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2011/11/10

TPP騒動への疑問

今、世を上げてTPP賛成・反対と騒いでいるが、おそらく誰しも違和感を持っているのが情報不足ではないだろうか。政治家や識者がワイワイいくら騒いでみても、何が問題なのか、その核心となる部分が不明なので、賛成にしても反対にしても、それぞれの意見の結論ばかりで「理由」が今一つ分かりにくい。

確かに、形式的には「理由」を述べているが、それは主張する人の未来予測の見解であって、客観的ではないように思う。つまり、「TPPが導入されたら私はこうなると思う、だから反対だ」という論理構造だ。

こういう主張のしかたは、実は議論になってない。反対だから反対、賛成だから賛成と言ってるだけの強弁に過ぎないと思う。こういう自分の主張を根拠に自分の主張をするやり方が通るならば、もう何でもアリだろう。もっとも日本人の議論は大体においてこういう形式だから、情緒的というのだろうが・・・。

例えば、農産物は打撃を受ける、医療がダメになる、だから反対という主張も、大規模スーパーの立地に反対する商店主の理屈と似ている。要は商売敵が来るのは困るという理屈だ。現状の中での発想であり、何らかの発展や改革を目指した将来ビジョンがあってのことではないように見えてしまう。

だから、大規模スーパーができたら、逆にその集客効果で地元商店も大賑わいとなってビックリ、今度は手のひらを返したように大規模スーパー様々でオンブにダッコ。そうこうしているうちに、さすがの大規模スーパーにも陰りが見え始めると、今度は移転に猛反対する。こうした現象は現に東北地方で起きている。

要するに、その場その場の目先の現象だけ見て、既得権益を守ることだけ考え、反対だから反対、賛成だから賛成と言ってるようなもんだ。こんなこと書いたら、炎上しそうだが、さまざまな団体、たとえば農業者とか医療とかの関係者が「反対!」を叫ぶのも、突き詰めていけば既得権益の保護に見えてしまう。

さて、では拙ブログは、TPPに賛成?かと思われるかもしれない。でもそれは早とちり、最初に書いたように、何しろ情報が無い。だから賛成も反対も判断ができない。つまり本日このブログで書いていることは、それ以前の議論の仕方に対する疑問なのだ。そしてその疑問は、たまたま反対派のロジックに疑問を感じるというだけのハナシなのだ。

では、何がギモンなのか、も少し続けよう・・・、

1.農業が打撃を受ける?

まずは農業が打撃を受けるという話、これは説明を受けるまでもなく当たり前だろう。価格面では国際競争力が無いから現在でも食料自給率が40%を切っている。そこが問題ならば、他の産業を犠牲にしてまで農業を守るか否の議論だ。食糧安保として農業の確保が必要ならば、他の産業の利益で保護するべきだろう。何しろ農業を犠牲にして他の産業が新興するのだから、そういう議論をすべきではないかと思う。

ところがそうした議論はされず、次に述べるような、こんな訳のわからない子供騙しのロジックを持ち出しているから首をかしげてしまう。

  遺伝子組み換え表示が禁止される?

って、何だ? そもそも、そんなアメリカの要求が多国間の交渉の場で通るとも思えないが、仮に通ったとしても、遺伝子組み換え表示の義務を撤廃せよという要求であり、表示をしてはいけないという要求ではない。

要は、こんな要求をアメリカがしてるのなら、しょーがねーなーと聞いてやって、その代わり日本の譲れない要求をのませればよいと思う。で、どうなるかというと、日本の食品メーカーは、遺伝子組み換えの原料は使ってませんと表示するだろう。結果として何が変わるというのか。表示を「しなくてもよい」は「してはいけない」ではないのだ。

現に、遺伝子組み換え表示が義務付けられている今も、納豆などは「遺伝子組み換え大豆を使ってません」と表示している。もし組み換えの表示が義務付けられなくなったなら、ますます「使ってません」表示のステータスが上がり、差別化が図られ、より売れるだろうことは想像に難くない。

  全頭検査が禁止?

これも、遺伝子組み換えと同じ理屈だ。外国産の牛肉が全頭検査してなくても、日本の畜産農家は独自に全頭検査をやればよいではないか。全頭検査を「しなくても良い」は「してはならない」ではないのだ。

全頭検査した牛肉と、してない牛肉、その価格差が消費者にとって価値があるか否かだろう。国産牛でも安く売りたければ、全頭検査しなければよい。要は消費者の為の検査なんだから、消費者がその必要性と費用対効果を判断すべきなのだ。

  価格で太刀打ちできない?

要は、これがホンネだろう。だったら冒頭に書いたように、国家・国民にとって農業保護が必要か否かの話ではないか。

.医療が打撃受ける?

  そもそも根拠は?

という事だ。根拠が分からんし、何を医療関係者が言ってるのかがよくわからん。そもそも国民健康保険が無い国なんてTPPの中では、アメリカくらいじゃないのだろうか。

第一アメリカは国保制度を無くせと主張してるわけでもあるまい。診療のシステムを変えろと言ってるのはないか。

それが国民のためにならないのなら、そのことを議論すればよい。事は人の健康と命に係わることなので、優先順位は高いから、ここは絶対譲れない線として主張するのはダメなんだろうか。

.アメリカの言いなり?

この理屈、一般論で見ればその通りかと思うが、TPPの「多国間協議」で考えると首をかしげる理屈だ。日本のアメリカに対する弱腰外交は既定の事実だと思うが、だったらなおさら2国間協議よりも多国間協議の方が、日本には有利ではないか。

例えば、国保制度に関して言えば、日本とアメリカの2国間協議では、国保制度が有るか無いかは1対1だが、TPPの協議ではアメリカが圧倒的な少数派だ。1対1の協議と、多数派に入っての協議、どちらが有利かは、日本がアメリカに弱いならばなおさら自明の理だろう。

日本はアメリカの言いなりと言いながら、アメリカの発言権が弱まる多国間協議を否定し、アメリカの力がより強まる2国間協議を望むのは論理矛盾ではないか。

.参加したら抜けられない?

で、一番の疑問はコレだ。そもそも「参加」ってTPPにじゃないんだよね。TPPの協議に参加するか否かで、国論が真っ二つに分かれている。TPPの協議に参加したら後で抜けられなくなるって、このこと自体おかしくないか。

古今東西の歴史の中で、条約協議をしたら絶対条約に批准しなければならないなんて議論を、国内でして参加する国があっただろうか。バッカばかしくて涙が出そうだ。

国際会議なんて、国益を守るためのエゴのぶつけ合いだろうに。協議に参加したら抜け出せないなんてことを、国内世論として公にいう事自体に首をかしげてしまう。一体こういう事を主張する人は、どこの国の為を思って言ってるんだろうか。

これでは近所付き合いの井戸端会議のロジックではないか。そりゃね、ご近所付き合いでは、何かの話し合いになったら少々のことには妥協して波風たてないようにするでしょ。自治会館を立て直そうと決まったなら、後でその内容が気に食わないから反対なんてなったら確かにヒンシュクだ。

でも、自治会館建設の内容が、払いきれないくらいの会費となるとなれば、いくら隣近所とはいえ、自治会から脱退せざるを得ないだろう。国家間の協議となればなおさらではないのか、国際条約の協議の場に出席したからと言って、何でも受け入れなければならないなんて、そんな根拠はどこにあるのか。

現にアメリカは京都議定書に批准してないではないか。それともTPP協議参加の条件に義務付けられているというのか。どうも、この「TPP協議に参加したら抜けられない」というロジックは、国際会議を近所付き合いの感覚にすり替えたインチキ臭さを感じて仕方がない。

国際条約の協議においては、条約参加が前提なのは当たり前であって、交渉が難航した時の最後の切り札として「脱退」があるのではないか。それを最初から脱退できないなんて自分からいう事自体、私には国賊発言に見えてしまう。あんたは一体どこの国の回し者なんだよ、と。

.結論

さて、拙ブログの結論を言おう。

■鎖国じゃなければ協議すべき

冒頭に書いたように、情報があまりに少ないのでTPP自体には賛成も反対もない。わからない。だが、協議を拒否する理由はどうも見当たらない。賛成であろうと反対であろうと、国是として鎖国政策をとるのでなければ、自由貿易の条件設定の協議なんだから、できるだけ日本に有利になるようにその話し合いの場には参加すべきだろう。

■条件闘争

そしてその一方で、絶対飲めない条件があるのなら、それを明確にしておくべきだ。先の医療問題などがそれだ。国民の健康と生命を守るためには、ここだけは絶対に譲れない線をきちんと議論しておくことが必要だと思う。

この線を越えたなら日本は脱退するとの強い意志を国内で決定しておけば、たとえいくら弱腰外交といえども、勝手に批准はできまいし、諸外国に対して強い牽制球となるだろう。

■貿易立国?

日本は貿易で食っている、あるいは食っていくというのならば、せっかく多国間で自由貿易の条件を話し合う機会があるのだから。(但し、日本は既に貿易黒字を所得収支が上回っているからホントに自由貿易が国益に最良なのかは分からない。)

■何が国益?

言えることは、今のように、TPPの議論に参加すること自体を否定して、しかもその否定するロジックが主観的な自己の予測評価では、既得権益の保護にしか見えず、とても国益を考えての主張とは思えないのだ。

本日これにて、

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コメント

○ヒロ様、コメントありがとうございます。
「鎖国じゃなければ協議すべき」は項目のタイトルであり、このタイトルの中身の文章では、「国是として鎖国政策をとるのでなければ・・・」と明確に未来を論じ、現在の日本が鎖国云々を論点としておりませんので、今一度ご確認いただければと思います。

かように屁理屈ブログですが、ご訪問ありがとうございます。

投稿: ベンダソン | 2012/01/07 22:03

ベンダソンさんはじめまして、ヒロと申します。

さっそくですが気になった点を。
鎖国じゃなければ協議すべきとの記事があります。
これは協議しなければ鎖国をしていることを意味してしまいますが、TPP協議に参加しなくとも日本はすでに開国していますからこの点は言い過ぎだと思います。

ただ記事全体は面白く、(沖縄独立には驚嘆させられましたが、)政党交付金狙いの記事は最もだと考えさせられました。

更新を楽しみにしています。

投稿: ヒロ | 2012/01/06 17:14

日本人にとって、あらゆる情報が流行病みたいなものかもしれません。
ワンレンボディコンも、郵政民営化も、TPPも、AKBも、夢のまた夢。
そんな中で亡霊のように古事記崇拝者やマルクス主義者らしき人が見え隠れするから気味が悪い。
コテコテ厚化粧の下から白蟻に食われまくったボロボロ土台が覗くような。

既に日本は壊滅寸前状態なのではないですか?

昨今急激に高まった各種陰謀論やスピ系の終末思想ですら、自滅による日本解体を狙う戦略ではないかと、私は思っています。
情報を処理(理解)できないうちに押し流される特性を、うまく突かれた感じで。

危機感を口にしながら枝葉末節に気を取られ、抜本的方策の何も立てられないのなら、全部壊してしまった方が建て直すのは早そうですが。
素人考えですかね。

投稿: 高橋元子 | 2012/01/05 16:07

○高橋元子様、コメントありがとうございます。

>デモだ何だと盛り上がっていたTPPはどこに行っちゃったのでしょう。

⇒どこへ、行っちゃったんでしょうねえ。結局その程度だったという事です。

要するによく解らず、ワイワイ騒いでいたという事でしょう。ゆえに、再三述べたように、拙ブログの論点はTPPの中身ではなく、協議参加の是非でした。

投稿: ベンダソン | 2012/01/05 09:36

○高橋元子様、コメントありがとうございます。

>デモだ何だと盛り上がっていたTPPはどこに行っちゃったのでしょう。

⇒どこへ、行っちゃったんでしょうねえ。結局その程度だったという事です。

要するによく解らず、ワイワイ騒いでいたという事でしょう。ゆえに、再三述べたように、拙ブログの論点はTPPの中身ではなく、協議参加の是非でした。

投稿: ベンダソン | 2012/01/05 09:36

ご無沙汰しているうちに、新年になってしまいました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

以下、私自身のことです。
結局、訊かれても、何一つまともに説明できないなあと思いました。政治も国際情勢も、エネルギーも、何もかもです。なので、わからない時には喋らないことにしようと決めました。

コメント書き込んでから何もしていなかったわけでなく、あちこち見ていたのですが、ますますわからなくなったので、「わかる人に喋ってもらえばいいや」と引っ込むことにしました。

他人事のように書いてしまいますが、デモだ何だと盛り上がっていたTPPはどこに行っちゃったのでしょう。議論するほどの大問題でもなかったのかな、なんて書いたら、今も一生懸命関わっている方に申し訳ないことですが。
先の私のコメントは、某条項の有無でなく、よく知らないのに走り出したり、よく確かめもせず決めてしまうこの国の人たちの動きが曲者のように思えていた感じです。野田さんや、TPPに限ったことでもないのですけれど。

こんな不可解な人種は、日本人だけですかねえ。考えると夜も寝られなくなっちゃいます。

投稿: 高橋元子 | 2012/01/04 23:32

平時の時は尊大に振る舞う者も、乱時になると自国の魂を外国に売り渡す類の者が増えると、幕末の志士が書いた講義録には記されております。

私はTPPに反対です。

ここ最近思うのは、結局アメリカは民主主義という看板を掲げた「覇権国家」であり、民主主義なんてどうでもよくて、ウォールストリートで働く人間が儲かるようにシステムを作っているというように思います。

投稿: ここす | 2011/11/28 17:57

○きき様、コメントありがとうございます。
>となると、日本が目指すべき自由貿易と言うのはどんな物なのでしょう?これがきちんと論議されていないのに協議に参加して何を主張するつもりなのでしょうか?

⇒別に、主張しなくても良いのでは?小田原評定をつづけるより、少なくとも協議の場にいる方が、意味があると思います。なにしろ、貴兄自身が、↓こうおっしゃってるのですから・・・・、

>別に今回のTPPに参加しなかったからと言って世界から孤立するわけでもないですからね。
*********************************************************************
○バットマン様、コメントありがとうございます。
再度申し上げますが、TPPの是非は論点ではありません。ですが・・・

>TPPに参加すれば、弊害も起きるでしょうが、最大のメリットは既得権益者を舵から引き剥がせる可能性があることです。このチャンスを生かさない手はないでしょう。

⇒TPPの総合的に判断しての是非はともかく、この点は、まったくその通りかと思います。
*********************************************************************

投稿: ベンダソン | 2011/11/19 19:13

私はTPP参加に賛成です。

アメリカにやられる!!という危機感を煽られると、日本はこのままではまずい、何とかしなくては、と言っていた人まで突然愛国者に変身して、日本を守れ!って言い出す。すごく奇妙です。守る、って一体何を守るのですか? 守られるのは日本というより、既得権益者ではないですか? 農協しかり、医師会しかり、その他今の制度に守られて税金を浪費したり自ら改革を怠って来たりした人たちですよ。

日本がダメなのは、既得権益者が船の舵にしがみついていて、このままでは沈むと分かっていても舵を放そうとしないからですね。TPPに参加しなければ現状は維持できますが、その現状とはジリ貧への道ですよ。

私は多くの人と正反対に、TPPは日本を変える絶好のチャンスだと思っています。日本が自律的に変わることなんかできません。外圧がなくては変われない国なのです。TPPに参加すれば、弊害も起きるでしょうが、最大のメリットは既得権益者を舵から引き剥がせる可能性があることです。

このチャンスを生かさない手はないでしょう。

投稿: バットマン | 2011/11/18 21:01

ブログ主様お返事ありがとうございました。
成程、鎖国する、なる、とはおっしゃっていませんでしたね。すみません。
ただ、それでもやはりこのロジックには違和感を感じます。
自由貿易と一言で言いますが今回のTPPだけが自由貿易なのでしょうか?現在の日本の状況は自由貿易ではないのでしょうか?鎖国ではないという観点から見れば立派に自由貿易でしょう。
となると、日本が目指すべき自由貿易と言うのはどんな物なのでしょう?これがきちんと論議されていないのに協議に参加して何を主張するつもりなのでしょうか?
国内のコンセンサスが得られていない状況で、自由貿易(ニュアンスだけの)イコール善としての協議参加は、なにも意味をなさないのでは。
きちんと日本の目指すべき自由貿易とやらを決めてから、それに沿った条約を求めていくべきではと思いますが。
別に今回のTPPに参加しなかったからと言って世界から孤立するわけでもないですからね。


投稿: きき | 2011/11/14 12:11

ISD条項についてですが、

そもそもこんな相手国に干渉できるような条項があること自体理解できません。
TPPに批准するしない以前の問題で攻撃的な性格を持った条項を受け入れるべきではないと思います。

さて、TPPですが、私は反対です。
今の日本の政治家に、守るべきものを守る能力はないと思います。別に今回TPP交渉に参加しなくても、別の機会はまだまだあると思っていますので、今積極的に動く必要はないんじゃないでしょうか。

ベンダソンさんのご指摘通り、日本は外圧でもないと自浄能力は無さそうですが、今回はパスした方が良いのでは?
交渉結果がプラスに働けば言うこと無いですが、マイナスになればこの国が毟り取られるのは必定。そして先にも申しましたが、有利に交渉を進めるほどの政治家は今日本にいないと思います。

また再度になりますが、ISD条項の運用は危険です。日米に限ったとして、お互いが相手国を告訴しあい、勝利しあったとしても国自体はドンドン疲弊すると思いますし、友好関係も悪化しかねません。
とにかく個人的な疑問はこんな条項がなぜ存在するのかです。必要ないでしょ・・という感じです。

記事に対する返信になってないかもで申し訳ないですが、なんとなく思いつきで書いてしまいました。

それでは

投稿: 小さな太陽 | 2011/11/14 05:05

高橋元子様、きき様、コメントありがとうございます。
まず明確にしておきたいのですが、私はTPPへの参加不参加を論点にはしていません。論点は協議参加の可否についてです。そのことをご理解いただいた上で・・・、

○高橋元子様、
>どうもISD条項とやらがいちばんの曲者みたいです。

とのことですが、それはなぜでしょうか。ISD条項は場合によっては国法の上に来ますが、それは国際的な商取引ルールに関することで、憲法や基本法の上にくるわけではないと思うのですが・・・。

そもそも、ISD条項が日本にだけ適用されるわけではなく加盟国全部なので、アメリカの法が日本企業参入の障壁になる場合、同じように日本企業がアメリカ政府を提訴できるのに、何故マスコミや識者は日本政府だけがISD条項を不利として、アメリカの企業に負けるかのように主張するのか、それでは自ら日本が世界の非常識だと認めてるようなもので、そのロジックが不思議でなりません。

もし、ISD条項が不平等条約ならば、その旨主張して、最終的に批准しなければよいと思うのです。なのに内輪で不平等だと騒いで、それを表に出さずに、国際的な話し合いの場を最初から蹴るのには、正当性を感じません。

私はこの国は外圧でもない限り自浄能力があるとは思えないので、日本社会の非論理性を変える良いチャンスではないかと思います。今でこそ、ほぼ無くなりつつありますが総会屋なんてのも、非関税障壁との非難があって、やっと排除の法ができたのではないでしょうか。

いづれにしても、議論することを否定するのは、やはり危うさを感じます。ISD条項がいけないなら、いけないときちんと議論し、TPPから脱退すればよいと思います。

○きき様、
>ブログ主もおっしゃいますが、賛成派の方たちが使う方便にTPPに参加することは自由貿易で、入らない事は鎖国だと言う。

とのこと、他の方はどうか知りませんが、私はそんなこと言ってません。結論の第一として、「■鎖国じゃなければ協議すべき」と明確に小タイトルにも表現してますので、今一度よくお読みください。その小タイトルの通り、鎖国じゃなければ協議すべきと言っているのであって、TPP参加すべきとは言ってませんし、不参加とも言ってませんので、まったく論点外です。

投稿: ベンダソン | 2011/11/12 13:21

ブログ主もおっしゃいますが、賛成派の方たちが使う方便にTPPに参加することは自由貿易で、入らない事は鎖国だと言う。
TPPに入らないと日本は貿易ができなくなるのですかね?
又、入ったからと言って完全に全てが自由になると言う事もないですよ。日本は初めから、コメは除外するべきと言っていますし、政府は有利になる条件にするための交渉参加だと言っていますからね。と言う事は自由ではなく規制を決めるために交渉に参加すると言っているのです。これは完全なる自由貿易ではないですね。

まあ、TPPについて情報が少ないというのは私も同意見ですが、逆に情報が少なすぎるのになぜ参加を急ぐのか?今参加表明を行っても条約締結の協議には間に合わないと聞きます。であれば締結されてから内容を吟味して参加を決めるべきでは?

最後に一番の問題があります。このTPPの交渉を現政権に任せられるかという事です。情報の開示や国会の開催を拒むような政権、説明を怠る総理大臣。
私は任せられないと思いますが。

投稿: きき | 2011/11/12 12:34

どうもISD条項とやらがいちばんの曲者みたいです。
みなさん全文読むのがめんどくさいのか、私みたいに最初からちんぷんかんぷんなのかわかりませんが、賛成派も反対派も、ごく一部(なのかなぁ)を除いて、この条項を見ないで議論しているらしいです。

ISD条項を知っている反対派は、賛成派がこの条項を見なかったことにして推進している(ポチになる)と思っていたようですが、そうとも言い切れないみたいです。

川田龍平議員のメルマガの一部を無断貼り付けします。
《ここから》
 現在最重要課題であるTPP集中審議は衆参両議院たった3時間ずつの質疑で終了し、更に恐ろしい事が明らかにされました。野田総理が最も危険であるとされるISD条項について知らなかったことです。総理はTPP条約が国内法よりも上位にある事や、条約締結により日本国民を守るあらゆる国内法が曲げられる事も認識していません。
《ここまで》

野田さんが役者さんとは聞いていませんし、川田さんの呆れ顔が目に浮かぶので、まあそのような感じなのでしょう。

全くこの世の中、不思議なものです。

投稿: 高橋元子 | 2011/11/12 00:14

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