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2012/04/14

単語に反応する愚=ミサイルが飛んで「来た」と「来なくなった」の区別が出来ない人々

昨日の北が発射したミサイルは、発射直後あえなく分解して海へドボン。世紀のお笑いショーと化したが・・・、

北のお粗末さを笑ってばかりもいられない。これに対する政府対応を、ここぞとばかりに鬼の首をとったかのように騒ぐ我が国の国会とマスコミ人達の脳は膿んでいるのでは?

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012041301023

<引用開始>

野党、公表遅れを一斉批判=防衛相問責案提出も検討

 野党各党は北朝鮮の弾道ミサイル発射をめぐり、ミサイル関連情報の公表の遅れなど政府の初動対応を一斉に批判した。今後、国会で野田佳彦首相や田中直紀防衛相らの対応を徹底追及する構え。自民党は防衛相問責決議案提出の時期についても本格的な検討に入る考えだ。

 13日のミサイル発射を受け、自民党が緊急に開いた外交、国防両部会の合同会議では、「情報を得た時点で、なぜ政府は公表しなかったのか」(小野寺五典外交部会長)、「政府の中できちんと意思疎通が図られていたとはとても思えない」(石破茂前政調会長)といった批判が相次いだ。

 公明党の井上義久幹事長は記者会見で「危機管理が適切だったのか検証の必要がある」と指摘。共産党の志位和夫委員長や社民党の福島瑞穂党首も同様の考えを示した。

 みんなの党の渡辺喜美代表は「韓国も米国も情報を出している中、日本だけが把握していないというのは何なのか。民主党政権の危機管理のでたらめさが露呈している」と非難した。

 一方、自民党は北朝鮮のミサイル発射までは防衛相問責案の提出を控えてきたが、同党の脇雅史参院国対委員長は党総務会で「出せる状況になってきた」と報告。みんなの党の渡辺代表も同党単独で提出する準備に入る意向を表明した。これに関し、自民党の岸田文雄国対委員長は記者会見で「(みんなの党から)出されれば、野党一致して可決に向けて努力する」と述べ、野党間の連携を強める考えを強調した。(2012/04/13-19:32

<引用終わり>

引用する記事は、これに限らず、なんだって良い。昨日のTV等を見ていたら、軍事評論家や、政治評論家、コメンテーターらが、政府の初動体制、情報収集の遅れを批判していたが、いくら聞いても読んでも、一体何が問題なのかさっぱり分からない。

たとえば、政府の情報収集や発表が遅いとの批判があるが、アメリカとほとんど同時に官邸には発射情報が届いていたことは明らかになっている。ゆえに、最初から何らかの飛翔体が発射され分解して落下した事を知っていたのだ。

お分かりだろうか、政府は最初からミサイルが飛んでくる危険がないことを知っていたことになる。だって落っこちたことは明らかで、その詳細が不明なだけなんだから。

であれば、いい加減な政府発表を慌ててする必要はなく、政府として責任が持てる正確な情報を流すために、内容を精査するのは当然のことではないか。批判する側は、ここぞとばかり批判することに夢中になってしまい、前提となる状況について全く無頓着なようで、アホ丸出しに見える。てかお粗末だな。

この引用記事を例に検証してみよう・・・、

「情報を得た時点で、なぜ政府は公表しなかったのか」(小野寺五典外交部会長)

⇒なぜ情報を得た時点で公表する必要がある?絶対確かな情報なら当然に公表してるだろうに。優先順位は国民の安全のはず。であれば既に落下した事は分かっているんだから、不確かな情報を流して国民を混乱に陥れる必要はないだろう。

「政府の中できちんと意思疎通が図られていたとはとても思えない」(石破茂前政調会長)

⇒具体的に何のことか?別の記事を読むと、官邸発表前に田中防衛大臣が発表したことを批判するニュアンスの記事があったが、発表が間違って入ればともかく、間違ってないし、防衛以外の大臣が言うならともかく防衛大臣が発表することにいったい何の問題があるのだろうか。

公明党の井上義久幹事長は記者会見で「危機管理が適切だったのか検証の必要がある」と指摘。共産党の志位和夫委員長や社民党の福島瑞穂党首も同様の考えを示した。

その通り。検証すれば良いと思う。ただ、取り立てていう以上は具体的にどうあるべきで、ここがそうなっていないから検証すべきだ、くらいは言って欲しい。じゃなければクマ公八公のイチャモンや放言レベル、国会議員としては?だ。

みんなの党の渡辺喜美代表は「韓国も米国も情報を出している中、日本だけが把握していないというのは何なのか。民主党政権の危機管理のでたらめさが露呈している」と非難した。

⇒私は、たまたま、その第一報からTVを見ていたが、韓国も米国も「断定」した情報は出していなかった。何らかの飛翔体が発射された模様という点では、日本もどこも同じではなかったか。正確には「日本だけが把握していない」ではなく「日本だけが把握した情報の確認をしていた」ではないか。

繰り返すが、ここで言っている情報とは、ミサイルが日本に飛んで来たという情報ではない、飛んでこなくなった事の情報の具体的内容の話なのだが、どう読んでも、批判の前提は「北のミサイルが飛んで来たのに」という雰囲気になっていて、単語に反応し、事態を理解してない。

落ちたミサイルに関する情報の話をしていながら、これはどういうことか?だから、言葉が汚くて恐縮だが、国家議員の脳は膿んでるとしか思えない。

ところで、こうした政府批判の批判をすると野田内閣を支持していると勘違いされそうだから言っておくと、さっさと解散して国民の審を問うべきだと思う。増税の是非については様々な見方があるので、信念に基づいてやるならそれはそれで評価できるが、だったらマニュフェストにない以上、審を問うべきだからだ。

ただ、そうした野田内閣批判は批判としておくべきで、何でもかんでも批判すれば良いものではない。また一方で、私は報道されたことでしか、今回の騒動を知らないから、あるいは報道されてない部分で、野田内閣はトンデモない失態をやらかしているのかもしれない。

しかし、もしそうならば、抽象的な批判をする前に、その具体的な指摘をするべきだが、知る限りにおいては、そうした指摘は見聞していない。それと、こんなこと敢えて言うまでもないことだが、そもそも「じゃ、どーすりゃ良かったの?」だ。

批判とは、するべきことをしなかったことに対しての反省や改善を求めることだろう。当然に、どうすべきかが先になければオカシイ。ただダメだ、じゃ何のことか分からない。今回の北のミサイル騒動に対する一連の日本政府批判には、これが見られないから、一体何がいけないのかさっぱり分からない。

てな訳で、本日これにて

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コメント

○くまわんこ様コメントありがとうございます。
>あの時点で、政府は、
「発射の情報があったが、日本のレーダには反応が無く、日本の領土内へ飛んできていないものと推定され、危険はないものと考えられる。
現在、詳細を調査中で、判り次第報告する。」
これ位の情報発信が必要だったのではないかと思います。

とのこと。その通りだと思います。しかし、そのようにしてたら批判はされなかったでしょうか、それが答えです。私はもっと批判されていたと思います。

ブログ本文にも書きましたが、前提として、発射直後から危険が去ったことはほぼわかっていた事実があります。つまり、上記のような発表ををしてもしなくても安全には何ら影響ない訳で、加えて外電からは発射失敗の情報がもたらされていました。ゆえに優先順位を「情報発信のスピード」と考えるか「情報発信の内容」あるいは「国民の安全」と考えるかでしょう。どちらを優先すべきかは後者2つであると考えますが、前者であるならば、批判は当然となります。
****************************************************************
○高橋元子様、コメントありがとうございます。
>もう放っといて、この素人集団の寿命が尽きるのを、待つ方が良いとさえ思います。

とのこと、実は私も半分そう思います、というは本音は全面的にそう思います。ですが最後の期待を込めて、多少の考えの違いには目をつぶり橋下氏や小沢氏、石原氏、川村氏を応援してみたい。それでダメならもう終わりだろうと考えております。

投稿: ベンダソン | 2012/04/18 15:13

そう、それそれ。
じゃあどうすりゃ良かったの?が明確に、理由もつけて、そう考える根拠も提示し、相手にわかるように話せる人が、批判したら良いのですよ。
もうどうせ、何をやっても、この国は素人しかいませんから(自分の専門外はすべてドシロウト)、誰が何を言っても真偽も確かめられないし、判断も下せないのです。

そもそも折角説明してくれる人が現れても、聞いちゃあいない。
それで最近、表に出て話す玄人が減ったのでしょう。

聞かない見ないわからない確かめない、駄々っ子みたいな大人ばっかり増えて。
もう放っといて、この素人集団の寿命が尽きるのを、待つ方が良いとさえ思います。
(そうしている玄人を何人か見つけました)

投稿: 高橋元子 | 2012/04/18 11:35

はじめまして、くまわんこと申します。
ブログ更新楽しみにしています。

さて、始めてコメントさせて頂きます。

私としては今回の政府の対応は、発信した情報の内容が不足しており、下手すると余計に不安を煽ったものと感じています。

米韓からミサイルが発射されたという情報が、
一般にもTV等で伝わった時点での日本からの発表は「わが国としては、発射を確認していない」
です。

多くの国民は、日本だけミサイルの発射を確認出来ていない→破片が落ちてきても迎撃できない。
ミサイルが想定外(日本内の)の方向に飛んでる可能性は? 
等、不安と危険を感じたのではないでしょうか??

私もあの時点で、一度上記の様に考え、その後、
・米国の情報は日本より確度が高そう。
 →発射された。もしくは発射しようとはしたの
  ではないか。
・日本としては、確認出来ていない。
 →日本のレーダー網の範囲に飛んできていないということ?
打ち上げ時点で失敗でもしたのかな~?
位までは、思いつきました。

政府は、もっと詳細な情報ももっているでしょうから、
ベンダソンさんの言うとおり、
「最初から何らかの飛翔体が発射され分解して落下した事を知っていたのだ。」
と思います。

しかし、政府は危険が無いことを知っていたとしても、国民は知りません。

米韓から発射されたとの情報が流れた以上、
前述した様に、国民はミサイルどうなった??と思っています。

あの時点で、政府は、
「発射の情報があったが、日本のレーダには反応が無く、日本の領土内へ飛んできていないものと推定され、危険はないものと考えられる。
現在、詳細を調査中で、判り次第報告する。」

これ位の情報発信が必要だったのではないかと思います。

色々言い方はあるかと思いますが、
①発射の情報があった
②日本のレーダーには反応が無い
 (日本の領土には飛んできていない。)
という事実と、出来れば、そこから推察される
補足情報「危険は無い」は、
伝えるべきと思います。
※②が確定していないのなら、危険な可能性があり、尚更情報発信が必要です。

長文すいませんでした。

以上です。

投稿: くまわんこ | 2012/04/18 00:09

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