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2009/03/11

ペリカン文書?

よく道義的責任というが、いったい何の事なんだろうか。分かるようで分からない。手元に有る新明解国語辞典を引いても出てない。有るのは「道義」だ。意味は、「人の踏み行うべき正しい道」なんだそうだ。

YAHOO知恵袋のベストアンサーを見ると・・・、「常識に照らし、社会批判(後ろ指をさされる)を受けてもしかたのないルール違反に伴う責任」を「道義的責任」と呼ぶ。簡単に言えば「国家権力の制裁を伴う」「道義的責任」のことを「法的責任」と言うことができる・・・。なんだそうだ。

とすれば、人の道に反してなかったり、ルール違反してない者には道義的責任を問えないと言う事だ。で、とても不思議な事に、自民党諸氏は小沢代表に、道義的責任を取って辞めるべきという。

しかし小沢代表は、何もやましいところはないと断言し、検察と全面対決姿勢を崩さない。何らやましいところ無ければ、当然そうなるだろう。これで道義的責任を取ってしまうと矛盾してしまうではないか。が、それにも関わらず道義的責任があるというなら、何が、同義的に違反しているかを適示しなければ、そっちの方が同義的にオカシイ。

で、どうも、この手の事件が有ると道義的責任とよく言われるから、たぶん世の中の印象としては、疑惑を持たれたら道義的責任を取れということのようだ。そこで今回の疑惑は何かと言えば、表向きは政治資金規正法違反容疑だ。だがその裏にはもっととんでもない疑惑が生じている。

疑惑1:何故証拠が明らかな方が捜査されない?

先ず表向きの疑惑を見ると、西松建設からの迂回献金を知っていて受けたか否かが論点だ(ホントの論点は、政治団体の実体の有無)。これを考えると、先ずは西松建設の住所を収支報告書に書いている自民党側が怪しいと見るのが普通だろう。

問題の、政治団体が西松建設のダミーと知らずに、偶然に住所が西松建設と一致する確率が、一体いかほどのものか、天文学的確率だ。これが偶然として済まされるなら、いかなる証拠も偶然で片付けられ無効になるだろう。

不思議でならないのは、小沢代表側が出したとされる西松建設への献金請求書なるものの書面が一向に分からない点だ。小沢代表名で、小沢個人宛に企業から献金してくれと書いてあるのだろうか。企業に献金を求め、実際に献金があった時は、それを個人で受領しては違法になるから団体で受けるのではないだろうか。

文面が分からないから、あたかも個人がおねだりしたように報道されているが、そこのところが良く分からない。前エントリーにも書いたが、肝心の原因と結果の繋がりが見えないのだ。それに比べれば、住所を記載している事の方が、はるかに証拠としては確実だと思う。なのに何故、これが問題にならないのだろうか。

企業の迂回献金では?との表向きの疑惑を素直に考えると、この住所記載疑惑から、捜査のあり方に、疑惑が生じてしまうのだ。献金疑惑どちらが疑惑としてヤバイかと言えばコッチの方だ。

単に小沢代表への政治資金規正法違反疑惑ならば、小沢氏個人の問題だが、捜査の動機が不明朗となれば、検察ファッショに繋がり、国家全体が危うくなってしまうからだ。検察OBが言う金額の多寡は素人でも分かる詭弁だし、小沢氏側に証拠があるからというのも、明らかに事実は逆で自民党側に証拠があるから、全然説明になってない。検察のやる事には一々説明責任はいらんと言うわけだろうか。もう、未開の国丸出しではないか。

疑惑2:叩けばホコリが出そうなのは自民党では?

次なる疑問は、政治資金規正法違反は別件で、本命容疑が有る?との憶測だ。誰もが小沢代表は献金の違法性を知っていたのではないかと思うかも知れない。このヘンのところは良く分からないが、方や自民党は経団連1団体だけで30億円もの献金を受けるのだから、重箱の隅もいいところだろう。

小沢氏側をとっ捕まえてギチギチ締め上げれば、何がしかのホコリは出てくるだろう。狙いは西松に対する口利きであろう事は容易に想像がつくし、その可能性は有るやも知れない。だがその程度は、自民党と比べれば桁違いに小さい誤差の範囲だろう。

なにしろ、方や同じ献金を受けた自民党諸氏は政権与党の閣僚だ、持ってる権力の桁が違う。方や小沢氏は党首とは言え野党だ。叩けばホコリが出てくるのは自民党の方だろう。小沢代表には大変申し訳ないが、完璧に清廉潔白だとは思ってない。だが、それを言うなら自民党の方が遥かに怪しい。疑惑を持つなら自民党諸氏にと思うべきだ。

疑惑3:不自然すぎる検察捜査

現代の検非違使としての検察捜査は信じたい。けれど、以上述べたように不可解で公平さを欠いた小沢氏秘書タイホや、印象操作と思しき情報リークがあったりでは、その信頼感も怪しくなってきて、小沢氏が言う国策逮捕、選挙妨害との主張の方が辻褄が合ってしまう。

せめて同じように西松側から献金を受けた19人全員の秘書を逮捕すべきだ。金額の多寡や証拠云々では納得できるものではない。証拠を探すのがアンタ達の仕事だろうと言いたくもなる。だから、ココからは、検察の狙いが、不正献金容疑ではなく別にあるとして話を進める。

とすると、前秘書の参考人招致も腑に落ちない。仮に容疑が事実としても既に時効ではないのだろうか?時効が近づいたからと言う秘書逮捕理由と矛盾する。しかも、例のヨッパライ宰相中川氏の対立候補とくれば、小沢氏が言う「選挙妨害」というのもうなずけてしまう。

検察は、本当のところ、一体どんな容疑で何を追っているのか、よく分からないが、同じ情報リークするにしても、容疑をリークするならまだしも、印象操作の情報リークばかりでは、選挙妨害が狙いと考える方が辻褄があってしまう。

秘書逮捕以来、連日流される情報リークは、一体全体捜査にどんなメリットがあるというのだろうか。捜査とは操作ではない、犯罪の証拠を調べることであって、その証拠を元に罪と犯人か否かを判断するのは裁判所なのだ。だから、情報リークにメリットがあるのなら、裁判に影響があるか、リークが目的であると言う事になる。

法定以外の、マスコミ報道や風評が、裁判に影響があるとは考え難い。とすれば、検察の狙いは情報リークによって小沢氏のイメージダウンを図る?んなバカな、だがそう考えると辻褄が合ってしまう。

だがココで更なる矛盾と疑問が生じる。もしイメージダウンが目的ならば、一体何故?そして別件の確たる証拠を掴んでいるなら、その容疑をもらした方が小沢サイドのダメージは大きいから、隠すのは目的と矛盾する。

そう考えると、検察の勇み足なんじゃないのと思えてしまう。どうもこの辺が、雑に見えて、耐震偽装事件にける藤田社長逮捕とダブってしまうのだ。確たる証拠も容疑もないまま、「何かの力」に突き動かされ逮捕に踏み切ってしまった。でも、根っこがないから、何が何でも立件しなければならない。中川氏の対立候補である小沢氏の前秘書をしょっ引こうとするところを見ると、そんな検察の焦りを感じてしまう。

4.ペリカン文書?

さて、拙ブログは、素人が報道を見て聞いて読んで、あれれ、なんかオカシイと思うことを単純に書いただけだ。真実はどの角度から見ても辻褄が合うが、インチキは角度を変えて見ると直ぐ辻褄が合わなくなる。情報の事実の部分だけを見ていくと、それが分かる。

決定的な事は、自民党に捜査の手が及ばない点だ。かつての田中角栄や金丸信らの時とは、様に「容疑」の対象が一人ではなく多数である事と、その大多数が権力を持った政府自民党諸氏である事が決定的に違うのだ。

だから、小沢代表に対する憶測よりも、一体、何が検察を動かしているのか、検察に対する憶測が膨らむ一方だ。何ゆえこんなに検察は焦っているのか。立件して法定で争えばいいものを、何ゆえ小沢サイドのイメージダウンを図るのか。一体いかなる力が働いているのか。検察は超エリート集団で、しかも法の専門家だ。こんなズサンな捜査のやり方を自分達の発意でやるとは思えない。

何かに動かされていると見たくもなってくるではないか。考えられるのはエリート官僚シンジケートか、アメリカか。そういえば小沢代表のヒラリーおばさん無視とか、第7艦隊云々とか、アメリカにケンカ売ってたな。

ただこのヘンは余り妄想を膨らませても、3文小説っぽくなるが、官僚シンジケートはリアリティある。小沢代表は、下手すりゃ官僚を首にしかねない前歴があるからだ。小沢総理ともなれば、官僚主導の政治は崩れる。

小沢政権樹立を、最も恐れるのは、官僚達だろう。天下りも利権も無くなるからだ。それどころか、首まで危ない。公務員は身分保障され首はありえないが、官僚は超エリートだから、人一倍自尊心が有る。だからいくら制度で身分保障されていても、罵倒されれば自ら身を引かざるを得ない。そう恐れているのではないか。

それと、よく世間では官僚を、国にパラサイトする宦官のごとく言うが、間違いなくこの国を動かしているエリートだからプラスの面は大きい。政治家は居なくなってもどうと言う事は無いが、官僚がいなくなったらこの国はオシマイだと思う。

官僚の全てを知っているわけではないが、知る限りの官僚は決して世間で言うような悪党ではない。それどころか、むしろ誰よりもこの国の事を考えていると思う。シャクだけれども、それが現実だ。だから彼ら官僚のプライドは凄い。だが、それと同じくらい、省益を死守する。

省益イコール廻りまわって私益、天下りの権益に繋がる。だから官僚は国の為に働いてはいるが、マイナス面も多いのではないだろうか。そのマイナス面がモロに出たのが、今回の小沢秘書逮捕だと思う。と言うか、そう考えると辻褄が合いすぎるのだ。

エリート官僚同士、理解しあえる符丁でもって、このまま小沢政権になってしまったら、この国は危ういと思い、本音は自分達の権益が完全に失われるとの恐怖感を、この国の為にはならんと自分自身に言い含め、小沢打倒に動いたように思えるのだ。

そう考えれば、全てが辻褄合って来る。少なくとも、西松ダミーから19人も献金を受けていて、野党党首だけが捜査を受けるなんて事実は、どう理屈をつけても国民をバカにした話だ。その証拠に、今までこの種の事件では一斉に同じ方向を向いて、ターゲットをバッシングしてきた国民なのに、今回は小沢代表「辞めるべき」と「継続すべき」が2対1だ。

こんな事今まであっただろうか。今までならば集団ヒステリーを起こし、小沢バッシングの大合唱になるはず。2人に1人は、この事件どこかおかしいと感じているのだ。

とはいえ、相変わらずマスゴミ報道に載せられているのも事実。パブロフの犬のごとく、小沢代表の説明責任を求める人々がいるが、私に言わせればノータリンだ。小沢代表はほとんど毎日会見をし、説明しているではないか。そしてどこにも矛盾がないから、記者も突っ込んでない。一体目と耳があるのか、アンタに知能は有るのかと言いたくなってしまう。

その一方、二階経済産業大臣は、全然会見を開かない。国会でぬらりくらり答弁を繰り返すばかり、しかも大臣だ。おかしくないか。と、ここまで書いたところで、ニュースステーションで、小沢代表の西松建設への請求書の現物が報道されるというので、すわっとTVに見入ったら、なな、なんと・・・・。

開いた口がふさがらない。「小沢代表の巧妙な手口が明るみに出てきました・・・」と始まったので、あ~あと思いながら見ていくと、何の事は無い政党支部からの請求書ではないか。見ていて腹が立ってきた。何も考えない視聴者はひょっとして、こんな馬鹿げた報道で騙されるのだろうか。

これ。お解りだろうか。別の例に置き換えよう。Aさんが信号無視の嫌疑を掛けられているとしよう。そこにAさん運転の車が青信号で交差点を横切る映像を流して、遂にAさんの無謀運転の実態が分かりましたと、キャプションを流すようなものだ。

これをモノクロ画像で流せば、あたかも信号無視に感じるだろうが、冷静に見れば、横の車が止っているので青信号と分かるが、関心の無い人にはそんな事分からない。ニュースステーションの報道の仕方は正にこれだ。

政党支部からの請求書であるから、何ら問題は無い。元々何の問題も無い事をさもいけない事であるかのように脚色する報道には脱力する。で、無関心層は、この「からくり」という単語だけ聞いて、小沢はケシカランと思うのだろうか。それじゃ土人だ。

拙ブログは、先に述べたように、報道から事実だけをピックアップして考えた感想或いは予想に過ぎないが、ココまでむちゃくちゃな報道がなされる妙にリアリティを感じてしまい、ペリカン文書になりかねないではないか、と思ってしまうのだ。

5.ケンカ両成敗・思考停止の愚

そこでどうしても言いたい事がある。今更マスゴミに怒ってもしょうがないが、「こういうゴタゴタがあると政治不信になりますねえ」とのたまうニュースキャスターには腹が立つ。

ゴタゴタは検察が起こしており、政治不信は自民党が起こしているのだ。現に、あたかも請求書が有るかの様に報道しておいて、出てきたのは何の関係も無い単に「請求書」と言う単語が共通しているだけの書類だ。

結局ゴタゴタを起こしているのは、検察とマスゴミではないか。そこに自民党が便乗し、見た目泥仕合に見せかけてしまっているだけだ。もっともいけない事は、それを思考停止で眺め、単純に、ケンカ両成敗のごとく、「政治不信になる」と口走る事だ。

政治不信を起こしているのは自民党なのだ。思考停止しないで、よく現象を見て欲しい。「政治不信」に持ち込んで、国民の関心を遠ざける事こそが、「彼ら」の狙いなのだから。

6.自民党はどう責任取る?

ところで、自民党諸氏は、小沢代表の道義的責任を問うている。掛けられた嫌疑が事実かどうかに関わらず、疑惑をもたれた事自体がイカンと言う訳だ。秘書が逮捕されたから代表を辞めろという論法が正しいならば、少なくとも自民党はこの論法を守ると言う事だろう。

では自民党に、確認したい。二階氏始め自民党閣僚が、もし逮捕されたなら、政権与党を当然降りると言う事だろう。自分たちは、相手の秘書が逮捕されただけで、その管理者に辞任を要求するのだから、閣僚が逮捕ざれれば、その管理者も辞任しなければならない。

この場合は、野党党首が辞任するのとは訳が違う。与党のままでは辞任した事にはならないから、与党を辞任する、つまり政権を明け渡すと言う事だ。まあ、そんなことココでいくら言っても仕方ないとは思うが、自民党の諸君は、自分達が言ってる事の意味を理解してもらいたい。

もっとも端から、他人に厳しく自分に甘いのでは、何を言ったところで、蛙の面にションベンではあるが・・・・。

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コメント

ペンタクロス様、コメントありがとうございます。

>何人かはわかりませんが悪事を働く官僚がいることです。

そうですね。というか、悪事を悪事とは思ってないかも知れません。ドロボーにも3分の理と言いますか、そういう感覚です。例えば談合。官製談合を仕組んでも、「誰も損するわけではないし、それで業界が上手く動けば経済も活性化する」とかね。

人は、住む世界の「常識」に慣らされがちです。常識を常識として無条件に受け入れてしまうと、いつも間にか同化し感覚が麻痺します。官僚だけではなく自分たちも気をつけたいものです。

投稿: ベンダソン | 2009/03/14 11:02

ペンダソンさん、こんにちは。
官僚が国のことを考えるのは当たり前の仕事です。
何十年か前には「お国のため」を「お念仏」にして多くの人が死んでゆきました。問題は「お国のため」を「免罪符」にして、何人かはわかりませんが悪事を働く官僚がいることです。北朝鮮やオウム真理教と同じようなこの基本構造は「私腹を肥やすためのウソ」でしょう。

投稿: ペンタクロス | 2009/03/14 10:24

めだか様、コメントありがとうございます。

>今起こっていることはかなり滑稽な風刺画なんだと気付きました。


「滑稽な風刺画」とは言い得て妙。その通りです。

取り急ぎ
よろしくお願い致します。

投稿: ベンダソン | 2009/03/13 17:25

日本の今の現状をよく現して下さっています。私は小沢代表を以前から応援していましたので報道の異常さにはびっくりしていますが、それでも報道に踊らされそうになることがあります。ネットで有識者のブログを見て「なるほど」と報道の矛盾に気付き安心、今では何んとしても小沢代表を守りたいと考えています。もし、自分の応援する人でなかったら、きっと同じようにマスゴミに踊らされ、何も考えず、「小沢、悪いやつ」と攻撃していたかも知れません。よく、いじめの報道がなされていますが、この場合も周囲の人間は無関心で何も考えず行動せず、あるいは苛める側にスタンスを置いたりと「何も考えない者」が人を不幸に追いやり、自殺者を出すこともあります。
 「物事は自分の頭で考えて行動すること!」ですね。
 それにしても氏のブログを読むと、今起こっていることはかなり滑稽な風刺画なんだと気付きました。

投稿: めだか | 2009/03/13 14:27

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