともなれば、3文小説ほど想像力逞しくせずとも、もみ消し可能と思うのだが。

実際、現検事総長は自著書の中で、経済犯罪は許さないと断言しているので、其の表れなんだろうか。だとすれば、日本の司法当局は捨てたものではない。検非違使としてキッチリ仕事をしているということ。頼れる事この上ない。

故に、この事件は、司法の頂点を極めた人物が犯した犯罪である事、にも関らず、司法当局が手心加えず取り締まった事から、司法史に残る大事件だと思うのだが、チト大げさか。

■「ヤバイぞ日本の司法」

次に日本の司法がヤバイ場合について考えてみよう。もしも先ほどの想像力逞しくした謎が杞憂ではなく事実だったなら、無実の人間が国策逮捕されたということだ。しかも元司法のトップでさえ、逮捕されてしまうほど、強大な闇の権力が存在する事になるから、こりゃ、ヤバイなんてモンじゃない。

それこそ、コンナ記事書いていれば、ペリカン文書だ、直ぐにしょっ引かれるだろう。

では其の可能性はあるだろうか。先ず無いだろう。もしそうなら、これまでも耐震偽装事件でヤバイ批判をしているので、とっくにしょっ引かれているはず。まあ、このヘンは単に相手にされて無いだけかもしれないが。

■耐震偽装事件の不思議

ところで耐震偽装と言えば、藤田東吾氏の別件逮捕が思い起こされる、結局のところいくら叩いても何も出てこなかったから、ションベン刑でお茶を濁した格好だ。そしてその後の藤田社長の傍若無人とも思える数々の言動が、全く野放しにされている現状を見ると、国策逮捕といって良い別件逮捕とのギャップを感じざるを得ない。

ここから推測される事は、あまりにも専門的な事件ゆえ、うっかり国交省の話を鵜呑みにして藤田社長を逮捕してしまった。だが、どうも藤田社長の方が正しい、或いは少なくとも犯罪を犯してはいないらしいと分った。でも、検察としては振り上げたこぶしを下ろせないから、何としても藤田有罪を勝ち取らなければならなかったのだ、藤田君ゴメンな、という構図だ。

だから、ある程度は、罪滅ぼしと、自分達を騙した国交省へのお仕置きで野放しにされているように思う。考えすぎか?ならば、それはそれで良い。どの道日本の司法当局は、腐ってはいないと言うことだから、日本の将来に救いが見出せる。

今日は、チョイ大げさかも知れないが、司法史に残る大事件の解釈と、そこから推測できる耐震偽装事件に対する司法の本音についてのお話、これにて。

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