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2009/06/12

双方釈然としない簡保の宿売却問題

誰の味方をするではなく、簡保の宿売却問題は、皆が簡単なことをややこしくして喜んでいるように見える。オリックス不動産に一括売却予定だった「かんぽの宿」譲渡額は109億円。いったんは入札し決定したものの批判が相次ぎ、入札取り消しになったことは記憶に新しい。

きっかけは、TVをはじめとするマスコミ報道だったが、マスコミを信用しなくなった私は、すぐウラを感じてしまい素直には受け取れない。よくTV報道で見た映像は、入札で排除された業者が、ウチは400億円を提示したが入札から外されたというもの。たぶん皆さんもごらんになったことだろう。

或いは、かんぽの宿を1万円で売却した云々。本当に1棟だけを1万円で売却したわけではあるまい。一括売却の中の1棟の査定が1万円だっただけなら、言葉のアヤみたいなもんだ。別に1万円が妥当と言ってるのではない、買った総額とその手続きが適法なのかが問題なのに、買った側が見積もった内訳の一部を問題にするピンボケぶりが不思議でならないのだ。1万円を1億円と見積もったら、1億円で買ったとでも言うのだろうか。

郵政民営化に際し、「かんぽの宿」は5年以内の売却か廃止を義務づけられている上、放って置けば不良資産(既に不良資産?)となるから、売却するのだろう。ならば400億円で買いたいと言う業者に売ればよい。

あるいは、入札資格制限を設けずに、一定期間内決済を条件に、一般競争で入札させればよい。よほどの資産家か、銀行が付いてなければ購入は無理だろうが、それで良い。何しろ目的は高値売却なんだから。

で、万が一にも、落札しましたが、冗談でしたではすまない。違約金を払えなければムショ行きだからだ。別に、これは郵政云々とは関係ない不動産取引の違約金は当たり前のこと、払えなければ詐欺だ。

はたして400億円で買いたいと言っていた業者は買うだろうか、そして400億円を払えるだろうか。「買いたい」と言う希望と「買う」と言う行為には天と地ほどの差がある。100メートルの世界新記録を立てたいと思うことは誰でも出来るが、実行できるのはウサイン・ボルトただ一人なのだ。

かんぽの宿問題には、こういうまやかしがそこいら中にちりばめられていて、全てが漠然とした感情論で動いているように見える。だから全てが胡散臭い。ではどうするか。だから論点を明らかにして一つ一つの問題を直接解決すればよいと思う。

いっぺんに2つのことを問題にするのも無しだ、話が見えなくなってしまう。売却価格が安い或いは手続きが不透明と言う論議に、売却は証拠隠滅だとか、そもそも論など訳の分からないことを持ち出されると白けてしまう。

売ったら消費してしまう大根や菜っ葉の売り買いをしてるのではない。ものは不動産だ、簡保の宿のどこかに死体が埋まっているとか、機密文書が隠してあるというなら別だが、不要な資産或いはお荷物になりそうな資産を売却するのだから正しい手続きと正確な記録が残っていれば良いはず。

で、西川氏辞任云々が問題となっているが、そも何故西川氏が辞任しなければならないのかが今一よく分からない。不透明なかんぽの宿売却問題から端を発してると思うが、だったら今述べたように、ごちゃごちゃ言わずに一般競争入札で売却してみれば良い。

その結果400億円で本当に売却されたら、オリックスと西川氏の関係はオカシイ、背任でも何でも裁けばよいではないか。いや金額だけの問題ではないと言うならば、何の問題なのか明らかにして、それを条件付けて入札すれば良い。

そういう、そもそもの話の原点が不明確なまま、情緒的にオカシイ、オカシイとマスコミが騒いでいるから、なおさらオカシイと思ってしまう。トキを焼き鳥にしてはいけないなら、いけないと法や規則に定めれば良いのである。

なのにトキを焼き鳥にしようとしているのを野放しにしておいて、現場を押さえたって、じゃあ次は?だ。

同じ様に、かんぽの宿を日本郵政が保有し運営することが望ましいならば、売却しないで保有すればよい。赤字が問題ならば売却すればよい。ともかくも論点を明らかにしてストレートに対応すれば良いではないか。

すくなくとも、散々言い尽くされてきたことなので、赤字施設の売却は問題なかろうから、これを透明な入札で先ずは、売却してみればよいと思う。全ては明らかになるだろう。それをやらないのは、取調べの可視化を拒むようなもの、やらない理由は全てが明らかになっては困る人と言うわけだ。

で、批判する側も、批判される側もやろうとはしない。だから両方とも怪しい。と言うことは西川氏の辞任論議は、お互いが茶番を承知で、夫々の思惑を優先し、本質から国民の目をそらせているのだろう。

西川氏が辞任しようが続投しようが、そんなこと自民党が政府である限り、何も変わるわけないではないか。どっちでも良いから、先ずは政権交代しかない。交代してしまえば、西川氏だろうが誰だろうがメスを入れて、事を明らかにすれば良い。

まあ、野党としては、だからと言って黙ってるわけには行かないのも事実だから、騒がざるを得ないのも理解できるが、所詮その程度。要は国民の選択次第だ、このままで良いと思えば自民党、変えなければと思えば民主。好き嫌いではなく、自分達の生活、この国の行く末をどう考えるかだ。

本日これにて。

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コメント

nobusukegous様、珍県民様、コメントありがとうございます。

よろしければ、次のエントリーをご覧いただければ幸いです。

取り急ぎ

投稿: ベンダソン | 2009/06/19 11:09

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-6436.html
上の記事などを読めば、わざわざ言うべきことは何もありませんが、
 実際の取引相場は、不動産評価額よりは高いのが普通ですから、評価額856億円の物件を400億円で買えば大儲けできると、不動産屋が考えるのは、当然のことであり、もし、落札しても銀行から融資が受けられないとしたら、どんな仕組みがあるのでしょうか。
 
 ばら売りすると、地方自治体なども含めて、本当に誰でも買えてしまいますが、100億でまとめ売りとなれば、銀行の融資なしには、誰だって買えません。
 最初多くの業者が入札に参加していたのに、次々と脱落していったのは、結局は融資が受けられないことに原因があります。
 銀行にとっても美味しい仕事ですが、金融も不動産も許認可の世界であり、官から抑えられたら何もできません。

投稿: 珍県民 | 2009/06/13 10:26

郵政官僚が私物化してきた利権を、民間と言う名の下に来た進駐軍に貢ぎ物として差し出し、仲間に引きづり込み組織を防衛、引きづり込まれた連中も元からその気ですけどね。

売却手法は、業界人なら皆知っている古典的手法です。
都市整備公団・・又名前が確か変わったと思うが?
5年ぐらい前までやっていた「民活」による事業コンペを謳った売却・・・取得時評価額で、事業内容審査という恣意性を担保に事前に決めた業者への売却(応札関係者は、示し合わせた関係社で形式を整える、異分子が闖入したときには、今回の事件のように条件を変えるなり、最悪理由をつけて中止)・・・売る方も、買う方も暗黙の了解
が有る中での出来レース。

今回は郵政民営化の問題と鳩山氏の性格と合わせて、問題が複雑に見えますが、不正とされる構図は単純です。

政権交代による官僚体制へメスが入らない限り、国有財産の私物化は永遠に続きますね。

投稿: nobusukegou | 2009/06/12 17:23

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