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2010/04/06

平成の世に行われている住民弾圧

八ッ場ダム中止や事業仕分けなど、ムダな公共事業の見直しが話題となっている陰で、首都圏の痴呆地方都市ではトンデモナイ公共投資が行われている。場所は埼玉県蓮田市。ここに建設予定の蓮田SAスマートインターチェンジ整備事業(以下、蓮田SAスマートICとする)がそれだ。

■時代錯誤?

江戸時代ならいざ知らず、平成の世の中に、こんなバカげた事がと目が点になるトンデモ公共事業の進め方には、知れば知るほど絶句してしまう。八ッ場ダムと比べれば、1パーセントにも満たない小さな公共事業だから世間の関心を集めないとはいえ、ムリ・ムダに加えた虚偽のオンパレードを2回(たぶん)に渡ってご紹介しよう。先ずは住民弾圧から・・・。

■蓮田SAスマートIC整備計画とは

先ず件の蓮田SAスマートICだが、これは東北道を東京から出て最初の蓮田サービスエリアに、スマートインターチェンジを整備する事業だ。不思議な事に総事業費がいくらになるのか、議員も市民も誰も知らない。

当初は上下線に各出入口、合計4つの出入り口があるフルインターを地元蓮田市は要望していたが、市長が現職に変わったあと、東京方面への上り線への「入り」と下り線からの「出」だけのハーフインター形式となった。つまり東京方面へ行って帰るだけである。

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■住民弾圧

本日取り上げた理由は、平成の世に住民弾圧とも言うべき行政の横暴が行われたからである。事件はこの330日に起こった。スマートICは国土交通省が事業採択して実施されるが、当然ながら現代の基盤整備であるから民主的に住民協働、説明責任を果たすべく関係機関、団体、住民による地区協議会というものを開催し、整備内容を確認しながら進める。

■地区協議会

地区協議会の構成員は、蓮田市、国交省、埼玉県、東日本高速道路㈱、近隣市町、地元要望市民団体、蓮田市商工会、同自治連合会、同周辺2自治会・周辺企業4社、である。上図の黄色で表示された蓮田SAスマートICに最も近接した地元自治会(町内会)の代表はF氏である。

■呼んでおいて追い返す?

協議会の形式は民主的である。ところが、330日に蓮田市が主催したこの蓮田SAスマートIC地区協議会では、あろうことか招へいされて、赴いた地元自治会の代表F氏が、入り口で市職員から暴力的に阻止され、会議場からつまみだされたのである。反対派住民がピケを張り、強制排除する事はママ目にするが、会議に呼んだ住民を強制排除すると言うのは聞いた事が無い。

■何故?

これまでのやり方からして、おそらく記録には、協議の場に呼んだにも関わらず住民代表は欠席したと記録されるのだろう。第三者が調べればすぐに分かってしまう暴挙なんだが、何故、蓮田市はそこまで強行に及んだのか(これでは座頭市に登場する田舎の親分が支配する町ではないか)。

■デタラメがバレる?

それはこの住民代表のF氏が怖かったからである。怖いと言ってもFは見るからに温厚な紳士である。では何を蓮田市は怖がったのか、それはF氏の専門問知識と論理力が怖かったのだ。そしてF氏によってこれまで蓮田市が行ってきたデタラメが、国交省や県、地元の市民団体の前で暴露される事を恐れたのである。

■住民自治掲示板の存在

知れば知るほど埼玉県の蓮田市戸はトンデモ自治体である事が分かるが、F氏が住む自治会では電子掲示版を持っており、これが一自治会を超え、蓮田市全体のオピニオンリーダーとなってきたが、最近は市民に無力感が広がり書き込みが減ったとF氏は嘆く。

http://6253.teacup.com/ohayasi/bbs

こちらがそれだが、あろうことかF氏は実名で、自分の身の上に起こった弾圧の事を書いているので、Fと名前の表記を改めるよう忠告した。だが確かに書き込みが少ないので、是非とも切ブログ読者の皆様には、感想やら励ましを書いていただければ幸い。何故なら、これまでこの掲示板の書き込みが行政の暴走を止めてきた実績があるからだ。

■コンプライアンスが欠如した自治体

にしてもだ、F氏の口封じにどこかに閉じ込めたり殺したりはさすがに出来ないから、F氏は当然この事を公にする事は分かり切った事。何故そんな直ぐにバレテしまうような暴挙に及んだのかと言えば、これまでの蓮田市では行政の違法行為でも市民が無関心ゆえ、まかり通ってきたからだろう。

行政体にコンプライアンスが欠如しているなんて話は有り得ない事だが、おそらく日本で唯一行政が違法行為を行う自治体だろう。例えば、以前新聞ネタにもなった付け予算事件と言うのがあった。自治体の予算は議会で可決されて初めて執行される。議会が承認しない予算は執行できない。これは法治国家として、国も地方も同じだ。

■職員が勝手に予算にない契約!

ところが蓮田市では、職員が勝手に少額の工事を市内の特定業者にどんどん発注するのである。予算に無い工事だから当然入札も無ければ、完了検査も何も無い。そして翌年に予算化し代金が支払われる。談合どころではない、完全に職員が勝手に税金を使い特定業者の懐に金を入れているのである。

■フツーならば市長のリコール

フツーならば、市長のリコール騒ぎか刑事事件になるハズだが、このまちでは、この事件が新聞で報道されても何の騒ぎにもならない。事件の構図が理解できないのと、市政に対する無関心の為だ。

■便利なベッドタウン

蓮田市から上野や池袋新宿へは直通で、上野又は池袋へ35分、新宿へも40分の距離だ、この立地から人口が流入し、現在は65千人の市となった。新住民の方が旧住民より多い典型的な首都圏のベッドタウンだ。

■個人をターゲットに加えられてきた弾圧

人口65千人ともなればそれなりの人材がいるはずなのに、どうしてこのような前近代性がまかり通るのか。マカ不思議だが、こういう地域特性、背景のなかで行われたF氏に対する弾圧とも言うべき、協議会からの排除である。なので蓮田市職員は、おそらく個人攻撃だから何をやっても大丈夫と踏んだのだろう。これまでもF氏は談合や巷の不正と戦ってきたが、その都度孤立させられ、めちゃくちゃな弾圧を加えれらてきた。

■今回は地域住民を弾圧

しかし、ターゲットが個人であるため、市民は自分には直接関係ないと見殺しにしてきた。だから今回もいくら弾圧しても、市民は無関心だと蓮田市行政は踏んだのだろう。しかし今回は違った、同じ地域住民も、その協議会の傍聴に訪れ、追い返されたのである。

追い返された蓮田スマートIC予定地の地元住民はカンカンになって市職員に食ってかかったが全く、カエルの面にションベン。次から次にとその場しのぎのでたらめな言い分に、最後は呆れてしまった。

■ユーチューブ

ユーチューブにアップするためのその場のやり取りをおさめた録音データがF氏より届いたが、個人の名前がでてくるのでそのままではアップ出来ない。加工する時間も技術も私には無いから、どなたか協力していただけるならば助かる。

■知能の問題?

その録音を聞くと、思わず噴き出すやり取りが録音されている。当事者のF氏にしてみれば、笑いごとではないだろうが、ものの数秒数分後には次々と違う事を平然と言う蓮田市職員の厚顔無恥ぶりは、怒りを通り越して知能そのものを疑うもので、思わず吹き出してしまうのだ。

■呆れるやり取り

例えば招へいされて来た地元住民代表のF氏を入れない理由だが、最初はF氏が代表とは聞いていないという。そこに傍聴に来て入れない地元住民Y氏が参加してのやり取りはこうだ。

市職員「私達はF氏が代表とは聞いてない」

F氏「ハア?Oさん(=前任者)から連絡いってるでしょう」

市職員「いや、聞いてない」(そこへ、地元住民Y氏登場)

Y氏「何言ってるんだ、おとといの自治会総会でF氏が代表に決まったし、前任者のOさんは葬儀で出席できないから、前日にF氏が出席すると伝えたじゃないか!」

市職員「はい、聞いてますけど電話です。」(あっさり前言を否定)

Y氏「じゃ、連絡言ってるじゃないか、何の問題があるんだ。F氏を協議会に参加させろ。」

市職員「聞いてますけど正式じゃない。」

F氏「何言ってるんだ、会議に出られなければ代理を立てろと書いてある。しかも私は今後の代表だし事前連絡してある。正式ではないと言うなら何が正式なのか」

市職員「書類が必要だ」

F氏「じゃその書式は」

市職員「(いかにも思いつきで)自由です」

F氏「じゃ今から、その書式を出せばいいのね」

市職員「いいけど受理しな~い」

F氏「な・ナニ?」

Y氏「じゃ何が何でも排除するって言ってるのと同じだろうフザケルナ」

と、まあこんな感じだ。いづれにしても協議会の規約には、「移動等に伴う委員の変更は、特別な理由を除き、前任者から引き継ぐものとする」となっていて、どの団体組織もほとんどの委員が入れ替わっているが、どこも事前に届けなど出してはいない(録音で確認)。さらには案内状に、出席できない場合の代理要請が明記されている。

■後出しジャンケン

それに対する蓮田市職員の言い分は、書いてないが正式な届は必要だと言うから開いた口が塞がらない。後出しジャンケンを相手にしてられないとエレベーターに乗り込んだF氏の後を、「不法侵入だ警察を呼ぶぞ!」と恫喝しながら職員が追いかけた。

■密室の中のもみ合い

密室の中のもみ合いで恐怖を覚えたF氏はエレベーターのドアが開くと同時に、ならば警察を呼べ!と大声で会場に届くように怒鳴ったというから、協議会の会場の扉が開いていれば参加者は聞いていただろう。その声は外に取り残された住民も聞いている。

■直ぐバレるウソ

また、傍聴に来た住民を追い返した理由もふるっている。同じく規約に書いてないからと言うが、蓮田氏市の行政改革推進委員会の会議録には、公開を約束した事がハッキリ公開されている。直ぐバレるウソを何故こうも平気で言うのだろうか。

http://www.city.hasuda.saitama.jp/cityinformation/plan/kaikaku/gyokaku_iinkai/gyokaku_20iinkai

こちらから、第2回 行政改革推進委員会の会議録をダウンロードし、最後のページに、担当部局の課長補佐がハッキリと会議の公開とHP掲載を約束している事をご確認いただければと思う。今後気付いた蓮田市はあわてて削除し会議録も改竄するだろうが全国規模でダウンロードされていればとぼける事はムリだろう。

この部分の会議録は、既に下記の「ダウンロード>資料会議録」のページからは削除されている。

http://www.city.hasuda.saitama.jp/download/material/kaikaku/

■姑息な行政

先のやり取りと言い、何とも姑息でやりきれないが、さらに後日地元自治会長に手を廻し4月2日付けでF氏選任の届け出書類を出させたという。会議前日に規約にも案内にも書いてある通りにF氏出席の件は前任者が伝えてある事は明白、加えてどの出席団体も特段にそうした届けも連絡もしてないから、後日の日付で届を出させたところで何の意味も無いが、もしかしたら、こんな事で正式な届が出たのは会議の後だったと主張するのだろうか。

■救いようのない低脳ぶり

だとしたら救いようのない低脳ぶりだ。何しろ、F氏の出席を伝えた時は何も教えてない事は録音から証明済みゆえ、後からそんな書類を出させ、もしも蓮田市がF氏を排除した理由にするならば自ら職務怠慢を証明するだけだからだ。

いくらなんでもそれは無いだろうと思うが、録音を聴いているとつぎからつぎへと場当たり的に言い逃れをする様子が聞き取れるので、その知能程度からは有り得ない事ではないだろう。

■正当な主張に対抗出来ない行政

さて、かように蓮田SAスマートIC整備に関する協議会では住民弾圧とも言うべき、自治行政の横暴が行われたが、それは蓮田市が先に述べたようにF氏の正当な主張には対抗出来ないからだ。1足す1が2であるように、正しい事にはどんなに数を頼んでもそれが3であると押し切る事は出来ても、説明はできないのだ。

■驚愕の事実

本日は、首都圏の痴呆地方都市で行われている住民弾圧の事実をお伝えしたが、長くなってしまったので、とりあえずここまでとする。次回は蓮田市が何故たった一人の住民を恐れ、このような暴挙に出たのか。

八ッ場ダム廃止、事業仕分けといったムリ・ムダの廃止が叫ばれる陰で、緊急経済対策のどさくさにまぎれて行われた驚愕の事実について書こう。

本日これにて、

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コメント

○しま様、F氏から感謝のメールが届きました。掲示板への書き込みありがとうございます。
http://6253.teacup.com/ohayasi/bbs
悪徳職員たちが恐れるのは世間の目であり、地元の掲示板に反応が無ければ、タカをくくり益々暴挙に出ます。これまで村根性が抜けない市民ばかりとナメていたのが、他市・他県民に知れたとなれば、焦るハズ。

これこそが悪をはびこらせない民の力です。割れ窓を放置すればそれで良いのだと伝播するように、市民の無関心が行政の暴走を助長させます。しま様には私からも重ねてお礼申し上げます。
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○じょう おさむ様、コメントありがとうございます。
文面からして、ひょっとして地元にお詳しい方かと思います。また、いただいたコメントも非常に冷静で誰もが頷くように正鵠を得たもの。ならばこそ、むしろ拙ブログはともかく、地元の掲示板に書いてあげればと思うのですが・・・。

見れば掲示板はTcupですから、投稿者は匿名OK、メールアドレスも非表示の上デタラメで良いのですから、誰の投稿かは管理者にも分からないハズ。それ故に皆さん本音を書いているのでしょう。

もし、地元の掲示板に書くことを躊躇されているとすれば、それほど蓮田市には強い闇の力が働いていると言う事なのでしょうか。孤軍奮闘するF氏の身が心配になってきます。
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○a様、コメントありがとうございます。
>一大スクープとなることは間違いないでしょう。
⇒既に、F氏の元に地元紙ではない全国紙が8時間以上に及ぶ独インタビュー取材しており、その後も現地調査や関係者への聞き取りを行っています。前エントリーに書いた弾圧に続いて、これからまとめる拙ブログ記事では、なぜそこまでして蓮田市は立った一人のF氏を恐れたのか、緊急経済対策のどさくさに紛れて押し通しているトンデモ公共事業のムリ・ムダと悪意を書きます。
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投稿: ベンダソン | 2010/04/08 10:13

これはちょっと、とんでもない一件のようですね。
民主党本部、各議員さん方、
著名なブロガー陣の方々、
マスコミ各社にも電話、メールを入れておきます。
絶対にこのまま放っておくわけにわいかない。
恐らく内容から言っても
一大スクープとなることは間違いないでしょう。
ヘンダソンさん貴重な情報を伝えていただいて
感謝します。
こちらを見た皆様方も情報拡散をガンガンして
いきましょう。

投稿: a | 2010/04/08 07:54

確かに蓮田市のホームページの平成20年度第2回行政改革推進委員会(21年3月30日)の記録には、「傍聴可能であり・・・」とあり、ダウンロードのところでは記録が載っていませんね。
委員会の記録と今回の件の市職員の言動にはへだたりがあります。
行政改革推進委員会には議員等のメンバーが多数いますし、委員長は元県職員だった方ですので、まさか記録の改竄はできないだろうと思われますが。
市政を市民がウォッチングし、民意を具現することの重要性を市民のひとりとして痛感しています。

投稿: じょう おさむ | 2010/04/07 17:35

○しま様、コメントありがとうございます。
>放っておくと廻りまわってたいへんなことになる、という意識が希薄で、「他人事」で済ませてしまうのではないかと考えられます。

⇒全く、その通りです。明日にも、続きを書きますが、行政の直ぐにバレる虚偽発言、約束違反のオンパレードには目を疑うものがありますが、ここまでの暴走を許すのは市民の無関心です。ぜひとも、こちらに感想を書き込んでいただければと思います。
http://6253.teacup.com/ohayasi/bbs

地域住民が掲示板でいくら情報発信し、窮状を訴えても、アクセスが少ないと分かれば行政はタカをくくりますが、蓮田市以外の国民からも注目されていると分かれば、ムチャは出来なくなります、

投稿: ベンダソン | 2010/04/07 08:41

ペンダソンさん、こんばんは、

この問題の根本は、後を絶たない冤罪事件の問題と同じで、要するにこの国の民が、権力(特に行政権力)を監視することの重要性というものを全く理解していないことなんだと思います。
そのことが、近代社会を営むうえで非常に重要な問題なのであって、放っておくと廻りまわってたいへんなことになる、という意識が希薄で、「他人事」で済ませてしまうのではないかと考えられます。

(以下引用)
(略)日本は、検察が起訴すると99%が有罪になる馬鹿げた国です。令状発行に際する裁判所のチェック機能もほとんど働かない。(略)。その意味で、民度の低いダメな国です。
そういう国では、チェック&バランスのアーキテクチャーが上から下まで徹底的に欠如します。行政情報公開にも消極的だったり、自治体に情報公開条例があっても公安委員会(警察)が除外されていたりと、他の近代諸国ならば考えられない馬鹿げた法制が続いています。
『憲法対論』宮台真司(奥平康弘 共)著、平凡社新書、175ページより

(以下引用)
 自由にしても、平等にしても、それは与えられるものではありません。現に欧米人たちは、みずから平等や自由を勝ち取った。自由も平等も、その前提となっているのは権力との戦いです。
 そのプロセスを抜きにして、いきなり自由や平等を与えるとどのような結果になるか。図らずもそれを証明しているのが今の日本なのです。
 権力と戦うことなく人権を手に入れたものだから、戦後の日本人は権力を監視することも忘れてしまった。その結果が官僚の独裁であることは言うまでもありませんが、民主主義とは国家権力との戦いなのだということが忘れられると、自由も平等もたちまちにして変質してしまうのです。
『痛快!憲法学』小室直樹著、集英社インターナショナル、266ページより

たいへん失礼いたしました。

投稿: しま | 2010/04/06 21:28

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