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2011/12/11

意味不明な問責決議

一川防衛相(と山岡国家公安委員長)の問責決議が可決された。まあそれなりの理由があるんだろうが、残念ながらそれなりの理由が実は分からない。例によって論点が不明なのだ。

ところで、以下述べる内容の主たる論点は、①問責決議の要件は何か。②国益を考えた国会運営の優先順位は何か、である。一川防衛相が適格か否かは付随する話題であり論点とはしない。では・・・、

マスコミやTVのコメンテーターなどは、一川防衛相はケシカランと言うばかりで、何が問責に対するほどの過失なのかが分からない。報道される限りにおいては、沖縄米軍少女暴行事件を知ってるかと聞かれて、「詳しくは知らない」と答えたことが問責の対象なようだけれど、もしそうならこれはオカシイ。

問責決議は法的拘束力がないとはいえ処罰の一種だろう。だとすれば処罰の基準があってしかるべき。「よく知らない」ことが処罰の対象ならば、よく知っていなければならない。では「よく知っている」とは具体的にどういう事なんだろうか、それがこの問責決議では分からない。

そもそも、この質問をした議員はどれほど知っているのだろうか、あるいは歴代防衛大臣は?知っていなければならない内容があらかじめ決められているか、せめて具体的にどこまで知っているべきかを明示したうえで、一川防衛相はこれとそれを知らなかったからケシカランというならともかく、よく知らないといったから問責決議したではなあ。

そんな事で、一国の大臣をホイホイ替えろというのだろうか、だとするとこの国の国会は相当イカレてる。the Dietとは訳しにくくなるなあ。

ところで、私は一川防衛相を擁護してるのだろうか?実はしてない。一国の大臣たる者、この程度のイチャモンを跳ね返せないでは頼りないからだ。例えば、石原新太郎や小泉前首相なんてもっとヤバイ発言をしまくっていたが問題になっても跳ね返していた。

今回の一川防衛相の発言は失言ではなく、確たる基準もない中で発言に対するイメージを批判されてのことだから、質問されたその日の夜にでも徹夜で勉強し、翌日開き直って、「確かによくは知らないといったが、それは謙遜したつもりでのこと。問責に値するというのなら、どなたでもよいから、知ってるという方は公開討論で知識量を私と勝負しようじゃないか」とでもいえばよいと思う。

国家の危機管理を預かる防衛大臣が、ちょいと嫌がらせをされた程度であたふたしてしまうところが心もとない。野田総理は国益全体を考えて、必要なら辞任を迫ればよいと思うが、少なくとも引責の原因と理由位は明確にしないと、責務を全うする以前に基準不明の言葉狩りが延々と続き、内閣が機能しなくなると思う。

ところで、これは余談だけれど、先日久々に昔の友人たちと飲む機会があった。いづれも聖治には関心が無い連中で、どちらかと言うと皆マスコミに流されるタイプで、たとえば小沢は悪党に違いないと刷り込まれている。そういう彼らをしても、皆が今回の一川防衛相批判はオカシイと言ったのにはびっくりした。

6人いた全員があのイラク派遣隊長にはがっかりしたという、ああいう虚を突いたクイズみたいな質問を国会でして、鬼の首を取ったみたいにはしゃいでいるのはなあ、と。野党にもガッカリだ。少なくとも私の周りではこういう意見が多い。

これは、今まで無かった現象だ。オッサン・おばはん連中のなかには必ずマスコミ報道を絶対のものと信じて、自分の意見としてしまう人が少なからずいる中で、初めて目にした光景だ。それとも私の周りだけの特殊な現象なんだろうか。ひょっとしたら、フツーの人々がいよいよ本格的にマスコミを見離しだした端緒かもしれない。

本日これにて、

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