火の無い所に煙が立つ国
火の無いところに煙は立たないと言うのが日本古来の諺で、実際その通りと思っていた。煙が立つなら火が有ると言うわけで、とかく人の噂になることは、全く根も葉もないことではなく、何らかの原因があって真実であると言うわけだ。
拙ブログ03/05のエントリー「検察無謬の恐怖」に書いたように、古くは与謝野鉄幹が怪文書の誹謗中傷で、雑誌の廃刊にまで追い込まれたが、事の真偽とは関係なく、火の無いところに煙は立たぬと「誹謗中傷される事」自体が問題とされた。
実際、悪い噂が絶えない人物は、やはり悪事をやっていることが多い。あの人は犯人ではないかとの噂があったが、やはり逮捕された、とかだ。だから逮捕されたなら、先ず確実に悪党に違いないと言う訳だ。これ、経験則でいえばほぼ真理と言ってよいと誰しも思うだろう。
ところが、最近の世相を見ると、どうもそうでもない。むしろ煙の立つところには火が無く、煙の立たないところにこそ火がメラメラ燃えている事が多いように思う。新たな経験則は「火の無いところに煙が立ち、火のあるところに煙は立たない」だ。
<引用開始>
小沢一郎・前民主党代表の政治団体を巡る違法献金事件で、政治資金規正法違反罪で起訴された小沢前代表の公設第1秘書・大久保隆規被告(47)が26日、3月3日の逮捕以来、84日ぶりに保釈された。
東京地裁は25日、大久保被告の保釈を認める決定を出し、大久保被告は保釈保証金1500万円を納付したが、検察側は「証拠隠滅のおそれがある」などとして準抗告。同地裁の合田悦三裁判長は26日、準抗告を棄却する決定をした。
大久保被告は黒のスーツ姿で午後6時過ぎ、東京拘置所の通用口に姿を見せた。拘置所職員と集まっていた報道陣にそれぞれ頭を下げた後、迎えに来た乗用車に乗り込んだ。
大久保被告は弁護人を通じ、「問題とされている政治資金に関しては、適切に処理し、正しく記載したものであり、法を犯す意図など毛頭なく、やましいことをした覚えはありません」などとする談話を出した。
(2009年5月26日19時32分 読売新聞)
<引用終わり>
西松建設献金疑惑で逮捕された小沢氏秘書逮捕は正にこの典型だろう。やれ容疑を認めただの、動かぬ証拠が出てきただの、御用マスゴミが散々に煙を立て、火がぼうぼうとの印象操作に総力を挙げていたが、結局昨日大久保秘書が保釈されると、容疑を全て否認していたことが明らかになった。
あのリーク報道はいったい何だったのだろうか。マスゴミは嘘八百を書き立てていたのだ。マスゴミが流すニュースは熊さん八っさんの与太話だったと言うわけだ。全く無責任な何の根拠も無いウワサを撒き散らして、何の責任も負わないとは、むしろ熊さん八っさんより始末悪い。
そして、火の無いところに煙どころか、堂々と火を焚いて、その痕跡もはっきり残している森田健作氏は、いまだに野放しだ。マスゴミの煽りは全て逆、マスゴミが犯人と言えば犯人ではなく、怪しいと言えば怪しくない人と言うわけだ。
朝日新聞はじめマスゴミは、さすがに恥ずかしいのか、大久保秘書保釈のニュースを報道しない。或いは極めて小さく扱っている。彼らの報道では、大久保秘書は極悪人の犯人ではなかったのか。報道が正しければ、極悪人の保釈を報道しないのは矛盾している。要するにインチキ報道をやっていた古傷に触れたくないのだろうが、そこまでプライドを捨てるなよ、と言いたい。
とにかく思うのは、今のマスゴミはいい加減なだけではなく、むしろ積極的にウソを報道しているように思えるのだ。だからドーデも良い事件・事故の報道ならば、ドーデも良いから、適当に聞き流すが、少しでも政権や体制に関わるような報道では、全て疑って掛かる習慣が付いた。
「~も」「~しか」といった言葉は全て無視、事実だけを見るようにしている。その事実も、「関係者によれば」とあれば「権力のリーク話なのでほとんど嘘だが」と置き換える。少々メンドクサイが、こういう努力をすると、いい加減なマスゴミ報道の向こう側に、おぼろげながら真実が見えてくる。
例えば、前記同様読売を例に「YOMIURI ONLIN3月24日大久保容疑者「どうにか続けて」、西松の献金中止申し出に」を見ると・・・、
「会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規容疑者(47)が2006年春、ダミー団体による献金の取りやめを申し出た西松建設側に、献金の続行を求めていたことが関係者の話でわかった。」とある。(赤字強調=筆者)
この記事はこう読むのが正しい。
「献金の続行を求めていたことが関係者の話でわかったので、献金の続行を求めていないことがわかった」
デタラメな記事では真実を推測できないが、ウソ報道ならばその反対が真実なので、これが分かるというわけだ。その意味では御用マスゴミも惣菜価値はありそうだ(←ちなみに、存在価値と打ったつもりだったが、このほうが言いえて妙だ)。
以下は、拙ブログ03/05検察無謬の恐怖からの自家引用だ。
<引用開始>
毎日、少しづつ、あたかも動かぬ証拠があるかのような情報がリークされ、信じていた人々をガッカリさせる。ところが実際にはその証拠を見た人は誰もいない。耐震偽装で気が付いたいつものパターンだ。読売は早速、小沢代表側が、西松建設に献金を求めた請求書が有ると報道していて、ええーっと引いてしまった。「オザワよ オマエもか!」だ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090304-OYT1T00588.htm?from=navr
でも、落ち着いて考えたら、これはヘンだ。もしそんな証拠があるなら、さっさと小沢代表を逮捕すればよい。恐らく、後になって、そんな証拠はないしリークしてもいないとなるのだろう。人を貶める印象操作は卑しい事だ。これが事実なら、公器の責任においてその請求書をヨミウリは公開すべきだろう。
<引用終わり>
で、後になった今、ヨミウリの報道が冒頭の引用だ。
さて、では新聞やその他御用マスゴミの存在意義は何だろうか。嘘の向こうに真実が読み解けるとはいえ、嘘と真実がまぜこぜだから解読に疲れる。結論を言えば、今や金を出してこんな情報を買うヤツはバカだと思う。1文の価値もありません、て。
それでも、人々が屑情報に対価を支払うのなら、これはある種おいしい商売だし、誰でも実は開業できそうだ。なにしろほとんど足を使った取材をしてないし、ウラも取ってない。
ある時某市の予算に無い予算執行について、続報のための電話取材を受けたが、件のA新聞の記者は、これは犯罪ですよと教えても、自分が書いている記事の意味を理解してなかった。つまり他社がすっぱ抜いたからマネして書いただけであることを露呈していた。
そんな記事なら誰だって書けるし、経費もいらない。随時ネットで新着記事をチェックし、適当にコピペでアレンジして転記すりゃ、立派な記事が出来上がりだ。暇な人間が2・3人いれば大メディア並みのニュース報道が出来あがる。
事件となれば、どうせ警察検察のリーク垂れ流しで、ウラを取ることもしないのだから、これで十分だろう。今や記者なんて要らないのではないか?取材に掛かる経費がほとんど掛からないから収益性抜群、広告がなくたってやっていけるだろう。
でもって、時折暇な人間が交代で本気取材するのだ。権力や広告主に気兼ねする必要がないから、「これはホントです」マークみたいなのを付けて報道すれば、読者に大うけすること間違いない。マスゴミ各社が「小沢氏秘書が自供を始めた」と報道する中、1社だけこれはホントですとして「自供報道は嘘」と報道する。
当然に、記者クラブからは締め出されるが、御用マスコミではないことの証拠として人々の信用を得るだろう。記者クラブで得る情報はどうせクズ情報なんだし、必要とあらば、一歩遅れてパクればよい。読者にしてみれば少々の時間差は、業界人が思っているほど重要ではない。
それより情報の正確さだ。いっそのこと、ほとんどの記事を「各社の報道を総合すると」と前置きして書けば、かえって平均値がわかるし、論評だけは独自の評価を書けば、読者にとっても有益だろう。
繰り返すが、どうせマトモな取材をするでは無し、マトモな論評をするでは無し、だったらこれで十分だし、いかなる権力とも組しない分、その論評は信用できそうだ。
ん、これは良い!?そのうちヒマになったら、ブログ仲間で連合し、こういう報道会社でも創ろうか。今のところ一銭にもならないブログだが、食えるかも知れない。社名はそーだな、後を追うから「夕日新聞」とでもするか。
などと妄想が膨らんでしまったが、マジにこれ、リアリティー有ると思うのですが、誰かやってみません? というわけで、本日これにて。と思ったが、仕事の合間に党首討論をちらちら見ていた感想をチョイト言いたい。
結論を言えば、麻生氏と鳩山氏のオツムのレベルが違いすぎる。そしてそれ以上に政治家としての意識レベルが違いすぎる。鳩山氏が例えば政治資金規正について、法に基づく正しい手続きをしても逮捕されるならば、いっその事企業献金を廃止すべく法案を出すから賛成せよと大局的に言っているのに、麻生氏は、本人がが正しいと思っていても間違っていれば逮捕されるのだと得意満面に言うのを見ると、コイツ大丈夫かと思ってしまった。
討論が終わった後も、議長を制して一言と、何を言うかと思えば、これは党首討論だから答弁ではない、そこのところヨロシクときた。もう、付けるクスリが無い。さすがに鳩山氏も、このバカ何を言ってるのとばかりに唖然としていた。頼むよタローちゃん。
全体に、憲法でいくら免責特権が保障されているとは言え、麻生氏の不適切発言の多さと、強がりなのか何なのか、へらへら薄ら笑いが気になった。
時間がないので一々討論の内容を書くのはメンドクサイから、以上は私の個人的見解だ。自民党寄りの方はまた違う評価をするかも知れないが、私は特段に民主党よりに判断したつもりは無い。もひとつついでに言うと、鳩山氏はマスコミを非難していたので、マスコミから良くは報道されないかも知れない。
どの道、マスゴミの批評は本日の記事に書いたようにほとんどあてにならないから、各位ご自身の目と耳で確認されたい。オツムと意識のレベルが月とスッポンほど違うことが分かるはず。
では、ホントに本日これにて。
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コメント
皆様、コメントありがとうございます。
>せず様、
ホントめちゃくちゃです。どれくらいめちゃくちゃか、本日ブログ記事アップしましたのでご覧ください。
>norizum様、
麻生さんが身につけた特殊な帝王学とは、超鈍感、無知などがキーワードのようです。いったいどんな教育を受けたのやら。
>ペンタクロス様、
政権が交代を実現させるためにも、ここは民主党を盛り上げましょう。
投稿: ベンダソン | 2009/05/31 20:07
ペンダソンさん、おはようございます。
政権が交代したら、真っ先に「補正の補正」から手掛けるよう働きかけましょう。火事場ドロボウ官僚の追放を天下りシステム逆活用(飛ばし)で、など。
投稿: ペンタクロス | 2009/05/30 07:51
nobusukegouさん、鋭い感想ですね。
激しく同意です。
国民の感情を完全に無視して居座りを続ける麻生総理。ここまで周囲の目を無視して自分を保持できる人は、そう沢山はいません。よほど特殊な帝王学を身につけたお方なのでしょうね。彼を見ていると麻生財閥なるものが単なる「成金」なのだという事が良くわかります。
投稿: norizumi | 2009/05/30 04:14
兄ぽっぽは信用できない
投稿: 小倉 | 2009/05/29 22:46
こんにちは
世の中滅茶苦茶ですね。
疑惑で騒がれた人が代表を退き、現行犯で逮捕された人が1ヶ月で復帰。
明らかに矛盾しており、誰もが煙に巻かれたような気分になっているのに、そのような報道は一切なし。
これじゃ、堂々と悪を働くやつが正義だとでも暗に言ってるようなものだ。
こんな狂った時代だからこそ、動機のない犯罪という不可解なものも生まれてくるのでしょうね。
「答弁ではなく討論ですから」
私も聞いて思わずコップぶつけたくなりましたよ。
首相がこれなんだから、何が起きても不思議ではない。
投稿: せず | 2009/05/29 16:49
皆様、コメントありがとうございます。
>nobusukegou様、
お気持ち、よく分かります。私はタローちゃんが最後の得意そうに「答弁ではなく討論ですからそこのところヨロシク」と言うのを聞いて、すすっていたコーヒーを噴出しました。
>らむちゃのパパ様、
「男子三日会わざれば刮目して見よ。」といいますから、岡田氏であっても上手くやったと思います。てゆーか、誰が討論しても勝てるんじゃないでしょうか。にしても鳩山氏は立派でしたね。
>ペンタクロス様、
「心ならずも犯罪の片棒を担がされている人たち、今こそ反旗を翻してください。」との呼びかけ、良いですね。拙ブログでも呼びかけたいと思います。
投稿: ベンダソン | 2009/05/29 10:22
ペンダソンさん、こんにちは。
「国民の最大の関心事は小沢さんの説明責任だ」とウソをついていた麻生さん、本当の関心事は「検察の説明責任」です。ただしこれはマスコミの世論調査では絶対に出されなかった質問。つまり「マスコミがそのことについて世論調査をしなければ、それは国民の関心事ではない」という恐るべき世論操作手法です。
そしてこのことは「検察が逮捕すれば犯罪で、逮捕しなければ犯罪ではない」という犯罪操作とリンクしています。
これは<政・官・業・報>トップによる確信犯罪です。彼らに脅されて心ならずも犯罪の片棒を担がされている人たち、今こそ反旗を翻してください。まともな国民は総てを見透かしていますので、間違いなく大きな支援が得られるでしょう。
投稿: ペンタクロス | 2009/05/28 13:37
マスコミの偏向報道は、構造的なものですから自衛するしかないですね。あまりに露骨で酷い今度のことで、多くの人が悟られたと思います。
それにしても、鳩山代表の演説、堂々していて筋が通っていて、西松建設の問題も真っ正面から寄り切って主張されていて感動ものでした。岡田氏なら、あのような立派で堂々とした党首討論はできていないと感じました。
投稿: らむちゃのパパ | 2009/05/28 03:06
鳩山氏の発言を聞くために、麻生の分まで聞いてしまい
気分が悪くなった。(こんな屑が総理大臣・・・やくざが使い慣れない丁寧語を使ってるような)食事時間で無くて良かったなー。
横須賀の祭りでの小泉Jr.の映像がだぶって、閉ざされた社会で「お坊ちゃん」とちやほやされ続けるとこんな老人になるんだと確信しました。
投稿: nobusukegou | 2009/05/27 18:59