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2008/11/02

政府による国民拉致事件:その2

高知白バイ事故事件は日本国政府による国民拉致事件だ。この事件について語る事は、警察に目を付けられ、何時自分が逮捕されるかもしれない恐怖があって、皆口をつぐんでしまいがちだが、それでは明日の我が身。どちらにしても放置してよい事は無いので、も少し考えてみたい。

この事件のヤバさは、思想的でもなんでもない、極フツーの市民が、たまたま警察と関わる事故に巻き込まれ逮捕され、異例のスピードで結審してしまった事だ。

サヨクでもなんでもない人が、ケーサツにしょっ引かれてしまう。これでは防備のしようが無く、また納得のいく説明もないまま収監されてしまうのだ。これは計り知れない恐怖と闇の存在を暗示し、国民に与えたダメージは大きいと思う。

■「白バイ事件」とは?

     2006年3月3日午後2時30分頃、高知県高知市で道路左側のレストラン駐車場から出てきたスクールバスが国道56号の交差点を右折しようとしたところ、県警交通機動隊の巡査長が運転する白バイと衝突し、白バイに乗っていた巡査長(当時26歳)が死亡した。バスの乗員乗客にけがはなかった。バス運転手片岡晴彦さん(53歳)にはH19年6月に禁固1年4ヶ月の判決が高知地裁で下された。

    スクールバスは止まっていたとの多くの証言がある上、複数の目撃証言は。白バイは追跡中ではなかったので、明らかにスピード違反だという。片岡さんは、有罪判決に対し、「1m以上のバスのブレーキ痕」が残っていたとされたことに納得がいかず、控訴した。

    H19年10月30日、即日結審で、証人と証拠一切を高松高裁は退け、再び同じ1年4ヶ月(執行猶予なし)の判決が下された。

    事故当時、中学3年生22名と3名の教師がバスに乗っていて、バスは止まっていたと証言している。さらに、後ろの自家用車に乗っていた中学校長は、事故の一部始終を目撃していた。他にも衝突時の第三者の目撃証言がある。そうした証言も「第三者であるというだけで、その供述が信用できるわけではない」という理由で排除された。警察、検察、裁判が採用したのは、唯一、事故の直前に対向車線を走っていた他の白バイ隊員の証言だった。それは、事故を起こす直前の白バイが時速60kmのスピードで走っていた、というもの。

    片岡さんは、さらに最高裁に上告したものの、8月20日上告棄却され刑が確定、10月23日高知刑務所に収監された。

■何が問題か

冤罪疑惑事件では、往々にして被告側の情報が過多となり、また支援するがゆえか、事実説明の中に感情が入り込み却って分かりにくい場合がある。上記の<「白バイ事件」とは?>の記述も、当初はjanjanニュースから引用を図ったが、事実と感想が入り混じっており、記事を参考に事実に関する記述のみを抽出したものだ。

ただし、それだけでは、たまたま知りえた情報を鵜呑みにすることになり、キケンであるから、検察や裁判所の主張も調べる必要がある。本来ならば、裁判記録を綿密に調べればよいのだが、そんな時間もないので、客観的にこの事件を扱っていると思われる情報を参考にすることとした。

それが、ウィキペディアの「高知白バイ衝突死事故」である。以下に、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E7%99%BD%E3%83%90%E3%82%A4%E8%A1%9D%E7%AA%81%E6%AD%BB%E4%BA%8B%E6%95%85

から部分引用する。

<引用開始>

■争点の概要

この事故については争点が多いが、とりわけブレーキ痕がバスによってできたものか、警察に捏造されたものかという点が注目されている。この点に関しては弁護側からは「白バイは一旦停止中のバスに衝突したものであり、白バイの高速走行と前方不注視による自損事故である。警察は身内の違法走行を隠蔽するため、事故形態を捏造、バスが走行していた証拠としてブレーキ痕などを捏造し被告人を犯人に仕立て上げた。」などの主張がなされているが、事故直後の写真にもうっすらとではあるがブレーキ痕が映っていることに加え、多くの見物人や報道関係者が居合わせる中捏造の可能性は「ほとんどない(高知地裁)」「全くない(高松高裁)」などとして否定されている。

■検察側のおもな主張

時速5kmないし10kmで車道を進行中に時速60kmで通常走行中の白バイと衝突、発進して6.5mを5秒掛けて進んだ地点でスクールバスは急ブレーキをかけ、白バイを轢いたまま約2.9m先で停車した。白バイが引きずられたことをしめす車体のさっか痕が残っている。

3.6m前方に跳ね飛ばして転倒させ警官を死亡させた。

前輪左側のタイヤによって1.2mのブレーキ痕が、前輪右側のタイヤによって1mのブレーキ痕があり、急ブレーキをかけたのは明らか。

(ブレーキ痕について)

ブレーキ痕に一部濃いもののある写真は事故で流出した液体が付着したもので、そうでない写真は液体が乾いた後に撮られた写真である。

事故直後の写真でもブレーキ痕は映っており捏造したものではない。

白バイは制限速度いっぱいの時速60km程度の速度であり、バスが停車していればありえなかった事故である。緊急走行や追跡追尾訓練のために制限速度を超えて高速で運転したことはない。高速で運転するのは速度違反を取り締まるために追跡するときだけである。

同僚の白バイ隊員が約130m離れた交差点のバスと178m先の白バイを目視、交差点から約80m離れた場所で事故を目撃した。8年のベテラン隊員であり、バスは時速約10km、白バイは約60kmであると確認できた。死亡事故という重大な事案であり、事故直後の逮捕は正当である。

■弁護側のおもな主張

[スリップ痕について]:スクールバスの移動距離はわずか6.5メートル。しかも一旦(いったん)停止からの発進。仮に急ブレーキをかけたとしても、乾燥した舗装道路上で1メートル以上のスリップ痕がつくとは疑問。バスに乗っていた教諭は、急ブレーキも体が前に倒れるような衝撃も、全くなかったと証言している。

[衝突地点について]:破片の散乱状況は最終停止位置に集中していることは否定できない。これは同位置が衝突地点であることを裏付ける重要な物証であり、一審判決の事実誤認はあきらか。

[衝突直前の白バイの速度について]:別の白バイ隊員が、約80メートルの距離から正確に事故を見ているかは極めて疑問。そのうえ、対向してくる白バイの速度を目測で判定するのも極めて困難だ。県警科捜研の算定結果は、すべて検察側の主張を前提としている。「事故前の白バイの速度は時速約100キロ」とする被告側証人の証言は、体験を基にした推定で信用性は極めて高い。

[被告の逮捕と実況見分の方法について]:実況見分は事故現場が保存されている状況で、事故当事者の直接の立ち会いと説明の下で行われるものである。それが全く行われていない。被告は事故後、被害者を救急車に乗せるなどし、一切逃げようとも証拠隠滅しようともしていない。逮捕の必要性はなかった。

[検察官調書について]:被告は、高知地検で検察官に実況見分の図面やスリップ痕なるものの写真を見せられ、「事故が作りかえられている。ここで何を言っても太刀打ちできない」と考え主張をあきらめ、「早く取り調べを終わらせて弁護士に頼むしかない」と考え、検察官の言うとおりにした。

[量刑の不当性]:一審が有罪なので、無罪を強く主張しつつもあえて情状意見を述べる。被告は、極めて慎重な注意を払って道路に出ており、業務上の過失を認定することは困難。さらに、捜査そのものに数々の重大な疑問がある。一審判決が、被告が争っている事を取上げ「真摯な反省がない」と量刑を重くしているのは極めて不当だ。以上は控訴趣意書の要旨である。

■裁判所のおもな見解

高知地裁:実況見分調書のブレーキ痕からバスは動いていた。多くの見物人や報道関係者が居合わせる中、捏造の可能性はほとんどない。ブレーキ痕の一部濃い部分は、事故でバスまたは白バイから流出した液体がタイヤの前輪に入り車両を撤去した際に出現したものである。死亡事故であり逮捕は正当である。白バイの速度は時速60km程度であり、あえて無謀ともいえる高速度で走行したとはにわかには考えがたい。バスが安全確認をおこたって道路に侵入した結果起こった事故である。

高松高裁:高知地裁の原判決には正確性を欠く部分はいくつかあるが、おおむね正当であり判決に影響はない。仮に急ブレーキでなくても、白バイとの衝撃により1メートルのブレーキ痕ができてもおかしくない。液体は白バイから流出したものであると思われる。生徒や教員のほか生徒や教員のほか野次馬等もいる中、警察官が被告人を逮捕して警察署に引致し、現場に戻すまでの間に捏造し得る状況ではなかったから、ブレーキ痕様のもの等を捏造した疑いは全くない。弁護側の証言は事故車両の状況と合致せず信用できない。白バイにも前方不注視の過失はあったが、被告人が右方向の安全確認を十分にさえしていれば事故は容易に回避できた。原判決の死亡事故であるからというのは正確性を欠くが、逮捕時被害者は生存していたとはいえ致命傷を負っており重大な事案であることに代わりはなく逮捕は正当である。人一人の尊い命を奪った結果が重大、被害者感情は厳しく、被告は過去に2度の交通違反があり交通法規に対する遵法精神が希薄、責任を免れるため明らかに不合理な供述をして真摯な反省の情に欠けており、原判決は不当に重いとはいえない。

<引用オワリ>

このウィキペディアの書き込みによって、初めてブレーキ痕が、ロックしたヤイヤの条痕ではなく、何らかの液体を踏んだタイヤの走行痕であることが分かった。(←裁判所の見解)

これで、馬力当り加重が異常に高いつまり運動性能が低いバスが、わずか6・7mの加速後、急ブレーキを踏んで1m異常のタイヤ痕が付くはずが無いという、アホかいなと思うような疑問は解ける。

高松高裁は、この液体が白バイから流出したものと認定したが、コレが事実なら、衝突してもれた液体をバスのタイヤが踏んで、その後ブレーキ痕を付けたことになり、3m白バイを引きずって止ったという説明とも矛盾しない。

こうしてくると、この事件の顛末を聞いた途端に、んなバカなと思わせる事実の一端が崩れる。では、そこから冷静に、もう一度考えてみることにしよう。

白バイから流出した液体とは何だろう。考えられるのは、ガソリンかオイルか水だ。そして、バスのタイヤがそれを踏んだのなら、ブレーキ(タイヤ)痕の着き始めからタイヤ直径の3.14倍手前に液体の溜りがあるはずだが、どうなんだろうか。

てゆーか、ここで、だから何だと思ってしまった。この説明はバスが5~10kmで走っていて停止したことの説明にはなりそうだが、他の現象と併せると矛盾だらけとなる。例えば、白バイが破損して破片が散らばっていたのは、この停止位置だが、だとすれば、ケネディ暗殺の疑惑の銃弾が何度も急旋回しケネディを貫いたと同じような、不可解な現象が起きたことになる。

つまり、バスと白バイは衝突したあと、オイルか何かを衝突のショックで撒き散らしたが、静かに合体し、3mひきづられた後、突如砕け散ったということだ。そしてそのタイヤ痕には条痕が無い。

極一部だけ、聞かされれば、ああそうかとも思うが、ちょっと前後や周辺に目を向けると、たちまち矛盾してしまう。この辺の情報整理はこちらのサイトが詳しいので、ご参考までに。

http://k1fighter2.hp.infoseek.co.jp/Enzai/Kochi/EnzaiKochi.htm

真実とは、あらゆる条件の下で最も成り立つ推理の事だろう。処場所、時を選ばず必ず物は落ちるから引力があると推理され、その推理通りに矛盾無く説明できるから万有引力は限りなく真実となる。

上記サイト、その他、知りえる情報をかき集め、湧き上がる疑問を最も説明できる推理をしてみると、最初から有罪ありきの冤罪説が辻褄が合ってきてしまう。そう考えれば、数々の証拠の矛盾、利害関係のない第3者のいくつもの証言を却下し、当事者の身内である白バイ隊員の証言のみを取り上げることも納得はいかないが辻褄が合ってしまう。

全体との整合を取りながら、この辻褄を崩す事は、困難だろう。

この事件は、何故かほとんどメディアに報道される事が無く、そのため一見、国民の関心を引いてないように見えるかも知れないが、全く報道規制されているわけではないこと、ネットにより当事者の情報を得られることから、ブログ網を通して、多くの人々が知ってしまっている。

実際に、報道管制があるのか無いのか、そんな事は知らないが、多くの人々が疑問に感じている事は紛れも無い事実だ。

■説明責任について

片岡さんが、収監される直前にした公開質問がある。

以下、片岡さんのブログ雑草魂から引用する。

http://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954/45418581.html

<引用開始>



1、「白バイを巻き込み走行した」とはどのような状態を指すのか、図又は写真を使い説明して下さい。

2、          通常走行から停止したのではスリップ痕は付かないが、白バイを巻き込み3m引きずると1m以上の痕跡がつく理由を、素人にも分かるように説明して下さい。

3、          左右の前輪には1m以上のスリップ痕が付くが、Wタイヤの後輪には全く付かない理由を力学的に説明して下さい。

4、          路面に付いたスリップ痕の先端の色について、最初は薄いが夜になると真っ黒になる理由を化学的に説明して下さい。


     平成20年9月29日            高知県********
                                 片岡晴彦

 質問状の一部原文です。今現在、私は自宅に居ます、10月10日に呼出状が届き10月23日、午後1時、高知地方検察庁に、会長と共に出頭します。

 私が、在宅の間に、回答願いたいのですが、無理でしょうか?
 何も問題がなければ、回答できると思いますが、どうなんでしょう?

<引用オワリ>

片岡さんは、回答を得ることなく既に収監された。収監される直前の疑問に、何の説明もなく国家権力が行使され自由を奪われた。裁判が全てである、いちいち罪人の言い分に答えていては、収集が付かなくなるということなんだろうが・・・・。

何も問題がなければ、回答できると思いますが、どうなんでしょう?」

この片岡さんの最後の言葉が、全てを物語っているように思う。

チョイトばかりGDPが高くても、所詮アジアのイエローモンキー、民度の低さはこんなもんさ、自国民を拉致しといて何が北朝鮮かねー。と、アングロサクソンは腹で笑っているかもしれない。

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コメント

ペンタクロス様、
情報ありがとうございます。

これが本当ならば、救いようが無いですね。
でも、警察はある意味犯罪のプロですから、証拠を開示されたとしても、ダイジョーブと判断してるんでしょう。

取り急ぎ

投稿: ベンダソン | 2008/12/22 10:32

ペンダソンさん、こんばんは。追加情報です。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20081221

投稿: ペンタクロス | 2008/12/22 00:03

ペンタクロス様、
情報ありがとうございます。

この時間帯は、所用があり見れませんので、ビデオにとって見てみます。

投稿: ベンダソン | 2008/12/01 03:47

ペンダソンさん、こんばんは。
この事件のドキュメンタリーをテレ朝で12月1日(月)夜7時から放映するようですよ。ご存知でしたらごめんなさい。

投稿: ペンタクロス | 2008/12/01 02:48

ペンダソンさん、こんばんは。
この事件に関しては、当時の橋本大二郎高知県知事に高知県警本部長が圧力をかけてきたのをご存知でしょうか?。本部長は知事を「モノワカリのよい日本人」だと思ったのでしょう。

投稿: ペンタクロス | 2008/11/07 01:37

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