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2007/12/12

優先順位(3)

GDP世界2位だなんて喜んでみても、そこにはカラクリもあれば、原油のように制御不能な経済要素を含んでいるから、危ういこと極まりない。アメリカにつくすピグミンとして、上手く生かさぬよう殺さぬよう、おだて上げられ、乗せられているに過ぎないのだ。

■ピグミン

では、日本はアメリカのピグミンとして今後も生き続けなければならないのか。んなバカなことはあるまいよ。何にも資源の無い国を、敗戦からこの方、ここまで復興させたのだ。それは、ピグミンと言われようとナンと言われようと、日本人の勤勉さと頭脳の賜物に違いない。

■アタマを使おう

だったら、モウ一歩踏み込んでアタマを使おうではないか。このところの原油高は、別にアメリカが仕組んだわけではない。むしろ彼らにもコントロール不可能な原油産出国の結束がもたらしたものだ。

■解決すべき日本の課題

何より、地球温暖化防止には石油はマイナス要素のエネルギーだ。だから、この際エネルギー安保の観点からも、地球環境の観点からも、エネルギーの脱石油とクリーン化は大義名分も立つし、日本国にとって優先順位第一の解決すべき課題ではないだろうか。

■優先順位は?

では次に、どうやってそれを実現するかだ。石油の代替エネルギーとしては、経済性と日本の気候を考えれば、その優先順位は

     水力発電

     風力発電、バイオマス、その他代替自然エネルギー

③④が無くて、最下位に原子力となるだろう。

ところが、緊急整備の実現性から見れば、コレが逆転して、最下位の原子力がトップに来る。そして、日本はトンデモナイ量の原燃を保有している。これらの事をどう評価するか、それが、優先順位に懸かっているのである。

ここで、チト古いが昨年9月のM新聞記事を引用しよう。

「プルトニウムの保有量史上最多 原爆4410発分に」

日本が05年末時点で国内外の原子力施設に保有しているプルトニウムは 約44.1トンに上ることが5日、分かった。昨年に引き続き史上最多を更新した。

 経済産業省と文部科学省が同日午前、国の原子力委員会に報告した。それに よると、保有量は04年末に比べ約1.0トン増えた。内訳は英仏の再処理工場で保管中が約37.9トン。独立行政法人の日本原子力研究開発機構東海再処理工場(茨城県東海村)で抽出したものや、高速増殖炉「もんじゅ」などの燃料用として 保管されている国内分が約6.2トンだった。

 保有総量は原子爆弾なら約4410発が製造できる量に相当する。

 国内外からプルトニウムをため続けることに批判が強いが、プルトニウムの使用 を目指していた高速増殖炉は実用化が50年ごろとされるものの正確な見通しは 立っていない状況。国は当面、通常の原発で燃やすプルサーマルを推進する方針で、 電力各社は10年度までに国内の16~18基の原発で実施する計画だが、現在は 九州電力玄海原発だけが地元の同意を得たのみ。

 さらに今年中には稼働したばかりの使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村) からもプルトニウムが生産される予定で、プルトニウムの保有量は当面、増え続け る状況にある。

■正しい判断?

さて、こういった記事や情報を皆さんは、どう評価するだろうか。ナヌ!原子爆弾4410発?と、大多数の方は反応するだろう。そしてそれは勿論間違いではない。でも、唯一無二の絶対的正しい判断でもない。

■感情と客観性

原子爆弾4410発というのは、語り手の感情を除けば、土地の広さを、ドーム10個分といえば分かり易いように、量を表現する一つの例に過ぎない。コレを日本の電力100年分(かどうか知らないが)と言う言い方をしたらどうだろうか。

■一時的に原子力

先に述べたように、これは優先順位をドコに置くかで、評価が全く変わってきてしまうのだ。で、日本人の健康で文化的な生活水準を維持した上で、クリーンなエネルギーを安定的に安価に得ようとするならば、先ずは一時的に原子力に頼らざるを得ないとなる。

■原発反対と評価は別

ここで間違えて欲しくないのは、このことと、原子力の絶対的評価とはまた別の事であること。言えというなら、原発反対!と100万回言おう。危険極まりない、核兵器反対!その通りだ。大賛成だ。で、高い石油を今後も買って燃やし続けるの?排ガスを出し続けるの?

■原子力は危険なだけ?

原子力が危険なのは、事故が起きた時だ。負の要素だけを取り出して議論すれば、世の中ほとんどの事が否定されてしまう。ガソリンは引火しやすいし、事故で人が死ぬから自動車は禁止とはならないのは、危険性と利便性を比較した時、利便性が上回るからだろう。

■原子力は過渡的手段

確かに原発は危険極まりないけれど、クリーンで電力を安定供給できる点を無視しては議論すべきではない。また、原発自体が最終のエネルギー供給手段でもない。目指すべきは、水力などの自然エネルギーである事は言うまでも無く、原子力はそれを実現するための過渡的手段としなければならない。

■産出国の思惑

石油産出国の思惑に左右されること無く、原子力で安定的電気エネルギーが供給されれば、そのエネルギーを直接利用した電気自動車で排気ガスはなくなるし、水を電気分解して水素エネルギーも生産できる。そしてこれらのエネルギーで、ダム建設も出来る。

■どっちがホント?

ところがこういった話は、ほとんどがヒステリックに否定され、議論すら出来ないのが日本の現状だ。原発反対と叫ぶのはケッコウだ、私は反対意見を否定しないどころか、その通りだとも思う。でも、一方ではCO2削減、排気ガスを減らせと叫ぶ。石油を燃やすのか燃やさないのか、せめてどちらかに意見を統一できないものだろうか。

■ダム反対?

また、ダムを造るとなれば、自然破壊と反対される。一体どうやってクリーンなエネルギーを得るというのだろうか。個々に見れば、夫々は正しいけれど、決定的に全体感が欠落し、部分観と自己主張のアピールばかりが優先されているように思える。

■サルのオナニー

原発賛成、反対どちらにしても、夫々に主張はあろうが、先ずは、ナニを優先すべきか、ここを確認し、共通認識として明確にしなければ、主張はただだの自慰行為に過ぎない。

サルにオナニーを教えると、死ぬまでやり続けるという。「反対!」と叫ぶ事は実に気持ち良いが、何のために反対するのか、その優先順位を明らかにしない限りは、サルのオナニーと同じ、日本がボロボロになるまで反対しつづけることだろう。(これにて本稿終わり)

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