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2012/06/10

東電の現場撤退云々に現れるこの国の病根

原発事故直後、東電の現場撤退を官邸が阻止したと報じられ、多くの国民は、全員撤退?ふざけるな!と思ったはず。だが、このことの真偽について1年数か月の間、全く話題にも上らず、なぜ今になって、こんな事が問題となるのだろうか。


ここにいくつもの、お粗末な疑問とともに問題点が浮き上がり、この国はどこもかしこもイカレているのでは?と思ってしまう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120609-00000085-jij-soci
<引用開始>
「全員撤退」意図せずと認定=官邸の過剰介入批判―福島原発事故・国会事故調
時事通信 6月9日(土)16時57分配信
 東京電力福島第1原発事故を検証する国会の事故調査委員会(黒川清委員長)は9日、公開で委員会を開き、今月末の報告書作成に向け論点整理を行った。この中で、東電の清水正孝前社長による「撤退」申し入れについて、「東電が全員撤退を決めたとは認められず、官邸が東電の撤退を阻止した事実はない」と認定した。
 昨年3月14日夜から翌15日未明にかけての撤退申し入れをめぐっては、第1原発からの「全員撤退」と解釈した菅直人前首相ら官邸側と、「一部要員を残すつもりだった」とする東電側の主張が対立していた。
 事故調は菅氏や清水氏らの証言などを基に、「全員撤退の意思はなかった」とした上で、その後の対応について「原子炉の状況を最も把握していた現場の使命感がポイントだった」と指摘。「官邸が現場と直接やりとりする想定していない方法で介入し、頻繁に電話が入るような事態が起きた」と官邸を批判した。 
<引用終わり>

【問題1】:官邸の危機管理能力?
時とともに徐々に暴露されてくる官邸の危機管理能力は、余りにもばかげている。なので問題の第一ではあるが、ここで一一取り上げて溜飲を下げても、うっぷん晴らしにしかならないので先に行く。

【問題2】:言える雰囲気ではなかった?
なぜ今頃になって?という疑問はぬぐえないが、とはいえ、おそらく東電関係者には、官邸介入直後から、この記事にあるような言い分や不満があったのではないか。だが東電の肩を持つわけではなくとも、公式には言える雰囲気ではなかったように思う。

これが問題だ、原発危機の修復・安全確保が第一なはずなのに、人々は怒りや悲しみの矛先をどこにぶつけるか、誰をスケープゴートにするか、そちらに夢中になっていて、それは今もほとんど変わっていないように思えるからだ。

日本民族独特の「空気」だろうか。負けるとわかっていた戦争に突入して、国家崩壊の憂き目にあってなお、この性癖はいたるところに程度の差こそあれ顔を出してくるようだ。

【問題3】:マスコミは何をしていたの?
さて、ではマスコミはいったい何をしていたのだろうか?官邸が「東電の全員撤退を阻止した」と発表し、それを記事にするとき、東電側に取材をして裏を取らなかったのだろうか。私は一番の問題としてこれを上げたいくらいだ。


大本営発表を垂れ流しにした日本のマスコミの体質は変わっていないということになるからだ。何十社とある報道機関のどこもが、裏を取らずに「官邸が東電の全員撤退を阻止した」あるいは「東電が全員撤退しようとしている」と報じるとは信じがたいことである。

そして当事者である東電も、そのことを公式には一切否定もせず今日まで来ていて、今になって、そんな事実はありませんとはどういうことなのか、これが個人であったなら、こんな言い訳は通じるはずがない。

当時は、東電がうっかり言いわけしようものなら袋叩きに合うので、何も言えなかったが、菅元総理がやり玉にあがりそうなので、言えるとでも考えたかのように見えてしまう。

いづれにしても官邸も、東電も、マスコミも全てが狂った議論だ。すべてが狂っているから、どこにも筋が通らず、全てがそれぞれの立場での独善的な言い訳と興味で成り立って、空気を創り上げる様は、まるでイワシの大群だ。

外から見ると大きな意思を持っているように見えるが、誰もコントロールしておらず、部分の刺激に一斉に反応しているだけなのだ。
本日これにて
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コメント

○noga様コメントありがとうございます。
実は、私は日本人が大好きです。好きだからこそ、この国と国民を、よりよくしたいと、私も含めて反省点を指摘しています。
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○www様コメントありがとうございます。
気持ち悪くさせてゴメンナサイ。しかし私は気持ち良いので、良い解決方法は見ない事です。そうすればすべてが解決すると思います。
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投稿: ベンダソン | 2012/06/21 10:47

的外れな妄言ばかりで気持ち悪いブログですね

投稿: www | 2012/06/20 18:30

我が民族の長所については多くの識者がすでに語っている。
だから、私は自己慶賀はやらないことにする。

日本人の短所
意思がなくて恣意 (私意・我儘・身勝手) がある。
個人主義がなく、意思決定に難渋して、未解決の問題が山積している。

成案がなくて腹案がある。
「お前らに、俺の腹の底が読めてたまるか」といった隠蔽体質者である。

‘それは、教育の問題だ’ と済ましていられない。
この問題を克服すれば、我々日本人は、さらに世界中から尊敬を集めることになる。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

投稿: noga | 2012/06/10 11:47

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