思考のテクニック
またぞろ出てきた農水大臣の不祥事にも、またかともう麻痺してしまった。延命内閣だかなんだか知らんが、呆れて言うコトバも無い。桝添さんには期待するも、所詮本質的な期待ではない。ま、どうも、これといって目くじら立てるニュースも無いので、今日はどうでも良い、屁理屈話でもイッパツかまそう。
■思考判断のテクニック
物事を判断というか、考える時に、極端に考えるとスッキリ理解できる事があるが逆もあるので、理解できたら理屈でちゃんと補強し、惑わされないようにと、今日はそういうお話だ。
例えば、電車の車体は線路巾よりかなり大きくなっているが、この安定性は車体巾とは無関係で、あくまで線路つまり車輪間の巾と車体重心の位置で決まる。
こういうとき、そんなことあるまい、車体巾が広ければヤジロベイの原理で安定するんじゃないか、なんて思った時は、巾20メートルくらいの車体を想像すると良い。直感的に安定しない事が分かる。
で、気を取り直して理屈で考えると、今言った車輪の巾(=これをトレッドという)と重心高で決まる事が分かる。この辺の説明は本題ではないので省略する。素直にあっそーとご理解いただきたい。
で、理屈で理解すると、今度は見た目に誤魔化されなくなる。今走っている電車の車体巾を車輪の巾にまで縮めたら、やたら背高ノッポの都電にたいに見るからに不安定な形になる。でもこの車体の重量と重心位置が同じなら、フツーに見ている電車と安定性は同じ。重量が同じだから風の影響も基本的には同じなのだ。
■理屈のチェック
このように最初は、極端な事を想像して直感的に理解した事を、理屈の上でもチェックして理解した真実は、見た目に誤魔化されなくなるのだ。そこで、今度は逆のバージョンとして、誰もが知っている理屈で、極端な事を考えてみよう。
■地球の周りは?
今、地球にロープを巻きつけたとしよう、一周約4万キロメートルだ。で、このロープを地表から1メートル浮かせて巻きつけるには、アト何メートル必要か?を考えた時、一周が4万キロメートルだから、少なくとも何キロいや何10キロとか何百キロメートル必要なんじゃないかな?なんて考えないだろうか。
答えは、ブッブー。では計算してみよう。地球半径をrメートルとすると、問題の半径はr+1メートル。よって、地球の円周は2πr、問題の円周は2π(r+1)、その差は、2π(r+1)-2πrだから、2π×1メートル、つまり6.28メートルに過ぎない。
要はrはいくつでも関係ない。地球だろうが、まーるいプールだろうが、校庭に書いた円だろうが半径の差が1メートルなら答えは同じだ。円周が2πrという事は、誰でも知っている理屈だけれども、地球と言う極端な例を出されると、当たり前の理屈を忘れて誤魔化されてしまうかも知れない、というお話。
だから、直感は直感として、必ず理屈で考えないとイカンよと言いたいのだ。
じゃ、最後にちょいと意地悪な問題を・・・・。
■月は本当に自転してる?
夜空に浮かぶまーるいお月さまのお話。このお月さまは、いつも地球を1回公転すると同時に1回自転しているから地球に対して同じ面を向けている。だから月の裏側は人工衛星やアポロじゃないと見れない。こういう説明を子供の頃から聞いていると思う。で、たいがいの人は、フムフムその通りだなと納得していると思う。
これ、分かりますよね?わかんないと先いけないので、も少し説明すると・・・、手元に十円玉を2つ置いて、十円玉の周りに十円玉を一周させてくださいな。この時、十円玉を人差し指で抑えながら、机に貼り付けた十円玉の周りをクルリと回すと、十円玉がどの位置に来てもアナタが指で押さえた十円玉は、指の下で回転させない限り、その上下は変わらないから、中心の十円玉の表面に接する位置は回転とともにズレながら360度一周して同じ位置に来る。
もし、十円玉の同じ位置で、十円玉の周りに接するように回そうとすると、中心の十円玉の周りを、回す十円玉を指で抑えたまま、貼り付けた十円玉を中心にあなた自身ぐるりと一周しなければならない。
つまり、十円玉は1回転したわけだ、でもアナタから見た指の下の十円玉の上下の位置関係は全く変わらない。中心の十円玉の周りを自転させないでくるりと回しても、常に同じ面を中心に向けて自転しながら一周しても、アナタの指の下の十円玉はアナタの指にピタリ張り付いたまま、アナタとの相対的な位置関係は全く同じだ。
これは何を意味するかというと、コンナに分かり易い数学や物理?の話なのに、見る或いは考える視点によって、全く違う結果を認識するという事。そして両者はともに正しいのだ。月は1回公転するとともに1回自転するというのも正しいし、自転なんかしてないじゃないかというのも正しい。
■1年は366日?
そんなバカなと思うアナタに、では質問。地球は1日24時間で1回自転している、これ当たり前ですな。じゃ1年で何回自転してる?1年365日だから365回自転してるって、いやいや1年で1回公転して同じ位置同じ面を向けているのだから、公転とともに1回自転してるので、自転は366回でしょう。でも、1年は365日、どうして???
この答えは、先の月の自転と同じ理屈。自転公転の当事者、つまり太陽から見れば1年で365回転、地球から見れば1年で365回太陽が昇るけれど、太陽系外から見れば、地球は1年で366回自転してるのだ。
■真実も角度によって違う
例によって簡単な話を、ことさらややこしくしてしまったが、自然科学のような一見主観的解釈が入らないような、客観的事実でも、その解釈の前提条件を明らかにしておかなければ、全く噛み合わないということ。これを言いたかった。
社会保険庁はトンでもないという時、その機構を言うのか、職員の態度か、国の対応か、労働環境なのか、何を対象にどの視点・価値観で論ずるのか、その前提を明らかにしなければ、ただただ独り言をわめいているに過ぎない。
こういう議論って、多いと思う。ま、何ちゅうかムダだな。
ふう、疲れた。たかが1日、1年の話にかくも屁理屈が考えられるとは・・・・と思ってるアナタ。こういう話にお付き合いいただいたアナタも、相当な暇人と見た。失礼!
本日これにて、
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コメント
本筋の話ではありませんが、
地球の公転周期は、365.2422日でありまして、そのために4年に一度の閏年があり、さらに100年に一度の閏なし年、400年に一度の閏年などで微調整しております。
正確に言うと毎年同じ時間帯(=地球が同じ面を太陽に向ける)に新年が来るわけではないのですが、それでは不便なので、各地域の午前0時つまり一日の境を年や月の境にも使用しているものです。
つまり月と地球の関係とは全く違っております。
また地球から見た月はいつも同じ面しか見せないのですから、ハンマー投げのハンマーと同じ状態であり、地球から見ると回転していないように見えますが、宇宙の別の位置から見ると、一回公転する間に一回自転しているということになります。
投稿: 南華 | 2007/09/05 19:25
とし様、コメント有難うございます。
>そもそも、政治家の中に「金に全く問題の無い人」って誰か想像できますか?
ギクッ!
こう聞かれて、たいていの政治家は思うでしょうね。
あとは①程度問題か、②隠すのが上手いのか、③本当に潔白かですが、②と③は他人には区別付かないので同義語となりますね。
小泉さんは、②と③を集めるのが上手かったということでしょうか。
投稿: ベンダソン | 2007/09/05 17:14
かなりお久しぶりです。
個人的な考えなんですが、意外に今回の内閣は身辺調査されていると思うんです。
というのはどういうことか?と言いますと、「与党議員の中でもっとも不正が少なかった人を選んだ」というような解釈もできると思うんです。もちろん、大臣候補者の中でということですが。
ですから、今回の改造内閣の面子というのは、安倍が見た中でも、お金に対して最もクリーンな面々だったんであって、それでも不正が発覚したということは、代わった大臣はもっと簡単に不正が発覚してもおかしくない、というような解釈ができなくもないと思うんです。
そもそも、政治家の中に「金に全く問題の無い人」って誰か想像できますか?
おそらく、タイゾーくらいじゃないですかね?キャリアが無いから。
そして、今回のことで最もおかしいと思うべきことは「選んだ安倍自身が一番金には汚いんじゃないのか?」ということでしょうね。
またきます。
投稿: とし | 2007/09/05 00:49