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2011/09/11

「死のまち」発言の何がイケナイの?

鉢呂吉雄経済産業相が「死のまち」発言したのは、ケシカラン、被災者の神経を逆なでする発言だ。と言う事で辞任したようだ。

で、今に始まった事ではないが、事実関係がサッパリ分からない。マスコミ報道はどれも【「死のまち」発言】がけしからんと言うばかりで、そもそも発言のシチュエーションとか発言自体が分からない。

いきなり虚空に向かって「死のまち」っと、叫んだのだろうか。普通なら主語・述語・目的語くらいはあるだろう。だから【「死のまち」発言】がケシカランと言われても何の事だか分からんよ。

と言う訳で、ネットを「福島県 死の街 発言」でくぐったら、何とか、こんなのがヒットした。

http://www.asahi.com/politics/update/0909/TKY201109090226.html

<引用開始>

原発周辺市町村「まさに死のまち」 鉢呂経産相が発言

鉢呂吉雄経済産業相は9日の閣議後会見で、前日に野田佳彦首相らと視察に訪れた福島県の東京電力福島第一原子力発電所の周辺市町村について、「市街地は人っ子一人いない、まさに死のまちという形だった」と述べた。

 経産相は野田首相の発言を引用し「福島の再生なくして、日本の元気な再生はない」とも述べたが、いまだ多くの人々が放射性物質がもたらす健康への被害を懸念し、住み慣れたふるさとをはなれざるをえない状況のなか、原発事故の被災地を「死のまち」と表現したことは今後問題になる可能性がある。

<引用終わり>

このアサヒ・コムでは、「市街地は人っ子一人いない、まさに死のまちという形だった」と述べた。と書いてあるが、他社の記事はどれも「死のまち発言は被災者への配慮を欠いたトンデモ発言である」と言うのが多い。

で、どの記事を目にしても分からないのは、何が問題なのかだ。「被災者の心情を思えば」とか「被災者の神経を逆なでする」とか書いてあるけれど、何が、逆なでするのかが、いくら探しても出てこない。

呆れた旨の被災者の発言を載せたりしているが、何故呆れたのかがサッパリ分からない。だから正直言って、何が問題なのか、私には今もってチンプンカンプン皆目見当がつかない。どなたか分かる方は、コメント欄でお知らせいただけまいか。

「死のまち」発言が、被災者の心を傷つけたというから、てっきり「死の街になってザマアミロ」とか「このまま死の街でいいんじゃね」とか言ったのかなと思ったら、どうもそうでは無いらしい。

上記記事を読む限りは、「市街地は人っ子一人いない、まさに死のまちという形だった」と有るように、現状を的確に表現しただけで、特に評価も感情も加えているようには思えない。どーも、自民党もマスコミも「死のまち」と言う単語に反応し、ケシカランと言ってるように思える。

だとしたら何故「死のまち」と言ったらいけないのだろうか。人っ子一人いない街ならば、死の街ではないか。「死のまち」と言ってはいけないならば、「人っ子一人いないスバラシイまち」と言えば良かったのだろうか。本当に何が問題なのか私にはさっぱり分からないので気持ち悪くて仕方ないのだ。

「死のまち」と言う単語が負のイメージで暗いから? でも、マスコミは今回の原発事故で、周辺地域に対して同じような言い方をしてたし、もっと否定的で再起不能な言い方をしてなかった?

http://japanese.joins.com/article/318/139318.html

【ルポ】ゴーストタウンに変わった日本・福島

同様に、「週刊新潮」(2011728日号)に【特別読物】として、「復興予算「20兆円」で東北がゴーストタウンになる!」との原田泰氏(大和総研顧問)の文章が掲載されている。

てゆーか、そこいら中で、マスコミや評論家、文化人と言った人々は、チェルノブイリ以上の惨事とか、避難区域以外の地域でも子供だけでも避難させるべきとか、もうそれこそ、どうしようもない地域であるかのように原発周辺地域を言ってなかったか?

「ゴーストタウン」なら被災者は傷つかないが、「死のまち」という単語が発せられると傷つく?一体どういう思考回路なのか。「市街地は人っ子一人いない、まさに死のまちという形だった」という現実の表現に誤りは無いと思うのだが。

死のまちになってしまったから何とかしなければならないと、フツーは考えると思うのだが、言ったやつはケシカランとはね。

で、結局は、たった就任3日で辞任したようだが、何が不適当な発言なのか、その理由も説明されぬまま、タダ不愉快だと言われて、大臣が辞任する?そんなの政府と言えるか?そんな事で、政府を追及する野党は、国会議員と言えるのか?何が被災地復興が第一だ、ヘソが茶を沸かすどころか沸騰してしまう。

いくらネットを検索しても、発言の何処がいかなる理由でいけないのかが分からない中で、マスコミも、けしからんと騒ぐ様子は、集団ヒステリーもここまで来たかと思い、背筋が寒くなる。

私は、先に書いたように、てっきりこの大臣が、人っ子一人いない街を、死のまちであるとありのままに「表現」したのではなく、死の街にしてやるとか、死の街のままに放置してやるというように「悪意」を示したのだとばっかり思っていた。

事実を事実として言ってはいけないならば、日本はまるで裸の王様に真実を言えない大人の国ではないか。先ほど自民党の石原幹事長が、あの発言はけしからん、総理の任命責任を問うと、真顔で息巻いていたが、この国、いよいよヤバイんじゃないかと、本気で心配になって来た。

被災者が怒るべき相手は、「死の街」と言う事実を言った人間にではなく、事実を招いた東電や、こんな言葉のアヤを政局にして復興を遅らせる野党連中ではないのか。サルを棒で叩くと、叩いた人にではなく、棒に怒りをぶつけるという。賢明なる読者諸兄は、拙ブログのタイトルの意味を今一度お考えいただきたい。

それにしても、政府も政府だ、いくら国会審議に支障が有りそうだからとて、こんな事でいきなり大臣を辞任させるとは。民主も自民も、マスコミもみんな器が小さく、そして危うい。ホント、ヤバイよこの国は。

え?嘆いてばかりじゃダメだろうって?

なら、どうする?

答えは一つしかない!常に論点とその価値判断の優先順位を整理して、自分のアタマで考えよう。どんなに世論が一つの結論に傾倒しようとも、理由が不明ならば「無」なのだから。「無」は何個集めても、掛け合わせても「無」でしかない。「無」に支配されれば、それも「無」でしかない。だから自分のアタマで考え、「有」意義を見つけるべきなのだよ。

本日これにて。

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コメント

PB様、コメントありがとうございます。
ですが、先ずは、それぞれの記事の論点、前提をキチンと理解いただければと思います。

何を論じているのかその対象や論点を理解せず、勝手に単語をつなげて他人を批判しても、論理が成り立たず、逆にいくら匿名とは言え、己の知力の無さを晒すだけではないでしょうか。

念の為に一例を記せば、ご指摘の記事には明確に、「エネルギー供給の優先順位は、①太陽エネルギー等自然エネルギー、②バイオマス等の再利用エネルギー、③原子力だろう。」と書いています。

さらにはこの記事は約5年前のもので、その後私は、太陽エネルギーの応用技術の研究をし、原発にたよらないでも人類が今まで通りに生活できる可能性について、原発事故が起こる2カ月前に学術誌に発表しました。

投稿: ベンダソン | 2011/10/02 13:08

あなたは日本を愛している、と自己紹介をしていますが、
一方で、
原発な究極のクリーンエネルギーとも書き、
http://yahhoo.cocolog-tcom.com/goodwill/2007/01/post_1b90.html

この記事で、
死の街がなぜいけないのか、と言っています。
原発を讃美し、福島を死の街にした原発を擁護しています。

あなたは矛盾しています。

あなたは日本が嫌いなのです。

日本が本当に好きなら、原発を好きになってはいけません。

投稿: PB | 2011/10/02 02:31

フミ様、コメントありがとうございます。

>解体して日本人は難民として散らばってしまえばいいのですよ。

⇒これ、表現がストレート過ぎて反発を招きそうですが、しかし言わんとされている事はアリだと思います。

と言うか、既に私の愚息には、日本はもうこのままでは見込みないから、日本を出て世界で活躍しろと、言ってあります。

投稿: ベンダソン | 2011/09/29 09:30

イザヨ・ベンダソンさん>>
いくつか記事を読みましたが、おもしろいですね。
一度酒を飲みかわしたいものです。

日本人が変わるには、日本を発展させてくれた旧世代達に
退場して頂かなくてはなりませんね。

後、10~20年くらいの辛抱でしょうか。

ただ、心配なのは、我が国は世界に対してどのようにあるべきかというのを真剣に考えてる日本人は少数派でしょう。

大多数は、事無かれ主義。可もなく不可もなく。
そろそろ、解体して日本人は難民として散らばってしまえばいいのですよ。

投稿: フミ | 2011/09/29 02:12

管原様
いつも、貴重な情報ありがとうございます。
助かります。
取り急ぎ、お礼まで。

投稿: ベンダソン | 2011/09/21 21:02

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110920-00000558-san-soci

投稿: 管原 | 2011/09/20 20:42

http://sankei.jp.msn.com/science/news/110919/scn11091916400001-n1.htm

投稿: 管原 | 2011/09/19 21:48

チャーハン命様、コメントありがとうございます。

>、「怪しいお米セシウムさん」のテロップ・・・

全くその通りですね。
そして何より問題なのは、既にこの事件は過去の出来事になっている事です。当事者が白旗上げたら、どんなに理不尽な出来事も、その構図には誰も眼を向けず過去の出来事になってしまい、同じ事が延々と繰り返されます。

投稿: ベンダソン | 2011/09/18 11:33

管理人様。こんにちは。

「死のまち」発言の何がイケナイの?
仰るとおり、私も何が問題なのかさっぱりです。

「死のまち」発言が辞任するぐらいの大問題なら、「怪しいお米セシウムさん」のテロップを流した東海テレビの社員は、全員切腹しなくてはだめですね。個人的にはセシウムさんのテロップの方が、被災者とお米を提供した新潟の人に失礼だと思います。

自分たちのことは、棚に上げてよく言うよと私は思いますけどね。

投稿: チャーハン命 | 2011/09/16 20:05

伊達政子様、TAKAKURO様、小山祐三様、皆様コメントありがとうございます。

この件、様々なところに、非難される[理由]を投げかけました。又ネット掲示版も時間の許す限り見ましたが、「被災者の心情を考えろ」的な非難ばかりで、何故非難されるべきかの「理由」は誰一人述べていません。これは全てのマスコミも自民党も同じです。

ちょっと考えたら分かりますが、皆様もご指摘のとおり「事実」を述べただけ、故にどこにも話手の考えや意思が入って無い発言だからですね。もともと非難すべき理由が無いのですから、非難の理由など説明不可能に決まってます。

担当大臣が「円高を何とかしなくちゃ」と言えば為替介入かと大騒ぎになりますがこれは、「為替介入するぞ」との意思が感じられるからであって、単に「円高が進行している」とか「未曾有の不況だ」と言っただけでは、事実を述べただけなので問題にはなりません。「

死の街」発言も同じ。事実を言っただけで語り手の意思はどこにも表現されてないし、それでも隠された述語を敢えて憶測するなら聞けば良いだけ。仮に勝手に推測するにしてもフツーに続く述語を憶測するなら「死の街」だから[なんとかしたい]とか「一刻も早く復旧したい」でしょう。

意思の無い事実の説明に責任を問われるならが、これはもう何人たりとも対抗のしようが無く、とても近代国家、法治国家の体を成してはいません。あまりのバカバカしい理由なき理由、言いがかりで集団リンチまがいに大臣が辞任に追い込まれたので、裏事情をあれこれ推測する方々が多いようですが、それよりも眼の前にど~んと、てんこ盛りになっている、この理不尽さに目を向けるべきだと思い記事を書きました。

投稿: ベンダソン | 2011/09/13 11:51

「死のまち」発言を聞き咎めた人がいて被災地への配慮が足りない発言だ、大臣不適格だとして非難した。そう思った人が大勢いたのか少数なのかは分からないがマスコミが取り上げて騒ぎが大きくなった。世の中にはいろんな人がいて発言のどこが問題なのと言う人がいてもおかしくない。
・発言者によって何の問題にもならない人がいる。ひとつ例をあげると、自民党石原幹事長…9.11は歴史の必然。これなどは海外から非難の嵐でしょう。見逃されている。公平でない。
・なぜ鉢呂氏が槍玉にあがったか。民主党政権はこれまで原発への依存度を下げていく方針は打ち出していたが、鉢呂氏は初めて原発ゼロを明言した。(9.6サンケイ)原発推進者にとって邪魔者であったことは容易にわかる。後釜には、今すぐ健康には害がないと安心させてくださった枝野氏がおさまっている。
・鉢呂氏辞任記者会見。汗をふきふき、丁寧な言葉で受け答えしている映像が流れた。その説明がしどろもどろではっきりしなかったのだろう。記者の一人が「はっきり説明しろってんだよ」と声を荒げた。まるで集団リンチかと思った。大臣の進退なんて俺たちの出方一つでどうにでもなるという傲慢な態度が感じられる。「してやったり」記者クラブはおおいに盛り上がったという。
・生活必需品はどうしても買わなければいけない。従ってその会社を糾弾することは難しい。しかし、雑誌は買わなければいい。新聞は採らなければいい。テレビは見なければいい。我々が相手にしなければマスコミ業は成り立ちません。タシカニ…


投稿: 小山祐三 | 2011/09/13 11:21

はじめまして、ベンダンソンさん。

死の街という発現は、事実を述べているだけで、非難される正当な論理はないと私も思います。被害者の感情に配慮していない、との報道がありましたが、被害者の感情とは何でしょうか。故郷を侮辱した、との声があるかもしれませんが、死の街という表現だけでは侮辱に当たりません。

日本には古来から言葉には魂がやどるという、言霊信仰があり、人の発言を重く捉えすぎる傾向があります。

しかし、言葉が意味すること、事実は何かを論理的に十分に考えて、発言の裏などむやみに拡大解釈をしすぎないことが必要だと思います。

「棒に怒る日本人」の中で書かれているベンダンソンさんのご意見は、日本人の性格や特徴を客観的に指摘されていて、とても参考になります。

投稿: TAKAKURO | 2011/09/13 08:21

ベンダソンさま
こんにちは。

激しく同意でございます。

ゴーストタウン=人っ子一人いない=死の町以外の何物でない事実。

この発言で神経を逆なでする被災者がおられたら教えていただきたい。

投稿: 伊達政子 | 2011/09/12 01:10

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