« これがスキャンダル? | トップページ | 単語に反応する人々 »

2009/09/17

余談~形の不思議

今の若者は、車に興味がないと言う。私がガキの頃は、車はステータスだったせいか、ケッコウ憧れていたけれど、今やそんなもの当たり前どころか、大気を汚す元凶でダサイとさえ思われているようだ。

Hondas600 で、かつて日本にはホンダS600とS800なるスポーツカーがあった。両車は長さが3.5センチ違うだけで外形はほぼ同じ。エンジンが600ccと800ccがあったというわけ。それがこれだ。(写真はS600

主要緒元は、排気量606cc、全長33003335)mm、全福1400mm、全高1200mm、軸距2000mm。輪距1115mm。実に切りの良い数値なので驚くが、もっと驚くのが数値そのもの。これまさに現代の軽自動車より小さいのだ。

これを現代の軽規格と比べてみよう、

     1990年規格=660cc 、全長3300mm、全幅1400mm

     1998年規格=660cc 、全長3400mm、全福1480mm

まさに、90年の軽自動車とピッタリ同じなのだ。98年の軽規格に至っては、さらに100mm長く、80mm広い。

Beet で、こちらは同じホンダのビートという軽スポーツカーだ。ご覧の通り、S600800)と比べて、ずんぐりむっくりしていて、いかにも寸足らずな感じだけど、その主要緒元は、排気量656cc、全長3295mm、全福1395mm、全高1175mm、軸距2280mm、輪距1210mmだから、長さ幅はほぼ同じ、測り方の誤差の範囲だ。この寸法で全高はビートの方が25mm低いから、ビートの方が低く安定した形に見えるハズ。

でも、どうだろう、この2つを比べて見ると、どう見てもS600800)の方が長く、幅広で低く、伸びやかで安定して見える。これ、決して写真のせいではない、実際に目にした印象もこのまんまなのだ。

Kopen これはたまたま、同じホンダ車同士の比較なんだけれど、他の軽スポーツカーでも同じだ。こちらのダイハツ・コペンは98年規格だから全長3395mm、全福1475mm、全高1245mm、軸距2230mm輪距1300mmと、長さ幅がそれぞれほぼ100mmワイドになってるが、もっと寸詰まりに見える。

形の不思議というか、デザインのマジックなんだろう。昔から不思議でならない。たぶん、今の軽は出来るだけタイヤを4隅に追いやって安定性を得る設計なのと、ボディサイドの下部への回り込みを少なくしているから、ずんぐりに見えるんだろう。確かに見た目も安定して見えるが、軽快感とは程遠い。それにどー見ても、どっかガマンしたデザインはカッコ良くない。

ともかくも、調べてみてびっくりするのは、いかにもスポーツカーらしい軽快感溢れ、伸びやかなデザインのS600800)が今の軽よりも小さい90年規格だと言うこと。どう考えてもはるかに大きな車を縮小コピーして軽自動車サイズにして印刷したようにしか見えないのだ。

さらにたまげるのは、その性能だ、エンジンはDOHC4キャブで600800)cc 5770)馬力。実にリッターあたり94馬力。1万回転を常用できたのだ(正確に言うとレッドゾーンは9500)。馬力はもスゴイがなんてったって1万回転だ、そのエクゾーストノートたるや、フェラーリも真っ青、レーシングカーそのものだった。これが今から40年以上前に売られていたのだよ。

我が愛車スーパーセブンも基本設計30年前の公道を走るレーシングカーだけれども、エンジン音はとてもホンダにはかなわない。スペックも性能も、40年経って今なお、現代のスポーツカーより上を行ってる。こりゃスゲーと唸ってしまうのである。

600でも800でも、あれを維持するのは到底不可能だから、レプリカが出ないものかと期待するが、一向にそんな気配はない。で、思うのは、よそのメーカーがS600を造ったら怒られるだろうが、ホンダが造る分には文句言われるはずもない。

で、ホンダ様にお願いしたい。現に軽のスポーツカーを造ったのだから、あのS600やS800をそのまま現代に復活してもらえんかね。もちろん外見だけではなくエンジンもちゃんとDOHC4気筒でだ。なんだったら6気筒15千回転なんてのものいい。

15千回転かあ、ンダの技術力とピストンスピードを考えたら、不可能じゃないはず。うっ、想像しただけでいっちゃいそう。

軽のスポーツカーというと、贅沢なのに経済的と言う相反する要素がチグハグな感じで、妙にビンボー臭い感じが否めないが、これだと軽自動車ではなく復刻したS600がたまた軽規格に収まっただけで、ライトウェイトスポーツカーはかくあるべしと言う必然性があって、絶対売れると思うのだけれど・・・、ダメかしら。

なんて見果てぬ夢を、いまだカーマニアなベンダソンは、見るのです。

余談ついでに・・・、S600と言う車、軽より小さいけれど、身長172センチの私には決して窮屈ではなかった。コクピットにすっぽり収まると見動きは取れないけれど、窮屈に体を折りたたんでという感じではない。この辺はスーパーセブンも同じで、車に乗るというより着る感じだ。ただし182センチの愚息では当然着る(乗る)ことは出来ず、まるで子供自転車に大人が乗るようではあった。スーパーセブンはもう15年乗っているけれど、助手席には愚妻が一度乗ったきり。排気管で火傷したと、回し蹴りを食らってしまった。以来、雨が降ろうと、炎天下だろうと排気ガスに顔を真っ黒にしながら、私はストイックに一人で乗っている。

余談ついでにもう一つ、新総理のご子息がTVインタビューされていて、その専門領域が私と同じだったので、あれれ、もしや同じ学部かも?と、同窓会名簿をひっぱりだしたら、あった。別にどうと言うこともないけれど、なんとなく親しみを覚えてしまった。方やベンダソンはヘタレブロガーという違いがあるが・・・。

以上本日、まったくの余談にて。

↓ ↓ ↓ 

人気blogランキングへ

|

« これがスキャンダル? | トップページ | 単語に反応する人々 »

コメント

そーですね〜!
復刻したら、S2000より売れちゃったりしたら笑い話にもならんでしょうね!笑
メーカーも、売上ばかり気にするならやってみればいいんですよ。
他にも、ハコスカとか儲かりそうな車は結構あります。

現行車が何故売れないのかがよ〜〜く解るのでは?笑
初心に帰れとは良くいったものです。

軽トラ、全く同感です!
会社の軽トラでヒールアンドトゥーやって喜んでおります。笑


現在のF1は回転数増加によるフリクション増加の非効率と戦っているようです。
油圧なんか、かなり低いとどこかで読んだ覚えがあります。
来期からモズレーさんも外されるみたいなので、レブリミット規制撤廃になることを楽しみにしている次第です!

フォーミュラー1は苛酷な実験室であって欲しい私です。

目指せピストンスピード音速越え!!笑

ありえませんね。笑

それでは!

投稿: かなぶん | 2009/09/19 20:28

かなぶん様、コメントありがとうございます。

拙ブログ読者は皆、文系かと思ってたので、こう言うレスはウレシイです。

今は乗ってないので知りませんが、10年落ちで入手した当時のCBバイクは1万回転以上回り、同じくヤマハのバイクでは、直線路で全開にしたら、いきなり後輪が空転し吹っ飛びました、以来私はピーキーな2ストが大キライです。

で、ピストンスピードですが、93年インテグラのB18Cエンジンは7600rpmの最高出力時ピストンスピード22m/sで、当時のF1以上じゃないかと言われてましたね。まあ、常時最高出力で走るわけじゃないから単純にF1とは比較できませんが、それが何万キロもメンテ無しで走る市販車と言うのはスゴイの一言です。

こういった性能もさることながら、S600をS660としてそのまま復刻してくれないかと期待してしまいます。たぶん、そこそこ売れるんじゃないでしょうか。

実際のところ、ゼロヨン12秒台のモンスターといえども、町中では3000回転も回せないので、小排気量車を1万回転までぶん廻して走った方が気分爽快だと思うのです。何よりエクゾーストノートがたまらないでしょう。大排気量でそんなことすれば大迷惑ですが、元の音量が小さな小排気量なら、他人に迷惑を掛けずに排気音を楽しめそうです。

当時T360という軽トラックがあって、DOHC4気筒4連キャブという、ほとんど道楽としか思えない車でしたが、高回転までぶん廻して走るその排気音にはしびれました。

とにかく、あの頃のホンダには情熱があふれてましたが、巨大企業となった今は、情熱だけでは維持できないのでしょう。でもいまだRシリーズを造っているのでDNAは受け継いでいるはず。道楽でS600を復刻しても良いと思うのですが・・・・。

投稿: ベンダソン | 2009/09/19 12:49

こんばんは!

当時の技術の集大成なのでしょうね!

私が初めてエンジンを下ろした車でもあります。

セルモーターにプラネタリーギアなんぞが付いていたりと、見所満載でした。

多分当時にしては圧縮が高かったのでしょうか!?

モーターの性能が低かったのか、直接フライホイールに噛ませてもクランキングできなかったのか?
などと妄想が膨らみます。

ただ分解したエンジンは、正にオートバイのエンジンにみえました。

当時のピストンスピードの限界は14 メートル程度と、何かの本で見た気がします。

後継した現代版がS2000なのでしょうか?

勿論、ピストンスピードはF1並のようですね!

好きですね〜。ホンダさんのこーゆーセンス!

投稿: かなぶん | 2009/09/18 23:16

鉄馬様、早速のコメントありがとうございます。

F1、嫌いじゃありませんね。でも最も夢中になってたのはフォード・コスワース。DFVのエンジンが活躍していた頃です。今はフェラーリ以外は良く分りませんな。

もっと分らないのは、件のルノー事件、ある意味、すげープロフェッショナル過ぎて、ホンマかいなです。

投稿: ベンダソン | 2009/09/18 00:17

こんばんわ。

ベンダソンさんはF1は好きですか?
わたしはマニアではないんですが、プロ野球よりは好きです。
そしてルノーの事件にショックを受けています。
セナがなくなったときも少しはウィリアムズを疑ったりしてたんですよ。

まあ、程度の差はあれ、いろいろあるのかもしれませんが。

ショック・・・。

投稿: 鉄馬 | 2009/09/17 23:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/101905/46237752

この記事へのトラックバック一覧です: 余談~形の不思議:

« これがスキャンダル? | トップページ | 単語に反応する人々 »