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2011/03/17

地震と選挙

こんな状態で選挙をやるんだろうか、てんやわんやで誰もそこまで気が回らないのはいたしかたないが、時間は確実に進み選挙日程を迎える。その時では遅い。と、懸念していたら、やっと政府が動き出した。でも、理解に苦しむ片山大臣の見解だ。

先ずはこちらをどうぞ。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110316ddm012040011000c.html

<引用開始>

東日本大震災:統一地方選、被災地2~6カ月延期 特例法、きょう閣議決定

 政府は15日、東日本大震災に伴う統一地方選の対応について、被災地に限り2~6カ月の延期を可能にする特例法案を提出する方針を固めた。16日に閣議決定する。延期する地域は「震災の影響で選挙を適正に行うことが困難」と総務相が指定する市町村。指定市町村を含む県の知事選と県議選も延期を認める。岩手、宮城、福島各県などを想定しており、選挙期日は法施行日から2~6カ月の範囲内で政令で定める。

 片山善博総務相は15日の閣議後会見で「選挙は民主主義社会で政治権力を作り上げる作業で、任期を守るのが鉄則。壊滅的な状態になって物理的に実行できない自治体は特例を設けるが、停電などで民主主義の大原則は覆せない」と延期は被災地に限定すべきだとの考えを示した。

 一方、与野党は特例法案の週内成立では合意したが、同日の幹事長・国対委員長会談でも延期を被災地に限るか全国一律にするかの結論は出せず、国会で引き続き議論する。【笈田直樹】

毎日新聞 2011316日 東京朝刊

<引用終わり>

記事では、片山善博総務相が「選挙は民主主義社会で政治権力を作り上げる作業で、任期を守るのが鉄則。壊滅的な状態になって物理的に実行できない自治体は特例を設けるが、停電などで民主主義の大原則は覆せない」と延期は被災地に限定すべきだとの考えを示した、という。

「任期を守るのが鉄則」とはいったいどういう意味で言っているのだろうか。確かに権力構造が恣意的に延期されるのは民主主義として好ましくない。だが、予算は既に可決されているのがから、暫定的に次の議会までの間選挙を延期したからとて、それがどれほどのダメージを政治に与えると言うのか。

そもそもが、お花見祭りや様々なイベントが自粛で中止となっているのに、被災地の救援が第一と言いながら、選挙は強行すると言うのはあまりにも身勝手な印象だ。

要はプライオリティーの問題であって、今の様な混乱した状態にあっては、選挙期日を守る事が民主主義を守る事にはなりえないことは明らかだろう。何故なら、通信も燃料もままならない状態で、いったいどうやって選挙運動を行えと言うのか。選挙違反の事前運動をやりまくった候補者ならば、充分に活動してきただろうし資金も気力もこれ以上は続かないから、何としても予定通りやりたいだろうが、少なくとも真面目に法を守って来た者は、告示日から選挙活動をするのである。

ところが、先に述べたように、ガソリンが全く手に入らない。立候補手続きをしようにも戸籍謄本すらままならない。計画停電と称する無計画停電ではいつ停電になるのか皆目見当がつかない。

皆さんの所もそうかもしれないが、私の地域ではグループ分けが重複しており、オオカミ少年の様なアナウンスが繰り返されるので、全く情報が無いに等しい。だから、地域経済も混乱していて、遠くの法務局まで選挙の供託金を納めに行ったら、出納窓口の銀行が計画停電を真に受けて、閉めてしまい手続きが出来なかった。

こんな状態で、どうやって選挙運動が出来ると言うのか。有権者はいったい何を基に被選挙人を選ぶと言うのか。ズルをしたもの勝ちとなってしまうし、そもそも、そんなことより、政治に関わる人間が、このような大災害の最中に自分の選挙のことを考えること自体、政治家としての資質を疑われるのではないか。

ちなみに、私は既存政党に愛想を尽かし、昨年から地域政党を立ち上げ政治活動をしてきた。街頭演説を続けてきた結果徐々に支援者が増え、支援者から空き家の提供を受けどうにか事務所を開設したが、この震災、特に原発事故からの避難者を受け入れる為に、先ほど開いたばかりの事務所を閉じる決定をしたところだ(事務所なんて無くたって政治活動は出来る)。

停電などで民主主義の大原則は覆せない」などと言う単細胞な発言は政治家としていかがなものか、災害への対応は被災地だけではないのだよ。

そして何より、ただでさえ低い有権者の関心はさらに低下している。そんな状態で選挙を強行する事の何処が民主主義といえるのか、片山大臣のオツムの程度を疑ってしまう。手段が目的化してしまう典型的な視野の狭さだとさえ思わざるを得ない。

他の記事を読むと、共産党は全国一律に選挙日程の延期を主張しているらしいが、この件に関する限り、それもアリだと思う。少なくとも、いつ停電になるのか分からず、現実にガソリンが入手困難で移動・物流や通信手段に支障をきたしている関東以北は延期すべきだろう。

既に来年度予算は可決しているのだから、現実的にはさほどの政治的な支障が有るとは思えない。むしろ、無理に選挙を強行していい加減な選挙を行う方がはるかに民主主義を脅かす結果となるはずだ。

この大震災、内閣に能力が有って適切な対応が取れたならば、逆に民主党にとっては起死回生の大チャンスとなったはずだが、あの菅総理の間抜け面を見る限りそれどころではなさそうだ。枝野氏も不眠無休で良く頑張っている印象なので、文句は付け難いが、一生懸命なだけで、申し訳ないがやはり頼りない、つまり能力不足を印象付けてしまったと思う。

結局、民主党は変毒医薬のチャンスを活かしきれず、益々人気が低下するので、一刻も早く選挙をやってしまいたいと言うところなんだろうかと、うがった見方をしたくなってしまう。

以上が、ここ数日の雑感だ。以下は蛇足。

私は、現在T大学(一応最高レベル評価をいただいてる大学だが、身元がばれるので伏せる)において都市の自立と発展を研究する研究者だ。ソフト・ハード両面から研究している。ソフト面とは言わば制度や法の研究であり、ハードとは現実のまちづくりの研究で、特にCO2削減と併せて都市の自立を研究している。

昨年書いた学術論文では、クリーンエネルギーとしての太陽エネルギーに注目し、一般家庭の必要エネルギーがまかなえるか試算したところ、何度計算しても現実的にまかなえそうな事が分かった。つまり、石器時代の生活をしなくとも、現代生活を維持しながらCO2排出ゼロが実現できるのである。しかも初期投資さえすれば無限のエネルギーがタダなのだ。

研究の結論は、再生可能エネルギーの域内自給自足による(=マイクログリッド)上下水等の都市基盤の自立であり、これによって都市のネットワークは道路と通信のみとなり、これらのネットワークはツリー構造ではなくWEB状であるから、万が一震災などで街が破壊されても、他に波及しない災害に強い都市構造となると言うものだ。

この考えは既に、論文だけではなく、その概要を某紙本年1月号の環境特集号にも寄稿した。現段階では、安全率をどう見るのかと蓄電技術(正確には畜エネルギー技術)が課題であり、これからも研究を続けるが、論より証拠、現実にやってみるのが早いので、目下実験都市を企画中だ。

実際に、自己完結型の街を創り、産業革命以降続いてきたエネルギーや基盤のネットワークを前提とした都市構造を根底から変えるスタンドアロン型都市を実現した時、皆さんに私の思想が理解いただけるものと考えている。そしてこの分野でノーベル賞が有ればいただけるのではと妄想は膨らむばかりだ。

これは、阪神大震災以来、考え続けてきたテーマだった。インフラが破壊され人々の生活が破たんするならば、破壊されても機能するインフラを創るしかない。それとクリーンエネルギーがどんぴしゃり結び付いたのだ。

ではまた・・・本日これにて、

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コメント

選挙結果速報見ました。お疲れ様でしたm(_ _)m

投稿: 丸井太輔 | 2011/04/11 00:17

こんにちは、棒を笑うベンダソンさん!

お久しぶりです。お元気な筆力、冴えわたっていますね!

僕は、長い間、人生の時計が止まったままでしたが、ようやく、また歩き始めることが出来ました。まさにその時、この大震災が生じました。。

僕は、自分にできることをしようと、準備を進める事業とは別に、イーホームズのホームページを再開しました。

皆で力を合わせて、被災者の救済を推進しましょう!

*放浪していたので、ご連絡先が分からず、メールを頂けますでしょうか。よろしくお願いいたします。

投稿: 藤田東吾 | 2011/03/27 03:48

ベンダソンさん

ご無沙汰していました。今回は津波の被害が大きく、地震の被害がどの程度なのかわからないのですが・・・
あの事件のあと多くの自治体の建築物などが耐震補強をされたと思います。近くの学校は校舎が強度不足で統廃合により廃校→取り壊しになりました。
藤田氏はマンション住民やホテルオーナーからの裁判の対応に5年を費やし、あとひとつの裁判が終われば全ての裁判で「イーホームズに過失なし」で終了出来るそうです。
社会的に抹殺されてしまったのですが、藤田氏にとっての「無駄な告発」はこの5年間におきた大きな地震から沢山の日本国民を救った「価値のある告発」だったと時代が評価してくれる日がくるまで微力ながら応援していきたいと思います。
イーホームズは休眠状態らしいので、認定取り消しが無効になり業務が再開出来るようになれば・・とは思っています。あの会社は今の時代に必要な会社なんだと思います。

投稿: ganbarefujita | 2011/03/18 22:27

ganbarefujita様、ご無沙汰です。

そうですか、何とか頑張ってほしいものです。
むしろ正義のために立ちあがった人を、社会が寄ってたかって、叩いて破滅させ、後は知らん顔。

私を含む国民全員が、加害者ではないのかと、今も旨が痛む魔女狩りでした。

今になって、イーホームズに過失なしとの判決が出ても、既に上場間近だった会社が事実上潰されてしまった後では・・・。

でも、HPを見ると、イーホームズ自体は消滅してないようですね。

投稿: ベンダソン | 2011/03/18 22:06

お久しぶりです。

長い裁判がようやく片付いたらしく藤田社長より「イーホームズを復活させました。」と連絡が入りました。

イーホームズ株式会社とは別の団体として再スタートしたらしいです。

URLは下記になります。

http://ehomes.co.jp/

投稿: ganbarefujita | 2011/03/18 21:56

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