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2010/01/15

負けっこない勝負で、後出しジャンケンかい、検察は自ら印象操作した裸の王様?

検察と小沢幹事長の最終戦争とか巷では言われているが、この勝負、誰もが内心は圧倒的に小沢不利と思っていることだろう。これは別に小沢氏個人を特定してではなく誰であっても、検察を怒らせたら全体絶命だという意味だ。

昨年の西松問題では、結局何も出てこなかったから検察は赤っ恥をかいたが、じゃあそれで済んだかと言えば、大久保秘書がよく訳のわからん容疑で逮捕起訴された。耐震偽装の時もそうだったが、耐震偽装容疑で起訴されたのは当の姉歯元建築士だけで、あとはみんな、耐震偽装とは関係ない罪状で見せしめのように起訴された。

検察に狙われたら最後、重箱の隅を探して、それでも見つからなければ顕微鏡で見て、一体何が悪なのか分からないような形式犯でもなんでもとにかく起訴して有罪に持ち込まれる。当初の狙いが立証できなくとも、常に振り上げた拳はそういうパターンで、何が何でも振り下ろす。そういう状況が続いていると思う。

だから、小沢氏本人が起訴されるかは微妙だけれど、検察は絶対にバンザイはしないだろう。重箱の隅をつっついて、ダメなら顕微鏡で見て、それでもダメならどうするか・・・、そこから先が想像するだに怖い。

拙ブログでは、なぜ3年も前に騒がれた事件を時効まじかの今取り上げるのかを考えると、国会会期中の時効の壁とかを理由に、いかにもグレーゾーンであると小沢氏側のイメージを下げるのがセキの山と思っていたが、強制捜査までやるとなると、振り上げたこぶしをどこかに卸さざるを得なくなるだろう。

適当にお茶を濁すだろうと思ったのは甘かったようだ。そのより一層高く振り上げてしまった拳の下ろし方いかんによっては、検察恐怖が決定的になるような気がしないでもない。次なるステップは、大本営発表を垂れ流すのに邪魔なブロガーの逮捕だろうか、そうなった時はこの国は終わり・・・にはならない。

逮捕する相手が多すぎて、人の口に戸板は立てられないからネット社会を支配するなんてできっこない。余計火がついたような騒ぎになるだろう。何とも残念なのは、総理大臣でさえ逆らえない逮捕・捜査の権限を有し、冤罪も創れるくらい圧倒的に有利な立場なのに、なぜ特捜は後出しジャンケンばかりするのだろうかという点だ。

どーせ何の責任も取らないリークで風評を流すのだから故容疑ぐらい示さないのかと書いたら、急に具体的に水谷建設から5000万円とか1億円とかの裏金献金の話が出てきた。だったらもっと早く言えよと思う、少なくとも3年も前に騒がれた事件じゃないか。

今頃になって、違法行為のオンパレードみたいなゼネコンの証言が出てきたり、首になった秘書の証言なんて、誰がそんな話信じるだろうか。小沢憎しか検察に脅されて証言してると思うのが普通じゃないか。てゆーか、ホント不思議なんだが、この話が本当なら、4億円がどーたらこーたら、収支報告書がどーのこーのなんて、全然どーだっていい、これだけで充分逮捕起訴できるじゃん。バッカじゃねーの。

まるで100キロオーバーの違反者を捕まえるのに、交差点の停止位置が30センチずれたかどうか一生懸命調べてるようなもんだ。なんか本末転倒というか、小沢有罪と印象づけるには良いかもしれないが、全体を俯瞰すると話の辻褄が合わない。

検察が正義の番人を自認するならば、もうこれはこれで構わないから、これ以上後出しジャンケンはやめてもらいたい。じゃないと、もし本当に小沢氏に不正があったとしても、検察の捏造にしか見えないからだ。

ハッキリ言って、この事件を喜んでいるのはマスゴミだけで、国民はうんざりしていて関心も無いのじゃなかろか、関心を持ってる国民は、ある程度意識の高い人であり、それは事件に関心があるのではなく、後出しジャンケンや風評ばかり流す検察のやり方に疑問を感じての関心であるから、仮に本当の巨悪を暴いたとしても、おそらく信用はされまい。

そして、これまで幾多の政界を揺るがした事件では、本人は入院することでなんとなく、怪しさを認め、もっとヤバくなると秘書が自殺して、限りなくグレーのまま、このへんで手を打とうみたいな感じでうやむやになるのがフツーだった。ところが、小沢氏は入院をしないし隠れもしない、さらには堂々と説明をしてきた。そこがこれまでのこの種の事件と違う。

唯一説明が足りないなと思うのは一昨日の一斉捜査に対してのコメントが捜査中ということで歯切れが悪い事だ。それ以外はキチンと時間を取って説明しているから、いくらバカの一つ覚えで説明責任を果たしてないと騒いでも、ネット時代には分かる人には分かってしまう。

つまり、これまでの渦中の大物政治家と違うのが、「逃げない」、「キチンと反論する」、「元気と体力がある」ということだ。だから、この先どんな罪状で起訴されても、戦う気力と資力と、広報能力がある。これはネット時代には大きな武器になり、両者の死闘が起訴だけでは終わらないということだ。

これまで、例外なく、特捜に逮捕起訴されたら、その罪状が実は容疑と全然無関係でも、マスゴミによって印象操作され、社会的に抹殺されてきた。これは同時に金の力を奪われたからだ。耐震偽装事件の小嶋社長や藤田社長、ホリエモン等々、皆会社を倒産させられたり追い出されて罰金を取られたりして、社会的地位と資金を奪われ、その結果戦う力を奪われた。

だが小沢氏の問題とされる金は、せいぜい4億円だ。これを2重4重にカウントして16億だと印象操作しても、4億は4億に過ぎない、力を奪おうにも、4億以上は奪えないだろう。我々庶民には想像もつかない大金だが、奥さんは大金持ちだから今後も資金は潤沢だろう。

だから戦えるし、その気力もありそうで、おまけにあの顔はスゲーしぶとそうだ。いくら形式的に辞任させたところで、力が衰えないことは昨年の党首辞任で分かってるはずだ。小沢氏は幹事長だから力を持ってるのではない。力を持っている小沢氏が幹事長ってだけなんじゃないか。小沢氏が平議員になったとしても、おそらくその影響力はたいして衰えまい。そしてこう言われる、今度はフィクサーとね。

もっと言うと、議員を辞めても、たいして変わらないんじゃないかな。ポスト意識の強い反小沢人はポストの割り当てを喜んで、その程度のもの、結局影のドンの力は衰えまい。そして何よりこの間も、裁判では黙ってはいまい。

だから起訴して終わりにはなるハズが無い、小沢氏が黙るのは、文字通り「死」だろう。終止符は暗殺しかないような気がする。このところ続いている、小沢氏身辺でのたて続の不穏な出来事は、まだ2例に過ぎないが、「不審者が近づいた」から「火炎びん男」と確実にエスカレートしてきている。さらに厳重な警護を望むばかりだ。

さて、こう考えてくると、検察にとって小沢氏は、これまでの相手と違い、起訴しただけで大人しくなる相手ではなさそうだ。そして具体的容疑を明示せず、あたかも嫌がらせのごとく形式犯ばかりをリークし続け、時効まじかに具体的容疑をリークしたのでは、どう見ても検察の場当たり捜査と意固地さを自ら印象操作してしまったと言えよう。

で、結局のところ、検察はどういう容疑で小沢氏あるいはその側近を起訴したところで、自分たちが勝手に拳を下ろしたと思っているだけで、裸の王様に過ぎないだろう。よくやったと溜飲を下げる人が居ても、別に検察を褒めているのではない。単にアタマが悪いか小沢嫌いに過ぎないだろう。

飽きたから、このへんで止める。検察の皆さんも、もうほどほどにしたら?誰も本音では褒めてはくれないと思うし、可視化の動きは余計加速したと思うぞ。ではまた。

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コメント

Henjinn様、コメントありがとうございます。

貴コメントは、第三者が知りえない事なので、あなたは検察内部の方と言う事になりますが・・・。

投稿: ベンダソン | 2010/01/17 14:34

「今頃になって・・」とおっしゃいますが、西松問題が表面化し、内偵、証拠固めと思った以上時間がかかります。一歩一歩慎重に進めては議論、進めては議論の連続です。どこかの一党独裁国家のように即逮捕、即裁判、即有罪とは違ウンです。笑笑・・・

投稿: Henjinn | 2010/01/17 14:19

ペンタクロス様、コメントありがとうございます。

>最後に「検察ペンダソン氏を逮捕、ブログ虚偽記載容疑で」などが冗談ではなくなってきましたね。

⇒そんな、脅かさんで下さい。検察はヘタレブロガーを相手にするほどヒマじゃないと思いますが、行動原理に論理性が見えなくなってきたので、あながち有り得ないとは言い切れなくなってきましたね。おー怖。

投稿: ベンダソン | 2010/01/17 01:20

ペンダソンさん、こんにちは。
「検察のそれ」は決して単なる印象ではなく、過去の数多の事例が明確にそれを証言しています。また露骨な圧力アクションは権力者の示威行為(脅し・見せしめなど)として歴史上しばしば現れ、「睨まれたら最後」とのマインドコントロールに使われています。
最後に「検察ペンダソン氏を逮捕、ブログ虚偽記載容疑で」などが冗談ではなくなってきましたね。

投稿: ペンタクロス | 2010/01/16 13:12

コメントいただいた皆様へ、昨晩アップしたばっかりの記事に、多くのコメントをいただき、皆さまの関心の高さを感じます。もうこんな茶番には付き合ってはおれんと書きましたが、直後に知った石川議員の逮捕には正直驚きました。水谷建設から5000万円の違法献金があったと言いながら、形式犯で逮捕?だったら収賄で逮捕しろよ。こんな茶番はモウうんざりです。

○ NiKO様、コメントありがとうございます。
>ネット時代は恐ろしいですね。
⇒その通りですね。ただ権力や政治の中枢にいる人は、理解してない(できない?)。そこが問題です。
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○ apindy様、コメントありがとうございます。
>「甘い甘い、ひき逃げ位にはしとるはさ。」に一同大笑い。
⇒ほんと、3文芝居もイイところ、失笑です。
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○ とし様、コメントありがとうございます。
>検察はついに「やってはいけないことをしてしまった」というような感じがしています。
この件を、ネット言論は許してはならないと思います。
⇒全く同感です。ネット言論で騒ぎまくりましょう。
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○ 一郎様、コメントありがとうございます。
貴重な情報ありがとうございます。郷原氏は狂った司法とマスメディア界にあって、ほとんど唯一の公正さを保つ人物で、且つその知識は正統であるため、説得力があり多大な影響力を持っています。彼を潰せば、一気に検察批判は、その理論的バックボーンが崩壊してしまうので、狙われるのではないかと危惧してしまいます。
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○ ペンタクロス様、コメントありがとうございます。
>検殺庁:巨悪を追求する組織だったが、いつの間にか巨悪の手先となってしまった・・・ダース・ベイダーのようですね。
⇒全くそう思います。しかしそう思うのも印象の話。そしてそういう風に印象操作しているのは、ほかならぬ検察自身。冒頭書いたように、水谷建設が5000万円の違法献金を自供したのなら、収支報告書なんてどーだって良いはず。ひき逃げ犯の証拠があると言いながら、免許不携帯で逮捕みたいな茶番は、こんなに国民をばかにした話はありません。
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投稿: ベンダソン | 2010/01/16 10:45

ブログ主はもう少し、小沢氏の経歴を知ってから発言すべきですね。まあ、“民主党の小沢さん”しか知らない様ではお話にならないのですが。
何でもいいから今やらなければならないのは時効でまた逃げられるからですよ、検察の別件逮捕を非難するのは正に“棒に怒る”行為そのものです。

投稿: すみのふ | 2010/01/16 03:59

初めまして。いつも鋭い論説に感服しています。

ついに石川議員逮捕されましたね。13日の家宅捜索によって、何らかの動きはあるとは思ってましたが…。もはや司法官僚国家ですね。この国は。恐ろしいと思います。仮にも選挙区で当選した、しかも大物を破った上での国会議員をこんな簡単な形で逮捕するのであれば、これまで自民党の大物らの疑惑で、何もしてこなかったのはいったい何なのか?

陰謀論は排除したいのですが、もはや鳩山、小沢氏と続く、この捜査は完全な民主政権潰しですね。検察は自民党政権=国家であり、民主政権は認められないという意識なのでしょう。

自民政権時代も検察は田中派の流れをくむ連中とは戦って、清和会などは放置してきた。そうすることで、自民党を完全に崩壊させることは食い止めてきた。しかし田中派、竹下派全盛時代であっても、程度の差はあれ、清和会だって利権は享受しているはずです。

ただ、最も利権を享受しているとみられた田中派と戦うことは国民の間でも「巨悪に挑む特捜検察」ということで広範な支持があった。55年体制までは、政界は野党の力が弱く政権交代による自浄能力に期待できないので、検察が果たす役割に一定の理解があった。

しかし、今回の選挙で、政治に対して国民自身が自浄作用を発揮できるようになった。それが政権交代だったと思います。

政治状況が激変したにもかかわらず、特捜検察を先兵にした司法官僚は政権交代わずか4カ月の間に、次々と嫌がらせを続けている。特に鳩山氏のケースなど合理的に見ても、ダメ秘書によるミスで、それ以上のものはないのに、わざわざ長期間捜査して嫌がらせをした。

「贈与税逃れ」との指摘もありますが、それを意図しているのであれば、秘書を介してカネをもらう必然性がない。母子間で受け取って、家の金庫に入れておけば絶対にばれないでしょう。弟は報告書に記載してないから、何も問われない。こんなの不公平な捜査でしかない。

小沢氏の件もペンダソンさんが書いているように、ロッキードやリクルートのように先に大きな疑惑があって捜査するならまだしも、誰もがミスを犯しそうな政治資金規正法を入り口に、これだけ付け狙われたら、どんな犯罪でも作り出せますよ。

小沢氏は建設族の大物かもしれませんが、自民党だって中部地方の某首相経験者、中国地方の某参院議員、九州地方の某幹事長経験者など、建設業界に強いとされる政治家は他にもいます。それを飛び越えてまで、長年野党議員であった小沢氏の方が巨悪なのか。

そうであるなら捜査も合点がいきますが、東京地検特捜部の足場が中部、中国、九州ではなく、一番近い東北だから無理やり捜査対象になっているだけで、公平な捜査が行われているとはとても思わない。

だいたい権力犯罪というのは基本は贈収賄であって、今の民主政権があからさまな賄賂政治を続けて、国家全体のコストを上げているのであれば、捜査もやむを得ないと思いますが、そうでなければ絶対にバイアスがかかってしまう。

すみません。駄文を長々と。

投稿: MI | 2010/01/16 03:08

ペンダソンさん、こんばんは。
検殺庁:巨悪を追求する組織だったが、いつの間にか巨悪の手先となってしまった・・・ダース・ベイダーのようですね。

投稿: ペンタクロス | 2010/01/16 01:27

こちらもどうぞ。

インタビューズ (2010年01月14日)
不可解な特捜の強制捜査
郷原信郎氏インタビュー
果たして疑惑は本当に存在するのか。

http://www.videonews.com/interviews/001999/001329.php

投稿: 一郎 | 2010/01/15 23:17

おひさしぶりです。

とりあえず、以下をどうぞ。

郷原 信郎著 「「4億円不記載」とは一体何なのか小沢氏は現金貸付の原資を早急に説明すべき」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100112/212110/?bvr

投稿: 一郎 | 2010/01/15 22:55

産経のニュースで見たのですが、石川知裕議員が逮捕されたそうです。

しかも、その容疑がなんと「資金管理団体「陸山会」が平成16年に購入した土地をめぐり、政治資金収支報告書に4億円を記載していなかった疑い」による『政治資金規正法違反(不記載)容疑』だそうです。

検察はついに「やってはいけないことをしてしまった」というような感じがしています。

この件を、ネット言論は許してはならないと思います。

投稿: とし | 2010/01/15 22:34

100キロオーバー云々のとこですが、私も交通違反に例えて食事中の家族に「これ、免許不携帯程度を飲酒運転がごときに騒いで、何度も出頭要請するようなもんだな、くだらねー。」と言ったところ、黙ってすき焼きを食べていたバアチャンが、「甘い甘い、ひき逃げ位にはしとるはさ。」に一同大笑い。

投稿: apindy | 2010/01/15 21:19

くだんの元秘書。私設秘書だったかどうかすら怪しい上に、ちょっと調べてみると・・・出るわ出るわ。ネット時代は恐ろしいですね。

ある意味そこら中にプチ取材記者がいる状態。

検察も、それだけ立派な材料が出てるならすぐにガサ入れに入っただろう事を考えると、検察は思いっきりスルーしたんではないかと思います。

なので次に自民党に売り込み。メール事件の事を思い出してしまいますが、Twitterでの活躍めざましい若手議員達が、まさに「毒まんじゅうw」に食いついてしまったのではないかと、自民党の先行きに少しだけ同情してしまいます。

投稿: NiKO | 2010/01/15 20:18

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