この国は案外単純かも?
私自身は、全く無名で、何の力も無いが、どういうわけか話題の渦中にいる政治家や政府高官と普通に話が出来たりする。一昨日は地域主権を叫ぶ某首長や国会で話題の政治家と居酒屋でのんだ。昨日は某省次官とやはり居酒屋で歓談した。
事務次官に至っては、立ち飲みに誘われてしまい、さすがに戸惑って、それは勘弁と、フツーの居酒屋に入ったが、いづれにしても、普段TVで接する人と相対で話をしても全く違和感が無いのは、まあ、いつもの事。
言える事は、こうした人々は、概してそれほど気負ったところが無く、フツーに国政の中枢に関わる話を、フツーの飲み話しとしてしまうところに、小心な私はたまげてしまう。
例えば世間の皆さんは、「官僚」に対してどういうイメージを持っているのだろうか。おそらく悪の権化の様なイメージを抱いていて、日夜、大黒屋御主もワルよのう、なんて事を想像してはいまいか。
だが私の知る限りにおいては、そんなイメージとは程遠い。この日本の中にあって、最も良識的な人々が官僚なんじゃないか、とさえ思ってしまう。ええーっ!ベンダソン、何をトチ狂ったかと思う前に、チト冷静に考えてほしい。アナタは一体官僚の誰を知ってるのか。
あるいは、今般のプチ内閣改造では、目玉の大臣ポストを生みだすために、大臣の兼務が行われているが、これこそ明快な答えだ。つまり、複数の大臣を兼務できるという事は、官僚が実務を支えているという事で、大臣なんか居ても居なくても何の影響も無い事を示している。
だって、経産省の事務次官が、農水省の次官を兼務するなんて、想像も出来ないでしょ。つまり、民主党が脱官僚をいくらぶち上げたところで、官僚がこの国を動かしている事は皆知っているのでは?と思う。
不要なのは、官僚ではなく政治家ではないのか。まあ、これではチェック機能が働かないから言い過ぎだろう。でも事務次官よりも大臣が不要な事は、大臣兼務で明らかになったのではないだろうか。
さて、話を元に戻して、こうした政府の中枢にいる方々と、気負いもなく話してみると、意外なほど世の中単純なんじゃね、と言う印象を受けてしまうのだ。
小生が或る事でマスコミの取材を受けた時、その綿密さにこれじゃ採算取れないのではないかと舌をまいた事が有った。だからマスコミは何でもかんでもウソを言う訳ではない。なのに政治に関して何故にこうも恣意的報道が多いのか。どうやらそれはデスクの指示らしい。
では何故、例えばマスコミはあれほど小沢氏を嫌うのか。これについての政府中枢にいる彼らの見解は、「今の各社デスク連中が若かった頃散々に小沢さんにバカにされ、苛められたから、今仕返しをやってんじゃないの」だった。
ホエっ?!アメリカの陰謀じゃないの?おそらく皆さんは、そう思いたいだろう。自分の知らない世界に対しては良く分からないから、或る種妄想が膨らみがちだが、世の中の中枢をキチンと垣間見て、人生いろいろ体験してくると、案外この世は単純なんじゃないかと思う。
そもそも、よく映画とかで、スパイが暗躍し、或いはフィクサーが、それこそ大黒屋お主もワルよのう、なんてこの国を操ったりするけれど、本当にそうなら、そんな事表現できないだろう。
外国やフィクサーの陰謀は確かにあると思うが、それはドラマのようにハッキリした組織や勢力では無く、それこそ空気みたいなもんで、だから単純な子供世界の様な意地や好き嫌いに端を発しているかもしれないなあ、と思ってしまうのだ。
本日これにて、
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コメント
高橋元子様、コメントありがとうございます。
昨晩も、たまたま友人交えて某省事務次官と3人で居酒屋でしたが、別にSPが付くわけでもなく、極フツーに飲んだくれていました。(但し話の内容は、結構高度でしたが・・・。)国会が話題になると、やはりそれほど深い裏読みは不要と感じましたね。
投稿: ベンダソン | 2011/07/13 09:08
いじめられたからいじめ返すって、この世の中には大人なんて生き物は存在しないのかも、という結論にたどり着きました。
アメリカの陰謀とやらも、もともとは「みてみて!ボクってスゴいでしょ!」みたいなことですし。
いやぁおもしろい。すんごいわかりやすくて、楽しいです♪
投稿: 高橋元子 | 2011/07/12 20:33