棒に怒る日本人

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20070821/CK2007082102042713.html

＜引用開始＞

御殿場強姦未遂　４被告、２２日に控訴審判決

被害者供述の信用性が焦点

　御殿場市で２００１年に起きた当時高校１年の少女に対する強姦未遂事件で、逮捕された１０人の元少年のうち、主犯格として静岡地裁沼津支部で懲役２年の実刑判決を受け、冤罪（えんざい）を主張している当時１６－１７歳の４被告に対する控訴審判決が２２日、東京高裁で言い渡される。

　４回の控訴審でめぼしい新証拠は採用されず、一審同様、犯行の裏付けとされた被害者の供述の信用性が焦点となる。

　一審では、被害者が事件の発生日時について虚偽の供述をしていたことが分かり、検察側が当初の９月１６日から９日に起訴事実を変更する異例の経過をたどったが、判決は「被害者の供述は根幹部分が一貫している」と信用性を認定。無実を訴える弁護側は事実誤認などを理由に控訴した。

　控訴審で、弁護側は被害者が事件当時の降雨について言及していないことや現場付近のあずま屋に「ロープが張られていた」と実際と異なる供述をしていることなどを指摘し「供述は客観的事実と矛盾し信用性がない」と主張。検察側は「供述の信用性を認めた原判決は正当」として一審同様、懲役３年を求めた。

　事件をめぐっては、４被告以外の元少年６人のうちの１人について、静岡家裁沼津支部が今年１月、刑事裁判の再審開始に当たる保護処分取り消しの審判開始を決定し、冤罪の可能性がクローズアップされた。また当初、不処分の元少年も５月、静岡地裁沼津支部で有罪判決を受けて控訴しており、今回の判決の影響も注目される。

御殿場強姦未遂事件：２００１年９月、御殿場市内の公園で、同市の少女＝当時（１５）＝が集団で乱暴されそうになったとして被害届を提出。１１月以降、同市の高校２年＝同（１７）＝ら少年１０人が逮捕された。当初は全員が容疑を認めたが、少年審判で否認に転じた４人が検察官送致（逆送）▽４人が少年院送致▽１人が保護観察処分▽１人が非行事実なしとして不処分になった。

＜引用終わり＞

■解明されない謎

この事件、マスコミ報道を見る限り、どう考えても冤罪臭い。その理由は以下の通りだ。

□前代未聞の訴因変更・・・犯行日時に、原告少女がボーイフレンドとデート中であった事が分かると、両親に怒られるからウソを付いたとして、犯行日時を１週間ずらし、裁判所がこれを認めた。

□アリバイ・・・報道によれば、被告達にはアリバイがあるという。

□虚偽証言の疑い１・・・アズマヤにロープが張ってあったのは当初の犯行日とされた日、変更後の犯行日には、まだ張ってなかった。検察・警察側のいかにも、辻褄あわせの感じは否めない。

□虚偽証言の疑い２・・・変更後の犯行日は台風接近し雨、にも拘らず原告少女は濡れていない。

詳しい経緯はコチラでご確認頂きたい。

http://www.asyura.com/07/nihon24/msg/687.html

■報道から判断する限り、裁判官はアホ？

この謎から考える限り、どう見ても冤罪としか思えないが、ここで次の疑問がおこる。以上は裁判記録を基にした報道だろう。とすれば、裁判官はアホなのか？と言う疑問だ。

■恣意的報道？

アホではないとすれば、この報道が恣意的で隠された情報があるのかもしれないという疑問が湧く。ところが、いくらマスゴミとは言え、裁判の報道において記録を捏造するなんて事は有り得ないから、上記の謎は正式に裁判において確認された事実なんだろう。

■疑問が事実なら冤罪だ

とすれば、いくら恣意的に情報が隠蔽されていたと仮定したとしても、これら疑問点が事実である限り冤罪と思わざるを得ない。特に、有罪が正しい判決ならば、アリバイの証拠はウソと言う事になるから、証言者や証拠品提出者は罪を問われなければおかしい。

■被告個人の問題？増幅する共謀罪への恐怖

筆者は、この事件に関して報道から得た情報しか知らないから、断定は出来ないが、きわめて冤罪の可能性が高いと言わざるを得ない。この事は彼ら被告個人の問題ではなく、何時自分がパクられるやも知れないという恐怖を生む。

幸いにして阻止されたものの共謀罪が成立していたらと考えると、ゾッとする。

■司法関係者のメンタリティ

この事件に関っている司法関係者は、単に自身の担当事件を処理しただけと考え、マスコミ報道に対しても、よく分かりもしないでと思っているのかも知れない。そしてそれらに関していちいち説明責任などとは考えまい。知りたければ公判記録を調べろと言うのだろう。

■アリバイの１点だけで否めない司法不信

だが、この事件は、アリバイがあっても有罪と言う一点だけでも、裁判制度に対して不信感を抱かせる。だから、せめてこの点だけでも論理的に辻褄の合った説明が欲しい。

■同じく報道不信

同じ事は報道各社にもお願いしたい。何故アリバイが認められないのか。アリバイがウソなら虚偽証言や証拠が罰せられたのか否か、不問か。どのように辻褄が合わされたのか、そこのところ先ずキッチリ報道してほしい。

この辺りの正確な情報が無い限り、冤罪だと騒ぐのは、所詮記者の見解に過ぎず、私はその尻馬に乗っているだけということになるのだ。

最後に、この事件に関して元フジTVアナの長野智子氏が自身のブログで扱っているので、ご参考までに。

http://yaplog.jp/nagano/archive/295

本日は、これまで。

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