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2008/06/30

何とかならんのか、切捨て文化!

姥捨て山とは、なんともやるせない響きだ。「楢山節考」では、親子の深い情愛と葛藤が描かれているようだが、それはその物語に表現された特殊解であり、口減らしの掟であることには違いない。

特殊な例

ただ、この姥捨て山というのも、全く特殊な例で、別に日本中で行われていたわけではあるまい。とはいえ、なんともやるせないのは事実。これは、単なる特殊な例ではなく、個より集団を重く見る日本民族の冷徹さを思わせるからだ。

■個を切り捨て、見殺し

個を切り捨て、見殺しにしても全体が救われるならば、それは合理的ではある。でも、果たして確固たる全体感があってのことだろうか。どーも、守るのは全体ではなく、全体を支配する権力者ではなかったか、そう思えて仕方ない。

■口減らしの掟?

村が貧しくて、生産性の無い年寄りを食わせることが出来ないから、口減らしの掟が出来たと言えば、それはそれでどーにもならない事と思いがちだ。恐らく年貢が高くて、どんなに働いても年寄りの面倒は看られないと言うことなんだろう。

掟はいったい誰のため?

でも、親は2人と決まっているが、子供の数は決まってないから、一家が生活できる家族数に決まった上限は無いはず。中には、「楢山節考」のように孝行息子が姥捨てに躊躇したりもしただろう。そうすると、この掟はいったい誰のためかである。

■掟に従えば罪の意識も薄れる

標準化した村の生活を想定した時、内心、心に思っていても言えないことを掟として定めた。と、まあ、こーゆー経緯がなんとなく想像できたりする。で、忍びないけど、その掟に従えば罪の意識も薄れるのだろう。

■個の生活を守るための切捨て?

そう考えれば、村という全体を生かすための個の犠牲というより、村の中の標準化した個の生活を守るための切捨てとも考えられる。さらに考えれば、実は村人の生活を守る事を最優先課題とするならば、そんな貧しい村から、生活が破綻するほどの年貢を取るなということになる。

■一番困るのは支配者

また村人の生活を守る事を最優先に考えれば、切捨てはトンデモナイ事だ。だが、口減らしのために切り捨てなければ、村人全体が疲弊し、最後は村が無くなるかも知れない。そうなると実は一番困るのは、年貢が取れなくなる支配者だ。村経営に失敗してやがて治める国が破綻するだろう。

■百姓は生かさぬよう殺さぬよう⇒ツリー構造の日本社会

まさに百姓は生かさぬよう殺さぬようにというわけだ。一見、村を存続させるための掟に見えて、実は頂点にいる権力者を守るため、そして、その構図がツリー状に上から下まで形成され、相対的に弱いもの、小数派にしわ寄せがいっているのだ。

■自分が支配者側?

これは非常に厄介なことで、この厄介さは、上から見れば各自の立ち位置は明らかに被支配者なのに、自分より下を見ると、自分が支配者側にいることにある。だからかどうか、明らかにオカシイ、理不尽と思いながらも、とりあえず自分がその被害者側にいなければ、この国の人々はさして関心を示さないようだ。

■仕組まれたピクミン国民

それが明日の我が身であってもだ。さらに厄介なのは、支配層と被支配層に、制度としては世襲的身分格差が無い事。コレが権力のツリー構造を潜在的に支えている。つまり、掟の理不尽さおかしさに憤慨しても、いつかは理不尽を享受できる側になったり、現に関係しているので目をつぶってしまう。まさに仕組まれたピクミン国民と言えよう。

で、結局、日本人は表向きはともかく本当の弱者や、小数派を切り捨ててしまうようだ。本当の弱者と言うのは、少数の孤立した人々の事を言う。小数派も同じ、例え少数派でも当然ながら権力者は支配層だ。

■裾野の広がり

後期高齢者医療制度は、まさにこの典型だろう。後期高齢者の数は多いが、皆弱者だ。そして物言える人は極少数だ。だから見放されやすい。でもコレはまだ良い。なぜなら後期高齢者は少数派の弱者であっても、その身内はそうではないから。そして後期高齢者が切り捨てられるとその身内に直接負担が増えるから裾野が広がり、大きな圧力団体となりえるからだ。

■裾野が広がらない個人

これが裾野が広がらない個人となると、完全に見殺しにされやすい。その典型が拉致問題と言えよう。日本国国民として義務を果たしてきた善良な市民が、あろうことか、他国の権力者によって日本国内で拉致されたのだ。じゃあ、日本と言う国家はいったい何なのだ。

ただ国民から税金を取るだけか!と言いたくもなる。ヤクザだってミカジメ料を取れば、守ってくれるのだ、とても法治国家、独立国家とは言えないではないか。ブッシュ政権による北のテロ指定解除に対するアメリカ国内の論調は、非常に興味深い。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008062800126

<引用開始>

2008/06/28-09:21 北のテロ指定解除に日本困惑=ブッシュ政権の対応疑問-米紙

 【ワシントン27日時事】27日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米政府が北朝鮮の核申告に合わせ、テロ支援国指定の解除手続きに入った問題を社説で取り上げ、「この緊張緩和の動きは、同盟国である日本にとって困惑させられるものであり、福田康夫首相を退陣に追い込む可能性すらある」と指摘した。
 社説は日本が拉致被害者の消息解明を北朝鮮に求めていることに触れた上で、「米国は外交的『前進』のために裏切ったと日本人が信じても、誰が非難できるだろうか」とブッシュ政権の対応に疑問を呈した。
 また、核申告の内容に関して、核兵器が含まれていないなどと指摘、6カ国協議の合意で義務付けられた「すべての核計画の完全な申告」には程遠いと批判した。

<引用終わり>

■退陣?誰が

この記事で注目したいのは、アメリカの新聞が社説で「福田康夫首相を退陣に追い込む可能性すらあると指摘した。」ことだ。フツーに考えればそうなるだろう。別にアメリカ人に限らず、仲間を裏切れば信頼されないし、そういう事を助長する指導者は当然に引き摺り下ろされる。

■相変わらず他人事

まして日本は、自国では拉致問題を解決できてないし、全く進展の様子さえも見えないのだ。なのに福田政権は、相変わらず他人事だ。こんな政権が維持できてしまう事は、諸外国から見れば奇異に見えるだろう。

■士気

かつて日本軍の戦い方は、指揮官が後方にいて、兵隊を突撃させた。アメリカその他は逆だ。突撃ともなれば指揮官はホイッスルを吹きながら陣頭指揮に立った。そうしなければ兵隊の信用を失い士気が下がるからだ。

■無駄と希望

また、時として無駄と分かっている友軍救出にも赴く。1人2人の友軍を救出するために、小隊、中隊が救出に向かうなんて事は、非合理的で犠牲が増えるだけだから日本軍は絶対にやらなかった。

一時の局地戦だけ捉えれば、この考えは正しいが、戦争は継続し、しかも兵隊がその主体だから、孤立した時点で兵は希望を失ってしまう。だが、アメリカ軍のように無駄とわかっていても救出に向かう事を知っていれば、希望も沸いてくる。

■切捨ては最後の手段

とはいえ、それは絶対ではないから、いよいよ救出が困難となれば、見捨てられる。つまり、切捨ては最後の手段なのだ。ところが、日本は最初から切捨てをしてしまう。姥捨て山しかり、後期高齢者医療制度しかり、拉致問題しかりだ。

■何故こういう政権がのさばるのか

挙句に、そういう事態を招いた自民党政権はのうのうと続き、現政権は、何それ?とばかりに他人顔だ。少なくとも制度上は民主主義国家であり、選挙制度も機能しているのだ。軍事政権や独裁政治でもないのに、何故こういう政権がのさばるのか、全く理解に苦しむ。

■全ては自民党の責任

拙ブログでは何度も言ったが、戦後の日本政治は極一時の例外を除いて、自民党が独占してきた。社会不安や不景気をバカの一つ覚えのようにマスコミは言い続けているが、だったらこれらは全て政治を独占し続けた自民党の責任なのだ。

■日本人のバカさ加減

この日本人のバカさ加減は、諸外国から見て一部の専門家は気付いていただろうが、情報がボーダーレス化した今日では、一般大衆さえ気付き始めるだろう。

少なくとも、弱者や少数派を最初から切り捨ててしまう精神風土は、もうここらで方向転換しなければ、日本に未来は無いんじゃないか。じゃ、どーするかって?

■じゃ、どーする

騒ぎましょうーよ!

ネットがあるんだから。

別にデモをしなくてもイーじゃないの。おかしな事、納得できないことには、騒ぐべきだ。少数派を見殺しにする事は、明日の我が身なんだから。

■トンデモナイ不運

例えば、拉致被害者の方々は、トンデモナイ不運だと思われるけれども、法治国家の領土内で起こった事件だ、何時自分がそうならないとは言えない。コレは地方の例だが、東京のど真ん中、正業を営んでいても、ある日理不尽な国家権力の弾圧を受け、見殺しにされたりもする。

例えば耐震偽装でバッシングされた藤田東吾氏などその典型だろう。国家の中枢にいた人々を守り、問題の本質から目をそらすために、切捨てどころか、藤田東吾氏など極少数の人間をスケープゴートにしてしまった。

■知らん顔?国が終わっちまうぞ

まるで集団リンチだが、大多数の国民は深く考えもせず、鬱憤晴らしのようにリンチを支持し喜んでいた。これも、明日の我が身だ、何時自分がリンチされるか知れないのだから。

そう、他人事ではないのだよ。

繰り返して恐縮なんだが、ちとアタマを明晰にしてだ、デモとかがめんどくさければ、2チャンネルの書き込みでも良い。もすこし気力があればブログとかでもよいから、とにかく騒ぐべきなのだ。

あのな、どーでもよいゲーノーニュースに騒ぐばかりじゃ、ホント、この国は終わってしまうぞ。

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コメント

>かつて日本軍の戦い方は、指揮官が後方にいて、兵隊を突撃させた。アメリカその他は逆だ。

う~ん。反対だよ。
日本軍は上官の戦死率がとても高かったんだよ。
調べてから書きなよ。
もしかして戦場に出られない年寄りのことを言ってるの?

投稿: ぷ | 2009/03/25 17:09

はっく様、コメントありがとうございます。

いやこっぱずかしい!ご指摘ありがとうございます。
正解は、ピクミンです。
「今日も運ぶ、戦う、増える、そして食べられる~、」のアレです。

ご指摘のようにピグモンとごっちゃになってました。
日本が終わる前に、ベンダソンが終わるな(汗)。
(というわけで、そっと、直しとこ)

投稿: ベンダソン | 2008/07/01 10:15

はじめまして。

前から気になっていたのですが……。
ピグミンって何ですか。

任天堂のゲームであるピクミンの間違い?
それともウルトラマンにでてくるピグモンの間違い?
それともベンダソン氏の造語でしょうか。

ず~っと気になって気になって仕方がありません。
本文の内容も頭に入らない始末でして。

よろしく。

投稿: はっく | 2008/07/01 03:31

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