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2010/06/01

全てが正しい普天間問題

普天間問題に関する鳩山首相の決着は、バカバカしいの一言なんだけれども、では何がダメかと考えれば、決着の中身では無くプロセスに起因する評価だ。例によってというか、プロセスから副次的に派生する2次的問題に本質論がかき消されてしまっている。

たとえて言うと、ヤクザ屋さんが良く言う論法に似ている。「おう鳩山ノウ、確かにアンタの言うとりかもしれんが、オメ―が言うこっちゃねえ。その言い方は無いだろう、この落とし前どうつけてくれんでい。」と言うアレだ。

たしかに普天間問題に対する鳩山首相の決着の仕方は、まりにもマヌケでアホらしくなるが、

それは、誰に言われたわけでもないのに自分で期限を区切っておいて、その通り出来なかったというやり方の稚拙さなので、中身の話では無いように思う。

批判する側は、批判に夢中になり過ぎて、このへんの中身の区別がつかないようだ。内容は置いといて、その決着のし方はねーだろうと言うわけだ。

では中身についてはどうかと言えば、これを批判できるのは誰だろうか。少なくとも自民党と、その自民党から派生した党は、これを批判出来まい。批判したら自分達の否定になるから、「今更」とか「やっぱり我々が正しかったのだ」と言う主張しか出来まい。

鳩山首相を擁護するならば、いろいろ検討したら自民党案が良い事が分かったので、素直に誤りを認めた、と言う言い方も成り立つ。だが少なくとも民主党は自民党案を否定していたのだから、良いから自民党案にしたと言う論法はムリがある。

だから、単純に民主党の主張を進めようとしたが、実現出来なかったということだろう。とは言え、県外移設を諦めたり否定している訳ではなく、現時点ではつまり5月決着では沖縄県内と言う結論に達しただけである。つまり中身は何にも変わってなくて、ただ単に「5月」の時点の話なのだ。

とは言え、日米共同声明なんだから、初山首相が辞めようが辞めまいが、出た結論は覆らない。では本質論は?となると、これが今もって良く分からない。専門家はしたり顔で県外移設は軍事上有り得ないような事を言うが、何故そうなのか、実のところ説明を聞いたことが無い。

身の周りでも辺野古が妥当だと言う人々が少なからずいるし、或る民主党若手議員と話をすると、海兵隊は一体でなければならないから県外移設は有り得ないと言う。言い方は何々「だから」となっているが、その「だから」の中身が良く分からない。

国防上、何故沖縄に海兵隊が必要なのかと言う本質論については、賛成派も反対派もほとんど理由を示してはおらず、必要だから賛成、不要だから反対というものだ。地政学的に沖縄と言う主張も仮想敵国を中国・北朝鮮としているならば、対馬の方が良いのでは?と思ってしまう。

そういう議論が一切行われないまま、方法論である普天間移設だけを問題にして何になるのだろうか。これでは答えが見えないではないか。答えが見えないのだから、鳩山さんの何がイケナイかを考えると、実はトンデモ無く国益を損なう失策をしたと言うのではなく、単なる表現がマヌケだったと言うにすぎない。

自民党は、政策決定のプロセスがマヌケだったと非難は出来るが、決定した中身には賛成なのだ。政策そのものを堂々と非難できるのは、共産党と社民党だけだろう。だが、それは元々の見解が異なるもので、今に始まった事ではない。

共産党はなんでも反対が党是だから、それはそれで良い。社民党も県外移設を前提に連立を組んだわけだから、政権離脱は当然だろう、むしろ与党に留まったならば自己否定になる。

国内移設は、仮に軍事上どんない理想の移設先があっても、現下の状況ではマスゴミにミスリードされて地元が絶対に受け入れないと思う。橋本知事が大阪にどうぞと言っても、いざそれを本気で考えるならば、たちまちマスゴミの餌食となって中に浮くだろう。

そう考えれば、テニヤン辺りへの国外移設が妥当な線だと思っていたけれど、どうも実現しそうもないとなれば、辺野古しかあるまい。では辺野古で本当に落ち着くかと言えば、知事は次の落選かリコールを覚悟しない限り、工事に許可を出せまい。

早い話千日手じゃなかろか。このままズルズル引きづるしかないのでは?と言う気がする。そしてそのうちには皆嫌気がさして、アメリカもアホらしくなって、何かのきっかけで、テニヤン移設となるような気がする。

何かのきっかけは、いろいろだ。不謹慎だがもう一度米軍がヘマをやらかすか、政局がらみか、何らかの事件をきっかけに、日本がノシを付けて送り出すと言う事ではないだろうか。

超忙しいので、今日の記事は、思いつくまま書きなぐっているので、いつもに増して、話が飛んでしまうが、要はタイトルに有るように、一連の普天間問題では、誰もが正しいように思う。辺野古周辺に落ち着いたように自民党も正しかった、それに反対して離脱した社民党も筋を通した。共産党も元々ナンデモ反対だからこれも筋が通っている。その他は元々自民党からの分派だ。

唯一正しくなさそうに見えるのは、マヌケな表現をした鳩山首相と言うことになるが、これとて政策決定の中身ではなく、短なる表現の問題だ。間違いは間違いだが、国益を損なう程の失策では無い。もし国益を損なう程の失策であると言う人がいるならば具体的な指摘をしてほしい。何しろ鳩山首相はこれで終わりとは言ってないのだ。

今最も国益を失うのは、マスゴミにミスリードされて、またもや首相の首のすげ替えをしてしまうことだろう。本質的な政策評価をしないまま、モノの言い方と言うような本質外の事で政府や首相を非難し評価する限りにおいては、誰が総理になっても同じだ。

誰が総理になっても、変わらない事が分かっていながら、首相を代えてしまうならば、あるいは再び政権与党が代わってしまうならば、この国のガバナンスに責任を持つのは政治家ではない事になる。表向きは民主主義でも、実態は官僚統治であると言うことだ。

官僚主導が悪いとは思わないが、官僚は国民の選択ではない事と、何よりも少数である事に問題があるのだ。各省の次官局長クラスを抑えれば簡単にこの国を牛耳る事が出来てしまう。そこが最大の問題なのだ。

もっと絞れば、検察権力を手中に収めることで、ほぼこの国を支配出来てしまう。マスゴミが検察・警察権力に逆らう事は無い事は、戦前戦後を通して一貫しているから、世論も操れる。たとえ相手が首相といえども、生殺与奪出来てしまうのだ。そしてそれが現実になりつつある。

昨日、鳩山首相は小沢幹事長に進退を一任したというが、このままいけば、おそらく小沢幹事長が辞任し、鳩山さんあなたもネと言う形で辞任だろう。様々な側面を考えると、そうしない限りマスゴミはネガティブキャンペーンを繰り返しジリ貧になる事は目に見えている。

だからここは、戦略的には一旦引くしかないだろうが、そうなると、細川政権の二の舞かとつくづく残念だ。だがあの時と少し違うのは、自民党に対する期待が上がらない事だ。もしも再び自民党政権になるならば、もう再びこの国の支配構造が代わる事は有り得ないだろう。

今もって、改革は満足に進んではいないが、アマチュアとか何とか揶揄されながらも、自民党政権よりは現政権の方が真面目に取り組んでいるように見える。マスゴミに踊らされて、今ここで政権を潰してしまうならば、完全にこの国に明日は無くなると思う。

民主党にとっても正念場かもしれないが、国民にとっても正念場なのだ。鳩山首相が自ら期限を区切っておいて、原案に落ち着いたのはマヌケ以外の何物でもないが、単なる表現やプロセスのミスをついて、キーキーワーワー国民が騒いでしまうのは、もっとマヌケだ。

それで喜ぶのは、天下国家を憂うフリをしながら自己の利益に腐心する宦官どもと、かの国の支配層だけだろう。何が国民の利益か、このまま家畜人となり果てるのか、いい加減自分のアタマとコトバで考えるべきだろう。少なくとも鳩山や小沢を叩いても、その害が明確に説明できないならば、何の益も無い事に気が付くべきだろう。言っておくが、小沢・鳩山がどういう資金を得ようが使おうが、それで害を国民に及ぼしてはいない。

害とは、他人に不利益を生じる行為であって、本人の利益は害ではない。無駄な税金の使い方を許す事が害なのだ。なのに、この1年を通して世間で騒がれている事は、どれも本人の利益がケシカランというヤッカミばかりだ。そんな事を問題にして国民自身の利益を失うなんて馬鹿げている。も少し落ち着いて考えたいものだと思う。

本日これにて、

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コメント

再び投稿させて戴きます。
問題の立て方が間違っているように思います。辞任の挨拶で自民党政治を変えたい、それが思いであったようですが、小生の思うところによると自立した主体性のある国家或いは個人を目指すことが課題だと思います。
前政権を批判することはた易いですが、自分が何処へ行こうとしているのかを論理立てて述べることは容易ではありません。
環境の変化に対応して、自分の意思を持てる組織・国家を作ることが求められていることです。
今回も批判はあってもどうするべきかは底が浅くて訳がわからなかったというのが実感ではないでしょうか。
米国とどう付き合っていくのか、確たる日本は何か何の議論もありません。中国とどう付き合っていくのか好き嫌いの議論しかありません。
良くも悪しくも生きていくしか人間ないように思います。誰もが分かっていることです、友愛に同感出来る人は極めて少ないと思います。理想は友愛では成立しないと思います、凛とした価値観を共有している国家像ではないでしょうか。
サラリーマンが90%にもなる国家であり、企業の中が友愛で回っているところがあったら教えて欲しいものです。
日本人は世界で最も素直でやさしい民族です。これは友愛ではなく、やせ我慢であったり、恥の文化であったり、そんなもののように思います。助け合いが本質ではないと思います。凛として生きることが人助けを出来ることの本質です。
この国家感であれば再び頑張れるという設定を出来る人が必要なのです。
何の資源も持たない国が生きてこれたのは、考える力があったからだと思います。サラリーマンが殆どになって会社にしがみつくしか生きる方法がなくなっていることが問題なのです。大きく問題を捉える力が今の日本にはありません。
鳩山氏が残してくれたものは、今の日本人の究極の姿を見せてくれたことです。進退はご本人が決めることといいながら、最後は道連れにしました。自分はリーダとして非力でしたが最後の言葉としては潔良かったのではないでしょうか。
主体性についてもう一度考えることが本当の課題です。

投稿: 高浦雅文 | 2010/06/02 23:12

一つ認識として抜けていることがあると思いますが。自民党案では、辺野古の人たちを含め沖縄の人たちは後向きだったかもしれないが賛成だったということだ。
同じ辺野古移転でも民主党案と自民党案では雲泥の差があるように思われるが。
民主党の問題は現状把握ができていないまま理想や希望だけをマニュフェストに書いてしまっていたため、いざ政策を行おうとすると必ず問題が起こってしまう。
埋蔵金とやらも確実に出てくる、増税などせずとも子供手当、高速道路の無料化はできると言っていたが、ふたを開けてみれば消費税引き上げを検討という。
選挙前にあれほどテレビなどで財源はどうするのだと聞かれていたのに、全く現状把握ができていなかったのだろう。
辺野古への移設にしても同様だ。選挙前に現状認識ができていれば別の手立てがあっただろう。
例えば、まず自民党案にそって普天間を辺野古に移設する。その後アメリカとの協議により県外国外を検討していく。そのようにして行っていけば良かったのだが自民党憎しの為かはたまた野党の時の何でも反対という癖が出たかは分らないが反対してしまったための、この混乱。
とても正しい普天間問題とは思えませんが。

投稿: きき | 2010/06/02 18:45

○ぷにょ様、コメントありがとうございます。
>人間は利益よりも大事なものがあります。それをわかってください。
⇒それを含めて「利益」と総称しているつもりです。ただし明確に定義付け若しくは定義付けがお互いに共通認識できない場合は、可能な限り定義を明確にして議論するしかなさそうですが・・・、疲れるので辞めましょう。その他、しま様と同じ事を感じます。
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○isao-pw大城 勲様、コメントありがとうございます。
つい今しがた、鳩山さんが辞意を表敬してしまいましたね、予想通りとは言え残念です。おそらく小沢さんも辞めるでしょう。共に国民にとっては何の理も利も有りませんが、それを求めたのは操られた人々だと思うので、本当に残念です。
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○しま様、コメントありがとうございます。
そういう事だと思います。
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投稿: ベンダソン | 2010/06/02 10:07

>ぷにょさん

>自民党が信頼されていたとはいいませんが結果として嘘になる公約はありませんでした。

これ、違いますね。
小泉氏が首相だった当時、国債30兆枠だかの公約破りを指摘されて、たしか、「この程度の公約を守れないことはたいしたことではない」というようなことを発言したと記憶しています。

>日本は子供の頃から指切り拳万の契約社会で

日本社会の多くの一般の契約書には、誠意協議条項なり円満解決条項なりというものが必ずといってよいほど書かれています。そして、これは欧米では絶対に見られません(欧米にあるのは仲裁条項)。故に、欧米流の真の契約(どこまでもお互いを拘束する)という概念はないのです。
だから、むしろ欧米こそが契約社会であって、日本はその真逆だと考えたほうがよいでしょう。
「指切り拳万」というのも、一種のおまじないだと考えるほうが小生にはしっくりするのですがね…。

失礼いたしました。

投稿: しま | 2010/06/02 01:52

私の見るところでは鳩山総理自身は今でも問題解決を諦めてはいないと思います。
残念なことに官房長官、外務大臣、防衛大臣、国土交通大臣及び政務三役らに実務能力が無く自民党政権時代に米国追従して来た官僚に対米交渉を委ねた事が失敗の原因です。
鳩山総理の思いは戦略無き理想論で対米交渉に臨む方法論に欠けていました。
閣僚も政務三役も困難な試練に挑む覚悟が無く官僚の言いなりで鳩山総理の挑戦を妨害する姿勢に終始しています。
彼等は元々が小沢一郎から鳩山由紀夫への代表引継には反対の立場ですから民主党内の勢力争いで小沢、鳩山の失脚を待って主導権を握ろうと虎視眈々と狙っているのです。
鳩山総理が社民党の福島党首の残留に拘った理由もそこに有ると思います。
小沢幹事長も身動き取れない現状では本腰を入れて対米交渉をするには参議院選挙を乗り切って内閣改造後まで待たなければと考えている筈です。
検察を筆頭とする官僚機構との全面戦争に勝利する事が前提ですが厳しい局面です。
失敗すれば民主党は分裂し自民党亜流の官僚支配体制に戻ります。

投稿: isao-pw大城 勲 | 2010/06/01 21:05

5月に区切ったのはそれ以上伸ばすとグアム移転の予算がアメリカ議会で通せず、しばらくの間普天間に基地を存続せざるを得ないかららしいですよ。11月の根拠はないと思います。
失った国益は政府への信頼ではないかと思います。自民党が信頼されていたとはいいませんが結果として嘘になる公約はありませんでした。日本は子供の頃から指切り拳万の契約社会で約束を破ることは最も卑しい行為と看做されますよね。それなのに政権を取るためにその最も卑怯な手を鳩山氏は選択しました。国益を語る場合指を切断し、万回殴打され、針千本飲んでからになりますが、それさえもする気がないようです。これを子供たちはどう見るでしょうか。利益さえ保てれば約束なんてどうでもいいんだという間違った見方が蔓延ることが社会にとって一番の外悪です。
嘘も方便とは言いますが、この嘘によって利益を享受した人間は鳩山氏と民主党員であり、国民ではありません。最も忌むべき嘘です。氏はこの顛末を先生として道徳の時間に子供たちにお話しできるでしょうか。できませんよねえ。
人間は利益よりも大事なものがあります。それをわかってください。

投稿: ぷにょ | 2010/06/01 15:50

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» 「辺野古」日米共同声明「民主主義はないのか」 [報恩感謝 ありがとうございます]
[[attached(1,center)]]  日米共同声明発表の「報道」を受けて、怒りと失望に満ち満ちている気持ちを察します。  「最低でも県外」といっていたのが、鳩山首相の裏切りであるという「報道だけ」からの情報では、誰でも、そう思うことでしょう。  「辺野古」の文字が、日米安全保障協議委員会(SCC)共同声明に、記載されているがために、福島瑞穂氏は、署名できなかったという。  ぜひ、その共同声明全文..... [続きを読む]

受信: 2010/06/01 17:51

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