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2008/06/19

マスコミが報道しない宣戦布告?

ちょうど3年前の今頃、天然ガス田の開発をめぐり、日本政府が帝国石油に試掘権を許可したことで、東シナ海を舞台にした資源争奪戦に台湾が割り込んできた。対中国だけでもややこしいのに。で、あろうことか、その台湾が、宣戦布告の脅しとも受け取れる発言をしているのだが、何故か日本のマスコミはほとんど報道しない。

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20080614k0000m030055000c.html

<引用開始>

尖閣諸島事故:「開戦も排除しない」 議会答弁で台湾首相

【台北・庄司哲也】沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島(台湾名・釣魚台)付近の日本領海で10日、台湾の遊漁船が日本の巡視船と接触し沈没した事故をめぐり、台湾の劉兆玄・行政院長(首相)は13日、日台間の領有権争いに関する議会答弁で「最後の手段として開戦も排除しない」と発言した。

 立法院(国会)は12日、尖閣諸島周辺への軍艦派遣の要請書を国防部(国防省)に提出した。台湾で対日抗議の声が高まっており、馬英九総統も尖閣諸島の領有権問題で強い姿勢を示さざるを得ない。

 台湾では05年6月にも日本の漁業取り締まりの強化に抗議し、フリゲート艦を「視察」名目で派遣している。

<引用終わり>

事の発端

事の発端は、今月10日、台湾の遊漁船が日本の巡視船と接触し沈没した事故だが、その背景には、冒頭述べたように3年前から台湾が、尖閣の領有を主張し始め、千トン級の艦船を派遣し調査に入っていたことがある。

■領海侵犯され放題?

早い話が、台湾は、国を挙げて日本の領海を侵犯しまくっていたのだ。どの辺で日本は怒るだろうかと確かめながら、少しずつ領海を侵犯するやり方は中国と同じ。なめられたもんだが、中国が先鞭を付けたから、周辺諸国がそれに倣うのは当然と言えば当然だろう。

日本は、ミサイルぶっ放されても、領空や領海を侵犯されても、咆えているだけだからね。よく、犬の鳴き声を出すドロボー避けセンサーがあるが、声だけと分かってしまえば、何の効果も無い。それと同じだ。アトはどれくらい侵入したら本気で怒り出すんだろうなってなもんだろう。

■ドコまで本気?

もっとも、台湾とて、本気で戦争やるぞと言ってるわけでもなさそうで、もっぱら台湾議会向けのパフォーマンスと思われているようだが、アマイと思う。パフォーマンスだろうが本気だろうが台湾首相が議会答弁で、日本と開戦も排除しないと言っているのだ。

■日本が言ったら?

福田首相が国会で、「日本は台湾との開戦も排除しない」なんて言ったらどうなる?平和憲法だからそんな発言は有り得ないって?「開戦も排除しない」って事と「戦争放棄」は違う、てな理屈で言ったらどうだろうか。

てゆーか、日本がそういう発言をするかどーかではなくて、日本がそういう発言をした場合を考えれば、台湾の発言の意味が直ぐ理解できるんじゃないだろうか。近隣諸国は、アレは日本の議会向けで本気じゃあないよと、そんな風に済まされるだろうかだ。

■マスコミの無関心ぶり

幸いに、今のところパフォーマンスに終わって、台湾の軍艦派遣は中止されたので、これをことさら煽ってにっちもさっちも行かなくなってしまっては、日本・台湾双方の政府にとって上手くないから、何となくスーっとやり過ごしたいところではあるけれど、にしてもマスコミの無関心ぶりはやはり異常だと思う。

一国の首相が、議会でもって、日本との戦争も辞さないぞと言っているのだ。これをさして騒ぎもしないということは、次は核ミサイルでもぶっ放すからなと、燃料注入し始めても、報道されないだろ。でもって、本当にぶっ放されてから東京にテポドンが向かってます、なんて報道されてもなあ。

■日中合意?

一方、そんな最中、日中両政府は昨日(18日)、東シナ海のガス田問題で共同開発の合意をした。(↓詳しくはコチラ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000076-san-pol

日本の領海侵犯の先鞭をつけたのは中国であり、自主試掘の可能性を示唆する日本側に対し中国側が「そうなったら戦争だ。軍艦を出す」と恫喝(どうかつ)することもあった。だから、台湾は全てこの中国のやり方を模倣したに過ぎない。二匹目のドジョウという訳だ。

■今だけ見れば立派な外交?

今回の中国との合意は、外交下手の日本にしてみれば上出来だけれども、それは「今回の合意」の部分だけ見た場合であって、一連の流れを見れば、そもそもが日本政府の無策に端を発していて、やはりドロボーに追い銭の印象はぬぐいきれない。

かつて日本企業が、日本の領海内で試掘を申請していたものを却下し続け、中国が試掘始めてから大慌て、日本企業に試掘を許可したりストップかけたりと迷走して、挙句に中国は既得権益化してしまった。

■カコに拘らない日本人?

日本には「何時までも過去にこだわるな」という、意味不明の伝統文化があり、物事ほとんど全てにおいて過去を総括したり、きっちり認識する習慣が無いため、部分観で物事を判断しがちだ。

■内輪もめにはグッド

内輪もめに限って言えば、外形を丸く治めるには都合よいが、物事の本質とは関り無い形だけの解決方法なので、本質的な解決にはならない。だからこれが外国との揉め事になれば、何の意味も持たない事は分りきった事だ。

■日本の常識、世界の非常識?

でも、外国との揉め事を認識し論議しているのは日本人なので、日本人同士の常識で考えてしまい内輪もめと同じロジックになってしまうようだ。日本の常識、世界の非常識なんだけれど、したたかな中国は、この日本の非常識さにつけ込んで、何の根拠も無く既成事実を積み上げ既得権益化はかってしまったのだ。

そしてそれはものの見事に嵌った。カコを振り返らない日本は「日本の領海から中国が瓦斯を吸い出す」既得権益をスタートラインにしてしまったのだ。

■したたかなのは中国だけ?

ところで、コレ、中国がしたたかなだけだろうか?いやいや、台湾のお手本となった中国だけれども、その中国のお手本になったのは韓国だろう。韓国はいち早く竹島を、独島として実効支配し観光客まで出入りしているが、日本政府は国内向けにパフォーマンスするけれど、韓国に対しては、口先ばかりで、何一つ抵抗していない。

■内向けの日本パフォーマンス

島根県が竹島の日を条例化しても、痛くも痒くもないだろう。文句あるなら来いや!だ。事ほどさよう、日本の外交は、ほとんど全てと言ってよい程、日本国内向けのパフォーマンスばかり。国士を気取る右翼も、世界思想を標榜する左翼も同じ、皆全て内向けのパフォーマンスだ。

■眼中に無い日本

周辺諸国は、完全にそんな日本を見切っていて、眼中に無く、見ているのは後ろにいるアメリカだけだろう。アメリカが余所見してたら、そのうち壱岐対馬も占領されるだろう。そうなっても親分のアメリカが怒らない限り、日本は何も出来まい。

■アナタの答えが答え

そんなバカな!何をたわごとと思うアナタ、ではそういう事態になった時日本政府はどんな行動を取ると言うのかお考え頂きたい。そしてアナタのその答えが、対韓国、中国、台湾への答えでもあるべきなのだが、はたして現実はどーだろうか。アナタの答えが答え(=政府がやるべき事)なのだ。

本日、これにて。

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