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2010/06/14

はやぶさの快挙と、スマートの怪挙

Tky201006130301

定性評価と定量評価の定義は各位ご自身で調べていただきたい。メンドクサイからお互い知ってる前提で先に行く。で、事業仕分けの話だ。この場合もっぱら定量評価が中心で定性評価はあまり評価根拠になって無いようだ。

2位じゃダメなんですか?がその典型だろう。ただしこの事を持って連芳氏を批判するに当たらないだろう。現実の世の中全般が定量評価を求めているのだし、ただでさえ情緒的な民族なんだから、定性評価を認めてしまうとたちまち暴走する可能性があるのだ、との暗黙の了解があるように思う。

えっ?ベンダソンは何の話をしたいの?って、ありゃりゃスマン、回りくどくなってしもた。今日の話題は「探査機「はやぶさ」が地球に帰還」の話なのであります。

結論を言うと、

・見事な快挙!

・見事な国威発揚!(←何かモノスゴイ時代錯誤な表現)

と言う事。ニッポン バンザ~イ。

さて、気を取り直してと。落ち着いて考えてもやっぱり見事な快挙だと思う(チト興奮気味)。なんたって宇宙空間を約60億キロの旅を経て地球に戻ってきたのだ。それもただ宇宙を回遊したのではなく、他の天体に着陸して戻ってきたのだ、アンビリーバボーなのだよ。

ところが、この記事を書こうとyahooも、AsahiComGoogleもどこを見ても記事が無い。やっと「帰還」で検索したらヒットした。とりあえずこちらをどうぞ。

http://www.asahi.com/science/update/0613/TKY201006130193.html

<引用開始>

探査機「はやぶさ」が地球に帰還、回収カプセルを発見

2010614022

 【グレンダンボ近郊(豪州南部)=東山正宜】小惑星探査機「はやぶさ」は13日午後11時21分(日本時間午後10時51分)ごろ、豪州南部の上空で大気圏に再突入し、約60億キロの旅を終えて7年ぶりに地球に帰還した。月以外の天体に着陸した探査機の帰還は、世界で初めて。宇宙航空研究開発機構は、小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のある回収カプセルをヘリコプターで捜索、発見した。

はやぶさは、再突入の3時間前に回収カプセルを分離。豪州にほぼ同時に落下した。大気圏に突入すると、西の空に光の点が現れ、火の粉をまき散らし空が満月のような明るさとなって雲がはっきりと照らされた。回収カプセルとみられる小さい光跡が天の川の方角に飛び去った。はやぶさ本体はバラバラになって燃え尽き、役目を終えた。

 はやぶさは2003年5月、鹿児島・内之浦からM5ロケットで打ち上げられ、約20億キロ航行して05年にイトカワに到着した。その後、姿勢制御装置の故障や燃料漏れが相次ぎ、エンジンが設計寿命を超えるなど、帰還は何度も絶望視された。そのたびに解決策を見つけだし、予定から3年遅れ、往復で約60億キロの旅程を経ての帰還となった。38万キロ離れた月以外の天体との往復は世界初。

 はやぶさの主な目的は、イオンエンジンと呼ばれる省エネ型の新エンジンや、地球からの指示なしで動く自動制御技術の検証。これらは達成でき、小さな探査機でも木星などの遠い天体を目指せる基本的な技術を確立できた。

 見つかったカプセルにイトカワの砂が入っていれば、月の石を持ち帰った旧ソ連のルナ計画、米国のアポロ計画、宇宙空間で彗星(すいせい)のチリを回収した米国の探査機に続く成功となる。

 着陸時に回収装置が正常に機能せず、砂が入っていても微量だと考えられる。ただ、粉薬1粒ほどでも成分は分析できるという。宇宙機構は、カプセルを回収次第、日本へ空輸して詳しく分析する。イトカワは、46億年前に地球などと一緒に誕生したときの姿を保っており、太陽系の成り立ちの解明につながると期待されている。

<引用終わり>

月までの距離が38万キロである事を考えると、60億キロがいかにトンデモ無い距離であるか理解できようと思う。しかも着陸したイトカワはウィキペディアによれば三軸径535 × 294 × 209 m直径換算330mと言う。ええっ!?mとkmの間違いじゃないの?仮にkmだとしても信じられない。

なんてったって、往復60億キロメートルでっせ。その先にあるたった330kmならぬ330mの天体に着陸して返ってきたのだ。良く分からんが、超高層ビルのてっぺんから地上にいる患者に目薬さすようなもんじゃないのか。いやそんな生やさしいもんじゃないだろう。とにかく素人考えでも、とてつもない制御技術だと思うのだ。

大気圏再突入で燃え尽きる母船の映像は感動もので、美しい。でだ、ここからが本題。宇宙航空研究開発機構は後継機「はやぶさ2」の計画を進めているが、文部科学省は、今年度予算の概算要求に17億円を盛り込んだが、政権交代を受けた予算削減で3000万円に縮小。製造に着手できなかった、という。

まあ、この快挙で見直されるとは思うが、もとの予算はタカが17億円だ。これ信じられない。確かに絶対的には高額だけれど、17億円とは一億円がたった十七個なのだ。何故、これを「たった」と表現するかと言えば、先の拙ブログで取り上げた蓮田SAスマートインターチェンジの今年度の予算が5.5億円なのだ。勿論これは総事業費ではない。

そして、これも先に指摘したように、現に県道に接続している道路があるのにも関わらず、わざわざ用地買収し住宅地の中まで通過交通を引き込む計画なのである。しかも今日に至るまで、何故そうした理不尽な計画なのか一切説明も無いし、他の案を検討した形跡も無いという。

こんなバカげた計画に国費と市費併せて単年度だけで5億円以上の税を投入し、何のチェックも受けないのだ。この金は企業の用地買収と道路建設に充てられる。定性的にも定量的にも何故こんなバカげた基盤整備が必要なのかは誰にも説明がつくまい。

では何故こんなバカげた税の使い道が見逃されるのかと言えば、タカが56億円程度だからだろう。では、17億円の「はやぶさ2」の予算は?蓮田スマートインターチェンジの今年度整備費は下り線出口の整備費なのだ、既に上り線入口の部分の拡幅整備は終わっている。

全体事業費は誰に聞いても分からないが、単純に下り線出口整備の倍とするならば10億円を下らない(念の為繰り返すが全体事業費は分からない)。特定企業の用地買収や、明らかに無意味な道路整備にこの金をつぎ込むのだ。

これは主観的あるいは感情的に非難しているのではない。巨額の税金を投入して住宅地に通過交通を引き込む計画の正当性については、いかな専門家といえども説明がつかないし、いくら説明を当該行政に求めても未だ回答が無いからだ。

方や、「はやぶさ」の快挙は、低量的にも定性的にも計り知れないメリットがあると思う。そのメリットの蓮田スマートインターチェンジとの決定的な違いは、はやぶさのメリットが日本国にあるのに対して、蓮田スマートインターチェンジのメリットは特定業者にある点だ。

特定業者に対するメリットならば、地元住民に害がある事が明らかでも、事業仕分けや箇所付けの対象にはならず、何ら説明も無いまま公共事業として進められるが、方や日本国に対するメリットに対しては、ナンバー2ではいけないのかとばかりに予算がほとんど無くなる。

こんなバカげた話があるのだろうか。はやぶさの定量的な評価は、日本のモノづくり技術の広告効果として把握できるだろうし、直接的な技術開発の評価でも出来るだろう。だが今のところそうした試算は公表されてないようだから良く分からないとして、では主観的評価となる定性評価は?と考えてみよう。

金銭的に置き換え作業をしなくたって、直観的にはやぶさの帰還がもたらす日本の技術のアピール効果は100億や200億のレベルでは無いと思うがいかがだろうか。そしてなにより、はやぶさの快挙が我々日本人に与える希望と誇りは、これまた100億や200億の金をつぎ込んだ位のイベントでは到底無し得ないと思う。

仮にはやぶさの快挙が直接的には何の定量的効果が無いものだったとして、これを単なる打ち上げ花火として見ても、歴史上無いトンデモ打ち上げ花火だと思うから、そんな事業が、特定事業者のメリットとしか思えない蓮田SAスマートインターチェンジ整備事業と同次元の予算で、しかもはるかに低い評価と言うのはどうにも解せない。

はやぶさの快挙には目くじらを立て、一方の蓮田スマートインターチェンジのような怪挙にはトンと無関心。これでは―、

いかに民主党は真面目ですと言ったところで、そして民主党シンパであろうとしても、どうにも身近に目にするところを見る限り、あこがれの芸能人を身近に見て実態の言動にガッカリするように、失望してしまうのだ。

本日これにて、

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コメント

こんなことは政権交代前から言われていたことですから、何にも感じません。民主党シンパはまずかったくらいしか思っていないはずです。目的はマニフェストに書かれていない法案を通すことだけですから、宇宙とか技術とかはめくらましのための張りぼてに過ぎないのです。

投稿: ぷにょ | 2010/06/17 11:50

宇宙開発の予算を大幅に削った腐敗・民主党には、夢も希望も持てない。
子ども手当などの税金のバラマキの1%でも充てれば十分の科学技術予算が得られる。

投稿: 左巻き菅 | 2010/06/14 20:56

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