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2009/09/30

政権交代雑感

鳩山総理の外遊の評価とともに夫人に対する内外の評価が非常に高いようだ。メディアによっては音楽外交と言われてるらしい。確かにあの声は魅力的だ。さ~く~ら~、さ~く~ら~、と、どっかいっちゃってるでもない感じで唄うあの声は、ハリがあって実にいい。CDにならないかなと、期待してしまう。

と、それはさておき、今日は政権交代してまだ、ホンの10日程度だというのに、新政権はいきなり全力疾走している民主党政権を取り巻く雑感だ。

■国民の足手まといになりつつある自民党

で、先ずは自民党のその後なんだが、相変わらずゴタゴタの自民党は完全に置き去りにされてしまった感がある。新総裁は谷垣氏らしいけど、もうどうでもいいやって感じだ。

あれだけの大敗を喫してなお、ゴタゴタしていては期待していた2大政党政治も危うくなってきた。自民党はいまだに何故自分達が大敗を喫したのか全然分かってない。河野候補の言う事はもっともだと思うが、それに対する内部からの批判は、言ってる内容ではなく、個人攻撃はケシカランといった言い方を問題にするに終始している。

相変わらずだし、河野潰しで立てられたと噂される対立候補もどこの誰で何をやりたいのかサッパリわからないから、胡散臭い事この上ない。谷垣さんも真面目そうだけど、やっぱり何をしたいのかよく分らない。

今回の選挙、自民党のオウンゴールで民主党が勝ったと思わないでもなかったが、いざ新政権が動き出したら、トンデモございません。ハッキリと自民党を凌駕する能力とやる気の差が歴然とし過ぎてしまい、逆に自民党の政権担当能力に大いなる疑問を感じた。

今までは、能力は自民党が上で、民主党は精神で勝っていると思っていたが、今や能力も上だったのかと驚く。だからこれから先、自民党は精神を入れ替えれば復活すると思っていたけれど、精神を入れ替えても、能力ないからダメじゃね、と思うようになった。

だからまあ、誰が党首になっても良いから好きにどうぞ、と思う。ただしあんまり新政権の足を引っ張らないでね、と危惧する。野党なら多少無能でも反対討論は政権に対するそれなりのけん制となるが、あまりにレベルの低い討論では、けん制どころか足手まといになるだけだからだ。

谷垣氏個人は立派な方だと思うが、彼を押しているのが、自民党をここまでダメにした重鎮達だ。どうでも良いとは言え、自民党は終わったと思う。とてもじゃないが、与党復活も2大政党政治もこれで無理になっただろう。こうなると民主党政権の安泰が見えてくるので、逆に民主党政権の気の緩みが気になるところだ。

■亀井大臣頑張れ!

お次は亀井大臣の金融モラトリアム法案の話題。端的に言って支持したい。亀井さんは別に債権や債務の放棄をしろとは一言も言ってないのに、なんでマスコミはこれを平成の徳政令などというのだろうか。その一方では亀井モラトリアムと非難している。

いったいマスゴミはどういう認識をしているのか、「亀井大臣は左折すると言ってるが、右折には反対だ」という類の批判には首を傾げる。借金を棒引きにするとは一言も言ってないのだ。明確に3年程度返済に猶予を与えてはどうか、詳細についてはこれから政府内で協議すると言っているに過ぎない。

そしてこの猶予制度は、すでに国民金融公庫が緊急経済対策としてやっている。公庫のやり方は、正確なところは分らないが、概ねリストラなどで急激な収入環境が変化し20%以上年収がダウンした人に対して、3年間の毎月の返済金額を下げて、その分返済期間を延長するようである。

ただおかしいのは、国民金融公庫がこの様な救済措置を取っていても、年金からの借り入れではほとんど適用されず、適用されるためには、それまでの延滞金を一括返済しなければならないという。返済が滞っているからこその返済猶予なのだから、こう言うところにも年金の体質が表れていると思う。

銀行筋や識者たちはこぞって、そんなことしたら銀行は余計貸し渋りをすると言うが、借金を踏み倒すわけでもないし、どのようなモラトリアムの条件なのかも分らないのに、何故そんな反応をするのだろうか。

例えば、金融公庫のようなやり方ならば、貸した側にそんなに不利益があるとは思えないし、その分大した猶予にはならないが、それでもギリギリ追い詰められた債務者にとってみれば財産を全部奪われて尚借金が残る競売よりははるかに希望が持てるだろう。

何ヶ月か、返済が滞ると公庫も銀行も容赦なく家を奪い、競売にかけてしまうからだ。結果貸した金が回収できるかと言えば、二束三文で売られほとんどは回収できないから、貸し手にも不良債権として残ってしまう。

返済を猶予したからといって、回収する金額が減る訳でもないのに、競売に掛けてしまえば不良債権化するばかりか、どんどん中古市場は低迷し、ますます担保価値が下がるだけではないか。これはたまたま分り易く住宅ローンを例にとったが、中小企業の債務も同じだ、貸しはがしで次々黒字倒産を誘発していっては、結局不良債権を生むだけで金融業にとっても不利だろう。

鶏が卵を産まないからと餌を取り上げたら、死んでしまう。それどころか、明日卵を産むと分かっていても今卵が手に入らないからと潰してしまう。それでは何のために鶏を飼っているというのか。しかも自分達が困った時、銀行は政府から莫大な資金注入を受けたではないか。

債務者全員の債権を猶予しろと言ってる訳でもない。債権はそのままなのに、何故そんなに識者達は銀行のカタを持つのだろうか。勿論銀行が反対するのは、自分達に不利になるから当然だが、さんざん今まで政府の資金注入を受けておいて、具体的内容も分らないうちから、自分達の損になる事は応じないでは話にならない。

少なくとも、モラトリアムを実施するなら、これこれこう言う風に実施してほしいとか条件くらい出したらと思う。じゃなかったら、国民は今後どんな事があっても銀行救済には反対するだろう。

銀行の金は銀行のものではありません、国民の皆様から預かった金です?何寝言いってるんだろうか、だったら銀行はいらんよ、全部郵貯で良い。

■鳩山外交

鳩山首相の外交デビューは見事だったと思う。端的に言って、国民として見ていて恥ずかしくない日本の首相というのは初めてだと思う。特にアメリカに対しては、今まで、どこか卑屈で毅然としたところは感じられなかったが、ここへきて初めて国家の代表として恥ずかしくないと思ったのは私だけだろうか。

外見的な印象だけ取って見ても、中曽根首相以来のヒットだと思う。あれだけ国民の人気が高かった小泉首相でさえ、グロ~リ、グロ~リハレル~ヤ~、なんてやられると、それじゃポチじゃねーかと思ってしまったものだ。

国連で受けが良かったCO2の25%削減も、実にしたたかで、無条件でやるとは言わず先進国の協力を条件付けた。先進国が協力しなければ別に反故にしても良いのだ。もしこう言う提案をしてなくても先進国が皆25%削減をやり出したら、日本もやらざるを得ないから、要は言ったもん勝ちで、しっかりオイシイとこだけ持っていった。今まで日本の外交はポチ外交ばかりで、こう言うしたたかさがなかったので、今後に期待が持てそうだ。

■記者クラブ廃止?

マスゴミは、与党となった民主党にはゴマをするかと思ったら、相変わらず意味不明の藩民主記事が目立つ、反骨精神ならば、それはそれで結構なことだが、その割には内容が皮相的でていレベルすぎるから、単なるバカなんだろうと思う。

例えば、やたらと新政権の内部の縄張り争いをまことしやかに報じては、煽っているが、実際に新政権閣僚のTV生出演を見ると、物の見事に否定されてしまっている。TV生放送で実態がはっきり国民の目に映っているのに、マスコミ人はパブロフの犬なんだろう、それでも何やかや煽りたてている様は、見ていて知能さえ疑ってしまう。

記者クラブオンリーを民主党政権は否定し、約束通り、取材をオープンにした。「プレイボーイですが・・・」なんて質問が出るようになったのだ。インターネットでもjanjanなどは取材を許可されたと言う。

後はその他のネットメディアやフリーの記者をどこまで受け入れられるかだが、思考錯誤の中で発展すれば良いと思う。自称記者や、ネットメディアをのべつ間もなく受け入れては、国民全部を受け入れざるを得なくなり、セキュリティが成り立たなくだろうから。

都は言え、記者クラブ廃止は、まだ釈然としない部分があるので、これだけで手放しで喜ぶわけにはいかない。つい今日の大臣会見は、実際のところ記者クラブ主催とかでオカシイと例の上杉が憤慨してた。どうなってるんだろうか、上杉氏の言う事が本当なら、これはいただけない。

取り急ぎ、こんなとこだろうか。ではまた・・・。

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コメント

○らむちゃのパパ様、コメントありがとうございます。

昨日、移動中に聞いたTV音声では、鳩山首相は3党合意したがモラトリアムまでは合意してないと言っているとし、亀井大臣と齟齬があると騒いでいました。今朝見たTVでは副大臣の「返済方法を変えるだけで返済猶予ではない」との談話を紹介し、やはり齟齬があると騒いでおりました。

つくづく思うのは、報道する人々はそれなりの大学を出た人のはずなのに、どうしてこうもバカなんだろうと言うこと。今のところ論理的には、鳩山首相も、亀江井大臣も副大臣も、言ってる内容には矛盾はなく、まだ議論している段階だからです。

「モラトリアムまで合意してない」は「モラトリアム反対でも賛成」の意味ではないし、返済方法の変更はモラトリアムの意味を含んでいます。

ホント、日本のマスコミはどうしようもないです。
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○鉄馬様、コメントありがとうございます。

確かに岡田外相の頑固はは気持ちが良いですねえ。それとたのもしい。

投稿: ベンダソン | 2009/09/30 14:30

こんにちは。

先日の岡田外相の会見、上杉氏もどうどう入りました。
岡田外相の顔をみると「頑固、杓子定規」という気もしますし、行動も「頑固、杓子定規」。 なんの躊躇もなく記者クラブを黙らせ、オープンにしてしまいました。

普通は、「頑固、杓子定規」は腹の立つものですが、今回の岡田外相は気持ちが良いですねえ。

投稿: 鉄馬 | 2009/09/30 12:54

マスコミ、特に産経は、まさにないところに煙をたてて、週刊誌なみのねつ造記事をいつも書いてますすね。またサンプロは、出演者をある時は心にもなく持ち上げ、ある時はおとしめ、批判するに都合の良い言動を引き出して、そこに楔を打って誇張するような番組運びをしています。どうせ民主党政権なんて1年持たずに空中分解するにきまっているから、その手助けをしているつもりでいるのでしょう。
だけど、持ち上げたい自民が1人で地盤沈下を起こし沈没していくので、マスコミだけが浮いたような印象を受けます。
自民は、なんで先の選挙に大敗したかわかってないのでしょうね。長老たちに刃をむけた河野太郎氏ですら、わかっていないと印象を受けました。既に終わっていますね。

投稿: らむちゃのパパ | 2009/09/30 02:00

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