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2010/04/23

普天間問題の憂鬱?

掲題の通り、普天間問題が鳩山内閣の憂鬱のようだが、この問題当初から?と思うところがあってホンマかいなと思う。新聞報道の主観的表現部分に窓わざれず、事実のみを抽出して見ていると内閣発足直後からの各閣僚の動きは精力的で、さほどマヌケには見えない。

小沢幹事長が必要なのは第7艦隊だけと、アメリカを袖にしたのも、それまでのポチ外交からすれば、妙に頼もしい感じを受けたし、鳩山さんがトラスト・ミーと言ったのも、それなりに含みがあっての事だと解釈した。

だから、今頃「徳之島への移設?」なんて話を聞くと、はあ?だ。私には目くらましに思えて仕方が無いが、その一方では田原総一郎氏のメルマガには、こう書いてあった。

<引用開始>

鳩山さんは今、本気で徳之島への基地移設を考えているのではないかと思います。
徳之島で15000人が参加した、大反対集会が行われました。
これを見た人の大半は、「徳之島への移設なんて、全く現実味がない」という意見を持ったと思いますが、そんなことでは、鳩山さんはぶれないと思います。
また、「結局、普天間凍結になるのではないか」という批判も氾濫するでしょうが、鳩山さんはぶれないに違いありません。

「沖縄の人に迷惑をかけたくない」とひたすら思っているからです。そして、「その思いは沖縄の人々にも国民にも理解される」と思い込んでいるに違いありません。(以下略)

<引用終わり>

田原総一郎氏は当代一流のオピニオンリーダーだから、当然に我々素人とは、質・量とも比べようもない情報を持っているはずだ。だからそれなりの客観的根拠があって、こう判断しているはずだろう。

それでも、絶対的に田原氏の予測が正しいとは限らない。どうにも理解できないのは、いくらなんでも、徳之島で15000人が参加し、大反対集会が行われたと言うのに、それを押し切ってまで徳之島に移転が出来るのならば、沖縄県民の反対を押し切ってそのままでも良いわけで、論理矛盾も甚だしい。

沖縄県民の理解さえ得られれば、徳之島はどうでも良いなんて事はいくらなんでもアリエネーと思うから田原氏の推測も?と思ってしまうのだ。では、何の知識も情報も無い筆者が、徳之島を目くらましだと思うのは、あまりのバカバカしさから、そんな事を本気で民主党首脳が考えるのだろうかと思うからだ。

人はどうしても自分のレベルで物事を判断しやすい。レベルの低い人間が、屁理屈をこねると直ぐに底が割れる事を平気で言ったりするが本人は全く気がつかない。

話がそれるが先の東京新聞記事に有った<市の担当者は、住民が求める市道拡幅について「土地買収で五年近くかかる可能性もあり保証しようがない」と説明。「安全対策で住民の合意はとれていないという認識だが、安全対策をしていく方向性で住民とは一致したという解釈」と話す。>等のように、蓮田市当局がこねる理屈などはその典型だろう。

で、自分と同じレベルで鳩山首相始め政府閣僚が何を考えているのかを推し量りがちだが、ホントにそんなレベルなんだろうか。マスコミではボロカスに評価され、支持率もグングン下がっているが、各閣僚の行動自体を冷静に見る限り、自民党諸氏とはえらくレベル差があるように思えてしまう。

鳩山首相だけではなく、小沢幹事長や岡田外務大臣らの内閣発足時の精力的な外交活動は一体何だったのか、単に海外に視察に行ったり、打診を受けただけではあるまい。何らかの交渉や根回しがあって、普天間移設の回答期限を決めたのではないだろうか。

何の当ても無く、今頃徳之島云々と検討するなどと言う事が有り得るだろうか。もし本気で徳之島を考えるならば、半年前から徳之島に打診していたはずだと思う。マスコミ報道では、いかにも行き当たりばったりの苦し紛れに徳之島案が出てきたような印象を植え付けられるが、それこそが自分がそうだから式の低いレベルの話だと思う。

ではどういう推測が成り立つかだが、知識も情報も無いから、それこそ無限に妄想は膨らみかねないが、報道される限りにおいては、何故もっと注目されないのか不思議な情報があって、それはサイパンとかテニヤンが米軍移設を歓迎すると言う話だ。

記憶では、鳩山政権発足のころサイパン移設の話が有ったように思う。そしてその後も、これらの島を含む北マリアナ連邦の上院議会が、つい先日、普天間飛行場の移設先とする誘致案を全会一致で可決したという。

ならば、後はアメリカ次第だろう。日本政府が普天間基地をテニヤンに移設してくれ、じゃなきゃヤダと言った時、アメリカはいかなる理屈で否定出来るだろうか。おそらく否定論者の根拠は、日本がアメリカのポチであることを前提にしてモノを考えるからではあるまいか。

だが、ここで原点を思い起こしてほしい。日米安保条約は70年以降は1年間の期限の自動延長であり、何時でも一方的に解除できるのである。そして国防の方法であって目的ではない。日本がアメリカのポチであることを前提にする人々は、集団的自衛権>個別的自衛権と思っているのではないだろうか。その考えを一概に否定はしないが、だったら先ず先に憲法を改正しろよと言いたい。

つまり、日本の米軍基地は日本がアメリカに頼んで日本を守ってもらうために駐留してもらっているのだから、日本が不要と判断する基地は不要なハズなのだ。ただし同じ理由で日本を守るための基地を外国に造れとは言えない。

ところがその基地を近隣諸国がOKしてるんだから、これを否定する論拠は一体何だろうか。勿論、軍事的には専門家からすれば様々な見解もあろうが、第2次大戦時点で、既に北マリアナは極東の軍事拠点として機能し、事実B29が東京に飛来していたのである。

仮想敵国が、中国や北朝鮮であってもこれは同じだろう。加えて一時的世界情勢をあまり論点にしたくは無いが、現実の普天間基地からの出撃先は中東だ。

と言う訳で、私程度のアタマでは、テニヤン辺りに移設と言うのがベストだし何の問題が?と思う。この話、今に始まった事ではなく、鳩山政権発足時から有った話だ。なのに軍事専門家もマスコミも、事実を隠しはしないが、ことさら避けているように思えて仕方ない。

先に述べたように、人は自分のレベルで物事を推し量る。私は私のレベルでモノを考えた時、普天間移設問題はもともと自民党政権の遺産であり、民主党が招いたものではないから、大逆転ホームランの見込みが無い限り、自分で期限を区切るのは自ら首を絞めるだけだと思った。

なので、政権発足から、水面下でこの事が交渉され進展のめどがついたからこそ、鳩山首相は自ら期限を区切ったのだろうと思っていたし、今もそう思っている。だが、最近の鳩山首相の自信なさげな言動は、こう言う小生の想像をぐらつかせる。とは言え、今ごろになって徳之島なんてのはいくらなんでも無いだろうとも思う。

やはり落とし所は、テニヤン辺りに移設が決定し、逆転満塁ホームランに期待したいところだ。国外移設となれば、満塁ホームランだと思うが、それでも悔し紛れに足を引っ張る勢力はいるだろう。もしそうなれば、それをどう評価するかでその人のレベルが分かろうと言うものだ。

そして日本を守る基地を国外に移設するのだから、それ相当の費用負担は当然だろう。国外の基地建設に税金を使うなと言う人がいるならば、度し難い視野の狭さ、単純思考だと思う。

で、こうした事を踏まえて、もしも、本当に徳之島移転を今更考えていたとすれば、テニヤン移設の水面下の交渉が暗礁に乗り上げていると言うことだろう。そうなった場合、米軍は日本を守るためではなく、自国の前進基地として日本に駐留している事を意味すると思う。

それこそ、鳩山潰しに喜んでいるバヤイではなく、日本国民として日米安保条約をどう考えるのか、憲法9条をどうするのか、真剣に考えざるを得ないのではないか。

本日これにて、

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コメント

○ペンタクロス様、コメントありがとうございます。

まあ、そういうことかもしれませんね。マスコミは一切そういう報道しませんが。

投稿: ベンダソン | 2010/04/24 22:11

ペンダソンさん、こんばんは。
すべては<鳩山―オバマ>次第、オバマも旧政権(官僚&マスコミトップ)による新政権ツブシ謀略と戦っています。その結論が5月末なのでしょう。

投稿: ペンタクロス | 2010/04/24 00:25

○BB様、コメントありがとうございます。

ですよねえ、どういうレベルでモノを考えるかですが、マスコミが基準に置くレベルはアルバイトか新入社員レベルと言う気がします。

まあ、所詮今の段階では詮索でしかありませんが、それにしても国家の頂点にいる人々の考えの推測ですからねえ。

投稿: ベンダソン | 2010/04/23 20:00

その通りだと思います。大体こんな重要案件についての首相の腹案がボロボロリークされること自体おかしい。私人事部長の経験がありますが、人事の要諦はすべての異動が決まるまで一切情報を漏らさないことです。すべての手配が終了して「はい決定しました」と全部オープンにするのが常識。すべて決まらないうちに少しでも漏れると必ず横槍が入ってうまくいかないです。レベルは違うが今回のお話も基本構図は同じ。米国に根回しして、移転先に根回しして、沖縄に根回しして、すべてOKとなったらオープンです。
 それと、5月末と首相が何度も言うからには、5月末でないと結論が出ない何かがあるはず。その何かを探るのがマスコミの仕事と思うのですがね。

投稿: BB | 2010/04/23 18:28

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