プール事故、本当は欺瞞だらけの大事件なのに・・・
大阪府泉南市の小学校のプールで起きた男児死亡事故は痛ましい限りだ。プールの監視業務を請け負った会社の社長は、委託料が値下げされたため監視員を規定通り配置できない状態が5年前から日常的に続いていて、それを担当者にも報告していた、という。
のっけから言おう、だから何だ、ふざけるな!
このニュースソースはコチラ。
<引用開始>
大阪府泉南市の小学校のプールで起きた事故で死亡した男の子の告別式が営まれました。
泉南市立砂川小学校1年の保苅築君(7)の告別式は午前10時から営まれ、学校の同級生や保護者らが参列しました。
保苅君は先月31日、一般開放されていた小学校のプールで溺れ死亡しましたが当時、4人配置されているはずだった監視員が誰もいなかったことがわかっています。
市から監視業務を委託されている会社の社長は、委託料が値下げされたため監視員を規定通り配置できない状態が5年ほど前から日常的に続いていて。そのことは市の担当者にも報告していたと話しています。
一方、市側は「報告は聞いていない」と否定していて、言い分は食い違っています。
(08/04 12:35)
<引用終わり>
以上は、たまたま短くまとまっていたから引用したまで。他に、こんな報道が有るのでご参考まで。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110803/t10014667471000.html
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20110802ddlk27040405000c.html
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201108040033.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110803/crm11080314090023-n1.htm
あまり、信用できないが上記産経ではこうなっている↓。
<引用開始>
業者「監視員代払えなかった」 37回中フル配置はわずか5回だけ 小1プール水死
2011.8.3 14:05
プール水死事故で、泉南市教委の家宅捜索をする捜査員ら=3日午後、泉南市役所(藤谷茂樹撮影)
大阪府泉南市の市立砂川小の一般開放のプールで同小1年、保苅築(きずく)君(7)が溺れて死亡した事故で、プールの安全管理を委託された業者が、7月から市内の小中学校で計37回あった一般開放のうち、規定通りの監視員を配置していたのはわずか5回だったことが3日、市教委への取材で分かった。業者は「アルバイト料を払えなかった。管理に問題はなかった」などと話しているという。
府警は、監視員不足が常態化していたにもかかわらず、市側が見過ごしていた可能性もあるとみて、同日、業務上過失致死容疑で泉南市教委を家宅捜索するなどし、事故の原因について調べている。
業者は市内のビル管理会社「ダイショウコーポレーション」。男性社長(35)が3日、市教委に運営実態について説明した。
市教委によると、指名競争入札で同社に運営を委託し、7月21日から市内の小中学校10カ所のプールを順番に一般開放。事故があった同31日までに実施された37回のうち、
<引用終わり>
な、なに!?アルバイト料を払えなかった?でもって、管理に問題はなかった? 一体、何言ってんだ、理解できんぞ。
たいたい、指名競争入札ではないか。監視員のアルバイト料を払えないというなら、何故そんな金額で入札して仕事を取ったのだ。全く無茶苦茶な言い分だ。どういうメンタリティなのか全く理解不能。
託金額が安いのは、自分がその金が気で入札したからであって、行政がこの金額で契約しろと命令する事は有り得ない。但し、過当競争ゆえ、仕事が欲しいばっかりに、無茶なダンピングが起きているのも事実。その結果がこれだ。
慈善事業ならいざ知らず、利潤追求が前提の委託業務である限り、明らかに品質低下が予測できるダンピングを招く入札のやり方に対する、行政の罪も重い。さらには、こうした無茶な契約を5年も続け、その間にキチンとした管理もしていないのだから、業者の責任は責任として、それ以上に行政の責任は追及されてしかるべきだろう。
言える事は、明らかに出来もしない条件で発注する行政と、出来もしない条件で入札し受託してしまう業者、どっちもどっち、無責任極まりない。そのツケが、何の責任もない少年にかぶさり、命を奪ってしまったということだ。
ふざけるな!
いい加減な発注をした当局と、いい加減な請負をしていい加減な業務をし続けた業者は徹底糾弾されてしかるべきだ。
そして、この事件は氷山の一角に過ぎない。こうしたフザケタ話が、今、日本中に蔓延している。たまたまこの事件は直接人命に関わる事件となったが、人命に関わらなければ、或いは形が見えなければ、どんないいい加減な委託と受託をしても分かりにくい。
例えば計画、設計、調査と言った頭脳労働は、その成果が素人には分かりにくい上、形に見えにくい。だから、それこそ全く人件費を考慮せずに図面や報告書の印刷代しか見積もらずに入札にかけたりする。
そして、入札に参加する業者も、ハナからまともに仕事をする事など考えず、受託する事だけを考え、とうていできもしない金額で入札してしまう。結果、文字通りただ何やら文字や図が書いてあるだけのほとんど無意味な書類の山が出来上がるのだ。
こうした頭脳労働の類は、どん何いい加減であっても直接人命に関わる事じゃないから顕在化しない。その結果がいい加減な計画や無駄の積み重ねとなって、真綿で首を絞めるようにこの国を圧迫する。
根拠なき杜撰な計画で飛行場やダムを造り何十年たっても完成しなかったり、家を見落として道路を計画したり、工事で頓挫する。こうした杜撰な計画が後に生みだす無駄な投資がいかに財政を圧迫してきた事か。
とにかく、今この国の行政では、質を無視して量だけの経費節減を念仏のように唱え過ぎである。今回のプール事故にしても、監視員が居ないという前代未聞のインチキ業務遂行が原因であり、質を無視した過度の経費削減が招いた結果である。
こうした事を繰り返さない為には、量だけではなく質の管理が大事なのだ。そしてその質を確保するためには、適正な見積もりとそれに基づく最低価格の設定が必要である。いい加減な見積もりや、最低価格の設定無き過当競争は、委託発注者の怠慢といえよう。
もう一度言う。このプール死亡事故、
一罰百戒の意味も込めて、この事件、決していい加減に扱うべきではない。業者も行政も、何億と言う金では無いのだ、僅かばかりの利益のために、少年の死を招いたのである。こんなフザケタ話、マスコミの扱い方は、どれも扱いが小さすぎる。みんな、もっと憤るべきではないのか。
本日これにて、
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コメント
小山広明様、真摯なコメント痛み入ります。
全くの違法ではないとしても、最低制限価格を公表するのであれば、果たして入札と言えるのかはなはだ疑問ですが、談合という悪の温床を断ち切るには、ある程度効果はあるかもしれません。
しかしそれでは、病気は治っても患者は死んでしまいかねません。この問題は人の命を犠牲にしておりますので、このまま時間経過で忘れてしまっては、被害者は浮かばれないでしょう。
市議をされているとのこと、ぜひとも本質の問題を究明していただきたいと思います。癒着議員や職員からの相当な圧力があると思いますが、すべてをネットで公開されることを期待します。
投稿: ベンダソン | 2011/11/02 23:13
入札は最低制限価格が事前公表され、設定され、そこに2社が張り付いてくじ引きで落札していたのです。
設計価格は496万円で最低制限価格は402万円でした。
業者の責任に加えて
行政、議会、主権者市民の責任でもあり、この事件を常に忘れず思い続けていくことだと思っています。
私は市会議員であり深くお詫びをします。
業者の責任と言う事で終わるのではなく(終わろうとしている)、その責任の重さは再発防止と言う事からは業者よりも行政、議会、市民とその重さは深く受け止めていかなければならないと思っています。
投稿: 小山広明 | 2011/11/02 21:38