« 国民を人質に取る「居座り内閣」 | トップページ | 宿題出されちゃった政府自民党のふがいなさ »

2009/01/05

今こそ首都移転じゃないの(その1)

「みぞうゆう」とか言う危機を迎えて、早3ヶ月。太郎ちゃんは、これからもテキトーなことを言っては、居座りつづけるだろう。実際、新年の書初めとやらで、相変わらずの言葉遊びには辟易する。では絶望的?いやいや、新年早々それはないな。ここは、イッパツ、何とか絶望の中の希望を見出そう。

では、絶望の中の希望とは?ウ~ン、ちと切ないけれど、太郎ちゃんが、どんなに居座ってもあと9ヶ月ってのがそれかな。だから、その先を考えよう。それは何も、9ヶ月待たなければ何も出来ないということでは無いだろう、今から考えたとして、どんなことであろうとも、今の日本、そう簡単には、動かないから、ちょうどいいかもしれない。前向きに考えようという訳だ。

で、思うのは、掲題の通り、今こそ首都移転じゃないの?と言うこと。首都機能じゃなく、あえて首都と言っておく。首都機能移転については10年程前盛んに話題になったけれど、最近は鳴りを潜めている(気がする)。

ちょうどそのころ(平成10年)5全総(第5次全国総合開発計画)が「21世紀の国土の
グランドデザイン」と銘打って発表された。
一極一軸型から多軸型国土構造を掲げた5全総の目標年次は、2010年-2015年。まあ、誰も信じちゃいないだろうが、一応そうなっている。

で、今でも、首都機能移転の候補地は、①栃木・福島地域、②三重・畿央地域、③岐阜・愛知地域が有力とされているが、タブン何の根拠も担保も無いだろう。なにしろ、議論がまとまらない。石原都知事でさえ、この議論になると「首都」の「知事」としての職務にプライオリティを置いてしまい、話にならない。

でも、もうそんなこと言ってられないかもしれない。世界恐慌に突入し、100年に一度の国家的危機がささやかれているのだから。緊急経済対策なんて言ったって、あーでないこーでもないと、実際のところ、効果はおろか何も実現しそうに無い。

大体において、道路族に代表される土建派と、構造改革を目指す改革派とのいがみ合いが、ここ数年のパターンで、守旧派と改革派の主導権争いみたいな構図だから、何となく改革派がリベラルでカッコ良く見えてたけれど、格差の広がりに直面すると、そうも言ってられないと、皆さん、迷い始めたような気がする。

で、思うのだけれど、土建派が時代遅れなのは、間違いないけれど、それは中央集権と一極集中の国土構造がほぼ完成しつつあることと(←良い悪いではなく、事実として)人口減少によるモータリゼーションの衰退を背景にしての話だ。

国土建設の途上にあっては、土建国家は、それはそれで意味があったし、実際のところ経済波及効果1.8倍で、内需拡大にも寄与してきた。・・・と思う、タブン反論されそうだけれど、まあ、イイヤ、先行こう。

でだ、もし、ここで首都機能が移転し、ついでに首都も移転すれば、多極分散とか多軸型国土構造なんて、いちいち掲げなくたって、否応無しに現実化するだろう。殆ど利用されない道路じゃなく、新しい国土構造のために必要な道路だから、大儀名文も立つし、実際上も機能する必要な基盤整備だ、文句あるまい。

現状のまま、公共事業で雇用を促進したりや経済を刺激するのは、それはそれで意味があるとは思うが素人から見ても、事業の必然性が希薄で、いかにも意義がなく効率悪い。痛んでも無い道路をほじくり返し、また埋めるとか、誰が使うか分からない道路を新設したりするのが関の山だろう。

あるいは、お決まりのハコモノを造って、後で維持できなくなって負の遺産だ。とは言え、こういう発想しか出来ない人々も大勢いて、相も変わらぬ期待を抱いている。これも良い悪いではなく、こうであると言う事実だ。

と言う訳で、まずは首都機能移転効果の第1点目は、瀕死状態の建設業界が救われ、雇用が拡大すると言うこと。日本全国、建設業の無い所なんて無いから、地域経済に与える影響はでっかい。

2点目は、地方の再生だ。地方が衰退しているのは、1極集中という国土の不均衡な発展から来ている。江戸時代は各大名によって地方が統治され、しまいには薩摩の片田舎(失礼!)が、幕府以上の力を持つまでに発展した。

そういった、かつて江戸時代に発展した都市の名残が現在の地方都市だ。ところが、こういった地方が発展した原動力即ち統治権が奪われ、廃藩置県と大日本帝国憲法の下、強力な中央集権化が、戦後の新憲法下でも推し進められ、1極集中した。

地方が衰退するのは当たり前だ、地方が衰退するような国家体制と国土構造を造っているのだから、地方分権とは名ばかり。国家が、あらゆるガバナンスを独占し、しかもその執行機関の中枢を東京に置いていて、そりゃないだろうー。こうした1極集中の原因を取り除かないで、形だけ多極分散だの多軸型国土構造を真顔で議論するなんて、ホント不可解で、首を傾げてしまう。

勿論、1極集中にも良い面はあって、集中した極の内部では非常に効率が良い。国交省から農水省に行くのに、歩いて5分とかからないのだ。もし、北海道に国交省、九州に農水省だったら、そうはいかない。移動に電車や飛行機を使って非効率的だから環境負荷が増大するばかりだ。

でも、よく考えると、そもそもそういうシチュエーションの必然性が、IT化が進んだ現代では希薄だ。それでも集積が必要だとするならば、首都機能移転ではなく首都を移転すればよい。あらかじめ環境負荷を考え、都市計画を立てて移転すれば、その方が良いだろう。

でもそれでは、首都が移転して来た地方は良いけれど、その他の地方は再生しないから、課税権・徴税権を含めた地方分権が必要だ。まあ、その辺のフォローアップは多々あるので、おいおい考えるとしても、首都機能若しくは首都移転が実現すれば、地方の活力ある再生は間違いないだろう。

3点目は内需拡大だ。これは1点目とダブる効果ではあるが、建設業が生み出す付加価値は、海外に輸出するものでは無いから、内需が拡大する。てゆーか、話がチョイ横に逸れるが、そもそも、日本は本当に外需に依存してるのだろうか。どーも統計のマジックに乗せられているような気がする。

以上は、「みぞうゆう」の危機に対しての考察だ、首都若しくは首都機能移転のその他の効果、或いはもっと重要な意義や付帯すべき道州制については、ココでの論点ではないので各位、ネットで調べて欲しい。

最後に、では何故首都機能移転が実現しないかについて考えてみよう。答えは簡単、①既得権益と②利益誘導のせめぎ合いからだ。これについては、次回に述べよう・・・では、また。

↓ ↓ ↓

人気blogランキングへ

|

« 国民を人質に取る「居座り内閣」 | トップページ | 宿題出されちゃった政府自民党のふがいなさ »

コメント

Yutakarlson様、コメントありがとうございます。

定額給付は短期的には効果あります。確か前回の地域振興券の時も、商業統計にそれが表れた様に思います。ですが、おっしゃるように、それは一時的な効果です。とは言え、むやみやたらと定額給付を非難する気にはなりません。かといって、勿論賛成ではありません。

要は、対処療法ではなく根本的な対策が必用であり、それは少なくとも定額給付ではなさそうです。やはり根本的な内需拡大策が望まれます。その一つとして首都移転を挙げてみました。

但し後ほど、拙ブログに本日アップしたいと思いますが、首都若しくは機能の移転を現下の中央集権体制下で考えることは,論理矛盾を含んであり実現は困難。基本は道州制でしょう。

ところで、ブログ、拝見しました。早速、お気に入りに登録しました(ただし、閑無し状態が当分続くので、マメに訪問は出来ませんが)。よろしくお願いいたします。

投稿: ベンダソン | 2009/01/11 16:32

こんにちは。内需拡大は当然の帰結だと思います。私は、ここ当面半年から1年くらいは、定額給付金や道路を整備するなどのばら撒き型の従来の内需拡大策も功を奏すると思います。ただし、いつまでもそれだけではいずれ行き詰ると思います。やはり、20世紀末から全く別次元の社会に突入してしまった、新たな社会に対する新しいインフラやシステムの整備をすべきであると思います。政府に関しては、インフラなど(法律・税制・その他社会基盤)の整備はできますが、そのインフラの上で実際にシステムをつくりあげるは、民間企業だと思います。特に社会問題の解決にあたるNPO(民間非営利企業)が大活躍する必要があると思います。詳細は、是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2009/01/11 13:00

かなぶん様、コメントありがとうございます。


>一万5千円・・・・・・・・・。くれても何の足しにもならないでしょう。

いや、お布施の原資かも。

一万5千円ばら撒いて、それを某宗教団体がお布施でごっそり回収。信者は自分の懐痛めず、寄付が出来て、功徳がもらえる(と思ってる)。

教祖様の懐にはごっそり巨万の現金が・・・・。
だから、某政党は必死なのか?なんて、んなバカなことはあるまい・・・と思うのですが・・・・。

何故分離して議論できないのか、こだわり方が不自然だと、つい、そんな勘ぐりも入れたくなります。

投稿: ベンダソン | 2009/01/06 22:08

お久しぶりです。

いや~大胆ですね~~。
しかし、これ位の大放出しないと日本再生は難しいかもしれませんね!
但し、政権交代後で完全に天下りを根絶してからって条件で!!

一万5千円・・・・・・・・・。くれても何の足しにもならないでしょう。笑
私は、貰ってもコンビ二の前で一財産抱えておにぎり食べてるおじいさんに、お金の使い方説法した上で差し上げる予定です。

このままいけばいずれ大手ゼネコンも吹っ飛ぶでしょうから・・・・・。
意外と面白いかもしれません。

関空建設等に登場した外国資本も勿論不参加でお願いします!笑
あくまでも「内需」です。


投稿: かなぶん | 2009/01/05 22:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今こそ首都移転じゃないの(その1):

« 国民を人質に取る「居座り内閣」 | トップページ | 宿題出されちゃった政府自民党のふがいなさ »