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2007/08/24

カラスがいなくなった日

ここのところの猛暑は、暴力的だ。熊谷で40.9度を記録して以来、気温37度などと聞いても、驚かなくなった。体温以上の気温も珍しくなくなったが、以前では考えられない気温だ。

40.9度は特殊解?

40.9度が74年ぶりの記録と聞くと、最高気温が毎年のように更新されているわけではないから、たまたま特殊な状況が重なっただけと言う印象も受けるかもしれない。逆に、ああこの74年間大して気候に変化無かったのかとも考えられなくも無い。

だがこれは、最高気温という特殊解のお話だ。74年前の記録がたまたまの偶然が重なったトンデモ記録であって、実際は確実に気温が上がっている事は、コチラの記録でも明らか。

http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/list/an_jpn.html

■温暖化はみんな体験している?

でも、コンナ記録を紐解かなくたって、我々が生まれてこの方、年々暖かくなってきた事は現象としてみんな知っているハズ。東京を例に取れば、子供の頃、冬ともなれば、雪合戦し、善福寺公園の池(←杉並区にある公園。ロコの話恐縮です)に張った氷の上を恐る恐る滑ったりしたもんだ。

その頃、大人たちから聞いたのは、昔はもっと厚く凍っていて、雪の量ももっと多かった、年々暖かくなってきた、と言う話。それを裏付けるように、自分の成長とともに、池に氷は張らなくなって、雪もめったに降らなくなってきた。

■暖かくなって良かった?

地球温暖化なんて騒がれる以前から、みんな、毎年、あったくなってきたね~と言っていたハズ。ただその頃は、地球規模の事は考えず、また情報もなかったので、個人レベルでしか考えなかった。だから暖かくなっても、寒い思いをしなくなったので良かったと思っていた。

■温暖化は風説?

そのうち20~30年前からか、地球温暖化などといわれ始めたような気がする。この頃は温室効果ガス云々の話ではなく、地球が温暖化していて、このままでは南極や北極の氷が融けて海面上昇で関東平野が水没するなんていわれていて、やたら危機感を煽るような印象を受けたもんだ。

■リアリティ無かった環境問題

子供心に、コップの氷が融けても溢れないことぐらい分かるので、南極はともかく、北極の氷が解けたからって海面が上昇するはずないだろうが、第一、そんな状態になったら海面上昇云々の前に生物はとっくに死に絶えているんじゃないの?なんて思ってしまい、逆に白けてしまった。実際、それから何十年も経って、もうとっくに江東区辺りは水没してるはずなのにそうなってない。

■リアリティ出てきた環境問題

こういうウソかホントか危機感を煽る(注:近年メートル単位の海面上昇説は消え、IPCCの第3次報告書には、2100年までに30cmから1mの海面上昇とされている。)ような話が先行する一方、事は確実に深刻化していて90年代に入って、リオのサミット(92年)が開催され、持続可能な開発が宣言された。そして気候変動枠組み条約」が議論され始めたのだ。

この90年代とは、地球環境にとって節目の時だったのかもしれない。話を気候の実感に戻すと、いつの間にか、冬に雪がほとんど降らず、夏は夕立が無くなって、熱帯夜が当たり前になった。実際、冒頭のリンクデータでも、90年以降平均気温が上昇している。

■誰に言われなくとも気付く危機

これ、何百年というサイクルの話ではない、僅か数十年の人生の中で体験し、起こっている現象だ。仮にノーベル賞学者が、普通の自然現象で問題無いと言ったとしても、信じないだろう。地球温暖化の危機なんて言われても言われなくても、現に年々体験している温暖化現象は、ただ事ではない気がするからだ。

どんなに、目を塞いで無関心を装ってみても、確実に起こっている現象は後戻りすることなく、次々と気候変動の結果を積み上げている。

■カラスがいない

何故コンナ事を今日書いたかと言うと、今朝、我愚妻曰く、ウチの周りで何か気付いた事無い?と言う問いから始まった。曰く、カラスが居なくなったと言うのだ。そこで、ゴミ出しでカラス被害に嘆いていた埼玉の友人に電話すると、そうなんだ、家の周りにうじゅうじゃいたカラスが一羽残らず姿を消したという。

■鳥も飛べない暑さ

はて、カラスって渡り鳥だっけ?念の為調べたら、やっぱり日本の代表的な留鳥だった。じゃ、カラス達はどこへ?

まあね、この暑さじゃ、炎天下に真っ黒と来れば、さすがのカラスも飛んでるうちに熱中症になっちまうから飛んでられないということか。どこかの木陰に潜んで、じっとしているのかもしれない。

鳥も飛べない暑さ、目には見えないはずの温暖化は、現象として確実に見えていると思う。

■反論のための反論

分からないのは、温暖化や温室効果ガスについて異論を唱える人々だ。身の回りで確実に起こっている温暖化を一過性の現象と片付けたり、温室効果ガスのせいではないといった反論だ。画一的な考えはむしろ問題なので、異論反論は大いに結構な事だが、問題は反論のための反論である事が少なくないこと。

仮に温暖化が温室効果ガスのせいではないとするなら、温室効果ガスを抑制しても温暖化に影響ないはずなので、特別な害が無い限り、温室効果ガス抑制に反対する理由も無い。温室効果ガス意外に原因があると言うなら、そこを明確にし、至急オーソライズさせる努力が必要だ。そこを明確にしないで、ただCO2削減に反対するのは、無責任極まりない。

■問題は温暖化現象

温暖化は地球の歴史上繰り返される自然現象であり問題ないと言うに至っては、論外だろう。地球の歴史は論点ではなく、温暖化が問題なのだ。もしも過去にあったと言うなら尚更対策を考える必要があるし、少なくとも温室効果ガスがカーボン・ニュートラル以上に排出されている現代においては、更に大問題となる。

人為的で有ろうと無かろうと、現に目の前に起こっている温暖化現象が、問題なのだから、温暖化が促進されるような事ではない限り、現時点で温暖化防止になると考えられる事はやるべきで、反対するべきではない。

■意識と現実は違う

地球温暖化の現象が、これだけ現れているのだ。見えてるのに見ないと言い張っても、見えてる事実は変えられない。いくら無関心を装っても本当に海面が上昇するくらいに、南極の氷が解ける頃には、陸地面積云々以前に、食糧難と高温で人類は生きていられないのではないか。人々の意識と現実は違うのだ。

■温暖化の話は昔から、・・リティが無かっただけ

実は、温暖化の話は、何十年も前、子供の頃から言われていた。TV放送が始まって間もない頃、ミステリーゾーン(=原題トワイライトゾーン)という番組で、極寒の世界で人類が凍えて滅亡の時、瀕死の病人が目覚めると、実は灼熱地獄に人類は滅亡寸前という皮肉な物語があった。

題名の如く、遠い未来の出来事として、いつかはそんな危機が来るだろうけれど、それは何百年も後の未来の事、人類に関る大問題だけれども直接自分に関る事はないだろうと思っていた。それが、僅か数十年の人生の中で体感できる変化となるとは思ってもみなかった。

■人類の危機から自分の危機へ=増すリアリティ

何時しか結婚し、我子が成長するにつけ、人類という総体の危機が、我子やまだ見ぬ孫の危機として、リアリティが増してきた。カラスが姿を消したのは、もともとの現象で、コチラの思い込みかもしれないが、連日40度近い気温が続くという事は、そういう説明がリアルであるということだ。

来年は、飛んでいた鳥が、暑さで落ちてきたとなるかも知れない。

こうなったら真っ赤な夕日を背に飛ぶ鳥は、カラスだろうが、スズメだろうが何だって良い。飛んでくれ~っと言いたいゾ。

本日、これまで。

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コメント

皆様、コメント有難うございます。

拙ブログの論点は、温暖化現象をどうやって押えるかの方法論です。
そして主張は、世界的に最もオーソライズされた原因と、それに対応する対策を、温暖化促進が証明されない限り、即実効すべきというもの。

それ以外は論点に非ず、肯定も否定も各位自己責任において、大いに主張或いは議論いただければと思います。

とり急ぎ

投稿: イザヨ・ベンダソン | 2007/08/26 11:20

ユダヤ人って中国人や朝鮮人とよくにた民族性だよね?

投稿:   | 2007/08/26 04:09

http://tanakanews.com/070220warming.htm
http://tanakanews.com/070227warming.htm

二酸化炭素が増えているのは、温暖化したのが原因かも知れない(炭酸飲料は、ぬるくなれば気が抜ける)。
温暖化しているのは、太陽の黒点活動が原因かも知れない。温暖化は問題かも知れないが、原因は人間ではどうしようもないことかも知れない。でも温暖化を使って、金儲けが出来る。苦境脱出は最高のニーズ、つまりお金を使う動機である。温暖化は苦境となりえ、温暖化を煽ることは金になる、ということ。排出権売買なんていい金だね。日本は省エネ先進国、つまり伸びシロが少ない。つまりたかられやすい、ということ。温暖化危機を煽るのは、他にも新興国の発展を抑えられる、という効果もある。要は必要以上に振り回されないこと、そういう観点では「温室効果ガス以外に問題」という考え方はアリでしょ。実際黒点活動のせいかも知れなんだし。

投稿: ご参考まで | 2007/08/25 16:56

都市部は別の要因あるかもね

投稿: | 2007/08/25 04:04

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