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2008/12/30

国民を人質に取る「居座り内閣」

民主党は2次補正予算案と関連法案について、定額給付金を分離すれば、2次補正に賛成する考えを示した。だが、自民党は、「切り離す意味は何ら理解できない」として、分離には応じない。これには、もう開いた口が塞がらない。

論理的に考えてみれば、分離に応じない事の方が理解できないんだが・・・・。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000032-yom-pol

<引用開始>

定額給付金と補正予算案の分離、官房長官「理解できない」

12月28日19時56分配信 読売新聞

 河村官房長官は28日、就任後はじめて地元の山口県に帰り、山口市内の記者会見で、民主党が2008年度第2次補正予算案から定額給付金に関連する部分を分離するよう求めている問題について、「景気対策の一環として総合的に出している。切り離す意味は何ら理解できない」と述べ、分離には応じられないとの考えを明らかにした。

第2次補正予算案などの早期成立と引き換えに与野党で解散を決める「話し合い解散」の可能性に関しては、「政府としては解散の『か』の字も考えず、ひたすら(予算案の)成立を目指して努力していく」と否定した。

<引用オワリ>

さて、第2次補正予算案をA、定額給付金をBとしよう。自民党も、民主党も夫々の主張が正しいと思っている。では何が正しいか?タブン国民生活にとってプラスになる事が正しいのだろう。(本音は選挙に勝てれば何だって良いのかもしれないが)

とすれば、

自民党の主張=A、B共に正しい。つまり共に国民に必要な政策。

民主党の主張=Aは正しいが、Bは正しくない。つまり国民にとってAは必要だがBは不要な政策。

という事だ。

次に、国民のための政治を行おうとすると、政治の優先順位は、国民に必要な政策の実現となる。当たり前だ。もし国民よりも党利党略を優先するならば、国民に必要な政策の実現なんてどうでも良いから、ウケ狙いや政争の具として活用するだろう。ではこちらの続報を見てみよう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000041-yom-pol

<引用開始>

給付金「切り離せ」、民主・山岡氏が改めて要求12月28日21時40分配信 読売新聞

民主党の山岡賢次国会対策委員長は28日、テレビ朝日の番組で、2008年度第2次補正予算案と関連法案について、「議論のあるものは、切り離して出しなさいと(言っている)」と述べ、改めて定額給付金の関連部分を分離するよう与党側に求めた。

 そのうえで、「我々も賛成のものもたくさんある。分けてやりましょう」と述べ、定額給付金の関連部分を分離すれば、2次補正に賛成する考えを示した。

<引用オワリ>

民主党がプライオリティを置いているのは、A(=2次補正)であることが分かる。B(定額給付)は反対だから切り離せというのは、いい案には賛成という姿勢だ。少なくともナンでも反対ではないことが分かる。

だからAばBと一緒でなければマイナスになることを証明しなければ、分離を拒否する理由にはならない。故に、分離は理解できないからとか、Bが廃案されるから分離しないというのは、自らBを検証されたら対応できないことを白状してるワケで、全然説明になってない。

もし自民党が、政権与党として本当に国民生活を考えているならば、必要な政策実現を優先するはずだろう。そしてAは民主も同意すると言っているのに、Bも一緒じゃ中やイヤだとダダをこねている。そのB(定額給付)は正しいとは限らないどころか、殆ど世論からも総スカンの政策だ。

つまり、民主党が実現させたがっているA(=2次補正)をエサに、自民党がダダをこねているというわけだ。ということは、自民党にとってはA(=2次補正)の実現化は、さほど重要ではないと言う事、相変わらず国民を人質に取って野党を屈服させようと言うやり方だ。

2次補正という国民生活に対し必要な緊急措置に対して野党は賛成するといっているのだから、与党がこれを盾に政争の具としていることになる。つまり国民を人質にして野党を黙らせようと言うことだ。これじゃあ、北の金ナニガシと変わらんではないか。

こんな政権担当能力が無いどころか、放棄した自民党は、少なくとも、与党とは呼べないだろう。制度上与党なだけで、中身は空だから「居座り与党」若しくは「居座り内閣」と言った方が適切だ。

居座るというのは恥も外聞無い人間のやることだから、おそらく今後は何を言われても馬耳東風で、任期一杯居座り続けることだろう。解散総選挙なんてトンでもございません、だ。

開き直られてしまえば、民主始め野党が幾ら騒いでも、どーにもならんだろう。マスコミが騒いでもだ。内閣支持率がゼロパーセントになっても、そんなのカンケー無い。それ位開き直られたら手の打ちようが無いと思う。

ではどうやったら、国民の審判を仰げるか?それは、自民党内部からの自浄作用に期待するしかない。渡辺氏が造反したが、内心、これを支持する自民党議員は少なくないはずだ。フツーの神経ならば、こんな政党と思うだろう。

かといって政党を離脱したら国会議員といえども何の力も発揮できなるから、耐えているのでは無いだろうか。渡辺氏に対する最も重いはずの処分が、2番目に最も軽い処分となったのも、そのことを自民党議員諸氏が一番良く分かっているからだ。次に来るシナリオは、自民党政権の内部崩壊だろう。

ところで、秩序を重んじるDNAを組み込まれた日本人は「造反」を生理的に嫌う。だから、渡辺氏の行動に、裏切り者としてマイナスイメージで受け取る人も少なく無いだろう。自民党内部からの渡辺氏批判も、論理的なものはほとんど無くて、こういった心情的な批判ばかりだ。

横から一歩引いて見れば、論理の欠片も無い噴飯ものの渡辺氏批判には白けると同時に、あっ、こりゃ自民党オワリだなとの思いが強くなってしまう。形の上では内部造反に見えるので、それほど人々の関心を集めないが、内心そう思っている人は少なくないと思う。その内心が表に出て支持を得たなら、一気に自民党内部に雪崩現象が起き、政権は崩壊する。

では、何時それが表に出るのだろうかと言えば、それはもう既に臨界点に達しつつあるんじゃないだろうか。昨日のTV番組で、公明党の女性議員が、「何故定額給付を分離しなければならないのか」と憤慨していたが、私から見れば根拠の無い強がりに過ぎず、「何故分離しちゃいけないの?」という疑問の方が強い。

この公明党議員に限らず、自民党議員諸氏も同じだが、論理的根拠が全く無いことを、雰囲気だけ当然のごとく主張するサマが多すぎる。AとBが正しいと主張するなら、AとBを別々に議論し検証しても何ら問題ないはず、一緒でなければならないならばA・Bどちらかに欺瞞があり検証されると答えられないからだ。

何物をも突き通す剣で、何も通さないという盾を刺せと言われたら困るから、刺す必要なんか無い!としたり顔で言うしかない。明らかにおかしな事もしたり顔で主張されると騙される人は少なくないが、そうそう何時までも騙し通せるものではないだろう。だから、もうそれが臨界点に近づいていると思うのだ。

野党がいくら騒ごうと、世論調査で内閣支持率がどんなに下がろうと、内閣に居座ってしまった連中を引き摺り下ろすことは制度上できない。出来るのは内部崩壊だけだ。渡辺氏の処分が軽かったということは、次に内部造反しても軽いだろうということを予感させるから、造反はやがて本流となり一気に加速するだろう。

そのピークが何時かだが、何時になっても自民党が崩壊することには違いが無い。そして後になればなるほど、そのダメージは自民党にとっても国民にとっても大きいだろう。居座りにはかなわん、この国は太郎ちゃんのオモチャにされちゃったのだ。

では、また。

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