« 日本国による拉致事件 | トップページ | 政府による国民拉致事件:その2 »

2008/10/27

シアンと思案

伊藤ハムは水道法の基準を超えるシアン化物などを検出した井戸水を使ってソーセージとピザを製造したと発表し、全商品を回収するそうな。シアン⇒猛毒⇒うわっタイヘンだ!

と、消費者が大騒ぎしているかどうかは分からないが、マスコミ報道は大騒ぎしたいらしい。でもね、へそ曲がりな私は、これ、一連の中国の毒入り食品事件と同列に扱って、そこから目をそらそうとしているようにしか見えんのよ。

一連の中国製冷凍食品から有害薬物が検出された事件の後、いかにも国内事件を思わせるカップ麺への殺虫剤混入報道には違和感を覚えていたが、今度は地下水ときたからコレはもう国内問題だ。あたかも日本だって同じじゃないかと、誰かが叫びそうなお膳立てにも見えてしまう。

何故、そんな穿ったような見方をするかと言えば、このシアン報道、とっても不思議極まりない報道だからだ。何がって?

まず、何が問題か、或いは危険なのかが、ほとんど全くと言ってよいほど報道されてないのだ。コレ、今に始まったこっちゃないけど、これじゃあクマさんハッさんの会話だ。

クマ公:「てっテイヘンダー、伊藤ハムによシアンがへえってるんだとよ。」

ハチ公:「なぬ、そりゃテーヘンダ」

クマ公:「何でもよ、基準値の3倍らしいぜ。」

ハチ公:「うわっ、オイラ今朝食っちまったぜ、おえー」

ご隠居:「これこれ、何を騒いでおる。何が3倍なのかね」

ハチ公:「ど、毒を食っちまった。」

ご隠居:「そりゃタイヘンだ、どんな毒をどれくらい食ったのかね」

ハチ公:「なんだか知らねえが3倍だあ、今朝食ったんでい」

ご隠居:「何、何だかわからん3倍なのか。で、具合はどーじゃ」

ハチ公:「吐いちまったよ」

ご隠居:「吐いたのは今じゃろ、毒は吐いとらんぞ。はて、どーやら元気そうじゃがのう?」

食の安全は自分だけではなく、家族や子々孫々にまで影響するので気になるところ。中国製食品が疑わしければ、買わない事で防備できるが、国内産までもが怪しいとなれば、逆に中国産がキケンとも言えなくなって、もう何も信じられない。

だからなおさら何がどれくらい危険なのかを知りたい。そこで、シアン関連の記事をネットで検索してみたら、確かに記事はあるが、どれも具体的に食品が、どれくらい危険であるのか、具体的事実を報道しているものは皆無だ。

以下は、検索結果の一部だ。

NIKKEI NET

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20081026AT1G2501S25102008.html

「伊藤ハム、シアン混入水で製造 商品267万袋回収へ」

<一部引用>:1リットルあたり0.020.03ミリグラムのシアン化物イオンと塩化シアンを相次いで検出したことから、・・・

■毎日JP

10月27日

伊藤ハム地下水シアン化合物検出:回収、225万袋に 受託PB13商品も対象

伊藤ハム地下水シアン化合物検出:苦情など1380件

10月26日

伊藤ハム地下水シアン化合物検出:検出後も20日間使用 回収まで1カ月

<一部引用>:専門家は今回の濃度について「基準値の2~3倍であれば、しびれや吐き気などで具合が悪くなることはない。しかも、食品の製造過程で使われたのであれば、体内に取り込まれる量は微量だろう。健康への影響はほとんどないのではないか」と指摘。しかし、長期間にわたって食べた場合、子どもなどへの慢性的な影響は無視できないという。

■東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008102702000078.html

「委託製造64万袋も回収 伊藤ハムのシアン問題 生協などの13製品」

■読売新聞

http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20081027-OYO1T00211.htm?from=main2

「伊藤ハム、新たに13品目回収生協など委託商品」

■日刊スポーツ

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20081026-423121.html

「伊藤ハムが委託製造64万袋も回収」

以下、めんどくさいので略。

御覧の通り、井戸水からシアンが検出されたという報道ばかりだ。NIKKEI NETが、どうにかその濃度を報道しているが、その意味には触れてない。毎日JPでは何となく、基準値の2~3倍を思わせる書き方だ。

だがそれは、致死量とかの基準ではない毎日飲んでも大丈夫という水道水の基準だ。しかもその水を売ってるわけではない。向上で使う水の中のシアン濃度であって、製品の濃度ではないのだ。

伊藤ハムの肩を持つつもりは無いが、お門違いな気がする。もっともシアン混入が分かって20日も過ぎてのこの対応は、間抜けなカンジだ、気の毒だけれどね。

で、そんな事よりも消費者が知りたいのは、口にする食品の安全性なのだ。毎日JPの記事を真似てコンナ文章を考えてみた。

○○食品では基準値を超える塩素濃度の水を使っていた事が判明、専門家は今回の濃度について「基準値の2~3倍であれば、しびれや吐き気などで具合が悪くなることはない。しかも、食品の製造過程で使われたのであれば、体内に取り込まれる量は微量だろう。健康への影響はほとんどないのではないか」と指摘。しかし、長期間にわたって食べた場合、子どもなどへの慢性的な影響は無視できないという。

記事と違うのはアンダーラインの部分だけだ。「基準値を超える塩素濃度の水」とは塩素滅菌した水だ、要するに水道水の消毒をチョイきつくした水だ。ま、たいした問題ではないが、騒ごうと思えば、コンナ風に騒げるのだ。そしてこの書き方はウソではないし、たいした事無いのもウソではない。

違う例を挙げようか、私が地球を叩けば、地球全体が震えると言うのは?コレは真実だ。でも何の影響も無い事も真実。要は程度の問題。私が地球を叩いても、誰も驚かないし相手にもしないのは、誰しもそんなことで人々の生活には何の影響も無い事を知ってるからだ。

では、地球を叩くのが異次元から来た宇宙人ならどーだろーか。その宇宙人はブラックホール並みの体重かもしれない。そうなると、ぺしっと尻餅ついただけで大地震になるだろう。或いはこの宇宙人、見掛け倒しで非力で吹けば飛ぶような体重かもしれない、そうなれば何の影響も無いだろう。

だから宇宙人が現れたら、コイツ何者?とフツー思うのではないか。ETの着ぐるみを着た人間なのか、本物のETなのか、本物だったら何を考え、どんな能力があるのか。そう考えるだろう。

毒入り餃子ではメタミドホスがどれくらい危険であるか、実際の餃子の異臭や危険度も被害も具体的だった。防虫剤入りラーメン報道でも、匂いや嘔吐など別に数値でなくとも具体性があった。ところが、このシアン報道は、最終製品の人体への影響について「検出されたシアンは微量で、食べたとしても健康への心配はない」と言った程度。

具体的に書く事は、そんなにタイヘンなことなんだろうか。日刊スポーツにいたっては、「伊藤ハムが委託製造64万袋も回収」とヘッドラインに謳っているがこの「も」って何だろう。感情を交えずフツーに事実を客観的に書けないのだろうか、記事の内容はさほど恣意的にも見えないのでホント不思議だ。

なわけで、シアンの記事を書く前に思案をと思った次第。本日コレにて。

   

人気blogランキングへ

|

« 日本国による拉致事件 | トップページ | 政府による国民拉致事件:その2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101905/42921003

この記事へのトラックバック一覧です: シアンと思案:

» 地下水 塩素 についてー 農業などに使う、主に地下水が激減している、という話… [地下水 塩素 のお話]
農業などに使う、主に地下水が激減している、という話・・・ [続きを読む]

受信: 2008/11/17 03:01

« 日本国による拉致事件 | トップページ | 政府による国民拉致事件:その2 »