« 「万波医師、保険医取り消しへ」って何? | トップページ | 藤原選手の快挙に思う、無関係な事 »

2008/02/15

障害者を食いものにしたムナクソ悪い事件

開いた口が塞がらんというか、ムナクソ悪くなる事件が発覚した。自分は被害者ではないが、関係者が居たら怒りで、手が出そうだ。少なくとも、言葉汚く罵るだろう。このクズヤロー!

こういう事件を見聞きし、しかもそれがそれほど大きく報道されないところを見ると、日本人には、本質的に良心が無いのかも知れない。だから南京大虐殺なんてのも、その数が誇張されたにしても、平気でやりかねないな、なんてあらぬ方向に向かってしまう。

コノ話を聞いたのは、昨夜遅く帰宅してのこと。4チャンネルでこんな報道してたよと聞かされた内容は、知的障害者を1日12時間、30年間に渡り酷使し、休みは月2回、給料も払わず障害者年金もネコババした。

風呂は週1回で、3人ないしは4人の障害者はボロボロの格好で銭湯に行き、風呂代しか渡されてないからジュースも飲めず、一人が風呂を我慢してその風呂代で飲み物を買って皆で分けたという。聞いてるだけで、涙が出てしまった。

そして、怒りと、ムナクソ悪さがこみ上げてきた。だが夜の報道番組ではどのチャンネルでも報道されなかった。見落としたのだろうか。今朝、ネットで検索したらやっと北海道新聞の記事がヒットした。以下、引用する。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/75776.html

<引用開始>

「給与、年金詐取された」 知的障害者4人 札幌 賠償求め提訴へ(02/13 07:18)

 札幌市内の食堂で働いていた知的障害者四人が、長年にわたり給与と障害者年金を食堂経営者らに詐取されたとして、食堂を経営する札幌の会社などを相手取り、約四千五百万円の損害賠償を求める訴えを十三日、札幌地裁に起こす。これに対して食堂側は関係者に「四人の生活費を賄っており、負担の総額は給与を上回っている」などと説明しているという。

 障害者支援団体は、知的障害者の就労を促進する団体で、同社は八九年から加盟。同団体は二○○六年度まで、四人が生活する寮を所有しているとして札幌市から年額約二百万円の補助金を受けていた。四人は「寮の運営責任者なのに、長時間労働や不衛生な環境などの問題を長年放置した責任がある」としている。

 この問題は、札幌の弁護士らが昨年一月に行った障害者の家族向け電話相談で発覚。九八年以前の給与不払いや年金着服を含めると、四人の被害総額は一億数千万円に上るという。時効などの問題があるため、請求額は四千五百万円に絞った。

 一方、食堂を経営していた会社側は関係者に「四人の住み込みの生活費は給与を上回っており、実質的には持ち出しになっている」などと説明しているという。

 訴える側の西村弁護士は「この会社は障害者を積極的に雇う社会的企業を装っていたが、実際は奴隷扱いしていた。実態に気付かなかった支援団体や福祉行政にも問題がある」と批判している。

 同食堂は昨秋ごろに営業を停止し、現在は建物も取り壊されている。

<引用おわり>

コノ記事だけでは、淡々と書かれていて、酷使されてきた様子が伝わって来ないが、「30年間」「搾取」されてきた事実は確認できる。そして年金のネコババも。

人間のする事だろうか。どうしてこんなことが出来るのだろうか。

ここで、我が敬愛するブロガー「山のお兄さん」の語録を紹介しよう。

いわゆる『法の支配』というのは、一人一人の内側に在るのだと思った。
より正確には、一人一人の内側に眠る「善き」部分に在るということだ。

「善き」部分は、何かのきっかけで覚醒することもある。
そして、一度目覚めれば後戻りすることは困難だ。
なにしろ、四六時中、内側から自分の良心に盗聴・監視されているようなものだから・・・・。

この知的障害者を食い物にした連中の心には、「善き」部分が見当たらない。不思議なのは、搾取した企業経営者に良心が無い事は明らかだが、障害者支援団体や市の職員に「善き」部分が無いとは考えがたいことだ。

特に障害者支援団体の人々は、最初から「善き」部分が無いなら、そんな仕事に就かないだろう。だから「搾取」した会社がいかに上手くごまかしたとしても、食堂で働かされていたのなら、知的障害者が、長時間労働していたことは、関心持ってみれば分かる、隠しようも無い事実だろう。

なんとなく、日々の雑事に追われて、囚人のごとく扱われていた知的障害者を意識から遠のかせ、心の中の「善き」部分に蓋をしてしまったということなんだろうか。そうでなければ、四六時中、内側から自分の良心に盗聴・監視されているようなものだから、こんなむごい仕打ちを見て見ぬフリなんて出来ようもあるまい。

コノ事件の本質は、文句を言えない弱者を、30年にも渡って監禁・労働させ搾取したという点で、極めて残虐で悪質極まりない大事件と言うべきものだ。それが、こんなにも小さな扱いで、やれゲーノー人の息子がなにしたカニした、バカ大臣のアホ発言といった、しょうも無い報道の前に隅に追いやられるとは、いったいコノ国では何が問題なんだろう。ムナクソ悪さの二乗三乗だ。

本日コレまで。

↓ ↓ ↓

人気blogランキングへ

|

« 「万波医師、保険医取り消しへ」って何? | トップページ | 藤原選手の快挙に思う、無関係な事 »

コメント

とし様、コメントありがとうございます。

>「やさしい微笑を見せる鬼畜」

とは、言い得て妙ですね。私のお「気に入りの台詞」に加えさせていただきます。少し近いところで、花村満月氏の小説の一節に、「謝りながら人を殴るような・・・」という表現がありました。

どうも、こういうフザケタ輩には天罰が必要ですね。

投稿: ベンダソン | 2008/02/18 12:46

お久しぶりです。
これはちょうど、私の住んでいる北海道で起こった事件なので、地方のニュースではその日トップで報じられました。まあ、それほど長いとは思いませんでしたが、トップで報じられました。
言うまでも無く、残虐非道です。
ここで注目して欲しいのは、医療福祉というのは本来、患者さんや障害当事者のためにあるものなのです。当然そこに従事する人たちは、基本的に物腰は柔らかい人が多いですし、やさしく接してくれる人が多いです。
しかし、一方で、「現実的な絶望感」と戦っている人たちもたくさんいます。そらそうです、実際には自立支援法なんかでも最近注目を浴びてきていますが、障害者の自立(障害者のみならず)というのは、自立支援法が成立する前からずっとやっていたことですが、しかし、現実的にそれが実現できているところは皆無と言って良いでしょう。そのジレンマに苦しみながら戦っているというのがほとんどです。
ただ、そのジレンマを感じ、戦いながらその職務に励んでいる人たちは何も問題ないのですが、今回の事件のようなケースというのは、その法の抜け穴というか、金銭的な利点だけに目をつけてやっている人たちです。
こういう人たちというのは、相手が障害者、あるいは重度の症状を持っている人を相手にするということで、国からある程度の保障が出ます。生活保護なり障害者年金などです。
悪質な医療機関というのはそこに目をつけます。特に一部の精神医療機関というのは悪質で、ひどいケースだと、薬物によって症状を重くし、家族との生活がままならなくなったことにつけこんで、一人暮らしを勧め、そこでの生活費がまかなえなくなることを解消するために生活保護を勧めます。普通は生活保護などはなかなか適用されることはないのですが、地元の議員とその医療機関を通じると、なぜかすぐに適用されてしまうという不思議が起こります。そうすれば、生活保護を使っている人は医療扶助が適用されますから医療費はかかりません。医療費を気にせず医療機関に通うことができます。医療機関側はそれを狙っています。
今回の知的障害のケースは、医療機関ではなく食堂ですが、やっていることはほとんど一緒で、共通するところは、「やさしい微笑を見せる鬼畜」というところですね。
弱い立場の人たち、あるいは今回の知的障害者のように、状況がつかめないような人たちは、この鬼畜の言われるがままにされてしまいます。
一番の問題は、単なる経理の不正なら、すぐにでも見つけられるのですが、しかし、こういうのってのは、なかなか発覚する事がありません。また、生活保護を利用して医療機関の経営をすること自体は不正ではないので、そこの経営関係者はあたかも、政治家の発言のような奇麗事を言えば通用してしまうんです。
まともな経営をしていないんですから、そういうことをしている人たちがまともなわけがないんですよね。
早く、こういうところは改善してほしいですね。
そして、理想としては、障害者達が「弱者じゃなくなる」状況になるのが望ましいです。そうなれば、今回の事件のようなことは起こりませんからね。
失礼します。

投稿: とし | 2008/02/17 15:45

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 障害者を食いものにしたムナクソ悪い事件:

» 【政治】「電子投票、詰めの激論」 永田町インサイド(日経新聞2月14日夕刊7ページ)【追加あり】 [散策]
とても良い記事だと思いました。中村哲治議員の思った疑問、心配がはっきり書かれています。そして、これは、多くのブログで書かれていたものでした。 日経記事は、「時間の短縮 地方で実証」や「継続審議となった今回の法案には財政支援が盛り込まれている」と推進寄りとも読めますが、「投票という政治制度の根幹にかかわる行動を左右するだけに、その信頼性や安全性などを巡る議論は各国で活発だ。韓国でも政党間の意見対立で今年導入される予定が不透明になっている。試行錯誤は続いている。」と、表題とは違って、各国とも...... [続きを読む]

受信: 2008/02/17 16:49

« 「万波医師、保険医取り消しへ」って何? | トップページ | 藤原選手の快挙に思う、無関係な事 »